「キャッシングの審査に通らない!」
そんな風に悩んでいるあなた、もしかしてほかにも消費者金融や銀行のカードローンを利用していませんか?
だとしたら、他社借入件数がネックとなって審査に通らない可能性があります。
ここではキャッシング審査と他社借入件数の関係性を解説するとともに、具体的な対処法も解説。
「審査に通らないなんてどうしよう……」と途方に暮れる前にご覧ください。
意外と簡単に対処できるケースもありますよ!
キャッシング審査に通らないのは他社借入4~5件以上
大手消費者金融では、他社借入件数が4~5件以上になると審査に大きな影響を与えるといわれています。
ただし、4件未満なら問題ないかというとそうではありません。
総借入額や申込みのタイミングによっては件数に限らず審査に通らない可能性があります。
4件未満でも借入残高によっては審査に通らない
消費者金融で個人がキャッシングする場合、「総量規制」という法律によって年収の3分の1までという限度が定められています。
そのため、すでに借入残高が年収の3分の1に届きそうな金額であれば、たとえ他社借入件数が1件や2件であっても審査に通らないでしょう。
なお銀行カードローンは総量規制の対象外です。
しかし、以前に銀行カードローンは安易にお金を貸しすぎていると問題になったことから、現在では多くの銀行が多額の融資に消極的。
自主的に総量規制と同等のルールを取り決めている銀行も増えていますので、ご注意ください。
4件未満でも同月の申し込みだと審査に通らない
カードローンをはじめ、ローンやクレジットカードの申込み情報はすべて信用情報機関によって記録・管理されています。
そのため、同時期に立て続けにローンやクレジットカードの申込み(多重申込み)をしていれば、それはすべて消費者金融や銀行に筒抜けです。
多重申込み者は「お金にとても困っている状況なのでは」と危惧されるため、他社借入件数に関係なく審査に通らない可能性が高くなります。
同時申込みはもちろんのこと、キャッシング審査に落ちてから新しく申し込む場合には、1ヶ月に2件程度(※)までにしておきましょう。
(※)数字はあくまで目安です。消費者金融や銀行によって基準は異なります。
キャッシング審査に通らないときの対処法
借入件数のほか、借入残高や多重申込みによって審査に通らないときには、下記のような対処法をお試しください。
対処法1.おまとめローン
借入件数が増え、「返済も管理も大変」という状況であれば、「おまとめローン」をおすすめします。
おまとめローンとは、複数のカードローンを一本化することで金利を低くし、返済負担を減らすといった目的のローンです。
ただし、新たにキャッシングすることは原則できないため、追加で借入を考えている方には不向きでしょう。
対処法2.債務整理
たとえば「返済のためにほかカードローンからさらにお金を借りて……」というように他社借入件数を増やしている場合、どこかで首が回らなくなる恐れがあります。
返済不能に陥ってしまった場合には、債務整理も視野に入れましょう。
債務整理とは借金を減額したり、帳消しにしたりできる法的な手続きの総称です。
もちろんデメリットもあり、債務整理の事実は信用情報として5~10年残るため、その間は新しくキャッシングやクレジットカードの契約はできません。
しかし、返済に対する大きな負担により心身ともに疲れているのであれば、債務整理という選択が人生の再スタートを切るきっかけになる可能性があります。
対処法3.中小企業カードローン
大手消費者金融や銀行カードローンの審査に通らない状況でも、中小企業であれば通るケースがあります。
大手だとまず機械的に審査をおこなうため、他社借入件数が多ければその場ですぐに弾かれてしまうのに対し、中小企業は当人の人柄や現状等を人的に判断し審査するといった差があるためです。
もちろん返済が見込めない状況であれば中小企業であっても審査に通りませんが、大手よりも柔軟に審査してもらえるでしょう。
ただ、中小企業は大手よりも審査に時間がかかりやすかったり、借入方法や返済方法が選べなかったりと不便も多い傾向にあります。
