住信SBIネット銀行「MR.カードローン」を徹底検証
住信SBIネット銀行は、住友信託銀行とSBIホールディングスの共同出資により設立された銀行です。
その名の通りインターネット専門の銀行であり、すべての取引をネット上で行います。
ネット銀行というと抵抗がある方もいるかもしれませんが、住信SBIネット銀行は、JCSI(日本版顧客満足度指数)の「銀行業種」において7年連続顧客満足度1位(2015年7月時点)を獲得している銀行であり、金利の低さ、利便性の高さにより、他社を圧倒しています。
ネット銀行は実店舗を設置しない分、店舗維持費や人件費などのコストカットを行えますので、その分金利を低くする、振込手数料・ATM手数料を無料にするなど、利用者に利益を還元することができます。
そんな住信SBIネット銀行の代表的なサービスの1つが、個人向けフリーローン「MR.カードローン」(旧「住信SBIネット銀行ネットローン」)です。
MR.カードローンには、金利や限度額が異なる2つのコース、「プレミアムコース」と「スタンダードコース」があります。
このうちプレミアムコースの金利は年1.99%~7.99%と低金利であり、利用限度額も最高1,000万円と高額です。
パソコン、スマートフォンがあれば24時間365日借入・返済可能ですので、アクティブに取引したい方にもおすすめです(ただしシステムメンテナンス時間があります)。
ここでは、カードローン利用者からも高い支持を集める「MR.カードローン」の魅力について徹底解説したいと思います。
圧倒的低金利のプレミアムコース
プレミアムコースの金利は年2.49~7.99%、金利引き下げが適用される場合はさらに0.5%マイナスになります(年1.99~7.49%)。
限度額は10~1,000万円であり、限度額300万円以下の場合は、原則的に収入証明不要です。
適用金利は限度額に対して決められており、以下のようになります。
限度額100万円以下は年7.99%、100万円超200万円以下は年6.39~6.99%、200万円超300万円以下は年5.29~5.99%、300万円超500万円以下は年4.99%、500万円超700万円以下は年3.99%、700万円超900万円以下は年2.99%、900万円超1,000万円以下は年2.49%です(2016年5月現在の基準金利)。
多くの場合、消費者金融の上限金利が年18%、銀行カードローンの上限金利が年14%台であるのに対し、MR.カードローンのプレミアムコースは年7.99%です。
一般的なカードローンでここまで金利が低くなることは珍しいです。
もしも50万円を年18%で借りた場合、1ヵ月の利息は7,397円(1日246円)ですが、年799%であれば3,283円(1日109円)です。
10万円から限度額を設定できるので、小額借入の方にもおすすめです。
おまとめローンにおすすめの理由
また、MR.カードローンは総量規制の対象外であり、おまとめローン・借り換えローンとしても利用できます。
自動車ローンや教育ローン、あるいは他のカードローンで「金利が高い」と感じる方は、MR.カードローンに乗り換えて返済総額を減らす、あるいは毎月の返済額を少なくできる可能性があります。
銀行カードローンの中でも、1,000万円まで融資可能なローンは限られておりますし(ほとんどが最高500万円か800万円)、下限金利で比較してもMR.カードローンは業界最低金利といえます。
たとえば、同じネット銀行のオリックス銀行カードローンは、限度額800万円で金利が年3.0~17.8%であり、銀行カードローンの中でも最低水準の下限金利となりますが、同じ限度額800万円で比較するとMR.カードローンのプレミアムコースは年2.99%ですので、わずかですがMR.カードローンの方が低金利になります。
具体的な契約内容は一人一人異なりますので、必ずしもMR.カードローンの方が低金利になるとは限りませんが、金利重視の方は、MR.カードローンを選択肢の1つにすることをおすすめします。
スタンダードコースの金利は?
ただし、全員が全員、プレミアムコースで借りられるとは限りません。
審査結果によってはスタンダードコースになる場合もあります。
スタンダードコースの金利は年8.99~14.79%、限度額は10~300万円です。
限度額100万円以下で年14.79%、100万円超200万円以下で年11.99%、200万円超300万円以下で年8.99%であり、こちらも一定条件を満たすことで金利が0.5%低くなります(年8.49~14.29%)。
金利が高くなるといっても、消費者金融よりは低く一般の銀行カードローン並みの金利です。原則的に収入証明不要ですので、手続きを簡略できます。
金利引き下げの条件とは?
