「消費者金融って何?ヤミ金とどう違うの?」
このように考えている方は少なくありません。しかし消費者金融とヤミ金は全く違います。
このように消費者金融について正しく理解していないために利用をためらっているという方が非常に多いのです。
今回は実際に大手消費者金融をいくつか利用した私が消費者金融について徹底解説を行います。
また審査・利用方法をはじめ、メリット・デメリットやプロミスなどの大手消費者金融比較など、消費者金融に関する情報を完全に網羅して行きます。
消費者金融の意味とは?取り立てはあるの?
経験者が教える消費者金融の【メリット・デメリット】とは?
消費者金融の利用の流れとは?わかりやすく説明
おすすめの消費者金融とは?大手消費者金融比較
消費者金融とは?Q&A
まとめ
消費者金融の意味とは?取り立てはあるの?
それでは最初に消費者金融にも取り立てがあるのかどうかについて解説をしていきます。
消費者金融の意味や取り立ての有無
消費者金融とは、個人に対して融資を行う業者のことです。
消費者金融から取り立てがあるということは基本的にありません。
基本的には本人の携帯電話に返済の確認等の電話があったり、郵送で督促状が送られてくるというようなものになります。
これには理由があり「賃金業法」という法律の中で、「本人以外に借金の存在を知らせてはならない」と決められているからです。
いわゆる昔のやくざドラマのような取り方等はヤミ金と言う金貸しが行っていることです。
消費者金融とヤミ金の違いとは
それでは消費者金融とヤミ金の違いについて見ていきましょう。
消費者金融とヤミ金の違い1:利用者人口
まず消費者金融とヤミ金では、その利用者人口が明らかに違います。
(出典: 銀行カードローンに関する消費者意識調査 に関する報告)
消費者金融の利用者人口10,000人のうち911人(9.1%)が使用しているということが分かっています。
一方でヤミ金の利用者人口は、1000人のうち94人(0.9%)が使用するかしないかという割合になっています。
このように見ると明らかに消費者金融の利用者人口が多く、意外にも普及しているということがわかります。
消費者金融とヤミ金の違い2:安全性
また消費者金融とヤミ金では明らかにその安全性が違います。
消費者金融は、先ほども紹介した「賃金業法」に則った上での営業を行っています。そのため違法な金利で返済を求められるといったことや無理な取り立てが行われることはありません。
一方でヤミ金は「賃金業法」に則った営業を行っていません。そのため乱暴な取り立てや返済できないことを前提とした高利貸しなどを行います。
消費者金融とヤミ金の違い3:合法か違法か
「賃金業法」に則っているかどうかの違いはつまり合法的に営業しているのか、違法営業なのかということに他なりません。
消費者金融とヤミ金の比較表を見ていきましょう。
消費者金融 | ヤミ金 | |
---|---|---|
金利 | 最大でも年利18%程度に定められている。 20%以上の年利での貸し出しは違法のため行わない。 | 金利が80%以上の場合もあり。 |
取り立て | 本人のみに対して常識的な範囲での督促のみ。 取り立てについてのルールも法律で決められている。 | 本人以外にも親族、友人、職場などに対して行う。 取り立てのためならば何でもする。 |
このように見ると消費者金融とヤミ金の違いが明らかですね。
経験者が教える消費者金融の【メリット・デメリット】とは?
