この記事は、自分はブラックだが100万円借りたいと思っている人に向けて書きました。
そもそも、ブラックとはどういう状況なのでしょうか?
すでに借金を抱えている、返済が滞っているなど、借金におけるよくない状況をイメージする人は多いと思いますが、人によって定義はバラバラなことが多いのです。
そこでこの記事では、ブラックについて定義したうえで、100万円借りられるのかを解説します。
また、ブラック状態にある人がとるべき対策についてもフォローします。
ブラック認定とは金融事故が信用情報に残ること
ブラックに認定される金融事故となってしまうケース
信用情報の情報開示請求で自分がブラック認定か確認できる
ブラック認定を解除する方法 ブラック状態なら大手消費者金融のおまとめローンで借金を整理しよう
ブラック認定とは金融事故が信用情報に残ること
お金を貸してはいけない人の情報が載っているという、ブラックリストというものがあると聞いたことがある人は多いと思います。
正確にはブラックリストというものは存在しませんが、金融機関が利用者の金融情報が記録された信用情報を共有していることは事実です。
この信用情報に金融事故を起こしたことが記録された状態を、「ブラックリスト入り」「ブラック認定された」と表現するケースが多いのです。
ブラック認定されたら100万円借りることは難しい
金融事故を起こしてブラック認定されてしまうと、消費者金融や銀行などに新たに融資を申し込んでも、審査に通ることはかなり難しいでしょう。
特に、100万円という決して安くはない金額だとただでさえ審査が厳しくなるので、状況はさらに厳しくなります。
ブラック認定された人が100万円借りることは、ほぼ不可能といえるでしょう。
ブラック認定とブラック状態は違うものとして考えよう
ブラック認定のほかに、ブラック状態という言葉もよく目にします。
ブラック状態という言葉の使われ方を調べると、ブラック認定とは異なる意味が含まれていることもあります。
そもそもブラックという金融用語はないので、ブラック状態も正式な意味はありません。
ブラック状態とは多重債務やお金の借り入れが多い状態
ブラック状態といわれるのは、複数のところからお金を借りている多重債務状態や、多額の金額を借りていて返済に追われている状態のことを指すことが多いようです。
金融事故を起こして信用情報に記録が残っているわけではない点で、ブラック認定とは異なります。
ブラック状態でも100万円借りられるかは場合による
ブラック状態とは借金の負担が重い状態なので、新たに融資を申し込んでも返せる見込みが低いとして審査に通る可能性は低く、その点ではブラック認定と同じといえます。
ただし、信用情報に事故が公式に記録されたブラック認定とは異なり、ブラック状態はあくまで申込者個人の状況なので、それをどう判断するかは消費者金融の審査次第となるでしょう。
信用情報について詳しくは「キャッシングをしても信用情報に傷はつかない!信用情報に傷がつく原因とは?」 をご覧ください。
ブラックに認定される金融事故となってしまうケース
信用情報に記録が残る、いわゆるブラックに認定される金融事故とは、どんなものなのでしょうか。
ここでは、金融事故と見なされるケースについて詳しく説明します。
未返済のまま返済期日を61日以上過ぎた場合
カードローンなどで契約した返済期日までにお金を返さないと、延滞金が発生して催促も入ります。
返済の遅れが数日程度なら金融事故にはなりませんが、61日(およそ2ヶ月)以上遅れる長期遅延となると、金融事故として信用情報に記録されてしまいます。
消費者金融によっては3ヶ月以上遅れると事故扱いになるところもありますが、2ヶ月過ぎた時点ですでに大幅に遅れているので、61日を目安として考えましょう。
強制解約された場合
契約者が債務不履行など、カードローン事業者との契約を果たさない場合、カードローン事業者が融資契約を強制的に解除するケースがあります。
これを強制解約と呼び、あらかじめ契約内容に定められた手順で行ったり、法的手続きを取ったりとやり方はさまざまです。
自己破産などの債務整理を行った場合
借金を返すことができなくなったときの対処方法として、自己破産などの債務整理があります。
債務整理は弁護士を通じて借金の減額や免除を行う手続きです。
債務整理を行うと信用情報に記録されるので、新規ローンの審査を受けるときにカードローン事業者に知られます。
