この記事はは、キャッシング審査の際に重視される信用情報について詳しく知りたい人のために書きました。
消費者金融などでお金を借りるキャッシングをすると、信用情報に傷がつくと聞いたことはないですか?
どうしてもお金を借りるということにいいイメージがつくことはないため、そんな噂が広まっています。
実際、キャッシングをするだけでは信用情報に傷がつくことはありません。
そもそも、信用情報とはなんなのでしょうか?
ここでは、信用情報に傷がつく原因や、信用情報、信用情報機関について詳しく解説していきます。
キャッシングを利用するだけでは信用情報に傷はつかない
信用情報に傷がつくのは金融事故を起こしたとき
信用情報とは
信用情報機関とは
信用情報機関に保管される情報
信用情報に保管される期間
信用情報機関の情報が回復しても自社データは残る可能性も
信用情報の履歴を確認(開示)する方法
キャッシングの信用情報まとめ
キャッシングを利用するだけでは信用情報に傷はつかない
消費者金融や銀行カードローンなどでキャッシングをすると、それだけで信用情報に傷がついて、様々な不具合がありそうと思っていませんか?
日本では、どうしても「お金を借りる」ということに負のイメージがあり、「キャッシング=悪いこと」と思われがちです。
しかし、キャッシングをするだけではマイナスな出来事は起きなく、信用情報に傷がついてブラックリストに載る!なんてことはありません。
キャッシングをして、しっかり返済期限を守って返済を続けることで、借りている金融機関の信用すら得られる可能性があります。
信用情報に傷がつくのは金融事故を起こしたとき
キャッシングをしただけでは信用情報に傷がつかない一方で、一般的に「信用情報に傷がつく」と言われる信用情報上の問題が発生するのも事実です。
では、「信用情報に傷がつく」というのはどういう意味なのでしょうか。
信用情報に傷がつくのは、あなたが金融事故を起こしてしまった場合です。
信用情報に傷がつく金融事故とは
金融事故とは、キャッシングしたお金を返済できなかったときや、キャッシングした会社の利用規約などに違反した場合に発生します。
下記に代表的な金融事故となります。
- 延滞…返済期限に遅れる
- 代位弁済…債務者の代わりに保証会社が返済を立て替える
- 債務整理…任意整理、民事再生、自己破産など
- 強制解約…金融業者の規約に違反し、強制的に解約される
基本的には、返済期限にしっかりと返済をしつづけ完済までたどり着くことができれば、金融事故を引き起こすことはありません。
そのため、キャッシングを申し込む際には返済計画をしっかり立ててからキャッシングに申込む必要があります。
大切なのは、借入よりも返済にあるのです。
信用情報に傷がつくデメリット
信用情報に傷がつく上で、メリットは一切ありません。逆に言うと、大きなデメリットが発生するということですね。
代表的な信用情報に傷がつくデメリットは下記となります。
- カードローンやキャッシングの審査に通過しない
- クレジットカードの審査に通過しない
- 住宅ローンの審査に通過しない可能性がある
- 携帯電話(スマートフォン)の分割払いができない
- 保証人になれない
信用情報に傷がつくということは、つまり「返済能力がない」というレッテルが貼られるということです。
返済が出来ない人に、お金は貸せないですよね…?
そのため、キャッシングやクレジットカードの審査だけではなく、場合によっては住宅ローンなどのローンが組めない事態になる可能性が高くなります。
金融事故を起こしたことがバレなければ大丈夫ではないか?と思われる人もいるかもしれませんが、残念ながら隠すことができません。
それは、金融事故の情報が信用情報機関に保管されてしまっているからです。
では、信用情報、信用情報機関とは具体的にどのようなものなのでしょうか。
信用情報とは
信用情報とは、カードローン(キャッシング)やクレジットカードローンなどの信用取引に関する契約内容や返済・支払状況・利用残高などの客観的取引事実を表す情報です。
ローンというのは、基本的に先にお金を借入れ、その後返済をする形になります。
先ほども少し触れましたが、お金を返済できない人にお金を貸し出すことは金融業者にとっては絶対に避けたいことです。
申込者が本当にお金を返済できるかどうかの審査をする際、参考にするのが信用情報となります。
あなたにお金を貸しても返済できると信用するための情報ということですね。
期日通りに返済をしていれば、特に気にすることもないですし、逆に毎回しっかり返済していると思われるかもしれません。
問題になるのは、前項でも触れた「信用情報に傷がある人」だけになります。
信用情報機関とは
信用情報を管理している機関のことを信用情報機関と呼びます。
日本には、3つの信用情報機関が存在します。
- JICC(日本信用情報機関)
- CIC
- KSC(全国銀行個人信用センター)
消費者金融や銀行カードローン、クレジットカード会社などは、上記信用情報機関のどれかを利用しており、申込時の審査の際に信用情報を確認します。
代表的な金融機関の信用情報機関を下記にまとめてみました。
金融業者 | JICC | CIC | KSC |
---|---|---|---|
アコム | 〇 | 〇 | – |
プロミス | 〇 | 〇 | – |
SMBCモビット | 〇 | 〇 | – |
アイフル | 〇 | 〇 | – |
レイク | 〇 | 〇 | – |
三井住友銀行 | 〇 | – | 〇 |
三菱UFJ銀行 | 〇 | – | 〇 |
みずほ銀行 | 〇 | – | 〇 |
三井住友カード | 〇 | 〇 | – |
楽天カード | 〇 | 〇 | – |
