総量規制の範囲って気になりますよね。
「総量規制は貸金業法の中にあるもので、銀行法が・・・」という説明を聞いても、正直よくわからないですよね。
そこで今回は、総量規制について1からお話ししていきます。
この記事を読んで頂ければ、今までよくわからなかった総量規制の問題が一気に解決しますよ。
1.総量規制は借金地獄を無くすためのルール
2.総量規制の適用範囲って結局どこまで?
2-1.総量規制の適用範囲
2-2.総量規制の対象外
3.総量規制に関する3つの疑問
疑問1.複数の会社からお金を借りている場合はどうなるの?
疑問2.銀行のカードローンの審査は厳しいの?
疑問3.総量規制が関係ないカードローンのデメリットはないの?
4.カードローンを使う前の注意点
5.まとめ
1.総量規制は借金地獄を無くすためのルール
総量規制とは、「年収の3分の1を超えるお金は貸してはいけません」というルールになります。
これは、返せるはずのない額のお金を借りてしまい、経済的自立ができなくなってしまった人があまりにも多かったため、作られたルールになります。
たしかに、年収の3分の1の金額であれば、死ぬ気で働いて節約すれば何とか返せそうな気がしませんか?
「どうする?アイフル~」というCM覚えてませんか?(チワワとおじさんが見つめ合うやつです)
あのCMが流れている当時は、年利28%とかが当たり前でしたが、今は最高でも20%までしかとってはいけないというルールができています。
これも、借金に苦しむ人を少なくするためのものになります。
2.総量規制の適用範囲って結局どこまで?
総量規制によって、年収の3分の1までしかお金を借りられなくなりましたが、この規制にも適用範囲があります。
理由は簡単で、全ての借金を年収の3分の1までしか借りれないという制限をつけてしまうと、誰も家を買える人がいなくなってしまいますよね。
2-1.総量規制の適用範囲
総量規制が適用される範囲は、次の3つのパターンしかありません。
- パターン1.消費者金融からお金を借りる
- パターン2.信販会社からお金を借りる
- パターン3.クレジット会社からお金を借りる
パターン1.消費者金融からお金を借りる
アコムやプロミス、アイフルなど、お金を借りるというイメージが強い会社が、消費者金融になります。
こうした会社からは、年収の3分の1までしか借りる事ができません。
パターン2.信販会社からお金を借りる
信販会社って耳慣れない言葉だと思いますが、簡単に言うとクレジットカードを作っている会社になります。
この信販会社からも、年収の3分の1までしかお金を借りる事ができません。
パターン3.クレジット会社からお金を借りる
クレジット会社からも、年収の3分の1までしかお金を借りる事が出来ません。
信販会社との細かな違いはあるのですが、イメージ的には次のような形になります。
2-2.総量規制の対象外
銀行からお金を借りる場合は、総量規制の対象外になります。
なぜ銀行だけ総量規制の対象外かというと、銀行は消費者金融などとは全く違った法律に基づいて、お金を貸しているからです。
総量規制は、貸金業法という法律の中で定められているルールですので、銀行法を使っている銀行には一切関係ないものになります。
他にも次のような目的でお金を借りる場合は、総量規制の対象外になります。
- 自動車ローン
- 住宅ローン
- 担保のあるローン
- 入院等に伴う高額な医療費
- 借り換えローン
- おまとめローン
3.総量規制に関する3つの疑問
総量規制について調べてみると、「こういう場合はどうなるの?」という疑問が自然と湧いてくると思います。
今回は、私の独断と偏見で次の3つの疑問にお答えします。
- 疑問1.複数の会社からお金を借りている場合はどうなるの?
- 疑問2.銀行のカードローンの審査は厳しいの?
- 疑問3.総量規制が関係ないカードローンのデメリットはないの?
疑問1.複数の会社からお金を借りている場合はどうなるの?
大前提として、銀行カードローンを使う場合は、今いくらの借金をしているというのは関係なく、審査に通れば使う事が出来ます。
複数の会社からお金を借りている状態で、銀行以外からお金を借りたい場合、借金の合計が年収の3分の1未満までしか借りる事はできません。
疑問2.銀行のカードローンの審査は厳しいの?
最近CMでよく見るような銀行のカードローンであれば、そこまで審査が厳しいとは言えません。
ただ、借りる金額や現在の借金が多ければ多いほど、審査は厳しくなってしまいますので、総量規制に引っ掛かるくらいの金額の借金をしている場合は、審査に落ちる可能性も高くなってしまいます。
疑問3.総量規制が関係ないカードローンのデメリットはないの?
そもそも、総量規制は借金地獄におちいらないように作られたものですので、それ以上の金額を借りるという事は、借金で首が回らなくなる可能性も大きくなってしまいます。
ですので、強いて言えばその点がデメリットになってしまいます。
4.カードローンを使う前の注意点
カードローンを使うのであれば、次の2点は必ず守るようにしてください。
- 完済計画を立てる
- 利息の計算ができるようになる
この2つがないと、「返しても返しても借金が減らないし、なんだかんだ増えちゃってる」という状態になってしまいます。
5.まとめ
それでは最後に、今回の内容を簡単にまとめていきます。
総量規制は、借金地獄におちいらないために作られたルールになります。
ただ、総量規制は貸金業法の中にあり、銀行カードローンには関係ないので、借りようと思えばお金を借りる事が出来てしまいす。