この記事は生活費のために消費者金融からお金を借りようと考えている人に向けて書きました。
生活費の不足は緊急事態ですが、消費者金融からの借り入れで乗り切る場合はメリットだけでなくデメリットもきちんと理解しましょう。
そのうえで、正しく消費者金融を利用することが大切です。
生活費のために消費者金融からお金を借りるときの指針
生活費を借りる先としての消費者金融のメリット
消費者金融で生活費を借りることのデメリット
生活費が足りなくても消費者金融で借りてはいけないパターン
生活費のためのお金を借りるのにおすすめの消費者金融
生活費のために消費者金融からお金を借りるときの指針
生活費のためにお金を借りることは、ほかの用途のときよりも注意をして借りなければいけません。
ここでは、消費者金融で生活費のお金を借りる場合の注意点を解説します。
生活費の補填にお金を借りる人の割合は約45%
2018年の金融庁の調査によると、消費者金融でお金を借りた人の借り入れ目的は「生活費不足を補うため」が約45%を占めました。
生活費は消費者金融でお金を借りる目的のランキング第1位で、生活費のために消費者金融を利用することは珍しくないことがわかります。
一時的な出費のために借りるケースが多い
生活費のためとはいえ、ケガや病気などで一時的な出費が起こったときに消費者金融で借りるケースが多いようです。
毎月生活費が足りず家計が赤字の場合は、消費者金融で借りることよりも家計を見直すことが先決です。
返済計画をしっかりと立てる
生活費という使い道が大切なお金を借りる場合は、返済計画をきちんと立てることが大切です。
具体的にどんなポイントが重要かを解説します。
完済日を決めて必ず達成する
返済プランを組むと、完済となる日が自動的に決まります。
原則として、この日を動かさずに完済することを目指しましょう。
毎月の返済額を家計にきちんと組み込んで、返済が遅れないように心がければ計画通りに完済できます。
可能であれば繰り上げ返済する
完済日を遅らせることはNGですが、前倒すことはOKです。
返済の前倒しは、毎月の返済額よりも多い金額を返済することです。
これを繰り上げ返済といいます。
完済するまでは他から借りない
もし途中で返済が苦しくなっても、そのために新たな借金を重ねることは避けましょう。
複数から同時に借金をすることを多重債務といいます。
多重債務は返済負担を重くしてしまい、最悪の場合は自己破産などにつながるからです。
生活費を借りる先としての消費者金融のメリット
消費者金融から生活費を借りることは、どんなメリットがあるのでしょうか。
ここでは、お金を借りる相手として消費者金融の優れているポイントを解説します。
借りたお金の目的は問われない
消費者金融から借りたお金を何に使うかは、借りた人の自由です。
生活費のほか、交際費や会社の運転資金に使うこともできます。
銀行からの融資は使用目的が決められてしまうので、借りたお金を自由に使える点は消費者金融のメリットです。
早ければ即日で借りられる
消費者金融は審査から融資までのスピードが速く、場合によっては申し込んだ当日にお金を手に入れることも可能です。
突然お金が必要になっても対応してくれるのは、消費者金融の大きなメリットのひとつ。
申し込んだその日に融資が実行されることを、即日融資といいます。
必要なぶんだけ借りられる
消費者金融の借入可能額は事業者によって違い、たとえば大手の場合、プロミスは最大500万円、アコムとアイフルは最大800万円が借入上限額です。
この範囲内で、申込者の必要な額を申し込むことができます。
あまり多くのお金を借りる必要がなければ、それだけ審査から融資までのスピードも速くなりやすく、即日融資が期待できます。
初めての利用なら無利息サービスが使える
消費者金融の多くは、初めての利用客に対して無利息サービスを用意しています。
無利息サービスとは、一定の条件下で利息が発生しないというものです。
多くは初回契約日から30日間、約1ヶ月は利息が発生しないというサービスです。
1ヶ月以内に完済すれば利息ゼロで借りられるので、すぐに返せるあてがあるならぜひとも利用することをおすすめします。
消費者金融で生活費を借りることのデメリット
それでは反対に、消費者金融で生活費を借りるときにはどんなデメリットがあるのでしょうか。
ここでは、そのデメリットについて解説します。
他人に知られると信用を失う危険がある
他人が生活費に困っていると聞くと、多くの人は仕事に困っているか、金銭感覚が崩れていると考えるでしょう。
それだけでも信用を失ってしまうおそれがありますが、さらに消費者金融からお金を借りていることも加わると、さらに深刻になってしまうでしょう。
消費者金融で生活費を借りるときは、できるだけ他人に知られないようにすることをおすすめします。