それではこちらでは実際に消費者金融を使用していた経験者である筆者が、消費者金融のメリットとデメリットについて解説をしていきます。
消費者金融のメリットとは
では最初に消費者金融のメリットについて見ていきましょう。
消費者金融のメリット1:即日融資
消費者金融では早ければ即日で融資を受けることができます。
銀行カードローン等では、融資に数日かかる場合もあるのでその点は消費者金融のメリットだといえます。
筆者も急にお金が入るようになった際に、消費者金融に申し込みをしてお金を借りると言う経験がありました。
しっかりと返済をしていたり、信用情報に傷がない場合には当日にお金を受け取ることができてありがたいですね。
消費者金融のメリット2:借入・返済手続が簡単
消費者金融でお金を借りる際には難しい借り入れや返済の手続きがいりません。
銀行等でお金を借りる際には保証人や担保を用意することが必要ですが、そのようなものが不要なのです。
保証人や担保を用意することが必要ですが、そのようなものが不要なのです。
借り入れはインターネットで行うことができますし、返済のATMや無人の店舗などで行うことができます。
筆者は消費者金融にお金を借りているときにかなり忙しくてどこでも借りれて返済ができるということが非常にありがたかったです。
自分のタイミングでお金を借りて返せると言うのが忙しい人にとっては特にメリットですね。
消費者金融のデメリットとは
続いて、消費者金融のデメリットについて紹介していきます。
消費者金融のデメリット1:銀行カードローンよりも金利が高い
消費者金融は一般的に銀行のカードローン等よりも金利が高いと言う特徴があります。
これは消費者金融や銀行カードローンにもよりますが、
消費者金融・銀行 | 金利 |
---|---|
プロミス | 年4.5~17.8% |
SMBCモビット | 年3.0~18.0% |
りそなプレミアムカードローン | 年3.5~12.475% |
三井住友カード カードローン※ | 年1.5%~15.0% |
※三井住友カード カードローンは信販・クレジット系カードローンです。
上記の表のように、特に上限の金利が消費者金融の方が高いということが分かります。
消費者金融のデメリット2:大口借入ができない
また消費者金融からは大口借入ができないというデメリットがあります。
以下の表を見てみましょう。
消費者金融・銀行 | 借入額の上限 |
---|---|
プロミス | 1~500万円 |
SMBCモビット | 1~800万円 |
りそなプレミアムカードローン | 10~800万円 |
三井住友カード カードローン※ | 10万円~900万円 |
※三井住友カード カードローンは信販・クレジット系カードローンです。
この表を見ると「あれ?ほとんど借入額の上限が一緒じゃない?」と思われるかもしれません。
しかし消費者金融の場合には、年収の3分の1までしか借りられないというルールが設けられており、単純に500万、800万円を借りられるというわけではありません。
消費者金融の利用の流れとは?わかりやすく説明
では次に消費者金融の利用の流れや注意点についてわかりやすく説明をしていきましょう。
消費者金融の利用の流れ
まず最初に消費者金融の利用の流れを見ていきます。
借入申し込み
まず最初に利用したいと考えている消費者金融に対して借入の申請を行いましょう。
主に以下の申請手段があります。
- インターネット
- 消費者金融の店舗
- 自動契約機
- 電話
- 郵送
初めての方なら店舗に行ってスタッフから丁寧に説明を受けながら申請手続きを進めていくことが安心でしょう。
インターネットは手軽さが魅力ですね。
確認書類を提出する
次に確認書類を提出します。
確認書類は「本人確認書類」と「収入証明書類」の2種類があり、2種類の書類を以下の表からそれぞれ1つずつ提出をしていきます。
本人確認書類 | 収入証明書類 |
---|---|
運転免許証 | 源泉徴収票 |
マイナンバーカード | 確定申告書 |
パスポート | 住民税決定通知書 |
健康保険証 | 所得証明書 |
審査
次に審査が行われます。
大手消費者金融の場合には、最短30分で審査が終了、最長でも翌日には審査結果が出ます。
また各社、本申請の前に「スピード審査」と呼ばれるサービスを行っています。
これは利用者自身で情報を記入し、本申請に通過するかどうかを簡単にチェックすることができるというシステムです。
本申請の前にスピード審査で借入可能かどうかについて確認することをお勧めします。
審査の中で在籍確認というものが行われます。 この在籍確認の概要は以下です。 ・申請時に記入した職場で働いているかどうか確認 ・確認方法は、電話で「〇〇様はご在籍でしょうか?」など簡単なもの ・消費者金融を利用したことをバレることはない
なぜこの在籍確認が行われるかというと多くの消費者金融には融資条件として、
- 職に就いていること
- 返済能力があること
