この記事は、カードローンの「仮審査」がよく分からない人のために書きました。
カードローンの仮審査は、その言葉のイメージからとても簡易的なものに感じられます。
しかし、その実態は本審査よりも重要であり、仮審査にさえ通ったなら本審査もほぼ落ちることがありません。
そこでこの記事では、審査ごとの内容の違いのほか、仮審査対策として落ちる人の特徴までまとめました。
これからカードローンに申し込もうという方も、仮審査に落ちた方も参考にしてください。
カードローンの仮審査と本審査・簡易審査の違いと流れ
カードローンの仮審査(スコアリング)で落ちる人の特徴
仮審査でおこなわれるスコアリング審査で落ちる人が多い
仮審査後の本審査で落ちる人の特徴
カードローンの仮審査に通ったなら、ほぼ契約できたも同然!
カードローンの仮審査と本審査・簡易審査の違いと流れ
カードローンは、申し込み後に「仮審査⇒本審査⇒契約⇒借入」という順で進んでいきます。
ここでは仮審査と本審査、また仮審査と間違われることの多い簡易審査の違いをチェックしていきましょう。
カードローンの仮審査とは?
仮審査とは、申し込み後すぐにおこなわれるスコアリング審査のことを指すケースが多いです。
ただ、仮審査と本審査の違いはカードローン会社によっても異なり、仮審査の時点でスコアリング審査だけでなく、信用情報照会などほかの審査も済ませてしまうケースも。
(※この記事内では「仮審査=スコアリング審査」として進めていきます)
スコアリング審査とは、年齢や職業などといった申込情報を数値化し、「何点以上なら○円までの融資OK」というように機械的に判断するものです。
仮審査とは言いつつも、大半の審査結果はここで決まるため、最重要ともいえるでしょう。
具体的な審査内容についてはのちほど改めて解説していきます。
カードローンの本審査とは?
本審査とは、仮審査通過後におこなわれる信用情報照会、在籍確認、書類確認の3つを指すケースが多いです。
信用情報とは、これまでのローンやクレジットカードなどの利用履歴です。
カードローン会社はこれをチェックすることで、延滞をはじめとした規約違反をしない人であるかを審査します。
在籍確認とは、申し込み時の勤務先情報が正しいかどうかを確認する審査です。
仮審査後は免許証や保険証などの本人確認書類や、場合によっては収入証明書類の提出を求められます。
これらの書類を通して、申込情報に偽りがないかを確認するのです。
簡易審査とは?
仮審査と間違われることの多い簡易審査ですが、これはカードローン公式サイトにて数秒でできるタイプのものです。
審査というよりは「簡易診断」といったほうが正しいでしょう。
収入や他社借入額などといった少ない情報を元に、借入可能かどうかを診断してくれるといったものです。
カードローンの仮審査(スコアリング)で落ちる人の特徴
カードローンの仮審査としておこなわれるスコアリング審査では、下記のような属性がチェックされます。
- 職業
- 勤続年数
- 他社借入
- 年齢
- 収入
- 勤務先規模
- 電話番号
- 住居携帯
- 居住年数
- 家族の有無
これらについて、どのような条件だとカードローンの仮審査に落ちやすいのかを具体的に見ていきましょう。
収入が不安定な職業である
たとえば自営業者や水商売など歩合制の職業は、仮審査で不利になります。
カードローンの審査では、「安定した収入を得ていること」が重要視されるためです。
もちろん収入が不安定というだけで仮審査に落ちることはありませんが、一般的なサラリーマンに比べると厳しくはなります。
勤続年数が短い
勤続年数が短いことも、安定した収入を得ているとは言い難いと判断されてしまいます。
仮審査通過のためには最低でも半年、できれば1年以上が望ましいでしょう。
ほかで借りている金額や件数が多い
今回、申し込んだカードローンとは別にお金を借りている場合、その金額や件数によっては仮審査に不利です。
具体的な金額はどこのカードローンでも発表されていませんが、金額に関しては収入の3分の1に近い場合。