借金を返しきれなかったことを示す債務整理をしたことがある人は、カードローン事業者にとっては非常に高いリスクのある申込者となります。
ブラック認定されたらカードローンの審査にはまず通らない
信用情報に金融事故の記録が残ってブラック認定されると、新しくカードローンを借りようとしてもまず審査に通りません。
まずは、ブラック認定を解消することを考えましょう。
信用情報の情報開示請求で自分がブラック認定か確認できる
自分がブラック認定されているかどうかは、確認することができます。
信用情報を管理しているところで自分の情報を開示できるのです。
信用情報の開示請求を出す手順
信用情報の開示請求方法は、インターネット、郵送、窓口の3種類があります。
信用情報を管理している団体は3社あり、対応している開示請求方法をまとめました。
機関名 | 手続きの手段 | 手数料 |
---|---|---|
CIC | インターネット | 1,000円 |
郵送 | 1,000円 | |
窓口 | 500円 | |
JICC | インターネット | 無料 |
郵送 | 無料 | |
窓口 | 無料 | |
KSC | 郵送 | 1,000円 |
※JICCの郵送・窓口開示は新型コロナ対策のため対応休止中(2020年4月27日時点)
インターネットでの請求が、時間がかからずおすすめです。
もしブラック認定されていてもやってはいけない手段
信用情報を開示して自分がブラック認定されていることがわかっても、決してあわててはいけません。
もしブラック認定の状態でお金を借りる必要に迫られても、決してやってはいけない手段があります。
ブラックに認定されてしまっても、ここで挙げた方法でお金を作るのはやめましょう。
「絶対借りれる」という業者に申し込む
ネットの広告や検索などで、絶対に借りれるという謳い文句を目にしたことがある人は多いでしょう。
しかし、貸金業法では融資の際に審査をすることが義務づけられているので、絶対に借りれると言い切れる消費者金融はどこにもありません。
中には絶対というフレーズで目を引く悪質な業者もあるため、もし申し込むとしても慎重に検討することをおすすめします。
ヤミ金・ソフト闇金に手を出す
絶対借りれるというフレーズを使いがちなカードローンで多いのが、ヤミ金です。
ヤミ金とは貸金業者として登録せず、無認可で融資を行っている違法業者のことです。
貸金業法に違反した金利や貸付金額で融資をしている業者もあることから、絶対に利用してはいけません。
ソフト闇金について詳しくは「【危険】無職でも借りれるソフトヤミ金を利用してはいけない7つの理由」 をご覧ください。
個人融資
個人間融資とは貸金業者ではなく、一般人同士でお金を貸し借りすることです。
親や親族、友人など知り合いから借りることも個人間融資に含まれます。
お互いがよく知っている仲で、信頼関係も成り立っているなら、個人間融資でお金を借りるのはありかもしれませんが、トラブルに対応するために借用書を取り交わしておくことをおすすめします。
ネットを介した知らない人同士での個人間融資は、トラブル発生の可能性が高いので避けましょう。
個人間融資について詳しくは「絶対借りれる個人融資に安心はない!本当に融資してくれるのはココ!」 もご覧ください。
ブラック認定を解除する方法
金融事故が信用情報に記録されてブラックに認定された状態は、一定期間が経過すると解除されます。
ただしその期間は5〜10年という長期間とされており、すぐには解除されません。
大切なのは、その期間を利用して対策や改善策を行うことです。
今借りているお金を完済することが最優先
長期延滞や強制解約でブラック認定された場合、まずは借金を完済することを最優先にしましょう。
長期延滞の場合は遅延損害金のぶんだけ、返済額が高くなります。
強制解約は、消費者金融に対して残った借金を一括で返済しなければいけません。
打つ手がなくなったら債務整理
予定通りに返済できなかった状況に、遅延損害金や一括返済などのより重い負担が加わると、もう打つ手がなくなってしまう場合もあるでしょう。
そうした場合の最終手段として、通常の手段で借金を返済することを諦めて、借金の減額や免除を求める法的手続きである債務整理があります。
債務整理には、任意整理・個人再生・自己破産の3種類があり、いずれも弁護士に依頼して行います。