の2点があるからです。
契約完了
契約が完了すると借入が可能となります。借り入れたお金については、
- 銀行に振り込んでもらう
- 消費者金融のATMから引き出し
- 消費者金融が提携するATMから引き出し
- 消費者金融の店頭で受け取り
といった手段で融資を受けることができます。
消費者金融の利用の注意点
次に消費者金融を利用する上での注意点について見ていきましょう。
審査時間
「すぐにでも融資を受けたい!」と考えている人でも営業時間外の申請の場合には翌営業日での審査スタートとなります。
借入申請自体は24時間いつでもできるのですが、審査時間に関しては限られている場合が多いのです。
ちなみに大手消費者金融の審査時間はほとんどが「9:00〜21:00」となっています。
この時間以外での申請をしてもすぐに審査結果が出ることはありません。
申込条件
審査を受ける前に必ず消費者金融各社の申込条件を確認しておきましょう。
ちなみに大手消費者金融の場合には以下の表のような申込条件となります。
消費者金融 | 年齢 | 職業 |
---|---|---|
プロミス | 18歳以上74歳以下(申込時の年齢が18歳および19歳の場合は収入証明書類のご提出が必須、高校生(定時制高校生および高等専門学校生も含む)は申込み不可) | 学生・主婦可 *安定した収入が必須(収入が年金のみの方は申込不可) |
アイフル | 20〜69歳 | 学生・主婦可 *安定した収入が必須 |
SMBCモビット | 20歳以上74歳以下 | 学生・主婦可 *安定した収入が必須(収入が年金のみの方は申込不可) |
信用情報
申請者の信用情報については融資の際に厳格に審査が行われます。
以下のような経験がある場合には消費者金融から融資を受けられない場合があります。
- 支払いの延滞
- 債務整理
- 長期延滞による契約の強制解約
- 代位弁済 *1
これらの経験は「事故情報」と呼ばれ、信用情報に記録されると最長5年間残ることとなります。
基本的に事故情報が残っている場合には消費者金融の審査は通りません。
*1 代位弁済とは、返済ができない場合に保証会社が利用者の代わりに返済をすることです。消費者金融やクレジットカードローン・キャッシュカードローンに申請する際には保証人が必要ない代わりに保証会社が保証人代理を務めます。
おすすめの消費者金融とは?大手消費者金融比較
では次に大手消費者金融を比較していきましょう。
比較をするのは、
- プロミス
- アコム
- アイフル
の3社となります。
比較事項 | プロミス | アコム | アイフル |
---|---|---|---|
金利 | 4.5%~17.8% | 3.0%~18.0% | 4.5~17.8% |
融資限度額 | 1~500万円 | 800万円 | 500万円 |
審査時間 | 最短20分/翌営業日以内 | 最短30分/翌営業日以内 | 最短30分/翌営業日以内 |
審査受付時間 | 9:00~22:00 一部 9:00~21:00 | 9:00~21:00 | 9:00~21:00 |
無利息期間*1 | 初回30日間 | 初回30日間 | 初回30日間 |
返済期日 | 5日、15日、25日、末日の中から返済期日を指定 | 前回の返済日の翌日から数えて35日目 | 毎月一定の返済日を指定 返済期日までの10日間が返済期間となる |
最小返済額 | 2,000円/月 | 3,000円/月 | 4,000円/月 |
自動契約機数 | 1,110 | 1,007 | 964 |
ATM | 1,148 | 1,024 | 469 |
提携CD/ATM | 74,427 | 55,104 | 99,056 |
提携コンビニ | 24,558 | 記載なし | 記載なし |
*表は2017年7月〜2018年11月の期間のデータを元に作成 *1無利息期間とは、対象期間中借入回数・借入額に関係なく利息が無料であるというサービスのことです。
金利や最小返済額などに注目をすると、毎月少額返済をしたい人にはプロミスが最適だと言えます。
また初めて利用するという方は店舗で案内を受けた方がいいので、そういう観点ではアイフルなどが全国的に多いことも分かりました。
自分にとって「利用しやすく・返済しやすく・低金利」消費者金融を利用することがおすすめです。
消費者金融とは?Q&A
最後に消費者金融に関するQ&Aをまとめて紹介していきましょう。
銀行やクレジットカードとの違いは?
消費者金融が銀行やクレジットカードと違うのは、
- 保証人・担保なしで融資を受けることができる
- 融資に関して目的を必要としない
- 即日で融資を受けることができる
という3点です。
銀行で融資を受ける場合には、
- 住宅ローン
- マイカーローン
- 教育ローン
など融資によって目的が必要です。
またクレジットカードローンや銀行での融資は審査時間が長いという特徴があります。
消費者金融への返済方法は?
