キャッシング機能があれば、緊急でお金が必要なときもコンビニATMからすぐにお金を借りる事が出来るので、もしもの時のためにつけておこうという人が増えています。
クレジットカードを申し込む時に「どうせお金は借りないから~」と、キャッシング枠を0円にしてしまうと、再度審査を受ける必要があります。
ただ審査となると、
- どんなポイントが見られるのか
- どうやったら通過できるのか
- 審査に落ちの原因はなんなのか
など、いろいろな疑問が出てくるかと思います。
そこで今回は、キャッシングの審査に通過するための5つのポイントと、審査落ちの9つの原因をご紹介していきます。
0.ショッピング枠とキャッシング枠
1.キャッシング枠の審査内容
2.審査に通過するために重要な5つのポイント
ポイント1.安定収入がある
ポイント2.総量規制
ポイント3.他社借入件数は2件未満
ポイント4.信用情報に金融事故の記録がない
ポイント5.勤続年数は半年以上
3.審査に落ちる9つの原因
原因1.申込内容に嘘がある
原因2.安定収入がない
原因3.過去に金融事故を起こしている
原因4.年収の1/3以上の借入がある
原因5.クレジットカードの多重申込
原因6.住宅ローンなど各種ローンの負担が大きい
原因7.不安定な職業
原因8.在籍確認がとれない
原因9.30歳以上でクレジットカード利用歴がない
4.キャッシングの審査に落ちてしまった時の対処法
5.キャッシング枠の申込方法とかかる日数
クレジットカード発行時に同時に申し込む
クレジットカード発行後に別途申し込む
6.まとめ
0.ショッピング枠とキャッシング枠
クレジットカードには「ショッピング枠」と「キャッシング枠」という2つの枠があります。
名前の通り、ショッピング枠は買い物やお店の利用料金の支払い、キャッシング枠はキャッシングで借りることが出来る金額を表します。
例えば、「ショッピング枠50万円・キャッシング枠20万円」のカードでは、最大50万円の支払いと最大20万円の借入が出来るということになります。
また、カードの限度額=ショッピング枠という仕組みになっていますので、このカードでは2つの枠を合わせて最大50万円まで利用することが出来ます。
枠については、「キャッシングの利用枠って?クレジットカードの「枠」を徹底解説」でより詳しくご紹介しています。
1.キャッシング枠の審査内容
まずは、キャッシングの審査を受けるにあたって、どういう項目を記載すべきかをご紹介していきます。
例えば、三井住友カードでは、下記のような内容を申告する事になります。
2.審査に通過するために重要な5つのポイント
審査に通過するために重要なポイントを5つご紹介します。
ポイント1.安定収入がある
キャッシング枠の審査で重要となるのは「利用者に返済能力があるかどうか」です。
カード会社によって判断基準は異なりますが、毎月一定金額の給料の振込があるというのが安定収入の条件と考えて問題ありません。
キャッシング枠は10万円~20万円という少額の設定になる為、収入の多さは重要でありません。
あくまで、毎月安定した収入があるかどうかになります。
ポイント2.総量規制
クレジットカードでのキャッシングは、総量規制の対象となります。
総量規制と言うのは、「年収の1/3以上のお金を借してはいけない」というルールですので、カードローンなどですでにお金を借りている場合は、注意が必要となります。
ポイント3.他社借入件数は2件未満
他社借入件数は出来れば0件が理想ですが、1件くらいであれば審査に通過出来る可能性があります。
ただそれ以上多くなると、借入や返済状況によって審査に通るのが難しくなってしまいます。
ポイント4.信用情報に金融事故の記録がない
信用情報に、ローンやクレジットカードの支払いの延滞といった、金融事故の記録がなければ審査に通過出来る可能性があります。
信用情報で確認されることは、各種ローン、クレジットカード、携帯電話の割賦払いなどの申込、契約、借入、支払い、返済トラブルなどの情報となります。
ポイント5.勤続年数は半年以上
勤続年数に関して明確な線引きはありませんが、少なくとも半年以上は同じ会社で働いていると審査落ちの原因にはなりません。
1年以上働いていると安心ですね。
3.審査に落ちる9つの原因
キャッシングの審査落ちの主な原因を9つご紹介します。
原因1.申込内容に嘘がある
