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3社目の消費者金融はどこがいい?複数社借りるときの返済ポイント

この記事は複数の消費者金融から同時に借り入れを考えている人向けに書きました。

消費者金融から2社目、3社目と借りると、それだけ借金が増えていきます。そこにはどんなリスクが潜んでいるのでしょうか?

複数の借り入れを賢く返済していく方法について解説します!

消費者金融は2社目・3社目からも並行して借りられる

消費者金融から借りるとき、1度に1社という制限はありません。

1社目の返済がまだ終わっていなくても、2社目・3社目と複数の消費者金融から借りることができるのです。

消費者金融は借り入れがあっても借りられる

普通、前の借金が返し終わっていないのに新たにお金を借りることは、よくないイメージがありますよね。

消費者金融では返し終わる前に新たに借りても問題ないのです。

もちろん、1社だけ借りるよりも制限は大きくなりますが、必要があれば2社目・3社目と借りてお金を手元に用意できるのは、消費者金融のメリットといえます。

きちんと返済していればそれが返済能力の証明になる

これまで何回か消費者金融から借りて、きちんと返済できている人は、むしろ2社目・3社目からも借りやすい、という見方もできます。

過去の返済実績がその人の返済能力の証明になるため、消費者金融側もある程度安心して貸せると考えるのです。

消費者金融は借入の件数よりも金額を重視している

消費者金融は、利用者が同時に何社から借りているかよりも、いくら借りているかを重視します。

それは、消費者金融が総量規制の対象だからです。

たとえ1社だけから借りていても、総量規制以上の金額を消費者金融は貸すことができません。

逆に、総量規制の範囲内なら2社・3社から借りていても大丈夫なのです。

総量規制について詳しくは「カードローンの総量規制ってなに?5分でわかる総量規制」をご覧ください。

複数から借りても会社ごとに返済タイミングをずらせる

複数の消費者金融から借りるメリットのひとつが、消費者金融ごとに返済日を分けられることです。

同じ金額でも1社から借りていると、毎月の返済は1回で大きな金額になります。

複数社から借りている場合は、消費者金融で返済日が違うので、返済額が分散されることになります。

返済日が増えるのでお金の管理は大変になりますが、負担はやや和らぐでしょう。

2社目・3社目の消費者金融に申し込む場合のアドバイス

複数の消費者金融から借りる場合、申し込みのときからきちんと準備しておきましょう。

1社だけから借りるときよりも審査が厳しくなるためです。

ここでは、申し込み時のアドバイスを解説します。

簡易診断の結果はあくまで参考にとどめておく

消費者金融のWebサイトでは、すぐに審査結果の見通しを出してくれる簡易診断機能があります。

これは1社だけから借りる前提の診断なので、複数から借りる場合の診断としてはあまり当てにしないことをおすすめします。

そもそも1社だけから借りる場合でも厳しい結果が出るようであれば、複数から借りるのはもっと厳しいといえます。

借入の限度額は3社合わせて総量規制の範囲内

消費者金融には総量規制というルールがあります。

総量規制とは、消費者金融は利用者の年収の1/3を超える金額は貸せないというものです。

これは1社でも3社でも同じで、3社から借りる場合は、3社からの借り入れの総額が年収の1/3以下でなければいけないのです。

申し込むときは、借入希望金額が年収の1/3を超えないようにしましょう。

無利息サービスを利用できる消費者金融を選ぶ

消費者金融各社は、初めての契約者に限定して無利息サービスを提供しています。

たとえば、最初の契約日から30日間は利息が発生しない、というものです。

30日以内に完済すれば利息がゼロなので、お得なサービスといえます。

2社目・3社目から借りるときは、今まで使ったことのない消費者金融を選んで、無利息サービスを使うことをおすすめします。

2社目・3社目の申込は収入証明書が必要になることも

収入証明書とは、給与明細や源泉徴収票など、収入を証明する書類のことです。

通常、借入金額が1社から借りる場合は50万円以上、複数社から借りる場合は総額100万円以上になるときに、消費者金融から収入証明書の提出を求められます。

収入証明書が必要になる理由は、低額融資の場合は消費者金融のリスクが低いですが、高額になると返済できなくなった場合のリスクが高くなるので、事前に正確な収入を知って審査をするためです。

借入合計金額が100万円を超える場合は、あらかじめ収入証明書を用意しておきましょう。

消費者金融は何社まで借りられるのか

消費者金融は複数から同時に借りられるとはいっても、もちろん限度があります。

日本信用情報機構(JICC)の調査では、借入件数ごとの人数は以下のようになっています。

借入件数登録人数
1件720.8万人
2件239.4万人
3件86.9万人
4件27.0万人
5件以上9.5万人

(出典:日本信用情報機構の統計データ「残高がある者の借入件数毎の登録状況」、2019年8月末現在)

