HOME  カードローン部  お金借りる審査なしでお金を借りることはできる?「審査」の意味と緊急避難策

お金借りる
審査なしでお金を借りることはできる?「審査」の意味と緊急避難策

審査なしでお金を借りることはできる?「審査」の意味と緊急避難策

キャッシングをするときに、「審査なしで気軽に手軽にお金を借りたい」「審査に通るかどうか不安だから、審査なしのところでお金を借りたい」と考える人もいるのではないでしょうか。

このようなことが果たして可能なのか、可能ではないのだとしたらどんな方法を選べばいいのかを解説していきます。また、「そもそもお金を借りるのが初めて」という人のために、「審査とはどのようなものか」についても解説します。

1.まずは知っておこう!借りるための手順と審査項目

1.まずは知っておこう!借りるための手順と審査項目

初めてお金を借りる人のために、まずは「キャッシングをするときに見られるポイント」と、「審査の手順と流れ」について解説していきます。

また、審査に落ちるとどうなるかも解説します。

お金を借りるときに見られるポイント

お金を借りるときのチェックポイントは、主に以下の4つです。

  1. 職場及び職業と、その信用度
  2. 年収
  3. ほかのところからの借り入れ状況と金額
  4. 希望金額

キャッシングをするときには、「職場や職業」は非常に重要な項目です。一部上場企業の社員や公務員は信用度が高いと見られ、審査の際に有利に働きます。また、雇用形態も確認されます。アルバイトやパートタイマーよりも正社員、正社員のなかでも勤続年数が長い人の方がお金を借りやすくなります。

年収も重要な項目です。一般に、収入が多ければ多いほどお金は借りられやすくなります。また、「総量規制(後述)」にもひっかかりにくくなります。

ただし、「不安定な職業である。去年の年収は1000万円だったが、一昨年の収入は100万円だった」という人よりも、「公務員であり、勤続年数は10年。コンスタントに毎年500万円を稼ぐ」という人の方が借りやすいということもあり得ます。

ほかのところからお金を借りていた場合、借り入れが難しくなることもあります。また、借金にはそもそも「総量規制」があります。総量規制とは、年収の3分の1以上の貸付を禁ずる規則で、法律で決められています。これに引っかかった場合は、お金を借りることができません。

また、当然のことながら、希望金額もチェックされます。希望金額が多ければ多いほど、審査は通りにくくなります。

お金を借りるときの手順と流れ

キャッシングは、主に以下のような流れをとります。

  1. 申し込み
  2. 書類を提出する(身分証明書など)
  3. 審査結果を待つ
  4. 契約
  5. 借り入れ完了

おおむね1時間も経たずにすべての工程が終了します。

「審査に落ちる」とはどういうこと?

キャッシングをしようとしても、審査に落ちることがあります。審査に落ちると、当然希望金額を借り入れることはできなくなります。

審査に落ちる理由としては、以下の3つが考えられます。

1.総量規制に引っかかっている
年収の3分の1以上の借入金額となる場合は、法に反するためお金を借りることはできません

2.返済不能と考えられている
「収入がない(あるいは極めて低い)」「金融事故を起こしており、ハイリスクである」「安定した職業についていない」などがこれに当たります。

3.虚偽の申告をした
職場や借入金額のことで嘘をついてしまった場合、信用ができないとされて断られます。なお、業者側は信用情報などを照会するため、嘘をついたとしても必ずバレます。

2.「審査なし」の金融機関は危ない!闇金の怖さ

「審査なし」の金融機関は危ない!闇金の怖さ

「自分はすでに結構お金を借りてしまっているので、通らないかもしれない」と不安に思う人もいるかもしれません。そのような人は、「審査なし」と謳う業者に惹かれることでしょう。しかしこれは非常に危険なものです。

「審査なし」は存在しない! 総量規制などもあるので必ず確認される

「審査なし キャッシング」などで検索をかけると、たくさんのキャッシング会社を見つけることができます。しかし、本当の意味で「審査なし」というキャッシング会社は存在しません。

上でも述べたように、貸金業法の「総量規制」があるため、必ず審査が必要となるのです。

「審査なし」は、「審査が甘い」、もしくは闇金を表す言葉

このため、「審査なし」は、実際には「審査が甘い」の表現だと考えるべきです。

上で挙げた審査項目はどこのキャッシング会社でもチェックしますが、キャッシング会社ごとによって審査に甘い・厳しいがあるのは事実です。一般的に、大手の業者は厳しい傾向にあり、中小のキャッシング会社はやや甘い傾向にあるとされています。

