オリックス銀行カードローンの審査は厳しい?甘い?
「オリックス銀行カードローン」は、1993年に山一信託銀行として設立しオリックス銀行のカードローンです(2011年に現在の社名に変更)。比較的新しい銀行であること、さらに実店舗のないネット銀行ですので、あまり馴染のない方も多いと思います。オリックス銀行は、高金利の定期預金や、低金利(下限金利)のカードローンなど、ネット銀行の強みを生かした金融サービスで、口コミ・体験談でも高い評価を得ています。
カードローンは2012年に提供開始し、2016年には融資残高1,000億円に達しています。
2016年12月には金利をリニューアルし、今後ますます力を入れていくことが予想されます。
そんなオリックス銀行カードローンですが、実は銀行の中でも審査に通りやすいと言われています。
消費者金融に申し込む前に、検討したい銀行カードローンの1つです。
オリックス銀行カードローンの申込条件は?
オリックス銀行カードローンの限度額は最高800万円、金利は年1.7~17.8%、20歳以上69歳未満で安定した収入がある方であれば申し込めます。
申込方法はネット(パソコン・スマホ・携帯電話)であり、24時間受付しています。
一般の銀行カードローンと違い、銀行口座の開設は不要です。オリックス銀行の口座があっても、口座振替・口座振込には指定できず、口座サービスを利用するには、他の普通預金口座を登録する必要があります。
登録口座は一部金融機関を除いて、自分の好きな口座を指定できます。
特にジャパンネット銀行口座があれば、土日祝日関係なく24時間、ほぼリアルタイムで取引できます。
申込に必要なのは、
- 本人確認書類
- 収入証明書類のみ(利用額50万円以下は、原則的に収入証明書類不要)
です。
書類提出はアップロードで行いますので、郵送不要です。
郵送が必要になるのは、ローンカードの送付のみであり、これも本人限定郵便ではないので、本人不在でもポストに入れておいてもらえます。
他社と比べると厳しい?
銀行の中でも全国展開しているメガバンク(都市銀行)は、地方銀行よりも審査に通りやすい傾向があります。
それでは、オリックス銀行とメガバンク、どちらの方が審査に通りやすいでしょうか。
上限金利で比較すると、オリックス銀行カードローンの方が高いです。メガバンクは年14%台ですが、オリックス銀行は年17.8%であり、これは消費者金融とほぼ変わりません。
金利が高いということは、それだけ受入窓口が広いということです。
金利 | 限度額 | 保証会社 | |
オリックス銀行カードローン | 年1.7~17.8% | 最高800万円 | オリックス・クレジット(株)または新生フィナンシャル(株) |
三井住友銀行カードローン | 年4.0~14.5% | 最高800万円 | SMBCコンシューマーファイナンス(株) |
三菱UFJ銀行カードローン(バンクイック) | 年1.8~14.6% | 最高500万円 | アコム(株) |
みずほ銀行カードローン | 年3.5~14.0% | 最高1,000万円 | (株)オリエントコーポレーション |
ですので、オリックス銀行の方が審査に通りやすいと言えますが、本人収入のない専業主婦に関しては、三菱UFJ銀行カードローン(バンクイック)や、みずほ銀行カードローンの方がおすすめです。
というのも、オリックス銀行では原則的に専業主婦への融資を行っていませんが、上記2社は公式サイトで専業主婦への融資を明言しており、申込手続きもスムーズです。
消費者金融と比較すると?
オリックス銀行カードローンでは、銀行と保証会社、どちらの審査もクリアしなくてはなりませんが、消費者金融は自社の審査のみであり、審査担当者(責任者)の一存で融資を行えます。
そのため、基本的には消費者金融の方が審査に通りやすいと言えます。
消費者金融は実店舗があるので、膝を突き合わせて相談できるというのもポイントです。
ただし、契約後の利用条件を比較すると、オリックス銀行カードローンが全国の提携ATM(ローソンATM、セブン銀行、イーネット等)を手数料無料で利用できるに対し、消費者金融は自社グループのATM以外有料であり、コンビニATMも1回110円~220円の手数料がかかります。
審査基準で比較すると、消費者金融の方が申し込みやすいです。しかし、返済方法をATM返済にする方にとっては、オリックス銀行カードローンの方が利便性は高いでしょう。
基本的に銀行の審査に落ちても消費者金融ではネガティブ評価されませんので、「オリックス銀行カードローンの方がいいな」と思ったら、まずはオリックス銀行に申し込んでみてはいかがでしょうか。
総量規制対象外のメリット
消費者金融にはないオリックス銀行のメリットとしては、総量規制対象外であることも大きいでしょう。
総量規制とは、【自社の融資額+他社の融資額=年収の3分の1以下】になるよう、融資額を決定しなくてはならないという、貸金業法の規定です(不動産担保ローンなど、一部例外・除外あり)。
この「自社」「他社」というのは、消費者金融を初めとする貸金業者のみであり、銀行カードローンは対象外です。
総量規制のデメリットは、本人の返済能力に関わらず、一律に「年収の3分の1以下」と決められてしまうことです。
返済能力は通常、収入に比例して高くなりますが、その点が無視されてしまうので、大口融資を希望する方にとっては使いにくいと感じることもあるでしょう。
たとえば、おまとめローンとして利用する場合、すべての金融機関の借り入れを一本化しようとすると、年収の3分の1を超えることはしばしばあります。
他社借入は、信用情報を通してほぼ把握されていますので、申込みの際に誤魔化すこともできません。
一方、総量規制対象外のオリックス銀行カードローンには、そのような弊害がありません。
限度額が高くなるほど金利は低くなりますので、返済能力の高い方は、それだけ有利な条件で契約できる可能性が高まります。
自分の返済能力はどのくらい?
申込前に考えてみたいのが、自分の返済能力です。キャッシングの約定返済額(毎月の最低返済額)が低いほど、遅延を起こす可能性が低くなりますが、「約定返済額を返せること」を自身の返済能力とし、ギリギリの返済を続けていると、何か環境の変化が起こった時に、返済不能に陥る可能性が高くなります。
たとえば、病気や怪我で働けない期間が生じたり、転職して収入が下がったりと、不測の事態に陥った場合、「約定返済額だけ返せばいい」という前提で長期の返済計画を立ててしまうと、少し環境の変化が起きただけで、途端に対処できなくなる可能性があるのです。
ですので、キャッシングは基本的に短期返済を前提として、借入額を決めた方がよいでしょう(低金利契約の方は除く)。
返済期間、返済総額については、金融機関の公式サイト等にある「返済シミュレーション」を活用すると、すぐに算出できます。
まとめ
オリックス銀行カードローンは、消費者金融より審査は厳しくなりますが、メガバンクより審査に通る可能性があります。
利用者の信用情報に問題がなければ、審査落ちについて、あまり心配する必要はないでしょう(もちろん、希望限度額が高ければそれだけ審査は厳しくなります)。
消費者金融と銀行カードローンの間で悩んでいる方は、まずオリックス銀行に申し込み、審査に落ちたら消費者金融に申し込んではいかがでしょうか。
オリックス銀行カードローンの審査回答は、最短即日~数日中に得られます(土日祝日除く)。
消費者金融の審査回答はさらに早く、審査時間は最短30分(土日祝日含む)、自動契約機を利用すれば、即日融資も可能です。
なお、オリックス銀行カードローンの申込審査では、電話による在籍確認があります。
会社に電話されたら困るという方は、申し込み前にカードデスクに相談するか、電話確認のないSMBCモビットの『WEB完結』等を利用しましょう。