個人カードと比べると、法人カードでポイントを貯めていくことに関心ない人は多いと思います。
というのも、「経理の簡略化ができたので、もう十分!」とそこで満足してはいませんか?
会社という組織で利用した額をポイント還元できるということは、法人カードのとても大きなメリットですよね。
個人カードではポイントはコツコツと積み重ねていく感覚ですが、利用額の多い法人カードなら知らぬ間にドンドンと貯まっていきます。
今回は、そんなポイントが貯まる法人カードの選び方やポイントを貯めることのメリットなどを説明したいと思います。
1.カードの年会費・還元率 / 会社の年間利用額をチェック
法人カードを選ぶときに、ポイントの還元率だけを見て決めてはいけません。
通常、ポイント還元率が高いものは年会費も高く設定してあるからです。
ポイント還元率だけで判断してしまうと、年間の利用額がある一定の数字まで達しないと年会費の元が取れなくなってしまうことさえあります。
まずは、カードの年会費と還元率をチェックし、会社の予想年間利用額を試算してみましょう。
例として、法人Aを年間利用額200万円として試算してみます。
<年会費5,000円、ポイント還元率0.6%の場合>
200万円の0.6%なので、200万×0.06=12,000円分のポイントが貯まります。
そこから年会費分を引くと12000円-5,000円=7,000円分貯まることになります。
<年会費15,000円、ポイント還元率1.0%の場合>
200万円の1.0%なので、200万×0.1=20,000円分のポイントが貯まります。
そこから年会費分を引くと20,000円-15,000円=5,000円分となってしまいます。
この場合、法人Aはたとえポイント還元率が低くても、上の<年会費5,000円、ポイント還元率0.6%の場合>を選んだ方がお得になりますね。
これを参考にして試算してみて下さい。
2.ポイントを一つに合わせる
カードユーザーには残念ですが、場所によっては現金しか使えないところもあります。
それを除いて、定期的な経費や接待費、出張などでかかってしまう交通費はできるだけカードで支払うようにしましょう。
そうすれば、面倒な精算作業が省けるのはもちろん、ポイントも取りこぼしなく稼ぐことができます。
かかるお金が大きい分、それを合わせれば結構なポイントが知らぬ間に貯まっているのが法人カードのメリットです。
また、他の従業員に追加発行して使ってもらえば、さらに効率よくポイントを集めることができますね。
3.肝心な使い道は?
集めたポイントで満足する気持ちもよくわかりますが、大事なのは「貯まったポイントが何に使えるか」です。
ポイントが自分や会社の望むものに使えない場合、そもそもそのポイントを貯める意味はなくなってしまいます。
ポイントを商品と交換できるのか、汎用性のある金券に変えられるのか、それともほかのポイントや電子マネーに交換できるのかをしっかり確認しておきましょう。
その上でポイントを効率よく貯められればバッチリですね。
4、おすすめの法人カード
楽天ビジネスカード
詳細
カード利用ごとに楽天市場等でお馴染みの「楽天スーパーポイント」が100円につき1ポイント貯まります。
貯めたポイントは1ポイント1円相当で、楽天で使うことはもちろん、提携ポイントやマイルとも交換可能です。
さらに、海外・国内旅行保険が付帯し、世界中の空港ラウンジが使える「プライオリティ・パス」を発行できてこの年会費というのは、ずば抜けたコストパフォーマンスを誇っています。
ただ、従業員用の追加カードが発行できない点だけは注意しておきましょう。
個人利用の法人カードとしてはかなりおススメです。
EX Gold for Biz
詳細
EX Gold for Bizは、電子マネー(iD×QUICPay)の付帯が無くなり、コンタクトレス決済が可能となります。
ポイントも貯まり、カードショッピング1,000円につき1スマイルポイント貯まります。スマイルポイントは幅広く交換できるのでポイントの使い道には困りません。
また、MasterCardビジネスアシストまたはVISAビジネスオファー付帯のゴールドビジネスカードにより、日本国内だけでなく海外でも様々な特典が受けられます。
さらに、死亡・後遺障害保険だけの額を見ると低いと感じてしまうかもしれませんが、そのほかの障害治療保険や疾病治療保険、携行品損害や賠償責任など多くの補償をカバーしてくれています。
年会費・ポイント・使いやすさのなどを総合的にみておすすめな法人カードとなっています。
JCBビジネスプラス法人カード
特徴
☆最大3%が口座にキャッシュバック
☆年会費1,250円(初年度無料)
☆ETCカード無料発行
詳細
毎月最大利用額の3%、年間最大180,000円のキャッシュバックが受け取れるカードです。ポイントを管理するのがめんどくさい人には、指定口座に勝手に振り込まれるので便利だと思います。ただ、月に5~20万円くらいの利用額だと0.5%のキャッシュバックなので、月々の利用額が少ないとメリットを感じにくいです。
追加カードに関しては枚数に制限がないので、従業員が増える可能性がある場合にも安心ですね。
5.まとめ
今回はポイントが貯まる法人カードの選び方やポイントを貯めることのメリットなどを説明しました。
利用額が多い人は、ある程度年会費が高くてもポイントで還元されてしまうので、還元率を重視して法人カード選びをしてみるといいでしょう。
利用額が少ない人やどれくらい使うのか予想が立たない人は、無難に年会費が低いカードを選ぶ方がおススメです。
経理にもっと見通しがつくようになってから、試算してピッタリな法人カードを見つけましょう。