「クレジットカード審査の通過率100%を目指す」をテーマとした専門サイト
はじめまして。数年前に大学を卒業した社会人ですが、現在学生のころに借りていた奨学金の返済中です。
完済まであと十数年はかかる予定です。
奨学金の返済中でもクレジットカードを作ることはできますか?
急な出費で60万円ほど必要なので、キャッシングサービスも付けたいと思っています。
現在は奨学金の返済の滞納がありませんが、1年ほど前に一度だけ滞納したことがあります。
キャッシング機能付きのクレジットカードを作れるなら多少利率が高くでも大丈夫なので、奨学金があってもカードを作る方法があれば教えてください。よろしくお願いします。
学生時代に借りていた奨学金を返済中だという方は多いと思います。
クレジットカードの申込書には、他社からの借入金額や借入件数を申告する欄がありますが、ここで申告すべき借り入れに奨学金は含まれません。
奨学金を借りているという情報は信用情報機関にも登録されないため、カード会社は申込者が奨学金を借りているかどうかを知ることができません。
そのため、きちんと返済さえしていれば、奨学金の借り入れがクレジットカードの審査に影響を与えることはありません。
上記で「きちんと返済していれば」奨学金がクレジットカードの審査に影響を与えることがないと書いたのは、奨学金を滞納すればクレジットカード審査に影響するからです。
奨学金の借り入れに関する情報は、借り入れの際やきちんと遅れることなく返済している際は信用情報機関に登録されることはありません。
しかし、滞納した場合は信用情報機関に延滞情報が登録されてしまいます。
信用情報機関に滞納情報などの金融事故情報が載ると、いわゆるブラックと呼ばれる状態になってしまい、完済から5年間はクレジットカードやローンなどの審査に通ることができなくなります。
ご相談者様は1年ほど前に奨学金の支払いを滞納されたということなので、ブラックになっている可能性があります。
ただし、奨学金の返済開始からの期間や滞納の日数によっては金融事故情報が登録されていないこともあるため、一度信用情報機関に情報開示の請求をしてみることをおすすめします。
情報開示をすると、自分の信用情報を確認することができます。
上記の通りブラックになるとクレジットカードや大手カードローンの審査に通ることが難しくなります。
どうしてもブラックの間にクレジットカードを作りたい場合は、クレジットカードと同じようにショッピングで利用できる、デビットカード・家族カード・プリペイドカードのいずれかを作ることをおすすめします。
ご相談者様はキャッシングサービスを利用したいということですが、ブラックの状態ではキャッシング付きのクレジットカードや大手カードローン会社の審査には通りません。
どうしてもキャッシングを利用したい場合は、中小規模のカードローン会社の審査を受けてみることをおすすめします。
中小規模のカードローン会社は大手カードローン会社の審査に落ちた人をターゲットにしているため、ブラックの場合でも申込時点で返済能力が高ければ審査に通ることが可能です。
海外で長期間生活をしており、帰ってきてからクレジットカードに申し込んでいますがなかなか審査に通りません。
私は43歳(男)で、ITベンチャー企業に勤め始めて3カ月になります。年収は550万円、会社の規模は資本金1億2,000万円で従業員数は20名です。
家族構成は妻と子ども1人の3人暮らしで、賃貸に住み始めて3カ月です。
これまでキャッシングの経験はなく、クレジットカードも持っていないので延滞の経験もありません。
もちろん自己破産の経験もありません。現在デビットカードしか保有しておらず、今後のことを考えるとクレジットカードを1枚作っておきたいと考えていますが、審査に通ることができません。
ここ2カ月で4枚のクレジットカードに申し込みましたが、全て審査に落ちてしまいました。何が原因なのでしょうか?
ご相談者様は借金や滞納などの金融事故を起こしたご経験がなく、年収も平均より高いため、属性だけを見ると問題なくクレジットカードの審査に通ることができるように思えます。
しかし、ご相談内容を見ると審査に落ちる原因がいくつか考えられます。
まず知っておいていただきたいのは、クレジットカードの審査では勤続年数が重要な審査項目になるということです。
クレジットカードの審査で用いられるスコアリングという手法は、申込者が申告した申込情報を点数化してその点数によって審査通過可否を判断するものですが、このスコアリング審査では勤続年数が重要な項目です。
勤続年数が長ければ長いほどスコアリングの点数は高くなります。反対に勤続年数が1年未満の場合は非常に低い評価を受けてしまうため、審査に落ちる可能性が高くなります。
そのため、勤続年数は最低でも1年経ってからクレジットカードに申し込むことをおすすめします。
ご相談者様は信用情報機関に延滞情報や債務整理情報などの金融事故は登録されていないということなので、クレヒスは問題ないように思えます。
しかし、クレヒスが全くない、いわゆるスーパーホワイトの場合もクレジットカードの審査では非常に不利になります。
20代の若い方であれば初めてクレジットカードを作る方も多いため問題ありませんが、30代以上の方でクレヒスがない場合は、カード会社側がカードの発行に慎重になります。
これは、クレヒスが全くない状態は、過去に信用情報機関にブラック情報が載ってしまい、
ブラック情報の登録期間が過ぎたためにクレヒスが登録されていない場合と全く同じ状態だからです。
そのため、スーパーホワイトの場合はたとえ金融事故を起こしたことがなくても、審査担当者に「この申込者は過去に金融事故を起こしているのではないか」と疑われる可能性があります。
