この記事は、お金を借りたいけど銀行は貸してくれるかなぁという疑問をもつ学生の方に向けて書きました。
結論から言うと、学生が銀行から借り入れるのはかなり難しいです。
そもそも銀行は審査を厳格化しているため、アルバイト収入ではほぼ融資をしてくれません。
とはいえ、お金を借りたいという方に向けて、5つの手段を紹介します。
それぞれメリット・デメリットもまとめているので、あなたにピッタリの方法が見つかるはずです!
ぜひご覧ください!
学生が銀行でお金を借りるのは難しい
学生がお金を借りられる場所は?
学生がお金を借りる審査を有利にする4つのコツ
学生がお金を借りる前に検討すべき手段
学生がお金を借りるのに使ってはいけない手段
学生がお金を借りる手段は限られる!状況に応じた方法で資金調達しよう!
学生が銀行でお金を借りるのは難しい
残念ながら、学生の場合は銀行で借りるのが難しいです。
多重債務者を減らすために審査の厳格化をしているため、アルバイトやパートの場合も審査になかなか通りません。
また、そもそも収入に関わらず学生はNGにしている銀行もあります。
そのため、他の手段を考えるほうが現実的です。
学生がお金を借りられる場所は?
それでは、学生がお金を借りるにはどのような手段があるのでしょうか。
ここでは5つの手段をメリット・デメリットわかるように説明します。
まずは簡単に表にまとめました。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
奨学金 | ・金利が安め | ・返済額が高額になる |
・大きな額を借りられる | ||
キャッシング | ・審査は一度で済む | ・金利は高め |
・海外でも現金を調達できる | ・不正利用時の補償対象外 | |
学生ローン | ・収入が少なくてもとおりやすい | ・金利は高め |
・借入上限が少なめ | ||
消費者金融 | ・即日・土日融資などがある | ・金利は高め |
・初回利息無料などサービスが充実 | ||
担保自動貸付 | ・審査がない | ・ゆうちょ銀行の貯金額に借入額が依存する |
・未成年でも借りられる |
具体的に説明します。
奨学金
奨学金は、学費を支援する制度です。
在学中に必要な学費や生活費を借りることができます。
有名なところだと日本学生支援機構(JASSO)がありますが、そのほか、多くの学校でさまざまな奨学金制度を用意しています。
メリット
学生向けに貸し付けていることもあり、金利が安めです。
なかには利息が0のものや、給付型のものもあります。
返済の利息分を考えると、かなり良心的な価格でお金を調達することができます。
デメリット
奨学金の約9割は貸与型なので、返済しなければいけません。
毎月まとまったお金が借りられる一方で、卒業時には数百万円の借金を背負うことになります。
これだけの高額は、仕事を辞めてしまうと返すのが困難です。
奨学金は返済しなければいけないもの、という意識が薄いと将来苦労します。
クレジットカードのキャッシング
クレジットカードを使って現金を引き出すキャッシングという方法もあります。
事前に限度枠を付けておけば、その金額内でお金を引き出すことが可能です。
借り入れは銀行やコンビニのATMでおこなえるほか、指定の口座に振り込んでもらえる会社もあります。
メリット
一度、利用できるように枠を作れば、利用する度に審査する必要がありません。
なお、キャッシングは海外でもできるので、現地でお金が必要なときにも使えます。
デメリット
キャッシングできるようにするには審査が必要で、金利は高めです。
また、クレジットカードの引き落としと異なり、原則として不正利用の補償がないのもデメリットです。
キャッシングで使われてしまった分は返ってこないため、限度額を高くしすぎるのにはリスクがあります。
学生ローン
学生ローンは名前のとおり、学生限定のローンのことです。
ほかの借入方法に比べて、学生であることを考慮してくれるので審査に通りやすいと言われています。
メリット
アルバイトの日数が少なく、収入が少なめの場合でも融資に通る可能性があります。
一般的なカードローンと異なり、審査時にアルバイト先への連絡がないことも多いです。
周りに借入をバレたくないという方には向いているでしょう。
デメリット
信用が低い学生に貸付を行っている分、金利は高めで限度額は低めです。
金利は上限ギリギリの15~18%程度、金額は10万円ほどを上限に設定している会社も少なくありません。
また、学生ローンも20歳以上が対象です。
消費者金融
消費者金融では学生に限らずお金が借りられます。
土日の融資ができたり、契約機で申し込みができるなど、利便性では勝ります。
ただし、アルバイトをしっかりと行っていなければ、学生ローンより審査落ちの可能性が高いです。
メリット
即日融資、土日の借入など、融通が効きます。
急いでお金を借りたいときの選択肢として優秀です。
ライバルが多いこともあり、初回は日数限定で無利息などのサービスやキャンペーンも充実しています。
デメリット
学生ローンと異なり本人自体の収入だけを元に審査されるので、安定したアルバイト収入がないと借入が難しいです。
また、金利は15〜18%程度のことが多く、高めです。
担保自動貸付
郵便局の自動貸付なら、未成年でもお金を借りられます。
ゆうちょ銀行で本人名義の口座を持っていれば、自分の貯金を担保に融資を受けられるサービスです。
メリット
審査がなく、未成年でもお金を借りられます。
たとえば、郵便局で定期預金をしていれば、すぐに借り入れできるのがメリットです。
デメリット
ゆうちょ銀行に貯金がなければお金を借りることはできません。
貯金額の90%が上限になるので、もともと持っている額に借入額が依存するのもデメリットです。
学生がお金を借りる審査を有利にする4つのコツ
次に、学生が審査を受けるときに有利になるコツを4つ説明します。
- アルバイトを増やす
- 借入金額を少なめにする
- 収入証明書を提出する