申込内容に嘘の情報があると審査に落とされる可能性が高くなります(というより落ちます)。
お金を貸すということは利用者が信用出来る人であるかが重要となりますので、嘘の申告は大きく信用を損なう行為となります。
年収を多め申告したり、他社借入を隠したり、嘘の勤務先を申告したりといったことがあると審査通過は不可能となります。
原因2.安定収入がない
無職、専業主婦など、収入のない方は融資対象外となります。
また、収入があっても支払いが不定期だったり、金額に大きな振り幅があると審査通過が難しくなります。
原因3.過去に金融事故を起こしている
信用情報に金融事故の記録があると審査通過は不可能となります。
金融事故は次の4種類に分けられます。
また、金融事故をクレジットカード会社と系列の業者で起こした場合、保管期間を過ぎてからも情報を共有されて落とされるというケースもあります。
原因4.年収の1/3以上の借入がある
キャッシングは総量規制の対象となる為、他社から年収の1/3以上の借入があると審査通過は不可能となります。
原因5.クレジットカードの多重申込
短期間にクレジットカードをたくさん申し込むと、「お金に困っているのではないか」と疑いを持たれ審査に落とされる可能性が高くなります。
カードの申込を行ったという記録は半年残りますので、その期間に複数枚の申込は避けましょう。
原因6.住宅ローンなど各種ローンの負担が大きい
住宅ローンなどの各種ローンの負担が大きいと審査に落ちる可能性があります。
先程ご紹介したように、キャッシングの審査では利用者の返済能力が重要となりますので、負担が大きいと返済能力が低いと見なされる為です。
原因7.不安定な職業
安定収入や続けていくのが難しい職業は審査に落ちる可能性があります。
例えば、芸能人、小説家、漫画家、画家など世間の人気に収入が左右される職業や、水商売、風俗業など続けていくのが難しいとされる職業は、安定性・継続性・収入の大きさを証明出来なければ審査通過が難しい可能性があります。
原因8.在籍確認がとれない
申告した勤務先で在籍確認がとれない場合、審査通過は難しくなります。
信用情報を見ると、勤務先の情報も確認することが出来ますので、申込内容と相違なければ在籍確認を行わないケースもあります。
勤務先が記録されていない、転職などで変わっている場合、勤め先へ在籍確認の電話連絡を行いますが、そこで確認がとれない場合、審査通過は不可能となります。
原因9.30歳以上でクレジットカード利用歴がない
30歳以上でクレジットカードの利用歴がない人は審査に落とされる可能性があります。
理由としては、「過去に金融事故を起こした為、クレジットカードを契約出来ないのではないか」と疑われたり、単純に利用歴がないので評価出来ないということがあげられます。
4.キャッシングの審査に落ちてしまった時の対処法
キャッシングの審査に落ちてしまった時は、まずなにが原因で落とされたのか調べる必要があります。
先程ご紹介した審査落ちの9つの原因の中で、当てはまるものがあればそれを解消しましょう。
信用情報に不安がある場合、個人信用情報機関に開示手続きを行えば、自分で確認することが出来ます。
また、解消してもすぐに申込を行わず、申込の記録が消える6カ月以上が経過してから再度申込を行いましょう。
5.キャッシング枠の申込方法とかかる日数
キャッシング枠の申込方法は次の2種類があります。
クレジットカード発行時に同時に申し込む
クレジットカードの発行は銀行窓口やネットなどで行いますが、その時にキャッシング枠の申込を同時に行うことが出来ます。
その場合、クレジットカードの発行と同じタイミングになりますので、1週間~2週間ほどかかるのが一般的となります。
クレジットカード発行後に別途申し込む
クレジットカードが手元にあり、追加でキャッシングの審査を受ける場合、最短30分~1時間程で審査は終わります。
ただ、申し込む時間帯や曜日、その時の込み具合によって、審査時間は変わってきます。
細かい審査対応時間は、カード会社によって異なります。
6.まとめ
キャッシングはカードローンよりも利息が高額になってしまいますので、無闇に借りすぎないよう計画的に使いましょう。
出来れば緊急時のみ利用し、それ以外はカードローンを新規で契約した方が、利息がかかりません。
また、キャッシングを利用したら、口座の残高不足といったことで返済の遅れがないように、十分注意して利用しましょう。