オリコカード | 〇 | 〇 | – |
JCB | 〇 | 〇 | – |
気づかれた方もいらっしゃると思いますが、基本的に1つの金融業者につき2つの信用情報機関を利用していることが分かります。
基本的にどの金融業者もJICCに加盟し、消費者金融・クレジットカード会社はCIC、銀行カードローンはKSCに加盟しています。
また、実は3つの信用情報機関同士も情報を共有しており、信用情報に漏れがない体制を築いています。
そのため、信用情報が保管されている間は、例え金融事故歴を隠したくても絶対に隠せない状況となるわけです。
信用情報機関に保管される信用情報とは
信用情報は信用情報機関に保管されていると解説してきました。
では、信用情報とは具体的にどのような情報として登録されているのでしょうか。
本人確認のための情報
信用情報機関 | 登録情報 |
---|---|
JICC | 氏名、生年月日、性別、住所、電話番号、勤務先、勤務先電話番号、運転免許証等の記号番号等 |
CIC | 氏名、生年月日、性別、郵便番号、住所、電話番号、勤務先名、勤務先電話番号、公的資料番号等 |
KSC | 氏名、生年月日、性別、住所(本人への郵便不着の有無等を含む)、電話番号、勤務先等 |
契約に関する情報
信用情報機関 | 登録情報 |
---|---|
JICC | 契約の種類、契約日、貸付日、契約金額、貸付金額、保証額等 |
CIC | 契約日、契約の種類、商品名、支払回数、契約額(極度額)、契約終了予定日、登録会社名等 |
KSC | 借入金額、借入日等 |
返済に関する情報
信用情報機関 | 登録情報 |
---|---|
JICC | 入金日、入金予定日、残高金額、完済日、延滞等 |
CIC | 報告日、残債額、請求額、入金額、入金履歴、異動(延滞・保証履行・破産)の有無、異動発生日、延滞解消日、終了状況等 |
KSC | 最終返済日等の契約の内容およびその返済状況(延滞、代位弁済、強制回収手続、解約、完済等の事実を含む) |
信用情報機関に保管されている情報の多さに驚いたのではないでしょうか?
個人情報から契約情報、返済に関する細かい情報までそれぞれの信用情報機関に信用情報として保管されています。
スマートフォンなどの分割払いもローンの一つになるため、キャッシングやクレジットカードを利用したことがなくてもすでに信用情報機関に登録されているかもしれません。
嘘やごまかしはききませんので、間違っても申込時に嘘の情報などを記載しないようにしましょう。
信用情報に保管される期間
では、信用情報を一度信用情報機関に登録されてしまうと、その履歴はずっと残ったままなのでしょうか。
実は、信用情報機関に登録された情報は、保管期間が決められています。
例え、長期延滞や債務整理の履歴があったとしても、保管期間を過ぎると消えるのです。
下記が金融事故の保管される期間となります。
金融事故 | JICC | CIC | KSC |
---|---|---|---|
延滞 | 1年 | 5年 | 5年 |
代位弁済 | 5年 | -※ | 5年 |
債務整理 | 5年 | 5年 | 5年 |
強制解約 | 5年 | -※ | 5年 |
※公式HP記載なし
このように、1~5年で様々な金融事故の情報が消えることとなります。
そのため、もし万が一金融事故を起こしてしまったときには、信用情報がどこの機関に保存されているかを確認し、どれだけの期間保管される情報なのかをチェックしておくとよいでしょう。
信用情報機関の情報が回復しても自社データは残る可能性も
前項では、信用情報機関には信用情報の保管期間が決められていることを解説しました。
保管期間を過ぎれば信用情報が回復して、再度どこからでも融資を受けられる!と思われるかもしれませんが、1点注意があります。
あくまでも消えるのは信用情報機関に保存されている信用情報なのであり、金融事故を起こした金融業者内のデータには、その履歴が残っている可能性が高いということです。
金融事故を起こしてしまった金融業者からは、ほぼ間違いなく再度お金を借りることは出来なくなります。
返済計画を必ず立て、絶対に遅延などの金融事故を起こさないように注意しましょう。
信用情報の履歴を確認(開示)する方法
ここまで信用情報について様々な角度から解説してきました。
そうなると、自分の信用情報がどうなっているか気になりませんか?
信用情報は、本人であれば開示をすることができ、内容を確認することができます。
信用情報の開示方法
信用情報を開示する方法は、下記の方法があります。
- 窓口
- 郵送
- インターネット
信用情報機関にもよりますが、基本的には上記3つの開示方法があります(KSCは郵送のみ)。
具体的な信用情報の開示方法は、下記の公式ページを参考にしてください。
情報開示を行うことで、これまでの自分の信用情報を確認することができ、問題があるかどうかを判断することができます。
携帯電話などの分割払いなども信用情報には記載されていますので、知らずに信用情報に傷がついている場合もあります。
信用情報に不安がある方は、3箇所の信用情報機関から信用情報開示をしてみるとよいでしょう。
キャッシングの信用情報まとめ
以上、キャッシングにおける信用情報と信用情報機関について詳しく解説してきました。
キャッシングをするだけでは信用情報に傷がつくことはありませんが、長期延滞などの問題を起こすことで傷がつきます。
自分が金融事故を起こしたことをいくら隠そうとしても、信用情報機関に情報は保管されており、金融業者も参照できることから隠し通すことはできません。
キャッシングを行う時には、返済計画をしっかり立て、自分の生活を苦しくさせない返済ができるような借入をすることが非常に大切になってきます。