借りるハードルが低いので多重債務者になってしまいやすい
消費者金融はメリットとして、借りたお金の使い道は自由で、早ければ即日融資もできることがあります。
それだけ借りやすいというメリットになりますが、逆につい借りすぎてしまうことになる危険性もあるのです。
同時に2社以上から借りてしまうとそれは多重債務となり、返済の負担が重くなるので、より生活が苦しくなってしまうでしょう。
学生や無職は消費者金融でお金を借りることは難しい
消費者金融でお金を借りるためには、毎月安定した収入を得ていることが必要です。
つまり、学生や無職、専業主婦などは消費者金融で借りることが難しいのです。
学生や無職で生活費に余裕がないという人は多いかもしれませんが、簡単に消費者金融には頼れないことを覚えておきましょう。
生活費が足りなくても消費者金融で借りてはいけないパターン
たとえ生活費が足らずに困っている場合でも、消費者金融でお金を借りてはいけないパターンがあります。
その場合は、お金を借りる前にいけないパターンを先に改善しましょう。
ここでは、消費者金融で借りてはいけないパターンについて解説します。
クレジットカードを多く使う
普段からクレジットカードをよく使っている人は、まずカードの利用をストップしましょう。
クレジットカードは手持ちの現金がなくても買い物や支払いができる便利なものですが、計画的に使う必要があります。
普段の生活費をしっかりと確保したうえで使うなら問題ないですが、生活費に困っている状況でクレジットカードを使うと、お金の使い方が安定しません。
クレジットカードの利用を再開するのは、生活費の不安がなくなってからにしましょう。
すでに他からお金を借りている
もう他の消費者金融からお金を借りている場合は、まずそこを完済することを心がけましょう。
完済する前に別の消費者金融から借りてしまうと、多重債務者になってしまうからです。
また、消費者金融ではなく家族や友人から借りることも、できれば避けたほうがいいでしょう。
審査に通らなくても闇金に手を出してはいけない
消費者金融の審査に通らずお金を借りられないからといって、闇金に手を出すのはNGです。
闇金は貸金業の登録を行っていない金融業者のことで、貸金業法の規制を受けずに営業しています。
法外な利息を要求されることもあり、借りたことで家計がさらに悪化する可能性が高くなってしまうからです。
消費者金融の審査に通らないなら公的融資制度を利用
もし消費者金融の審査に通らずお金が借りられないなら、公的な融資制度の利用を検討しましょう。
これは国や自治体から融資を受けられる制度で、一定の条件を満たせば利用できます。
ただし、申請が複雑だったり融資までに時間がかかったりと、消費者金融に比べて使い勝手がよくない点に気をつけましょう。
市役所で借りられる生活福祉資金貸付制度
生活福祉資金貸付制度とは、低所得者や高齢者、障害者の生活を経済的に支えるための制度です。
市区町村の役所にある社会福祉協議会が窓口となって、借り手の事情に合わせて融資を受けることができます。
ハローワークで借りられる職業訓練受講給付金
職業訓練受講給付金は、雇用保険を受給できない求職者がハローワークの職業訓練を受けることを条件にお金を借りられる制度です。
ハローワークで仕事を探しており、選考試験に合格する必要があるため利用の条件が厳しいですが、お金と仕事に困っているなら利用を検討してみましょう。
生活費のためのお金を借りるのにおすすめの消費者金融
生活費はどこの消費者金融からでも借りられます。
なかでも大手の消費者金融なら、即日融資してくれたり、他人にバレないようWeb完結で対応してくれたりとフレキシブルに対応してくれるのでおすすめです。
プロミス
アイフル
まとめ
生活費に使うお金を消費者金融から借りることはできますが、足りないからといって安易に借りるのはおすすめできません。
事故や病気などによる一時的な出費用にとどめるべきで、毎月の生活費が足りないという状況なら、まずは家計のやりくりを見直すのが先決です。
生活を安定させたうえで、計画的に借りて無理なく返すのが、消費者金融を利用するコツです。
専門監修者コメント
本文で述べているように消費者金融で借り入れをするのは、一時的に家計の資金繰りがショートする場合などでの最終手段です。したがって、遊ぶお金が足りない場合や、必ずしも必要でない物を購入するために安易に借りる事はお勧めしません。もし、借り入れが必要になった場合も、ご自分のライフプランをしっかりと計画し、将来の収入と支出を把握しましょう。そして、無理なく返済ができるという見込みが立ってから申し込みをしてください。また、借り入れをしている間は返済に全力を注ぎ、余暇や外食などの楽しみは後回しにするくらいの気持ちが大切です。人生百年と言われる時代、返済後に楽しみを回しても決して遅すぎません。FP原田真夫氏のプロフィール