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過払い請求したら各種ローン審査に通らないと思われている方は必見です。
一般社団法人クレジットカードアドバイザー協会なんば校講師
ダイナース、アメックス、VISAなどプラチナカードを複数枚保有。ANAの飛行機ダイヤモンド会員で、年間獲得マイル数は50万マイル越える。
過払い金という言葉を聞いたことはあるけど、具体的にどのようなものなのかきちんと理解している人は少ないのではないでしょうか。
過払い金とは、消費者金融やクレジットカード会社からの借入れにおいて、利息制限法の上限を超えて払いすぎていた利息のことです。
利息制限法で定められていた以上に支払っていたお金をグレーゾーン金利とも言います。
借入れをしている利用者は、貸金業者に対し返済時に利息を払わなければいけませんが、
利息は法定利率により計算した金額の範囲内でなければいけません。
それを超える部分については無効としています。しかし多くの貸金業者は、この法定利率を守らずに貸し付けを行っていたため、過払い金請求によって払いすぎていたお金を取り戻すことができるのです。
過払い利息請求を行ったからと言って、必ずしも「クレジットカードが作れなくなる。」ことはありません。
しかし、過払い請求した先のカード会社が発行するクレジットカードは今後一切、利用できないですし、申込みしても審査にも通過することは一切ないと考えたほうが良いです。
これは、「借りた人が利息を多く払い過ぎてしまった。」という過払い金請求は、法律で認められた行為ですが、返還請求を受けた会社としては、「良い印象」を持つはずがありません。
そのような自社にとって不利益を与える人を顧客として扱うことは非常に難しいでしょう。
社内のデータベースに過払い利息請求を行ったリストとして半永久的に登録され要注意人物と見なされます。
過払い金請求は、消費者金融からの借金のみが対象と思っている人もいますが、実はクレジットカードでも過払い金請求できる可能性があります。
ここではクレジットカードの過払い金請求をする上での注意点についてご紹介します。
クレジットカードには、ショッピング枠とキャッシング枠の2つの機能があります。
その内、ショッピング枠は法律上借金ではなく立替金であるため、利息制限法は適用されませんので、過払い金請求の対象となりません。
カード会社に支払っている分割手数料は、あくまでも手数料という位置づけであり利息ではないのです。
そのため、いくらショッピング機能でクレジットカードを使っていても、過払い金が発生することはないのです。
これに対し、キャッシング機能を利用していた場合は過払い金が発生している可能性があります。
その当時有名なカード会社でも、利息制限法を超える金利で貸し付けを行っていたケースがありますので、過払い金請求によって払いすぎたお金を取り戻すことができます。
すべてのクレジットカード会社や信販会社が、利息制限法を超える金利を設定していたわけではありません。
当時、利息制限法を超える金利を設定していた会社は、以下の様なところが挙げられます。
- セディナ(旧セントラルファイナンス、OMCカード、クオーク)、クレディセゾン(セゾンカード)、三菱UFJニコス(旧日本信販)、エポスカード、イオンクレジットサービス(イオンカード)、オリエントコーポレーション、ライフカード、アプラス、丸井カード
多くのカード会社が、2007年まで法律で定められている15%~20%を超える金利を設定していました。
2007年以降は法改正を受け、各社とも金利引き下げを行なっていますが、2007年以前から取引している人であれば、過払い金が発生している可能性があるということです。
クレジットカードの返済方法の1つに「リボ払い」がありますが、キャッシング枠で借入れしていた場合は過払い金が発生している可能性があります。
前述したとおり、ショッピング枠でのリボ払いは立替金と解釈されますので、過払い金は発生しませんので注意してください。
クレジットカードの過払い金請求をする際、下記3点について注意しなければいけません。
- ショッピング枠利用で残高がないかどうか
- 過払い金請求したクレジットカード会社のカードは利用できなくなる
- クレジットカード過払い金請求は時効が不明確
クレジットカードのキャッシング枠で借入れして過払い金が発生していても、ショッピング枠に残高があれば、まずはショッピング枠の支払いに充当されます。
過払い金のほうがショッピング枠残高よりも多いと手元に戻ってきますが、ショッピング枠のほうが多い場合は注意しなければいけません。
なぜなら、過払い金でショッピング枠の代金を支払いしても不足する場合は、カード会社に対し借金減額の交渉をすることとなり、それは債務整理を行なったことと同等の扱いになってしまい、ブラックリスト入りしてしまうからです。
クレジットカードのキャッシング枠で過払い金請求をする場合、まずはショッピング枠残高がないかどうかを確認することが大切です。
そしてショッピング枠に未払いの代金が残っているのであれば、過払い金でショッピング枠の残高を完済することが可能なのか調べる必要があります。
過払い金請求をしたからといってクレジットカードが作れないというわけではありません。
上記のように、過払い金がショッピング枠残高を上回っていればブラックリスト入りすることはありませんので、問題なくクレジットカード入会は可能です。