借入件数が増えるほど登録人数も少なくなっていき、1件増えるごとに登録人数がおよそ1/3に減っています。

4社目以降の申し込みはかなり厳しい

日本信用情報機構のデータを見る限り、5件以上から借りている人も存在しています。

ただし、一般的に借入件数が4社以上になると、多重債務者として見なされるケースが多くなるといわれています。

多重債務者とは同時に多方面からお金を借りている人のことで、いわゆる借金漬けにある状態です。

さすがに消費者金融も多重債務者に対しては慎重になるので、安易に融資を行うことはありません。

多重債務者と見なされる4社以上の借り入れは現実的ではないと考えましょう。

2社目・3社目の消費者金融の審査に落ちるケース

複数の消費者金融での借入時期が重なると、それだけ審査も厳しくなるのは説明しました。

特に、どんなケースで審査に落ちる可能性が高まるのでしょうか。

申込時の情報に間違いがある

消費者金融は、事業者間で申込者の情報を共有しています。

申込者の情報は信用情報に登録されるので、それぞれの消費者金融はその信用情報をチェックすることで、申込者がほかの消費者金融を利用していることを知るのです。

もし、申込時の情報と信用情報の内容が一致していないと、申し込み内容に不備があることになるので、審査に落ちてしまうでしょう。

必ずほかの消費者金融に申し込んだときと同じ情報で、申し込みを行いましょう。

過去の返済で滞納したことがある場合

信用情報には過去の返済履歴が記録されており、滞納したこともそこで知ることができます。

もし申込者が過去に滞納したことがあった場合、2社目・3社目の消費者金融は返済能力に不安ありと見なす可能性があります。

その結果、審査に落ちるか融資希望額より少ない金額しか借りられないという結果になることもあります。

短期間で複数の消費者金融に申し込む

2社目・3社目の消費者金融に短期間で申し込むと、消費者金融は申込者がお金に困っているのではないかと考えます。

そうなると、計画的な返済は難しい可能性を考慮して、審査を通さない場合があるのです。

複数の消費者金融に申し込むときは、ある程度時間を空けてから申し込めば、審査に通る可能性が高まります

2社目・3社目の消費者金融から借りたあとの返済アドバイスと注意点

無事に審査に通って、2社目・3社目から借りることができても、そこで安心するのは禁物です。

複数の返済を同時進行でやっていくため、細かい返済プランが必要になります。

借入額は余裕をもって返せる額に抑える

借りる消費者金融の数にかかわらず、そもそも返済が厳しい金額を借りないことは、お金を借りるときの鉄則です。

総量規制に収まる、年収の1/3の借り入れだからといって無理なく返済できるとは限りません。

返済能力は人によって違うので、自分が無理なく返せる金額はいくらかを、事前にしっかりと確認しておきましょう。

返済回数は可能な限り少なく設定する

返済回数を多く設定すると1回あたりの返済額が少なくなるので、一見楽に見えます。

しかし、返済の長期化にはデメリットもあります。

返済回数が多いとそれだけ利息を支払う回数も増えるため、返済総額が多くなってしまうのです。

また、返済が終わらないうちは新たな融資を申し込むことが難しくなるので、もし返済中に追加の借り入れが必要になっても、審査に通らない可能性が高くなるからです。

もちろん、無理なく返すことが前提ですが、その中でできるだけ返済金額は高く設定して、可能な限り短期間で完済することを目指しましょう。

どうしても返済が厳しければ借り換えで1社にまとめる

複数の消費者金融で借りると返済日を分けられるというメリットがありますが、調整がしづらいというデメリットもあります。

1社の返済が厳しくなってくると、連鎖的に2社目・3社目も厳しくなるなど、取り返しがつかなくなることも。

その対応策として、借り換えで1社にまとめるという方法があります。

消費者金融からの融資で他の会社の借り入れを完済して、借り入れを1社にまとめるのです。

返す先が1社にまとめられれば、調整や相談もしやすくなるでしょう。

また、金利がいちばん低い消費者金融にまとめることができれば、その金利差だけ返済を軽くできるというメリットもあります。

借りやすい消費者金融でまとめる

消費者金融は融資の受けやすさから、借り換えローンも利用しやすいといえます。

金利がいちばん低い消費者金融に、借り換えの相談をしてみましょう。

何とか借り換えの審査に通ったら、消費者金融としっかり相談しながらきちんと返済を続けることが大切です。

金利の低い銀行系カードローンでまとめる

銀行系カードローンでも借り換えローンを取り扱っています。

銀行系カードローンのメリットは、消費者金融に比べて金利が低いこと。

ただし、そのぶん審査に時間がかかり、また審査の基準も高いことが多いため、借り換えのハードルが高いのです。

銀行系カードローンでまとめるには、それなりの信用が必要であることに注意しましょう。

2社目・3社目におすすめの消費者金融

複数の消費者金融から平行して借りるとき、2社目・3社目におすすめなのはやはり大手です。

大手は審査のスピードが速いので、審査に通れば申し込みからすぐに借りられます。

また企業規模が大きいので、中小の消費者金融に比べて貸付能力が高く、そのぶん借りやすいといえるからです。

プロミス

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アイフル

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レイク

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アコム

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まとめ

複数の消費者金融から並行して借りることは可能です。

しかし、2社目・3社目と増えるにしたがって審査のハードルは高くなりますし、返済もきつくなっていくことを忘れてはいけません。

返済プランは借りる数に関係なく大切ですが、借りる数が増えるほどより細かく慎重な返済が必要になるのです。

専門監修者のコメント

2社目・3社目と複数の消費者金融から借りても問題はありません。ただし、借入金額は必要最低限にとどめるようにしましょう。そして、利息の支払いを含めて完済計画をしっかり立てて、無理のない範囲で返済することがとても重要です。FP塚越一央氏のプロフィール

監 修

塚越 一央

1978年に三和銀行(現 三菱UFJ銀行)入行後、2008年に三菱UFJリサーチ&コンサルティング転籍。その後2019年に塚越FP社労士事務所を開業する。日本FP協会東京支部主催の「神保町FPフォーラム2019」では相続セミナーの講師を担当する。

保有資格 :
  • 1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)
  • ファイナンシャル・プランナー(CFP)
  • 社会保険労務士
  • 宅地建物取引士

詳細プロフィール