基準金利より金利が0.5%引き下げられる条件は、「SBI証券口座があること」もしくは「住信SBIネット銀行の住宅ローンに残高があること」です。
SBI証券は、SBIホールディングス傘下のネット証券であり、証券業界の最大手です。
オンライン中心ですが実店舗も備えており、多彩な証券サービスを提供しています。
住宅ローンを組める人は少ないと思いますが、証券口座を作ることは簡単ですので、少しでも金利を低くしたいという方はSBI証券に口座を作ってみてはいかがでしょうか。口座開設は無料です。
住宅ローンについては、「フラット35」は金利引き下げの対象外ですが、三井住友信託銀行の「ネット専用住宅ローン」は含まれます。
条件を満たしたタイミングによって、金利引き下げが適用される時期が異なります。
カードローン口座開設後に条件を満たした場合、条件を満たした月の翌々月1日から適用されます。2つの条件を満たしている場合でも、金利の引き下げ率は0.5%です。
審査は最短60分!審査の流れ
MR.カードローンの返済方法は、当行の普通預金口座を返済用口座とし、自動引落しとなります。そのため、当行口座をお持ちでない方は、カードローンの申込みと同時に口座開設を行います。
カードローンの申込フォームで「同時申込」を選択し、必要事項を記入したら、仮審査が行われます。
仮審査の結果はメールで通知されます。
営業日の午後5時までに申し込めば、当日中に連絡が来ることが一般的ですが、高額融資を希望する場合や混雑している場合などは、連絡が翌営業日以降になることもあります。
限度額や金利などの条件に納得できたら本審査へと移行し、審査終了となります。
メール通知の際に300万円を超える借入限度額が承認され、本人も300万円超の借入額を希望する場合は、収入証明書類を提出します(郵送またはアップロード)。
その後本審査となります。
仮審査では、申込フォームに記入した申込人の情報(属性)が、審査基準をクリアしているかどうかを確認します。
本審査では必要書類の確認に加えて、本人確認できる電話(携帯電話等)や勤務先に電話をかけて、申込内容に間違いがないか確認します。
勤務先に電話をかけるのは、申告した勤務先に本当に所属しているのか確認するためであり、契約内容などを他人に話すことはありません。
本審査は最終確認という要素が強く、それほど時間はかかりません。
随時返済はネットから
繰上返済、全額返済はいつでも可能です。パソコンやモバイルサイトから会員サイトにアクセスし、返済金額を指定するとその場で返済が行われます。
提携ATMからも可能であり、イオン銀行、セブン銀行は無料、ゆうちょ銀行、イーネット、ローソンATMは月5回まで無料になります。
返済方式は残高スライドリボルビング返済であり、先月末時点の借入残高に応じて決まります。
たとえば融資残高が10万円以下の場合、最低返済額は2,000円となります。約定返済日は5日(休業日の場合は翌営業日)ですので、5日までに銀行口座に入金しておく必要があります。
MR.カードローンのデメリットとは?
MR.カードローンは、完全にネット上の取引になりますので、直接スタッフと会って話をすることはできませんし、自動契約機もありません。
人と会う煩わしさを解消できる、効率的に取引できるというメリットがありますが、ネットが苦手な方には不向きです。
また、消費者金融やメガバンクと比べると審査が厳しいというデメリットもあります。
MR.カードローンの申込条件は、「申込年齢が20歳以上65歳以下であること」「安定継続した収入があること」「保証会社(SMBCコンシューマーファイナンス株式会社)の保証を受けられること」であり、年収や勤務形態などの条件は一切書かれておりませんが、口コミを見ると会社員、正社員の利用者が多いようです。
アルバイトや専業主婦でも申し込むことは可能ですが、全体的な属性が低いと審査を通過することは難しいでしょう。
スタンダードコースじゃ不満という場合は、キャンセルすることもできます。
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