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せっかくカード審査に通過しても、途上与信によって召し上げや強制解約にならないよう、このページでしっかりと予備知識を身に付けてください。
一般社団法人クレジットカードアドバイザー協会なんば校講師
ダイナース、アメックス、VISAなどプラチナカードを複数枚保有。ANAの飛行機ダイヤモンド会員で、年間獲得マイル数は50万マイル越える。
途上与信とは、クレジットカード会社が利用者へ行う与信管理の一環で、例えばクレジットカードを発行してから「個人信用情報機関」へ照会を行い事故情報等がないか?をチェックすることを指します。
モニタリングや途上審査(途上管理)とも呼ばれています。
途上与信について、クレジットカード更新の際に、勤務先への在籍確認はありますか?というご相談を受けたことがあります。
私が現役時代で審査を行っていた際は、途上与信で在籍確認は行いませんでした。
もちろん、クレジットカード会社次第だと思いますが申込み時に登録した勤務先は新しい申込みや変更届を受理しない限りはそのままの状態でした。
現在、日本では3億枚のカードが発行されているとも言われています。
1人あたり2~3枚持っているのはザラです。カード会社によっては、数百万人にも及ぶクレジットカード会員の在籍確認を更新のたびに実施するコストや余裕も無いと思います。
また、更新時に個人信用情報機関(CIC)へ照会をかけた段階で勤務先情報が変わっていれば転職したのもわかりますので、わざわざ在籍確認する意味も無いと思います。
なお、途上与信は更新時以外でも銀行系カードの場合は、頻繁に途上与信を実施します。
私は、某銀行系カードを持っていますが2~3ヶ月おきに利用状況の情報開示をされています。
また某カードに至って2~3週間おきに途上与信されています。
これは、仕事柄付き合いでクレジットカードを作る機会も多いため他社カードの動向やショッピング枠(S枠)やキャッシング枠(C枠)の利用限度額や利用状況を観察しているのでしょうね。
特にキャッシング枠やショッピング枠がほぼいっぱいの人で、特に低額払いのリボ残債があって返済能力ギリギリの人は、過剰与信になっていないかを重点的に観察されます。
一般的にはカード更新時に実施されるものと考えられていますが、途上与信=中間審査だと考えていただければご理解いただけると思います。
なお、カード入会時に申込者のショッピングやキャッシングの利用限度額を決めることを初期与信(スクリーニング)と呼びます。
また、カード会社によっては、かなり乱暴?な与信管理を行う会社もあります。
いつも限度額一杯まで使っていた人もなぜか無事にカード更新ができたりキャッシングやリボ払いを全く利用していなかった人が会員としての資格が無くなったりと謎めいた与信管理を行うクレジットカード会社も存在します。
従って、自分の個人信用情報を開示してカード会社が頻繁にチェックしている!と目くじらを立てる必要もなく、信用供与の一環としてクレジットカードを付与しているわけですから利用者の動向をチェックするのは当たり前のことなのです。
個人信用情報については、信用情報の正しい見方でも詳しく解説しています。
一方、前述のクレジットカード会社独自で行う途上与信とは別に貸金業法などで定められた照会を法定途上与信というものもあります。
これは、どういうものかと言いますとキャッシングなどの決められた枠の範囲内であれば自由に借り入れできる契約のことを包括契約と呼んでいまして、1ヶ月の貸付が5万円以上であり、かつ貸付残高が10万円以上ありますと、毎月途上与信を実施しなければなりません。
また当月の貸付が無い時でも、貸付残高が10万を超える場合は、3ヶ月ごとに途上与信を実施しなければなりません。
当然のことながら、与信管理の過程で個人信用情報機関に異動情報(延滞などの事故情報)があれば更新されない。
あるいは限度額の引き下げなどもあり最悪カード利用停止という場合もあります。
これは、途上与信が中間審査という位置づけである以上、ある意味仕方のないことだと思います。
キャッシングやリボ払いをよくするため減額や利用停止になりたくないのであれば、消費者金融系のこちらのクレジットカードがお勧めです。
このカードは、キャッシングとリボ払いがメインのクレジットカードですので初期審査が非常に柔軟なことでも有名です。
また、今使っているクレジットカードの利用限度額を増額(増枠申請)したい人は、増額申請はこうやってするを参照してください。
アメリカンエキスプレス、通称アメックスは、途上与信の調査をかなりの頻度で行っています。特にCICの個人信用情報には、月に1度はアクセスされていますので、支払い遅延など注意をすべきです。
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