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法人カード
法人カードは限度額をしっかり把握してから利用しよう!

法人カード 限度額

法人カードの利用額は、個人カードより多くなるのは簡単に想像できますよね。

理由を挙げると、法人カードは事業資金や経費にクレジットカードが使われているからです。

個人のお金で負担した分の現金精算の手間もなくなるので、できればかかる費用すべて法人カードで決済したいと考えている方も多いのではないのでしょうか?

ただ、法人カードが企業用に作られているからと言い、作ったらすぐに何百万という限度額があるわけではありませんので、好き勝手使っているとすぐ利用限度額に達してしまいます。

今回は、そんな大事な法人カードの限度額について説明していきたいと思います。

1.限度額とは?

まず、限度額とは何かというと、「この金額までならカードを利用できるという上限」のことです。

はじめにカード会社が個人のクレヒスや会社の経営状態などから審査した上で最初の支払い金額が決められます。

限度額に達したら、利用した分の金額を支払わない限りそのカードは使えなくなってしまいます。

また、勘違いしている人が多いのですが、クレジットカードの限度額は1か月に使える金額ではありません。

限度額から利用残高を引いた金額を、支払日から支払日の間で使う事ができるというものになります。

利用残高とは、現在までにクレジットカードで利用した金額となり、未払いのお金になります。

そのため、限度額から利用残高をマイナスした数字が、次の支払い日までに利用可能な金額となります。

ここは少し難しい部分ですので、限度額10万円月末締め翌月26日払いのクレジットカードを例に図を作成したので、まずは下記の図を見てください。

限度額10万円で月末締め翌月26日払い

※限度額は10万円になります。

月末締め翌月26日払いのクレジットカードの場合、上記の図のように、5月に利用した金額を6月26日に支払う事になります。

そのため、6月1日~25日の間に利用した4万円は未払いの状態となります。このお金が利用残高となるので、7月26日までに、あと6万円使えるという事になります。

また、法人カードで注意してほしい点があります。

それは「追加カードも合わせた利用額の合計がその親カードの利用額である」ということです。

仮に限度額が80万円だと以下の図のようになります。

限度額が80万円

つまり、親カードの限度額が80万円だと、親カード、追加カードを合わせた合計額を80万円以下にしなければなりません

もし追加カードを発行した場合は、お互いの利用額をきちんと把握しておくことが大切ですね!

2.限度額とショッピング枠の関係

限度額には2つの内訳があり、「ショッピング枠」「キャッシング枠」と言います。

「ショッピング枠」とはその名の通り、お店やネットでお買い物をするなど一般的なショッピングに使える上限金額のことです。

通常、このショッピング枠がクレジットカードの限度額であり、ショッピング枠がそのままクレジットカードの限度額となります。

つまり、ショッピング枠が10万円と設定されていれば、クレジットカードの限度額は10万円となります。

ショッピング枠と限度額

3.限度額とキャッシング枠の関係

「キャッシング枠」とは、クレジットカードで現金を借りることのできる金額のことです。

法人カードの場合、キャッシングができないことが多いですが、個人事業主の場合、個人の延長線とみなされキャッシングができることがあります。

例えば、ショッピング枠50万円キャッシング枠30万円のクレジットカードの場合は。買い物で50万円キャッシングで30万円利用できるということになります。

ただ、ここで注意してほしいのが、以下の図のようにキャッシング枠はショッピング枠の一部であること注意してください。

ショッピング枠 キャッシング枠

つまり、ショッピング枠50万円、キャッシング枠30万円のクレジットカードだからと言って、ショッピングで50万円、キャッシングで30万円、計80万円使えるわけではありません

下図を見てみて下さい。

キャッシング枠とショッピング枠の関係

図のように、ショッピング枠で50万円、キャッシング枠で30万円あるクレジットカードでも、クレジットカードの限度額は50万円であるため、ショッピング枠とキャッシング枠を合わせて50万円までしか使う事ができません。

例えば、ショッピングで40万円使ってしまった場合、残りの利用可能額が10万円しかないため、キャッシング枠が30万円であったとしても、10万円までしかお金を借りる事ができません。

4.限度額の目安は?

限度額はどのくらいがいいかというと、月間利用想定額の2倍以上あるのが目安と考えられます。

つまり、月に30万ほどのカード利用がある会社なら60万円~90万円の限度額が理想です。

会社は突然の出費があることもありますよね?