件数については4件以上の場合には、ほぼ確実に落ちる傾向にあります。
年齢が契約条件の上限ギリギリである
仮審査において年齢の属性は、基本的に年が上であるほどポイントが高くなるのですが、上限に近づいてしまうと一気にダウン。
基本的に60代以降は審査が厳しいと考えてよいでしょう。
その他、仮審査に落ちる原因となり得るもの
- 収入が低い
- 勤務先の規模が小さい
- 電話番号が携帯のみ
- 住宅が賃貸や社宅である
- 居住年数が短い
- 未婚である
- 一人暮らしである
そのほか、これらの条件も仮審査に落ちる可能性を高めてしまいます。
ただし、これらはひとつひとつの重要度が低いため、先に紹介した条件ほどは仮審査に与える影響が少ないと考えられるでしょう。
仮審査でおこなわれるスコアリング審査で落ちる人が多い
本審査でおこなわれることの多い信用情報照会や在籍確認、本人書類の確認といったものは、あくまで申込情報に偽りがないかを確かめるための審査です。
そのため、申し込み時点でウソをついていない限りは、仮審査に通って本審査で落ちるというケースはほとんどありません。
一方、仮審査は機械的におこなわれるからこそ、実際には十分返済できる能力があったとしても、融資NGとされてしまう可能性があります。
カードローンの審査に落ちたときは、仮審査でおこなわれるスコアリング審査においてなんの問題があったのかを考えてみましょう。
勤続年数が短いのならもう少し時間を置いてから申し込んでみるなど、確実な対策を取りやすくなります。
仮審査後の本審査で落ちる人の特徴
仮審査後の本審査で落ちる人はほとんどいないと解説しましたが、中にはもちろんいます。
なぜ本審査で落ちるのかは仮審査よりも分かりやすいため、原因をここでハッキリさせて対策を取りましょう。
信用情報に問題あり
- ローンやクレジットカード、スマホなどの割賦販売契約にて延滞をしている
- 過去にローンなどを強制解約となっている
- 過去に自己破産などの債務整理をおこなっている
信用情報に問題が記録されるのは、主に上記です。
とくに知らず知らずに問題を作ってしまうのは、スマートフォンなどの本体代金を分割払いにし、それを延滞してしまうケース。
本体は一般的に分割で購入するため自覚のない人も多いのですが、実はローン契約のひとつなのです。
そのため、「料金の支払いが遅れてもスマホが少し止まるだけだし」と軽い気持ちでの延滞が信用情報に傷をつけていることも少なくはありません。
在籍確認が取れない
カードローン会社は個人名で勤め先まで電話をかけ、在籍確認をおこないます。
しかし、近年、個人のプライバシー保護を重視する企業が増えてきていて、「個人からの質問には答えられない」というケースも増えているのです。
勤め先の都合とはいえ、在籍確認が取れない状況では本審査に通過することができません。
そのため、あらかじめ電話による在籍確認が難しいと分かっているのであれば、申し込み後にカードローン会社に相談しておきましょう。
カードローン会社によっては電話以外での在籍確認を勧めてくれるケースもあります。
必要書類を用意できない
免許証や保険証などの本人確認書類は手元にあることが多く、用意しやすいでしょう。
しかし、場合によって提出を求められる収入証明書類は、給与明細書(直近二ヶ月分)や納税通知書などは手元にないこともあります。
勤め先や税務署で発行してもらう少しの期間であれば審査に落ちることもありませんが、借入までの期間も延びるため、困る人もいるでしょう。
そのため、収入証明書類を提出せずに済むように、融資希望額はなるべく低めの金額で申し込むことをおすすめします。
カードローンの仮審査に通ったなら、ほぼ契約できたも同然!
カードローンは申し込み後に仮審査と本審査を受けなくてはいけません。
しかし、重要なのは仮審査。仮審査にさえ通ったなら、本審査はほぼ問題なく通過できるでしょう。
仮審査で落ちる原因に心当たりがないのなら、ぜひ自信をもって申し込んでみてください。