任意整理
任意整理とは、弁護士を通してお金を借りている相手である債権者と交渉し、借金の減額を相談する手続きです。
弁護士を間に立てますが、借り手と貸し手の直接交渉になるため、どのような結果にまとまるかはケースバイケースです。
任意整理は家族や職場に知られる可能性が低く、財産を没収されるケースも少ないため、債務整理のなかではもっともハードルの低い手続きといえます。
個人再生
個人再生は裁判所を通して借金の減額を行う手続きで、借金を5分の1まで減額して、3年~5年で完済する計画に仕切り直します。
完済を目的としているので、毎月返済に充てられるだけの収入がないと、個人再生の手続きはとれません。
自己破産
自己破産は、裁判所の認可を受けて借金を免除できる手続きです。
借金がゼロになるという強力な手続きですが、クレジットカードが使えなくなる、財産が処分される、就ける職業に制限がかかるなどのデメリットもあります。
債務整理について詳しくは「特定調停の特徴や内容が1からわかる!債務整理講座」 もご覧ください。
ブラック認定が信用情報から消えても借りられないケース
ブラック認定が信用情報から消えるまでには5年以上かかりますが、認定が消えれば新たな融資を申し込むことができます。
ただし、金融事故を起こしてしまった消費者金融やクレジットカード会社からは、認定が消えたあともほぼ借りることはできないでしょう。
金融事故の記録が信用情報からは消えても、事故を起こされた会社はその記録を残していることがあるからです。
ブラック状態なら大手消費者金融のおまとめローンで借金を整理しよう
金融事故の記録が信用情報に残っているブラック認定では、新しく融資を申し込むことはできません。
多重債務であちこちから借りているブラック状態なら、おまとめローンを借りて借金を1社にまとめられる可能性があります。
まずはおまとめローンを利用して借金を返しやすい環境を整えることから始めましょう。
100万円借りたいなら今の借金を整理することが近道
ブラック状態の人が100万円を借りようとするなら、まずは借りられる状況を整えましょう。
総量規制があるため、100万円借りるには300万円以上の年収が必要です。
さらに借り入れがゼロでなければならないので、まずは今の借金を整理することから始めましょう。
総量規制について詳しくは「カードローンの総量規制ってなに?5分でわかる総量規制」 をご覧ください。
街金は自社審査のため多重債務者も申し込めるが通過率が低い
街金と呼ばれる中小の消費者金融は独自の基準をもった自社審査のため、ブラック状態でも借りられる可能性はゼロではありません。
ただし、街金の審査通過率は約20%と言われており、あまり高いとはいえません。
それが100万円の高額となれば、より確率は低くなるでしょう。
おまとめローンを借りるのにおすすめの消費者金融
おまとめローンは大手の消費者金融が用意しているサービスです。
おまとめローンは多重債務に対応することが目的なので、ブラック状態でも借りられる可能性は高いでしょう。
大手消費者金融のおまとめローン比較
プロミス | アコム | アイフル |
|
---|---|---|---|
貸付金額 | 300万円まで | 1万円~300万円 | 1万円~800万円 |
実質年率 | 6.3%~17.8% | 7.7%~18.0% | 3.0%~17.5% |
返済期間と返済回数 | 最長10年・1回~120回 | 最長13年7ヵ月・2~162回 | 最長10年(120回) |
遅延損害金(年率) | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
担保・保証人 | 不要 | 不要 | 不要 |
プロミスは結果がすぐ出る3秒診断
アイフルなら最短1時間融資
はじめてならアコム
まとめ
この記事では、ブラックを「ブラック認定」と「ブラック状態」に区別しました。
ブラック認定は金融事故を起こしたことが信用情報に記録されていることで、新規の借り入れがほぼ難しくなるなど非常に厳しい状態です。
ブラック状態は多重債務や多額の借り入れ中などのことを指し、こちらも厳しい状況であることは変わりませんが、多重債務を整理するおまとめローンなら新規で借り入れられる可能性があります。
ブラック状態の人は、大手カードローンのおまとめローンを利用するなどして、状況を改善しましょう。