「クレジットカード審査の通過率100%を目指す」をテーマとした専門サイト
残高がなくて…心配。そんな人も多いと思います。このページでは貯金と審査の関連について解説しています。
一般社団法人クレジットカードアドバイザー協会なんば校講師
ダイナース、アメックス、VISAなどプラチナカードを複数枚保有。ANAの飛行機ダイヤモンド会員で、年間獲得マイル数は50万マイル越える。
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クレジットカード審査が銀行口座の預金残高に影響するのか?と多くの人が調べているのがわかりましたので、今日はクレジットカード審査と預金残高について専門家の私が解説したいと思います。
銀行の預金口座の口座残高はクレジットカードの審査には全く影響を与えることはありません。
例えば、私はみずほ銀行のキャッシュカード機能一体型を持っています。口座設立時、銀行でクレジットカード発行の申し込みをしましたが、クレジットカード決済時の口座振替も同時に申込みしますので、クレジットカード会社へは、引き落としの銀行、支店、口座番号を記入した申込情報が流れることになります。
クレジットカード会社にわかる口座の個人情報は、これだけです。また、みずほ系のクレジットカード会社はUCカードですので、申込者本人の口座残高がわかるはずがありません。
基本情報として、あくまでも銀行とクレジットカード会社は別ですので、銀行には守秘義務がある関係上、外部に口座情報(残高)が漏れるはずがありません。
従って、金融機関に預金残高が多くてもクレジットカード会社にわかるはずがありませんので審査上、有利になることはありません。
今までクレジットカードの利用実績(クレジットヒストリー)がなくて属性も良い人(勤続年数長い、年収高い)で銀行残高が多い人は、メガバンクでは唯一、三菱東京UFJ銀行本体がクレジットカード(三菱東京UFJ-VISA)を発行(委託先は三菱UFJニコス株式会社)しています。
その場合、銀行残高を多めにしておけば、カード会員になるための審査で有利になる可能性があるかもしれませんが、総じて銀行系は審査難易度が高いので覚悟しておいた方が良いです。
また、楽天カードなどのネット銀行に関しても同様で、預金額はもとより、楽天スーパーポイントなどのポイントサービスの残高も審査に関与してくることはありません。
なお、銀行残高よりもクレジットカードを発行する側としては、継続的に安定した収入を得ている事の方が重要ですのでいくら「口座に2000万円ある」「定期預金がある」と無職の人が言ったところで、三菱東京UFJ銀行が相手にしてくれるとは思えません。
実際、三菱東京UFJ銀行のホームページを見ると申込みできる人として、「安定した収入があることが条件」です。この段階で無職の人が申し込んだところで、審査落ちするでしょう。
まず、今までクレジットカードを申し込んだことが無い人は、いきなりハードルの高い銀行系カードを申し込むよりかは、比較的審査が柔軟な消費者金融系カード利用からスタートした方が無難です。
もし、消費者金融系カードでもダメな場合は、例えば携帯電話を分割払いの支払い方法で(割賦契約)購入して利用実績を積み上げていっても良いでしょう。
なぜ携帯電話なのかと言いますと、iPhoneなどを分割払いで購入(割賦契約)すると個人信用情報機関に返済履歴が残ります。
こうすることで、次のクレジットカードを申し込んだ際に信用力として蓄積されるからです。
また、学生の場合は親権者が分割払いで支払っている場合もあるかと思いますが、携帯電話の名義が利用者本人であれば、親が支払っていてもクレヒスの信用力の蓄積になります。
私個人の考えとしては、銀行系クレジットカードは最初の1枚には、お勧めできないですね。
若年層であれば、三井住友カードのデビュープラスなどもありますが、ある程度の年齢(30代~40代)の人にはハードルが高いので、まずはスコアリングを高めたり、利用実績を積んでから2枚目のカードとして検討して欲しいです。
特に初めてクレジットカードを申し込む人で審査通過に不安な人は、ダメなのはこの理由だからです。で詳しく解説していますので手続き前にぜひ読んでみてください。
貯金残高は入会審査には影響しませんが、引き落とし時の残高不足には注意してください。
クレジットカードは代金後払いというメリットがある半面、ついつい利用限度額一杯まで使う方は要注意です。
引落日に、利用料金の引き落とし口座に利用料金分の残高が入っていない「残高不足」の場合、当然引き落としができません。
「後から払えばいいや!」と放置しておくと大変なことになりますので、しっかりと明細を確認し、場合によっては現金払いで節約していくことも大切です。
また、普通預金にある程度の貯蓄貯金を入れていたとしても、生活費や公共料金、通信費の利用代金などで使い切ってしまい、気づけば口座にお金が入っていなかったなどのお金管理不足ということもありえます。カード返済用の口座開設をしておくといいかもしれません。
カード会社ではペナルティとして利用停止などの措置を取るわけですが、それ以外でも信用力が著しく低下して、今後クレジットカード審査だけでなく、各種ローン審査に通りにくくなります。
それは、信用情報に「異動」情報として記録されると、利用者はブラック状態とみなされるからです。「異動」とは、長期にわたる支払の遅れを指し61日以上あるいは3ヶ月以上の支払い遅れがあると「異動」と記録されます。
一度、「異動」情報として新規登録されると契約終了から5年間記録されるため、この間住宅ローンなどの新規の借入審査では著しく不利となります。
詳しくは、CICの信用情報開示報告書の読み方を参照してください。
「さすがに、長期にわたる返済の遅れなんてするわけないよ。」という人も要注意です。
クレジットカード引き落としの口座残高が1円でも足りない場合、引き落としが実行されません。
残高からは1円も減ることはなく、そのまま残ってします。
カード会社から再引き落とし日の設定連絡が来るわけですが、月をまたいだ引き落とし日に変更されると、当月は入金されなかった。という情報が信用情報機関に記録されることになります。
この場合、「異動」ではなく、約定日通りに入金が無かったことを示す未入金状況「A」が記録されます。この「A」情報も立派なネガティブ情報となりますので、注意が必要です。
カード会社によっては、再引き落とし日に入金しておけば、「A」を付けない会社もありますが、銀行系や信販系は厳密ですのでくれぐれもご注意いただきたいです。
人間誰でもミスは付き物です。引き落とし口座に入金するのを忘れていただけなら、まだマシです。問題は、「お金が無いため入金できない。」状況です。
この場合、「異動」あるいは「A」などのネガティブ情報として記録されるくらいなら、一時的、他のカード会社から借入して補うといった選択肢もありなのではないでしょうか?
