赤字決済だからと言って法人カードの審査をすでにあきらめている方はいませんか?
確かに、黒字の方が法人カードの審査に通る確率は高くなりますが、赤字だから通らないと決まったわけではありません。
今回は、赤字経営がクレジットカード会社にどう見られているのか、また比較的赤字でも作りやすい法人カードについて説明していきたいと思います。
1.赤字=経営不振?
決算が赤字と聞いて、その会社は経営不振だなと思う方は多いかと思います。
ただ、赤字決済にも2種類あります。
- 税金を払いたくないので、経費を多くしてわざと赤字決済している会社
- 利益が少なく、経営不振によって赤字決済している会社
①の節税対策で赤字決済をしている会社は経営不振でしょうか?
経費が売上を上回ってはいますが、必ずしも経営不振だとは言えませんね。
クレジットカード会社にとってこういう会社は、海外旅行や高級レストランでの接待などお金をバンバン使ってくれるので超優良顧客と言えます。
したがって、クレジットカード会社はこういった会社を逃すまいと、赤字決算という理由だけで法人カードの作成を断ったりはしません。
2.決算書により、赤字の性質は明らか
では、どうやって赤字決済の種類を見分けているのでしょうか?
実は、決算書を見れば経営の良し悪しはすぐ分かります。
売上の大きさや接待交際費の占める割合、借入の量、粗利率・粗利額などから総合的に判断していきます。
クレジットカード会社も、何万という法人顧客のデータを保有しているので、決算状況から見極める力は十分に備わっているのです。
3.代表者の信用度
個人事業主や中小企業の場合、会社の実績よりも個人の信用度が大きく影響してくる場合があります。
個人が借りたお金を返済するだけの能力があるのかどうか、過去に滞納などをしていないかどうか、などの基準で信用度は決められていきます。
こういった与信が高いほど、カードの審査も通り易くなりますし、限度額も高くなっていきますよ。
4.運営期間は3年以上が分かれ目
いくら優良顧客だとしても、3年未満の経営で赤字続きだと通る可能性は低くなってしまいます。
理由は、単に赤字だから悪いというわけではなく、設立3年以内の経営は軌道に乗っておらず安定していない傾向にあるからです。
カード会社にとっても、カード作成後に会社が倒産されてしまうと大きな損害になってしまうために、3年を目途にしているところが多くなっています。
5.おすすめ法人カード
おすすめの法人カードを5つご紹介します。
EX Gold for Biz
詳細
EX Gold for Bizは、電子マネー(iD×QUICPay)の付帯が無くなり、コンタクトレス決済が可能となります。
ポイントも貯まり、カードショッピング1,000円につき1スマイルポイント貯まります。スマイルポイントは幅広く交換できるのでポイントの使い道には困りません。
また、MasterCardビジネスアシストまたはVISAビジネスオファー付帯のゴールドビジネスカードにより、日本国内だけでなく海外でも様々な特典が受けられます。
さらに、死亡・後遺障害保険だけの額を見ると低いと感じてしまうかもしれませんが、そのほかの障害治療保険や疾病治療保険、携行品損害や賠償責任など多くの補償をカバーしてくれています。
年会費・ポイント・使いやすさのなどを総合的にみておすすめな法人カードとなっています。
JCBゴールド法人カード
詳細
通常の法人カードと異なり、このカードにはビジネスに役立つ特典がたくさん用意されており、年会費に対するコストパフォーマンスは高いです。
また、JCBが発行している「ETCスルーカードN」を無料で複数枚発行することが出来ます。
Oki Dokiポイントが1,000円につき1ポイントがたまり、様々な使い道が出来ます。
審査の基準は比較的に緩めと言われていて、電話番号欄に「携帯電話を記入している」などの実態が分からない会社でない限り、ほとんど通ると言われています。
ライフカードビジネス(スタンダード)
☆年会費無料
☆ETCの無料発行
☆無料の追加カード
詳細
限度額100万円以下の契約であれば決算書や確定申告書の提出が省かれており、比較的柔軟に審査がおこなわれています。
ショッピング一回払いだけでなく、回数指定分割払い、ボーナス払い、リボルビング払いなども利用出来ます。
クラウド会計ソフトfreee(フリー)と連携させることで、ライフカードビジネスの利用代金明細から自動的に会計帳簿を作成することが可能。
他のカードと比べて、初めて法人カードを契約するという個人事業主様や、中小企業の経営者様に選ばれることが多くなっています。
P-one Business MasterCard
特徴
☆年会費実質無料
☆キャッシング利用が可能
☆ポイント還元率も高め
詳細
一般的な法人カードは個人事業主ならキャッシングは可能ですが、法人経営者の場合キャッシング不可となっていることがほとんどです。しかし、このカードは法人経営者でもキャッシング利用が最大300万円まで、キャッシング利率が12.00%~17.95%で利用することが出来ます。
ゴールドカードのスペックですが、年に1回以上の利用があれば年会費は永年無料となっています。
特に資金繰りや資金調達方法のひとつとして、万が一のために備えておけると安心ですね。
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
詳細
アメリカン・エキスプレス(通称:アメックス)はステータスの高いカードとして有名ですね。
気になる利用限度額は特に決まっていなく、個々のカード会員の利用状況や支払い状況などによって変わって来ます。
また、アメックスということもあり、保険関係も充実しております。海外旅行保険は最高1億円で家族も保障されたり、しかも自動付帯でもっているだけで利用することができます。
一つ気になる点は年会費が高いところですね。
年会費分のサービスは充実していますが、もし高く感じられるなら他の法人カードの申込を優先した方が良いと思います。
6.まとめ
赤字でも法人カードを作れる可能性はあるということが分かっていただけたでしょうか?
実際、法人カードの審査に通過した会社で過去に一度も赤字がなかった会社というのはそれほど多くないようです。
赤字だからといって法人カードを作ることをあきらめるのではなく、一度申し込んでみて下さいね。