また、ときには悪徳な闇金融がまぎれている恐れもあるため、大手消費者金融よりも時間をかけて慎重に選ぶようにしてください。
対処法4.返済に努める
総量規制に抵触してしまいそうで審査に通らないようであれば、まずは返済に努めるしかありません。
こればかりは法律で決まっているため、地道な努力以外の方法がないのです。
思っていたよりも懐に余裕が出たときにはそのお金で贅沢するのではなく、多めに返済するのがベター。
そうすることで利息を減らし、返済負担をどんどん軽くしていきましょう。
対処法5.半年間空けて申し込む
信用情報にはそれぞれ抹消期間があります。
多重申込みによるブラック化であれば、半年待てば情報が抹消されるため、それ以後であれば多重申込みによって審査に通らないということはなくなるでしょう。
そのほかキャッシング審査に通らない主な理由一覧
キャッシング審査に通らない理由には、ほかにも下記のようなものがあります。
- 信用情報に傷がある
- 信用情報がスーパーホワイト
- 収入が安定していない
- 家賃や住宅ローンの負担が大きい
- 虚偽申告申し込み
ここまでをご覧になって「どうやら自分が審査に通らない理由は他社借入件数ではなさそうだ」と気づかれた方は、これらの詳細もご確認ください。
通らない理由1.信用情報に傷がある
多重申込みも信用情報の傷のひとつですが、ほかにも「返済遅延」や「債務整理」「強制解約」といったことも信用情報には残り、審査に通らない理由となります。
返済遅延と強制解約は最長5年、債務整理は最長10年も信用情報に登録されているため、その期間を待つしかないでしょう。
なお、自身の信用情報に傷があるかどうか調べたい場合には、下記の信用情報機関にお問い合わせください。
- CIC(消費者金融やクレジットカード会社が加盟)
- JICC(消費者金融から銀行など幅広く加盟)
- KSC(銀行が加盟)
通らない理由2.信用情報がスーパーホワイト
信用情報に傷がついている場合のほか、一切の情報が登録されていない場合にもキャッシング審査に通らない可能性があります。
信用情報がまっさらな状態をスーパーホワイトと呼びますが、20代前半であればスーパーホワイトでもおかしくありません。
しかし、それ以降になると年齢があがるにつれ、不審に思われやすくなります。
というのも、スーパーホワイトという状態には、今までローンやクレジットカードを利用したことがない人のほか、債務整理によって一切ローンなどを利用できなかった人もなるためです。
一般的にカードローンよりはクレジットカードのほうが審査に通りやすいため、まずはクレジットカードを作り、信用を積んでから再度キャッシングの申込みをしてみましょう。
通らない理由3.収入が安定していない
キャッシング審査で一番重要とされるのは、収入の安定性です。
そのため、年収300万円の自営業者や歩合制の職に就いている人よりも、年収100万円のフリーターやパートのほうが審査には有利といえます。
また、収入が安定しているかどうかは職業のほかに勤続年数でも見られます。
どれほどの大企業に勤めていても、勤続したばかりではまだ安定して収入を得ているとはみなされないのです。
通らない理由4.家賃や住宅ローンの負担が大きい
家賃や住宅ローンの支払いがある場合、収入に比べて負担を大きいと判断されれば、審査に通らない可能性があります。
「お金を貸しても返済するだけの余裕がないのでは?」と思われてしまうのです。
そのため、自身の持ち家であっても親など家族の持ち家であっても、家賃や住宅ローンのない人ほど審査には通りやすい傾向にあります。
通らない理由5.虚偽申告申し込み
職場を実際には勤めていない大企業として申告したり、収入を多く申告したりなど、虚偽申告申し込みは厳禁です。
前者については「在籍確認」が取れないため、確実に虚偽申告がバレるため審査に通らないでしょう。
また、収入についても多少であればバレない可能性もありますが、少しでも怪しいと思われれば収入証明書の提出を求められるかもしれません。
少しでも審査に通る可能性を上げたいのであれば、むしろ虚偽申告ではなく素直に申告するのが一番でしょう。