そんな時に、限度額が足りないからと払えないなどと言うのは情けないですよね。

そのほかにも、もしものために法人カードを2枚以上用意しておくことをおススメします。

5.限度額を上げる方法

限度額を上げる方法

細かい買い物でも利用する

まず、どんな細かいお買い物でもカードを使うようにしましょう。せっかくクレジットカードを作っても、まったく利用しないままでは限度額が上がることはありません。

また、高額商品を購入するときだけカード使うというのもあまり効果的な方法ではありません。

限度額を増やすのであれば、食事や小さな買い物でも積極的にカードを使うことが重要になります。

大事なのは決済金額ではなく、決済回数が多く延滞なく支払う事になります。

延滞をしない

クレジットカードの延滞は絶対にしてはいけません。

限度額と言うのは、カード会社からの信用の証になります。そのため、延滞する人=信用できない人となり、限度額が下がってしまいます。

また、悪質な延滞を繰り返してしまうと、最悪クレジットカードを強制解約されてしまうため、限度額に関係なく、延滞には注意する必要があります。

リボ払いや分割払いを多用しない

法人カードでは基本的にリボ払いや分割払いはできませんが、いくつかのカードで利用可能です。

リボ払いや分割払いが複数あると、カード会社からは企業だと資金繰りがうまくいっていない会社だと判断されるおそれがあります。

そのため、極力これらの支払い方法を使わないようにすることが、限度額を上げるポイントになります。

6.おススメ法人カード

おススメの法人カードを4つご紹介します。

EX Gold for Biz

オリコカードビジネスの券面と紹介の画像

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EX Gold for Bizは、電子マネー(iD×QUICPay)の付帯が無くなり、 コンタクトレス決済が可能となります。

ポイントも貯まり、カードショッピング1,000円につき1スマイルポイント貯まります。スマイルポイントは幅広く交換できるのでポイントの使い道には困りません。

また、MasterCardビジネスアシストまたはVISAビジネスオファー付帯のゴールドビジネスカードにより、日本国内だけでなく海外でも様々な特典が受けられます。

さらに、死亡・後遺障害保険だけの額を見ると低いと感じてしまうかもしれませんが、そのほかの障害治療保険や疾病治療保険、携行品損害や賠償責任など多くの補償をカバーしてくれています。

年会費・ポイント・使いやすさのなどを総合的にみておすすめな法人カードとなっています。

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード メイン

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード 年会費

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アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード ポイント

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アメリカン・エキスプレス(通称:アメックス)はステータスの高いカードとして有名ですね。

気になる利用限度額は特に決まっていなく、個々のカード会員の利用状況や支払い状況などによって変わって来ます。

また、アメックスということもあり、保険関係も充実しております。海外旅行保険は最高1億円で家族も保障されたり、しかも自動付帯でもっているだけで利用することができます。

一つ気になる点は年会費が高いところですね。

年会費分のサービスは充実していますが、もし高く感じられるなら他の法人カードの申込を優先した方が良いと思います。

楽天ビジネスカード

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カード利用ごとに楽天市場等でお馴染みの「楽天スーパーポイント」が100円につき1ポイント貯まります

貯めたポイントは1ポイント1円相当で、楽天で使うことはもちろん、提携ポイントやマイルとも交換可能です。

さらに、海外・国内旅行保険が付帯し、世界中の空港ラウンジが使える「プライオリティ・パス」を発行できてこの年会費というのは、ずば抜けたコストパフォーマンスを誇っています。

ただ、楽天ビジネスカードを発行するには楽天プレミアムカード(年会費11,000円(税込))も発行する必要があるところだけ注意してください。

JCB法人カード/ゴールドカード

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出張・旅行の際に、海外最高1億円、国内最高5,000万円の旅行損害保険が付帯しています。

海外旅行保険に限り、日本出国前に「搭乗する公共交通用具」または「参加する募集型企画旅行」の料金を支払った場合は最高1億円。

カードでの支払いがなければ5,000万円となります。

ほかにおすすめのポイントは国内・海外航空機遅延保険です。

乗継遅延等で生じた宿泊費・飲食費及び出航遅延で生じた飲食費や、預けた手荷物が遅延・紛失した際の衣類購入費等を補償してくれます。

また、ポイントもOki Dokiポイントがお得に貯まるところもいいですね!

7.まとめ

今回は、法人カードの限度額についての説明と限度額が大きめのおすすめ法人カードを紹介しました。

基本的に、きちんと支払日に返済ができていれば、限度額はだんだんと大きくなっていきます。

追加カードで個々がいくら使ったかを把握しておくと、いざという時に使えないということがないと思います。

監 修

小河 俊紀

    1972年富山大学経済学部経済学科卒業。(株)日本クレジットビューロー(現ジェーシービ)入社。カード基幹業務全般に従事。総務部調査役。1990年ヤマハ(株)入社。製造・卸・小売業における顧客囲い込み戦略推進。2008年に経営コンサルCard Seekを創業。現在に至る。すごいカードにて「マネーの未来」を連載

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