カードローン会社アコムの場合は、土日祝日OK、最短30分の簡易審査で即日借入OKです。しかも、30日間無利息期間を活用すれば金利が一切かかりませんし手数料もかかりません。
急場を凌ぐならアコムのローンカードは頼れる1枚です。
クレジットカードの審査では銀行口座の残高は基本的には影響しないと解説しましたが、カード会社は申込者の口座残高を確認しようと思えば可能なのかどうか気になる方も多いと思います。
銀行口座の情報は、個人信用情報機関に登録されていないので、カード会社は申込者の申告がない限り銀行口座情報を知ることはできません。
引き落とし口座として銀行口座情報を申告する場合、金融機関名・支店名・口座番号・口座名義をカード会社に届け出ることになりますが、この情報を使ってカード会社が別の組織である銀行などの金融機関に申込者の個人情報である口座残高を問い合わせることは法律上できません。
また、三井住友銀行とグループ会社の場合でも、両社は別の会社なので、クレジットカード審査で、申込者の三井住友銀行の銀行残高が参照されることは通常はありません。
上記で基本的にはクレジットカード審査で預金残高が影響することはないという旨を解説しましたが、クレジットカードによっては影響を与える場合があります。
どのような場合に預金残高が審査に影響を与えるのか、事前に確認しておきましょう。
上記で解説した通り、カード会社は申込者の銀行口座の残高を確認することはできません。
そのため、クレジットカードの審査に銀行の預金残高が影響を与えるのは申込者が自ら銀行の預貯金額を申し出た場合のみです。
カード会社によっては、申し込みの際に申告する項目の中に預貯金額という欄を設けている場合があります。
このような場合にのみ、預貯金額はスコアリング審査の対象になります。
従って、申し込みの際の申告項目に「預貯金額」という項目がある場合はクレジットカードの審査に銀行口座の残高が影響することになります。
申し込みの際に預貯金額を申告する項目がないカード会社の場合は、口座残高がクレジットカードの審査に影響を与えることは一切ありません。
上記の通り、預貯金額を申告した場合は銀行口座がスコアリング審査の対象になりますが、そもそもこのような項目を設けていないカード会社が多いことや、預貯金額の項目を設けている場合でもほとんどの場合は任意申告(申告しなくても申し込みが可能)です。
こういった事実からも、クレジットカードの審査では口座残高が重視されていないことがわかります。
スコアリング審査では預貯金額が多い方が高く評価されますが、あまり重視されていない項目のため、スコアリングの配点は少ないと推測されます。
そのため、預貯金額を申告する項目があるクレジットカードの場合も、口座残高が審査に与える影響は少ないと言えます。
多くのクレジットカード会社の申し込み条件にあるように、「本人に安定した収入があること」はクレジットカードの審査に通るために最も大切なことです。
口座残高がスコアリング審査の項目になっている場合、預貯金額が少ない方や0円の方は審査に通るのかどうか不安に思われるかもしれませんが、安定した収入があれば預貯金額がないからという理由で審査に落ちることはないので安心してください。
反対に、無職で安定した収入がない方は、配偶者に収入がある場合や不動産収入などがある場合などを除くと、たとえ預貯金額が多くてもクレジットカードの審査に通ることは難しくなるので注意が必要です。
クレジットカードの申し込みの際に口座残高を記入する項目があった場合は以下の点に注意しましょう。
口座残高は申告しなくても申し込みが可能な項目である任意項目であることが多いのですが、どれだけ預金残高が少ない方も必ず申告しておきましょう。
スコアリング審査では預貯金額が多いほど高いスコアが付くため有利ですが、たとえ預貯金額が1万円であっても多少の点数はもらえます。
スコアリングの点数を少しでも多く稼ぐためには、どれだけ預金残高が少なくても申告しておくことをおすすめします。
預金残高が中途半端な金額の場合は、切り上げて申告しておきましょう。
たとえば預貯金額が96万円の場合、切り上げて100万円と記入する方がスコアリング審査で有利になります。
この程度の切り上げであれば虚偽申告には当たらないので、きりのいい数字を記入するようにしましょう。
ただし、例えば預貯金額が60万円の場合に切り上げて100万円と記入するのはやりすぎです。切り上げは半端な数字が10万円以内の場合にしておきましょう。
上記でも少しご説明しましたが、過去にクレジットカードの利用代金引き落とし日の残高不足で支払いが遅延してしまったことがある場合は、クレジットカード審査に通りにくくなってしまいます。