今の状態では審査難易度の高いクレジットカードを作ることは難しいため、まずは審査難易度の低いカードを1枚作ってクレヒスを育ててから、本当に申し込みたいクレジットカードを作ることをおすすめします。
ご相談者様は2カ月で4枚のクレジットカードに申し込まれたとのことですが、短期間に複数枚のクレジットカードに申し込むと「申し込みブラック」と呼ばれる状態になり、クレジットカードの審査に落ちやすくなってしまいます。
クレジットカードに申し込むと、審査の結果にかかわらず「申込情報」が信用情報機関に登録されます。
信用情報機関に申込情報が短期間に何件も登録されていると、審査担当者にお金に困っている人なのではないかというネガティブな印象を与えてしまうため、クレジットカードの審査に落ちやすくなります。
申込情報の信用情報機関への登録期間は6カ月なので、申し込みブラックになってしまった場合は最後の申し込みから半年待ってから再度申し込みをすることをおすすめします。
転職をした場合のカード会社への届け出について教えていただきたくご相談させていただきます。
私は現在55歳で上場企業の下請け会社に勤務して7年になります。年収は220万円、独身で賃貸に6年住んでいます。
いま働いている会社はいわゆるブラック企業で、残業手当が出ず、ボーナスや有休もありません。給料もそれほど高くなく、月額20万円程度です。
このような状況なので、今後のことも考え転職活動をしていたところ、給料が35万円に上がることが見込まれる仕事がみつかりました。
しかしこの職は親会社からの請け負いという形なので、雇用形態が会社員から個人事業主という形に変わります。
そこで4点質問させていただきたいのですが、① 転職した場合のカード会社への届け出のタイミングは、退職後すぐがいいのでしょうか?それとも何度か収入を得てからの方がいいでしょうか?
② 次の仕事は、主に建築現場で仕事場所が固定ではないため、在籍確認が難しいと思います。どうすればいいでしょうか?
③ 転職によって収入は増えますが、職場の信用度は下がるように思います。勤務先情報を変更することによってカードの停止や強制解約などの不利益が生じる可能性はあるのでしょうか?
④ もし勤務先情報の変更によって不利益が生じる場合、情報変更をしないことは可能なのでしょうか?
ちなみに、現在クレジットカードを2枚持っており、1枚はショッピングのみ利用、もう1枚はキャッシングも利用しています。延滞などはありません。どうぞよろしくお願いします。
ご相談者様のご認識の通り、転職をするとカード会社に新しい勤務先情報への変更を申告しなければなりません。
申告のタイミングはどのカード会社でも転職後速やかに、とされています。
しかしもし遅れてしまっても遅れたことに対してカード会社からペナルティを科されるようなことはありません。
例えば転職後の勤務先変更が転職してから5年後になってしまったとしても、契約者からそのことを申告しなければカード会社は転職の事実を知ることができないため、特に問題が起きることはありません。
ただし、速やかに勤務先変更をしないということは厳密にいうとカード会社の規約違反にあたります。
そのため、転職後に勤務先情報を変更していない間にカードの利用代金を延滞してしまい、裁判などに発展した場合は、勤務先変更が遅れていた事実が不利益に働く可能性があるため注意しましょう。
延滞などの問題を起こさない限り、勤務先変更のタイミングが遅れることで特に大きな問題は起こりません。
ご相談者様は勤務先変更をした場合の在籍確認について不安に思っていらっしゃるようですが、勤務先変更の場合は在籍確認が行われません。
カード入会時の審査の場合は低い確率で在籍確認の電話が職場にかかってくる可能性がありますが、勤務先変更の場合はその可能性はゼロです。
そのため、在籍確認について心配する必要はありません。
ご相談者様の場合、一般の会社員から個人事業主への変更のため、確かに信用力は低下してしまいます。
しかし、勤務先の変更が理由でカードの利用停止や強制解約になることはありません。
新しくクレジットカードを申し込む場合は、個人事業主は会社員よりも審査に通りにくくなるのは事実ですが、勤務先変更の場合はそれによって不利益を被ることはありません。
ただし、延滞などの問題を起こした場合は利用停止や強制解約の可能性があるため注意しましょう。
勤務先の変更によって不利益を被ることはないため、ご相談者様の場合はきちんと勤務先情報を変更されることと思いますが、情報変更をしない場合の影響についても解説しておきます。
カード会社の規約にもある通り、申し込み情報に変更があった場合は原則として速やかにカード会社に変更後の情報を申し出る必要があります。
しかし、上記でも解説した通り、カード会社側は契約者側から変更の旨を申告しない限り、基本的には変更の事実を知ることはできません。
勤務先名は信用情報機関への登録項目のため、カード会社が何らかの理由で信用情報の照会をした場合には勤務先が変わっているのに変更の申告をしていない事実を知ることができる可能性はあります。
しかし、カード会社側もカードの利用代金をきちんと支払ってくれている優良顧客をわざわざ手放したりしないので、延滞などの問題を起こしていない場合は、転職したのに勤務先変更の手続きをしていない事実を知ったからといって契約者に対してペナルティを科すようなことはありません。
ただし、延滞などの問題を起こして裁判に発展した場合などは、勤務先が変わったにもかかわらず変更手続きをしていないことは規約違反にあたるため、不利に働く可能性があります。
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