しかし、過払い金請求したクレジットカードは、それ以降使用不可となる可能性が高く、更には過払い金を請求したクレジットカード会社のカードを作るのは難しくなります。同系列のグループ会社のカードも同様です。
そのため、公共料金や携帯電話料金の引き落としに利用している場合は、他社クレジットカードに変更してから過払い金請求するのが良いでしょう。
過払い金請求は、最後に返済した日から10年で時効が成立してしまいます。そうなれば過払い金の請求は一切認められなくなります。
しかも明確な基準がないため、時効が成立しているかどうかは裁判官によってケースバイケースで判斷されてしまいます。
個人でクレジットカードのキャッシング枠の時効を判断するのは難しいですから、法律事務所に相談するのが良いでしょう。
2007年以前からカードローンを利用していた場合、必ず過払い金請求が発生していると思っている人も多いですが、これは大きな間違いです。
過去に消費者金融や信販会社から借金をしていたとしても、貸金業法の改正前から利息制限法の範囲内で適法な貸し付けを行なっていた会社からの借金は過払い金が発生しません。
過去に消費者金融や信販会社から借金していた人でも、下記のケースですと過払い金は発生しません。
- 適法金利で貸し付けを行なう貸金業者からの借入れ
- 改正貸金業法施工後に新規借入れした場合
- 銀行カードローンなど低金利での借入れ
過払い金は、利息制限法で定める上限金利に違反する高金利での借金部分を無効として取り返せる返還請求権のことです。
多くの貸金業者は、みなし弁済を根拠に利息制限法ではなく出資法の上限である29.2%ギリギリの金利で貸し付けを行なっていましたが、利息制限法に違反する金利が無効となったために、過払い金請求権が法的に認められました。
あくまでも違法な金利で貸し付けしていた業者のみが過払い金請求の対象となり、法改正以前から適法な金利で貸し付けを行っていた業者は、当然ながら過払い金請求の対象になりません。
また過払い金請求の対象である業者からの借入れだったとしても、借入れ時期によっては、過払い金は発生しませんので注意が必要です。当時、利息制限法に違反して貸し付けを行っていた業者でも、法改正によって2007年~2008年にかけて金利の改定・見直しを行っているからです。
金利引き下げ の時期 |
改正前の 金利上限 |
改定後の 金利上限 |
|
アコム | 2007年6月18日 以降 |
27.375% | 18% |
アイフル | 2007年8月1日 以降 |
29.2% | 20% |
プロミス | 2007年12月19 日以降 |
25.5% | 17.8% |
上記のように、業者ごとに金利引き下げの時期は異なります。
つまり、各業者の金利引き下げ時期より後に新規借入れを行っている場合は、法定金利内で返済しているため、過払い金は発生していないことになります。
逆に、金利引き下げ時期より前に借入れしている場合は過払い金が発生している可能性があるということです。
なお、カードローンなどの過払い金請求が個人信用情報機関に「記録が残る。」場合と「残らない。」場合があります。
もし後者の場合は、異動情報といって事故情報(ブラックリスト情報)として任意整理と同様に5年間記録が残ります。自己破産の場合は、7~10年記録が残ります。
●個人信用情報機関に記録が残らないケース
- 完済した借金の過払い金請求を行った。
- 現在、借金中だが過払い金が発生したので、残っている借金と相殺し、借金が無くなった。
●個人信用情報に記録が残るケース
- 現在、借金中だが過払い金と相殺しても借金が残ってしまう。残りの元金を分割払いとし利息をカットしてもらった。
- 現在、借金中で過払い金は発生しなかったが、残りの元金を分割払いとし利息をカットしてもらった。
1と2の場合でしたら、冒頭お話した通り、過払い金を請求した会社以外のクレジットカードでしたら審査に通る可能性が高いですが安心してはいけません。
過払い金を請求して個人再生した人は、クレジットカード審査に不安を持つ人が多いのも事実です。その場合、比較的審査が柔軟なクレジットカードを狙うのが一番です。
審査の難易度としては、銀行系・独立系>信販系>流通系>消費者金融系の順番となり、消費者金融系が最も難易度が低いことになります。
審査に不安な人は、消費者金融系で当ホームページ推薦のカードがおすすめです。
実際、当サイトからの申込み利用者数が一番多く、審査が不安な人にぜひ利用していただきたい1枚です。
問題は3と4です。この場合、個人信用情報機関に債務整理としていわゆるブラックリストとして登録されます。
この場合、異動情報が消えるまではクレジットカードの審査に通過する可能性が低いです。
3と4の人でどうしてもカードが欲しい人は、VISAデビットカードあたりが良いと思います。
デビットカードは見た目は、普通のクレジットカードですが利用履歴(クレジットヒストリー)が残らないことと、後払い決済ができないのが難点ですが、持てるカードとしてはこれくらいしかありません。
「自分が1~4のどれに該当するかわからない。」人は、個人信用情報の開示請求をおすすめします。
過払いでカードがつくれないかどうかがすぐにわかります。信用情報については、こちらのお役立ち情報ページで詳しく解説しています。
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