「どうしてもすぐにお金が必要」というとき、クレジットカードを使ったキャッシングはとても便利です。
ただ、お金を借りる機能だとは知っていても、いざ利用したいときに「利用するにはどうしたら?」と困ってしまう方は少なくありません。
また、これからキャッシングを利用したい方や、キャッシング枠を付けようか悩んでいる方は、「キャッシング枠を付けるとなにか今後に悪影響があるのでは…」と不安でなかなか利用できないという方も非常に多いです。
今回は、そんなキャッシングを利用するにはどんな手続きが必要なのか、借入までの流れ、キャッシング枠を付けるときの注意点なども解説していきます。
0.キャッシングとは?
1.キャッシング枠が付いていれば申込不要で借りられる
1-1.キャッシング枠はクレジットカード発行時に申し込む
1-2.キャッシング枠が付いていない場合は後からでも申し込める
2.キャッシングの借入方法
借入方法1.ATMから引き出すのが簡単&早い
借入方法2.電話・インターネットから口座振込
3.キャッシング枠が付いているかの確認方法
方法1.クレジットカードの支払明細書を見る
方法2.WEB会員ページから確認
方法3.カード会社に電話で確認
4.キャッシングの審査ではどんなことを確認される?
ポイント1.信用情報
ポイント2.年収
5.キャッシング枠を付けるなら…注意すべき3つの項目
注意点1.キャッシングは必要最低限の利用にとどめる
注意点2.キャッシング枠はショッピング枠を圧迫する
注意点3.不正利用されても補償対象外
6.まとめ
0.キャッシングとは?
キャッシングとは、クレジットカードを使ってお金を借りることを言います。
クレジットカードには「ショッピング枠」と「キャッシング枠」の2つの枠があり、買い物などの支払いはショッピング枠、キャッシングはキャッシング枠の範囲で利用することができます。
たとえば、「ショッピング枠100万円・キャッシング枠30万円」のクレジットカードであれば、買い物などの支払いでは100万円、キャッシングでは30万円まで利用することができます。
1.キャッシング枠が付いていれば申込不要で借りられる
キャッシングは、クレジットカードにキャッシング枠が付いていれば、申込・審査不要で利用することができます。
キャッシング枠はクレジットカード発行時に申し込む
クレジットカード発行時に、キャッシング枠を付けるかどうか確認されます。
キャッシング枠を付ける場合、キャッシング枠の希望設定額も申請する必要があります。
カードの発行・キャッシング枠の付与にはそれぞれ審査があり、審査結果によっては「キャッシング枠を付けられない」「希望設定額より低い金額なら設定できる」といった結果になる場合もあります。
キャッシング枠が付いていない場合は後からでも申し込める
クレジットカード発行時にキャッシング枠を付けていなくても、後から申し込むことができます。
キャッシング枠を付けるには別途審査が必要となるため、申し込みから大体1週間~2週間ほどかかるのが一般的です。
たとえば、「キャッシングを使わないのでキャッシング枠を0円にしたい」「キャッシングでもっと高額を借りたい」というときは、増額・減額の申込も可能です。
減額は申込だけで簡単にできますが、増額は申込後、審査が必要となります。
どちらも電話・書面・インターネットなどから申し込むことができ、審査結果の回答までに1週間~2週間かかることがほとんどです。
2.キャッシングの借入方法
キャッシングの借入方法は下記2パターンになります。
借入方法1.ATMから引き出すのが簡単&早い
簡単で早いのはATMから引き出す方法になります。
普段口座からお金を引き出すのと同じように、自社ATMや提携ATMから借りることができます。
ATMの操作手順はカードによって多少異なりますが、一般的な流れは下記の通りになります。
借入方法2.電話・インターネットから口座振込
ATMのほかに、電話・インターネットの会員ページから申し込みを行い、口座に振り込んでもらう方法もあります。
3.キャッシング枠が付いているかの確認方法
自分のクレジットカードにキャッシング枠が付いているか、キャッシング枠がいくらの設定になっているかわからないときは、3つの確認方法があります。
方法1.クレジットカードの支払明細書を見る
クレジットカードを利用すると、毎月支払明細書が送付されます。
カード会社によって異なりますが、キャッシング枠も合わせて記載されているものが多いようです。
方法2.WEB会員ページから確認
WEB上の会員ページからでもキャッシング枠の設定を確認することができます。
方法3.カード会社に電話で確認
各カード会社の公式ホームページに記載されている電話番号にかければ、キャッシング枠について確認することができます。
4.キャッシングの審査ではどんなことを確認される?
キャッシングの審査では、ほとんどカードローンと同じような内容を審査されるようです。
重要なポイントは下記2点です。
ポイント1.信用情報
キャッシングはお金を融資するサービスであるため、「この人に貸してきちんと返済してもらえるかどうか」は重要なポイントとなります。
たとえば、「以前カードローンの返済を延滞したことがある」といった金融事故などの記録がある場合、キャッシングの利用は難しくなります。
ポイント2.年収
年収も審査する上で重要なポイントとなります。
キャッシングは総量規制の対象であり、年収の1/3以上のキャッシング枠は設定することができないため、正確に把握する必要があるからです。
審査に通るポイントは下記記事で更に詳しくご紹介しています!
「キャッシングの審査に通る5つのポイントと審査落ちの9つの原因」
5.キャッシング枠を付けるなら…注意すべき3つの項目
クレジットカードの発行・キャッシング枠を付けるといったこと自体には、特に悪影響となることはありません。
しかし、誤った利用をすれば今後に影響を及ぼすこともあります。
キャッシング枠を付けるときに注意すべきことを3つご紹介したいと思います。
注意点1.キャッシングは必要最低限の利用にとどめる
キャッシング枠を付けると、いつでも手軽にお金を引き出せる状態になります。
無計画に利用すれば、いつの間にか返済が追い付かない金額まで膨れ上がり、支払いの延滞といった信用情報を傷つける自体になることもありえます。
無闇に利用せず、本当に緊急のときだけ利用するように心がけましょう。
注意点2.キャッシング枠はショッピング枠を圧迫する
キャッシング枠はショッピング枠の中に含まれています。
キャッシングを利用すると、その分ショッピングの支払いで利用できる金額も少なくなりますので、あとから支払いで困ることがないように、利用枠の管理をしっかり行いましょう。
注意点3.不正利用されても補償対象外
多くのカード会社では、キャッシング枠の不正利用は補償対象外としています。
たとえば、「自分のカードでだれかにキャッシングを利用された」というようなことがあっても、その引き出された金額はカードの持ち主に支払いの義務があるということになります。
日ごろからカードや暗証番号の管理に気を付け、不安な場合は初めからキャッシング枠を付けないのが一番安全です。
キャッシングの利用枠について「キャッシングの利用枠って?クレジットカードの「枠」を徹底解説」で、より詳しくご紹介しています。
6.まとめ
今回の記事のポイントです。
- キャッシングはキャッシング枠がついていれば申込不要
- キャッシング枠がなければ別途審査が必要
- キャッシング枠の審査はカードローンとほとんど同じ審査をされる
- キャッシング枠を付けるなら無計画に多用したり、不正利用されないように管理を厳重に!
キャッシングは簡単にお金を借りる方法として有効ですが、くれぐれもローンであることを忘れず、利用するのであればしっかりと返済計画を立てましょう。