なお、「金融事故を起こした人でも借りられる」「本当の意味で審査がない」としている業者も、一部にはあります。しかしこれらは、違法な金利でお金を貸す「闇金」です。

闇金といえば、脅迫に近い取り立てが有名ですが、現在の「ソフト闇金」と呼ばれるものは利用者に対して比較的柔和な表情で接します。

「お金がなくてどうしようもないのに、総量規制に引っかかってお金が借りられない」「自己破産、お金を借りることができない」と悩んでいる人にとっては、お金を貸してくれるソフト闇金は救いの神のように思えることでしょう。

しかし、ソフト闇金はあくまで「闇金」です。年利20パーセントを超える金利を課すことは違法ですが、ソフト闇金では「トイチ(10日で10パーセント=年利365パーセント)」などの違法な利息を課しています。

そもそも、一般的なキャッシング会社の審査に通らないということは、「借りた金額を返せない可能性が極めて高い」ということです。このような状況で、一般的なキャッシング会社以上の金利を課してくるソフト闇金に手を出した場合、焦げ付き、返済不能に陥る可能性は極めて高いといえるでしょう。

闇金には絶対に手を出してはいけません。

3.安易な借金の前にできること~公的機関やクレジットカードの利用

3.安易な借金の前にできること~公的機関やクレジットカードの利用

闇金に手を出すのは例外として、審査なしのキャッシング会社を探したり、審査が甘いところを探したりする前に、まずは「キャッシング会社に頼らずに乗り切る方法」を考えてみてください。ここでは「借り入れること」を前提として以下の方法を紹介しますが、それ以外にも、「不用品を売る」などの方法が考えられます。

キャッシング会社に頼る前に検討したいこと
  1. 生命保険の契約者貸付制度を利用する
  2. ろうきんや農協を利用する
  3. 国の生活福祉資金貸付制度を利用する
  4. クレジットカードを利用する
  5. 従業員貸付制度を利用する

生命保険の契約者貸付制度を利用する

生命保険に入っているのであれば、生命保険の「契約者貸付制度」を利用しましょう。

これは、「あなたが入っている生命保険の、解約返戻金の70パーセント~90パーセントを上限とし、お金を貸すよ」という制度です。

解約返戻金の枠内での貸し付けとなるため、本当の意味での「審査なし」で借りられる制度であり、金利も2パーセント~8パーセント程度と低めです。また、きちんと返済をする限り、生命保険を解約する必要もありません。

借り入れるまでに3営業日程度かかることもありますが、「自分のサイフのなかでの貸し借り」ともいえるため、非常に安定感のある借り方といえます。

ろうきんや農協を利用する

ろうきんや農協を利用するのもひとつの手です。

ろうきんのもっとも大きなメリットは、「未成年でも借り入れができる」という点です。ただし、勤続年数が1年以上であり、前年度の収入が150万円以上なければなりません。「夢を追いながら、アルバイトで毎月15万円以上稼いでいる」などの人の場合、ろうきんでも借り入れが可能となるケースがあります(ただし、親の同意が必要です)。

ろうきんの場合、金利が非常に低いのが特徴です。たとえば東海ろうきんの場合、「会員組合ならば3.3パーセント~3.8パーセント、一般勤労者ならば3.8パーセント~4.3パーセント」としています。

出典:東海ろうきん「かりるーフリーローン」

また、農協(JA)では、目的別に貸付を行っています。目的に応じて金利は異なりますが、現在はJAネット教育ローンはなんと年利1.95パーセント(条件によって多少異なる。これは最低金利の場合)と非常に低い金利で貸付を行っています。

組合員でなければ借りられないなどの制限はありますし、銀行の数も決して多くはありませんが、検討すべき方法のひとつだといえるでしょう。

出典:JAバンク「JAネット教育ローンキャンペーン開催!!」

国の生活福祉資金貸付制度を利用する

「生活福祉資金貸付制度」とは、国が運営しているものです。これは、低収入の人やご年配の方の救済を目的としたものであり、無職でも借り入れることができるのが最大の特徴です。

条件は少し厳しく、「求職活動をしていること」「自立計画書を提出すること」「実際に借りられるまでに時間がかかること」がネックです。しかし連帯保証人を立てた場合は無利子で、立てない場合でも1.5パーセントの金利で借りられるのが魅力です。

なお、「生活福祉資金貸付制度」は、

  • 総合支援資金
  • 福祉資金
  • 教育支援資金
  • 不動産担保型生活資金

に分けられ、それぞれ少しずつ条件が違いますから、必ずチェックするようにしてください(無職の人の場合は、「総合支援資金」にあたります)

ちなみに現在新型コロナウイルス感染症で、経済的に苦しい人もいるでしょう。そのような人は、

・緊急小口資金
生活維持のための貸付を必要とする家庭が利用できるもの。貸付上限額は20万円以内。保証人・利子不要で、1年間は返済が猶予される(据え置き期間)。また、返済開始~返済終了までの期間(償還期限)は2年間とする。