特に2~3カ月以上の長期延滞をした場合は金融事故情報である「延滞情報」が信用情報機関に登録されて、いわゆるブラックと呼ばれる状態になってしまうため、その後5年間はクレジットカードやローンの審査に通らなくなってしまいます。
短期の延滞の場合でも、通常な支払いが行われなかったことが信用情報機関に記録されてしまうため、その後のクレジットカードやローンの審査に影響する可能性があります。
ブラック情報を信用情報機関に残さないために、残高不足による延滞は絶対にしないように気を付けましょう。
また、長期の延滞の場合や延滞を繰り返している場合は、カードが利用停止になってしまう可能性もあるため注意が必要です。
上記の通り延滞は絶対にしないというのが基本ですが、万が一銀行口座の残高不足で引き落とし日に支払いができなかった場合は、気付いた時点ですぐにカード会社に連絡をしましょう。
どうすればいいのかわからないからカード会社からの連絡を待とうという方も多いのですが、一日でも早く連絡をする方がその後の審査に与える影響が小さくなります。
カード会社に連絡をすると、支払い期限や支払い方法が改めて提示されるため、それに従ってすぐに入金するようにしましょう。
なお、カード会社から連絡がくるまで気付かない場合も多いと思いますが、その場合は連絡を受けたらすぐに対応するようにしましょう。
その後の審査に与える影響を小さくするためには、とにかく「1日でも早く」入金するように心がけることが必要です。
万が一支払いが遅れてしまった場合、手元にお金があればすぐに振り込みをしましょう。
上記で解説した通り、返済が遅れている場合は1日でも早く支払わなければなりません。
数日程度の支払いの遅れであればその後の審査にも影響を与えない場合がほとんどなので、支払いが遅れてしまったからいつ支払っても一緒だと思わずに、手元にお金があればすぐに入金しましょう。
すぐに入金することによってその後の審査に与える影響を少なくできるだけではなく、支払いが遅延した場合にカード会社に支払わなければならない遅延損害金の金額も少なくすることができます。
遅延損害金は返済が遅れている日数に応じて支払わなければならないため、遅延日数が長くなればなるほど遅延損害金の金額も大きくなります。
支払いが遅れた場合はすぐに振り込みをして、遅延損害金の額をできるだけ減らしましょう。
どうしてもお金が無くてカードの利用代金を支払えない場合は、カード会社に相談してみましょう。
できるだけ早くカード会社に連絡をして、次の給料日などお金が入る予定があれば、その日まで支払いを待ってもらえるように交渉してみましょう。
なお、収入が入る目途がある場合は、上記でも少しご紹介しましたが、カードローンの無利息期間を利用するのもおすすめです。
カードローンは商品によって短期間の無利息期間を設けているものがあります。
無利息期間であれば利息の支払いなしでお金を借りることができるため、これを利用して借りたお金をクレジットカードの支払いに充てて、無利息期間中にカードローン会社に返済すれば、余計なお金を支払わずに返済が可能です。
ただし、無利息期間は利用する際に初めてそのカードローン会社を利用することなどの条件があるため、事前に確認が必要です。
また、無利息期間を過ぎると当然金利がかかるため、必ず無利息期間中に返済するようにしましょう。
どうしてもカードの利用代金を支払えず、返済の目途も経たないという場合は、債務整理を検討するのも一つの選択肢です。債務整理には主に以下の方法があります。
- 任意整理(裁判所に申し立てをせずにカード会社との間で支払い金額の減額や支払い期間を交渉する手続き)
- 個人再生・民事再生(裁判所に申し立てをして借金を減額し、減額された金額を数年かけて支払う手続き)
- 自己破産(裁判所に破産を申し立てて許可をもらい、借金を帳消しにする手続き)
債務整理をすると最長10年の間信用情報機関にブラック情報が登録されてしまうため、その間クレジットカードやローンの審査に通りにくくなるというデメリットがあります。
しかし、どうしても支払いができない場合は、支払いを放置していても遅延損害金が膨らむ・支払いの督促が止まらない・クレジットカードが使えなくなる・延滞情報が信用情報機関に登録されるといったデメリットを抱え続けることになります。
こうした問題を解決するためにも、どうしても返済の目途が立たない場合は法テラスや法律事務所・司法書士事務所などの法律の専門家に相談してみることをおすすめします。
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