キャッシングを利用する上で「そもそもクレジットカードの仕組みがわからない…」ということありますよね。
「なぜかキャッシングできる額が少なくなってる!」
「契約書類を見てもよくわからない…」
こういう方も少なからずいると思います。
そこで今回は、クレジットカードの「枠」について詳しく解説していきます。
キャッシングそのものについては、「もう怖くない!クレジットカードのキャッシングがまるわかり」でご紹介しています。
1.クレジットカードの4つの枠
①ショッピング枠
②キャッシング枠
③総利用枠
④割賦利用可能額
2.クレジットカードの「枠」の仕組み
3.意外と知らない!クレジットカードを利用するときの注意点
①キャッシングを利用するとショッピング枠を圧迫する
②分割払いは完済するまで利用可能枠が空かない
③限度額を超えるものは分割払いでも買えない
4.クレジットカードの利用枠は増額(増枠)・減額(減枠)ができる
5.自分がいくら使えるのかわからないときの調べ方
①WEBの会員ページを見る
②利用代金の請求書を見る
③カード会社に電話で聞く
6.まとめ
1.クレジットカードの4つの「枠」
クレジットカードには主に4つの利用枠があります。
それぞれの枠は利用者によって設定される金額が異なります。
①ショッピング枠
ショッピング枠は買い物などの支払いで利用できる金額の上限です。
たとえば、「ショッピング枠50万円」というのは「買い物などで最大50万円までの支払いができる」ということです。
クレジットカードはもともとショッピングの支払いで利用するためのものなので、「クレジットカードの限度額=ショッピング枠」という仕組みになっています。
②キャッシング枠
キャッシング枠はキャッシングを利用する際に借りられる金額の上限です。
たとえば、「キャッシング枠20万円」というのは「キャッシングで最大20万円借りられる」ということです。
キャッシング枠はショッピング枠の中に含まれています。
キャッシングの返済は「一括返済」か「リボ払い(分割払い)」のどちらかになりますが、リボ払いを利用できるクレジットカードにはキャッシング枠の中にさらに「リボ払い利用可能枠」というものがあります。
リボ払い利用可能枠というのはリボ払いを利用して借りられる金額の上限です。
③総利用枠
クレジットカードのすべての枠を合わせて支払いで利用できる金額の上限です。
限度額と同じような意味になります。
④割賦利用可能額
ショッピング枠の内、一回払いを除く、リボ払い・分割払い・ボーナス一括払い・二回払いで利用できる金額の上限です。
具体的な例でいうと下記のような設定になります。
上記の例では、一回払いのショッピングでは上限100万円まで使うことができますが、分割払い・リボ払いで使えるのは80万円までとなります。
2.クレジットカードの「枠」の仕組み
1章で解説したクレジットカードの利用枠ですが、図にすると下記のようなイメージになります。
具体的な金額を設定すると下記のようなイメージになります。
上記の例では、クレジットカードの限度額は100万円、ショッピングで最大100万円の支払いができ、内分割払い・リボ払いを利用する場合は80万円まで利用できます。
キャッシング枠は40万円となっているので最大40万円まで借りることができ、内返済方法としてリボ払いを利用する場合は20万円まで借入可能です。
3.意外と知らない!クレジットカードを利用するときの注意点
意外と勘違いしている人が多いかも?という注意点を紹介します。
①キャッシングを利用するとショッピング枠を圧迫する
たとえば、限度額50万円のクレジットカードで、キャッシング枠が20万円だとします。
キャッシングで上限の20万円まで借りたとしたら、ショッピング枠の利用可能残高は30万円となります。
キャッシングを利用するときは、ほかの支払いで困らないかどうかしっかり検討してから利用する必要があります。
たとえば、限度額50万円のカードで買い物をし、40万の支払いだったとします。
カードの利用可能枠はあと10万円になりますので、ショッピング・キャッシング合わせてあと10万円しか利用できないということになります。
たとえキャッシング枠が20万円であっても、カードの限度額を超える借入はできないということです。
②分割払いは完済するまで利用可能枠が空かない
テーブルの購入で10万円支払うので、このときのショッピング枠は「50万円(限度額)-10万円(テーブル代)=40万円(利用可能残高)」となります。
テーブルを購入した翌月には、10万円の内2万円を返済します。
しかし、利用可能残高は「40万円+2万円(返済額)=42万円」とはなりません。
これは、分割払いの場合すべての金額を払い終えるまで枠が空かない、という仕組みになっているためです。
③限度額を超えるものは分割払いでも買えない
この場合、限度額50万円のクレジットカードでは購入できません。
たとえば、「分割6回払い、月10万円ずつの返済であれば限度額を超えていない」という考え方はできません。
あくまで、支払い金額の総額が限度額内に収まっている必要があるということです。
4.クレジットカードの利用枠は増額(増枠)・減額(減枠)ができる
たとえば、「買い物の支払いでクレジットカードを使ったら枠がいっぱいになってしまった…」「キャッシング枠を付けたけど使わないからはずしたい」というときは、増額(増枠)・減額(減枠)ができます。
減額は手続きだけで簡単にできますが、増額は所定の審査が行われるため、必ずしも希望額まで増額してもらえるとは限りません。
増額・減額の申請は電話か書面、インターネットなどで行い、審査の回答には早いと3日、ほとんどの場合1週間~2週間ほどかかるようです。
また、カードによっては一時的な増額も可能となっており、その際は一括払いのみの利用に限られるようです。
5.自分がいくら使えるのかわからないときの調べ方
自分があといくら使えるのかわからないときは、調べる方法が3パターンあります。
①WEBの会員ページを見る
クレジットカードの利用には会員サービスを導入しているものが多く、会員ページには設定されている限度額、利用した金額、利用可能残高などが記載されおり、簡単に調べることができます。
②利用代金の請求書を見る
クレジットカードによって多少異なるかもしれませんが、毎月の請求書にも請求金額だけでなく、限度額、利用可能残高が記載されています。
③カード会社に電話で聞く
各カード会社の公式ホームページにある電話番号にかければ、限度額や利用可能残高を調べてもらうことができます。
6.まとめ
今回の記事のポイントです。
- クレジットカードには「キャッシング枠」「ショッピング枠」「総利用枠」「割賦利用枠」がある
- キャッシング枠はショッピング枠の中にある
- キャッシングはショッピング枠を圧迫するので利用するときは計画的に
- 利用枠は増額(増枠)・減額(減枠)ができる