・総合支援資金
生活を立て直すために必要なお金を貸し付ける制度。2人以上で月20万円以内、単身者で月15万円以内。貸付期間は3か月とする。据え置き期間は1年、償還期間は10年。こちらも、無利子で保証人不要。

を利用しましょう。

※2020年4月3日14時の情報です。情報は日々変わっていっているので、必ず最新の情報を確認してください。

出典:新型コロナウイルス感染症を踏まえた生活福祉資金制度による緊急小口貸付等の特例貸付について

出典:厚生労働省「生活福祉資金貸付制度」

クレジットカードを利用する

クレジットカードのキャッシング枠を利用する方法は、比較的容易に取り組めるのが魅力です。クレジットカードにキャッシング枠を設定していると、カードを使ってATMからお金を借りることができます。

ただしこれには「限度額」が設定されており、その限度額はショッピング枠と同一です。このため、限度額が50万円の場合、40万円をキャッシングしてしまうとショッピング枠は10万円しか残らないことになります。

従業員貸付制度を利用する

「従業員貸付制度」とは、勤めている会社からお金を借りる制度をいいます。会社が提供する福利厚生制度のうちのひとつであり、金利が抑えられているのが特徴です。

ただし、「だれでも、どんな状況でも借りられる」というものではありません。多くの場合、「入院費用や災害などで使う場合」などのように、用途が限定されています。また、利息については会社ごとで違いがみられますし、「そもそも自社にこの制度があるのかどうか」も確認しなければなりません。

安易にキャッシング会社を利用する前に、まずは上記のような打開策を使えないかを検討しましょう。

4.それでもどうしよもないときの金融機関の選び方

4.それでもどうしよもないときの金融機関の選び方

ただ、それでもどうしてもお金を借りなければならないこともあるでしょう。そのような場合は、「審査なしで借りられる闇金」ではなく、「審査をしっかりしてくれるキャッシング会社(そこが通らなければ、審査基準が少し甘いキャッシング会社)」で借りるようにします。

また、理想的なキャッシング会社の条件として、以下のようなものが挙げられます。

30日間無利子制度があるところを選ぶ

キャッシングの一番のネックは「利子がつくこと」にあります。しかし現在は、「初めてのお客様に限り、30日間は金利0円で利用いただける」としているキャッシング会社もあります。この場合、30日以内にすべて返し終えてしまえば当然利子が発生しません。

また、たとえ返しきれなかったとしても、残金分にしか利息がかからないため、返済総額をぐっと抑えられます。

大手の金融機関が運営しているところを選ぶ

大手の金融機関が運営しているところは、運営に安心感があり、おすすめです。また、無人契約機なども用意しており、利便性が高いのも特徴だといえます。

加えて、大手は利息も抑えめの傾向にあります。審査は少し厳しくはなりますが、可能ならば大手の金融機関が運営しているところを選びたいものです。

24時間対応のところを選ぶ

キャッシングを利用するシチュエーションは、さまざまです。「日常生活は営めているが、急な出費が重なったときには余裕がなくなる」という人もいるでしょう。特に、「遠方に住む親せきが亡くなった。明日がお通夜だけど、交通費と香典だけで10万円以上かかる!」などのようなケースでは、「スピード対応」が求められます。

24時間365日の対応が可能なところを選びたいものです。

審査が早いところを選ぶ

上記と関連して、キャッシングにおいては「審査の早さ」が求められることもあります。現在は1時間程度で審査が終わるところが多くなっていますが、早いところならば30分程度で終わることもあります。

できるだけ、スピーディーな審査をしてくれるところを選びましょう。

ここまで紹介してきた4項目は、「どれかが得意なところは、どれかが弱い」というものではありません。4項目、すべての条件を満たすキャッシング会社もあります。できるだけそういうところを選びたいものです。この4項目を満たすところは、「審査なしで借りられるところ」では決してありませんが、「審査なし」の闇金などで借りるよりははるかに安全性が高いといえます。

おすすめカードローン

プロミス 新キャプチャ

ボタン

監 修

志塚 洋介

証券会社にて勤務しリテール部門からシステム部門に携わったのち不動産会社にてアカウンティング部門に従事。その後独立し、行政書士・FPとして家計や相続、会社法務などの相談・業務や金融・マーケット動向などについてのセミナー活動を行っている。

保有資格 :
  • 1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)
  • ファイナンシャル・プランナー(CFP)
  • 行政書士
  • 宅建士
  • マンション管理士
  • 証券アナリスト検定会員補
  • テクニカルアナリスト

詳細プロフィール