- 借り入れ理由は生活費にする
ぜひ取り入れてみてください。
アルバイトを増やす
たとえアルバイトであったとしても、収入が多いほうが審査は有利になります。
なぜなら、月収が高ければ返済能力があると判断されるためです。
もちろん会社員に比べると不利ですが、それでも収入が高いに越したことはありません。
たとえばお金を借りたい時期が少し先で準備期間があるのなら、シフトを増やして収入を上げるのもよいでしょう。
借入金額を少なめにする
可能な限り借入金額は少なめにするのがおすすめです。
借り入れた分を返せるかどうかという視点で審査されるため、額が大きいほど落ちる可能性は高まります。
その後の返済も大変になるので、最低限の金額で借りるようにしましょう。
収入証明書を提出する
アルバイトで安定して稼げているのであれば、収入証明書を自分から提出するのも一つの手です。
実は、借入金額が50万円以下であれば収入証明書は必要ありません。
しかし、しっかり稼いでいることの証明になり、返済する気があることも伝わるので用意しておくのも良いでしょう。
借り入れ理由は生活費にする
審査時には、お金が必要な理由を聞かれます。金額にもよりますが、生活費と答えるのが無難です。
逆に、NGなのがギャンブルやブランド品の購入費です。
これらは、浪費が激しい人と判断されてしまい、返済できない恐れがあるため審査に落ちやすくなります。
審査者に悪い印象を与えないためにも、生活費とだけ答えておきましょう。
学生がお金を借りる前に検討すべき手段
ここまでお金を借りる方法を説明してきましたが、金利もかかるため借りないに越したことはありません。
そこで、お金を借りる前にやってみるべきことを4つ紹介します。
- 不用品の処分
- 即日バイト
- 親や知人からの借り入れ
- 支援制度の利用
不用品の処分
家に不用品があれば、フリマサイトを利用して売却してみましょう。具体的には下記のようなサービスがあります。
- メルカリ
- ラクマ
- ヤフオク!
洋服やブランド品、書籍を始め、さまざまなものが出品されています。
なかには、なぜ売れるの?と思ってしまうものでも買い手がつくこともあるのがメリットです。
ぜひ、出品されている商品をみつつ、自分で売れるものがないか探してみてください。
即日バイト
直近のお金に困っているなら短期バイトもありです。
即日で現金が渡される仕事もあるのですぐにお金が欲しいときには頼りになります。
即日でお金がもらえるバイトは、派遣会社に登録が必要です。
先に説明会に参加する必要がある会社もあるので、まずは話を聞いてみるのが良いでしょう。
また、学校の掲示板などで即日バイトの募集をしていることもあります。
試験監督など、特別なスキルがいらないものもあるので、こちらも定期的に確認すると割のいい仕事に出会えます。
親や知人からの借り入れ
可能ならば、親や知人からの借り入れも検討してみてください。
消費者金融でお金を借りるのに比べたら金利が小さく、その後の返済が容易であることも多いからです。
もちろん事情はありますが、利息として払う金額を考えたら、検討する価値アリです。
支援制度の利用
学費の支払いに苦労しているならば、支援制度も探してみてください。
国や地方自治体が用意している制度には、返済不要なものもあります。
ここでは、臨時の給付金と常設の支援金を一つずつ紹介しますが、ほかにもさまざまなものがあるため、ご自身がお住まいの地域で調べてみてください。
学生支援緊急給付金
学生支援緊急給付金は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、アルバイト収入が下がってしまった方を対象にしたものです。
現在は募集を締め切っていますが、今後の経済動向により、類似の給付金が用意される可能性はあります。今回は最大20万円、返済の必要がなく、お金を給付される心強いものでした。
このような制度は意外と多くあるため、自分の状況が変わったときは支援制度を調べてみることをおすすめします。
高等教育の修学支援新制度
学費の支払いが大変であれば、高等教育の修学支援新制度も検討してみましょう。
授業料の一部を減免してくれたり、給付型の奨学金がもらえたりする制度です。
対象者は家計の状況と成績などによって選抜されます。
こちらは毎年2回申し込みがあるので、条件に該当する場合は応募してみましょう。なお、支援対象の学校は限られている点には注意が必要です。
学生がお金を借りるのに使ってはいけない手段
どんなに条件が良かったからと言って、利用しないほうが良い手段もあります。具体的には以下の2つは避けましょう。
- 闇金の利用
- 個人間融資
それぞれリスクを解説していきます。
闇金の利用
借りる場所が見つからないときに安易に闇金を利用するのはやめましょう。
お金の融資をするには、貸金業の登録をしなければいけません。登録なしでビジネスとしてお金を貸し借りすると貸金業法に触れ、罰則の対象になる可能性もあります。
また、貸金業法では金利の上限が決められていますが、闇金は守っていないところも多いです。違法な高金利で貸付を行われたり、個人情報が悪用されたりするリスクがあるので、絶対に利用するのはやめてください。
個人間融資
SNSなどを使って、「お金貸します」といった言葉で営業し、個人間で融資をする方法もありますが、こちらも違法です。
闇金同様にリスクがあり、トラブルのもとになるので利用するのはやめましょう。
個人情報が悪用されて、犯罪に巻き込まれる可能性があります。
学生がお金を借りる手段は限られる!状況に応じた方法で資金調達しよう!
残念ながら、学生の場合お金を借りる手段は限られてしまいます。特に安心感のある銀行では、学生に融資をしないことがほとんどです。
しかし、お金を借りる方法自体はあるので、メリットデメリットを把握しながらぜひ状況にあったものを選んでみてください。
そのほか、給付金の利用など、借り入れる以外の手段もあるので、そちらも考えてみるのがおすすめです。