法人カードは、名前の通り法人向けのクレジットカードですが、個人のクレジットカードを持っている人からすると、いまいち必要性が分かりませんよね。
しかし、法人カードは必ずあった方が良いと言えるほど多くのメリットがあります。
そこで今回は、法人カードのメリットについて深くまとめていこうと思います。
法人カードを利用することで、業務の効率化はもちろん、不要なコストの削減も容易に行えます。
1.法人カードは法人向けのクレジットカード
2.法人カードの6つのメリット
メリット1.経費管理が楽になる
メリット2.個人消費と経費の区別が一目でわかる
メリット3.法人カード×会計ソフトで経理の手間を激減
メリット4.経費の精算が不要になる
メリット5.キャッシュフローがよくなる
メリット6.法人カードならではの特典が豊富
3.気になる法人カードの3つの疑問
疑問1.取得の難易度や条件はどうなっているか?
疑問2.利用限度額の大きさはいくらくらいか?
疑問3.普通のクレカと使い方は同じなのか?
4.まとめ
1.法人カードは法人向けのクレジットカード
メリットについてお話しする前に、まずは法人カードについて簡単にお話しします。
法人カードは、法人向けのクレジットカードであり、商品の仕入れ等に利用することができます。
あまり知らない人も多いですが、個人向けのクレジットカードでは、そうした商業目的の仕入れ等は原則禁止されています。
そのため、ビジネス目的でクレジットカードを使用するのであれば、きちんと法人カードを作成する必要があります。
法人カードとコーポレートカードは似たようなものの気がしますが、次のような違いがあります。
- 法人カード:中小企業向け(個人も可)
- コーポレートカード:大企業向け
個人向けのクレジットカードを法人カードの代わりに使い続けてしまうと、最悪クレジットカードの強制解約をさせられてしまうため注意が必要です。
2.法人カードの6つのメリット
クレジットカードのメリットは、次の6つになります。
- メリット1.経費管理が楽になる
- メリット2.個人消費と経費の区別が一目でわかる
- メリット3.法人カード×会計ソフトで経理の手間を激減
- メリット4.経費の精算が不要になる
- メリット5.キャッシュフローがよくなる
- メリット6.法人カードならではの特典が豊富
メリット1.経費管理が楽になる
法人カードを利用する1番のメリットは、なんと言っても経費の管理が楽になるという点です。
法人カードは、いつ・どこで・いくら使ったのかを自動的に記録してくれます。
そのため、領収書をもらい、日付や勘定科目、金額、概要欄の記載を行うという面倒な作業が一気に楽になります。
法人カードを利用することで、データ上にきちんと支払い情報は残りますが、原則として領収書は必ず必要になります。
ただ、領収書を無くした場合やもらえなかった場合など、なくても認められるケースもあります(これらはあくまで可能性があるというだけで、必ず認められるわけではありません)。
メリット2.個人消費と経費の区別が一目でわかる
個人のクレジットカードを利用して経費の支払いを行っていると、どれが経費でどれが個人消費かがわかりにくくなりますが、法人カードを用意することで、その問題は一気に解消されます。
そのため、経費か個人消費かで後日悩む必要がなくなりますし、経理担当者からの質問も減り、大きく作業を効率化させることができます。
メリット3.法人カード×会計ソフトで経理の手間を激減
法人カードと会計ソフトを組み合わせる事で、法人カードでの支払いを自動的に記帳してくれます。
つまり、勘定科目・日付・金額・摘要欄等の記帳をする必要が一切無くなります。
これだけで、経理の手間を激減することができます。
メリット4.経費の精算が不要になる
法人カードは、会社の信用情報をもとに追加でカードを発行することが出来ます。
そのため、社員にも法人カードを持たせることができます。
社員に法人カードを持たせることで、これまで現金で行っていた立て替えをカード払いで済ませる事ができるため、経費の精算作業が不要になります。
メリット5.キャッシュフローがよくなる
法人カードを利用することで、支払いから引落しまでの期間が30~90日ほど空くことになります。
その分、キャッシュフローが良くなるため、創業時や入金が遅れている時などは、非常に助かります。
メリット6.法人カードならではの特典が豊富
個人向けのクレジットカード同様に、ポイントが貯まるのはもちろん、ビジネス向けの特典も数多くあります。
具体的には、次のようなサービスが挙げられます。
- 出張補償サービス
- コンサルタントの紹介
- セミナー参加料の優待
- リサーチサービス
- プレゼントサービス
この他にも、法人カードの特徴に沿ったサービスがあります。
3.気になる法人カードの3つの疑問
ここからは、法人カードでよくある疑問についてお答えしていきます。
疑問1.取得の難易度や条件はどうなっているか?
法人カードの条件は下記になります。
- 3~5年の営業実績があり、直近半年の利益が黒字である
こうしてみるとかなり厳しい条件ですが、年々この基準は下がりつつあります。
そのため、試しに申請してみたら通ったという例も数多くあります。
また、法人カードは個人事業主や個人でも発行することができ、個人事業主や個人の方が審査に通りやすいため、興味がある方は是非チャレンジしてみてください。
法人カードは、個人用のクレジットカードより審査が厳しいため、最初からゴールドカードに挑戦する人も少なくありません。
法人カードでも、コーポレートカードと呼ばれるものは、大企業向けのカードになります。
そのため、個人事業主や個人では作成することはできません。
疑問2.利用限度額の大きさはいくらくらいか?
法人カードの限度額の大きさの大まかな目安は下記のようになります。
- 一般カード:10万~50万
- ゴールドカード:100万以上
個人向けのクレジットカードと法人カードの大きな違いは、カードのランクによって限度額が2倍からそれ以上変わってくる事が挙げられます。
そうした意味でも、初めからゴールドカードで申し込みをする人も少なくありません。
疑問3.普通のクレカと使い方は同じなのか?
法人カードの使い方は、通常のクレジットカードと変わりません。
ただし、法人カードはクレジットカードほど支払い方法が柔軟ではありません。
具体的には、
- 分割払いが使えない
- リボ払いができない
- キャッシング機能がない
このような事が挙げられます。
4.まとめ
それでは最後に、今回の記事のまとめを行っていきます。
- 法人カードは法人向けのクレジットカード
- 個人向けのクレジットカードでは利用できない法人用の利用ができる
- 個人向けのクレジットカードを法人利用すると最悪解約になる
- 法人カードは経費、経理の面で大きなメリットがある
- 審査は厳しめだが、個人でも取得できる
- カードのランクによって限度額が大きく変わってくる
- 使い方は普通のクレジットカードと変わらないが支払い方法に制限がある
法人カードには多くのメリットがあるため、経理業務の最適化のために、一度検討してみてはいかがでしょうか。