消費者金融からの借入金を返済するには一般的に「一括返済」か「リボルビングシステム」という方法でお金を返済していくことになります。
このリボルビングシステムとは、
- 毎月決まった金額を返済する
- 返済回数に決まりがない
といった特徴があります。
借り入れた額を返済しきるまで毎月定額の返済金を無期限で行なっていくということとなります。
また返済する手段としては、
- 消費者金融の店舗
- 消費者金融のATM
- 提携ATM(コンビニ・マルチメディア含む)
- 提携する金融機関
からお金を振り込むといった手段があります。
消費者金融への返済ができないときは?
消費者金融に限らずお金の借入をする場合には、返済可能な金額を現実的な返済プランで借り入れることが必須です。
しかしもし返済できないこととなれば以下のような手段で対策をすることができます。
- 利息部分のみの返済に切り替える
- 債務整理・任意整理を行う
- 民事再生・自己破産を行う
返済する見込みがあるのであれば、利息部分のみの返済に切り替えて当面やりくりするという手段があります。
もし返済できる見込みがないのであれば2、3の選択肢についても検討していく必要があります。
死亡した主人の借金への返済義務はある?
融資対象者が死亡した場合には、その相続人が返済をする義務を請け負います。
なぜなら相続人が受け取るものとして
- 死亡者の資産
- 死亡者の負債
の2点があるからです。死亡した主人が負債を持っている場合にはその負債も相続人が受け継がなければなりません。
ただし「死亡者の負債」が「死亡者の資産」よりも多い場合には相続放棄を取るという選択肢もあります。
死亡した主人が資産に比べて多い負債を持っている場合には、相続を放棄することがベストです。
自己破産はできるの?
上記でも消費者金融の返済が不可能となった場合に自己破産という手段を紹介しました。
自己破産をする際に、借金の返済額が所有する財産や今後の収入に対して多いと裁判所が認定した場合には自己破産をすることができます。
しかし裁判所から自己破産の認定を受けるためには、自己破産後に免責決定を授与されなければなりません。
免責決定を受けるためには条件があり、
- 財産を隠していないこと
- 過去10年に免責決定を受けていないこと
などがその条件に当たります。
自己破産をした場合には、生活必需品以外の差し押さえなどが行われるためそのようなリスクについても確認しておきましょう。
消費者金融から自宅に電話はかかってくる?
消費者金融から電話がかかってくる際には2つのパターンがあります。
- 在籍確認
- 支払い催促
在籍確認の目的は職場に在籍しているかどうかの確認のため、自宅にかかってくることはありません。
一方で支払いが滞っている場合には自宅や携帯電話に掛かってくる場合があります。
本人以外には消費者金融を利用しているということがバレないように配慮はされますが、支払いが滞らないようにすることがいいでしょう。
消費者金融から借りると住宅ローン事前審査に通らなくなる?
住宅ローン事前審査を行う段階で、消費者金融からの返済を完了していない場合には審査が不利になる場合があります。
しかし審査段階で返済が全て終わっている場合には審査が不利になるということはありません。
消費者金融から督促状は届く?
督促状は来る場合があります。
そもそも消費者金融からの返済催促には段階があり、
- 利用者の携帯電話への連絡
- 利用者の自宅への連絡
- 封書での郵送連絡
- 利用者の自宅・職場への訪問
といった流れとなります。つまり電話連絡で返済がされなかった場合に封書での督促状が届くということとなります。
自宅に督促状が郵送されるのは困るという方は、必ず毎月決まった期日に返済を行いましょうね。
返済しなかったら銀行口座を差し押さえされる?
借入金の返済を3ヶ月以上ストップさせると、消費者金融は債務回収のために裁判所に訴えを起こし、利用者の資産差し押さえを行う場合があります。
もちろん銀行口座の差し押さえも行われますし、他にも自宅や不動産、美術品などの贅沢品などを差し押さえられる可能性があります。
まとめ
今回の記事の要点を確認していきましょう。
- 消費者金融とヤミ金は安全面・法に従っているか・利用人口などの面で違う
- 消費者金融のメリットは即日融資・借入返済が簡単なこと
- 消費者金融のデメリットは高金利・大口借入ができないこと
- 「利用しやすく・返済しやすく・低金利」消費者金融を利用する
これらのポイントをしっかりと押さえつつ、消費者金融を利用する前にしっかりと返済プランを立てておくことがおすすめです。
また本審査の前にはスピード審査・仮審査と呼ばれるもので融資可能かをチェックしておきましょう!