キャッシュカードとクレジットカードを紛らわしいと思っている人は意外と多いんです。
この2枚のカードは全くの別物なのですが、クレジット機能のついたキャッシュカードや、キャッシングという言葉があるため、非常に分かりにくくなっています。
そこで今回は、それぞれのカードの特徴や違いについてお話ししていきます。
キャッシュカードやクレジットカードを新たに作ろうと考えている方や、2つに分けようと考えている方の参考になれば幸いです。
1.キャッシュカードとクレジットカード
1-1.キャッシュカードとは
1-2.クレジットカードとは
1-3.キャッシュカードとクレジットカードの3つの違い
2.クレジット機能一体型キャッシュカードとは
2-1.財布が軽くなる
2-2.再発行手続きが大変
2-3.暗証番号がわかりにくい
3.その他の一体型カード
3-1.電子マネー
3-2.会員カード
3-3.身分証明証
4.まとめ
1.キャッシュカードとクレジットカード
キャッシュカードとクレジットカードは全くの別物になります。そのため、まずはそれぞれの特徴についてお話し、その上でこの2種類のカードの違いについてお話ししていきます。
1-1.キャッシュカードとは
キャッシュカードとは、ATMを使って口座からお金を下ろしたり預けたりする際に使用するカードになります。
キャッシュカードには、年齢制限や年会費のようなものは一切かからないため、銀行に口座を持っている人であれば、ほぼすべての人が保有しています。
1-2.クレジットカードとは
クレジットカードには、ショッピング機能とキャッシング機能という2つの機能がついています。
主な機能はショッピング機能であり、クレジットカードがあれば現金を持っていなくても買い物を楽しむことが出来ます。
また、クレジットカードには、年齢制限や審査、年会費等が発生してしまうため、キャッシュカードに比べると、保有者は少なくなってしまいます。
1-3.キャッシュカードとクレジットカードの主な3つの違い
それぞれの特徴がわかったところで、この2枚のカードの主な3つの違いについてお話ししていきます。
- 違い1.支払いに使えるか使えないか
- 違い2.口座の残金が必要かどうか
- 違い3.誰でも作れるか作れないか
違い1.支払いに使えるか使えないか
キャッシュカードは、自分のお金を口座に預けたり下ろしたりするときに使いますが、クレジットカードは、料金の支払いの際に使います。
そのため、支払いに使えるのはクレジットカードだけという事になります。
違い2.口座の残高が必要かどうか
当たり前かもしれませんが、キャッシュカードでお金を引き出す場合は、必ず口座にお金がある必要があります。しかし、クレジットカードで支払いを行う場合は、口座に残高がなくても支払う事が出来ます。
クレジットカードは、使用してから実際にお金を支払うまでにタイムラグがあるため、クレジットカードを使う時点では、口座の残高は関係ありません
違い3.誰でも作れるか作れないか
キャッシュカードは、自分の口座さえ持っていれば、誰でも作ることが可能です。そのため、小学生で自分のキャッシュカードを持っている人も少なくないです。
一方で、クレジットカードを作るためには、審査を受ける必要があります。また、年齢制限もあるので、クレジットカードは誰でも作れるカードではありません。
2.クレジット機能一体型キャッシュカードとは
クレジット機能一体型キャッシュカードとは、キャッシュカードとクレジットカードの機能を1つにまとめたカードになります。
2枚のカードの良いとこ取りというよりも、2枚のカードがそのまま1枚のカードになったものが、クレジット機能付きキャッシュカードになります。
その為、便利な反面不便な部分も当然あるので、これからクレジット機能一体型キャッシュカードの3つの特徴をお話ししていきます。
- 財布が軽くなる
- 再発行手続きが大変
- 暗証番号が分かりにくい
2-1.財布が軽くなる
クレジット機能一体型キャッシュカードは、1枚でキャッシュカードとクレジットカードの全機能が使えます。
その為、クレジットカードを普段から利用することで、財布のカードが1枚少なくなるだけでなく、持ち歩く現金や小銭も少なくすることが出来ます。
2-2.再発行手続きが大変
クレジット機能一体型キャッシュカードは、メリットの裏返しなのですが、1枚のカードで2枚分の機能を備えている為、落としてしまうとその後の手続きが面倒になってしまいます。
紛失届を、銀行とクレジットカード会社にそれぞれ出す必要がありますし、再発行手続きも機能が複数ついている為、通常のカードよりも時間がかかってしまいます。
2-3.暗証番号がわかりにくい
クレジット機能一体型キャッシュカードでは、クレジットカードとキッシュカードの機能が1つになっていますが、暗証番号まで1つになるわけではありません。
カードによっては、暗証番号を必ず分ける必要があり、管理が大変になります。
3.その他の一体型カード
キャッシュカードとクレジットカードのように、2枚のカードが1つにまとまっている一体型カードは、他にもいくつかあります。その中で、代表的なものが次の3つの機能になります。
これらは、基本的にクレジットカードと一体になっています。
- 電子マネー
- 会員カード
- 学生証
3-1.電子マネー
Suicaやpasmo、iD、edyのような電子マネーと、クレジットカードが一体になっているカードが数多く発行されています。
一体型のカードでは、先ほどのクレジット機能付きキャッシュカードか、この電子マネー一体型のクレジットカードが最も普及しています。
このタイプの代表的なカードは次のようになります。
楽天カード
ANAカード
イオンカード
3-2.会員カード
会員カードとクレジットカードが一体になったカードが近年増えつつあります。
代償的なカードには、次のようなものがあります。
TUTAYAのTカードとクレジットカードの一体型カード
杏林堂のカードとクレジットカードの一体型カード
3-3.学生証
このカードはまだまだ普及していませんが、学生証とクレジットカード・学生証と電子マネーが一体となったカードが近年発行されています。
代表的なものとして次のようなものがあります。
明治大学の学生証とクレジットカード
4.まとめ
最後に、この記事の内容を簡単にまとめていきます。
- キャッシュカードとは、ATMでお金を預けたり下ろしたりする時に使うカード
- クレジットカードとは、料金の支払いで使うカード
- クレジット機能付きキャッシュカードで、2つのカードの全機能が使える
- クレジット機能付きキャッシュカードを落とした場合の手続きが大変
- 様々な一体型カードがある