法人カードの審査内容って、情報がたくさんあり過ぎて、正直よくわかりませんよね。
起業したての方や、これから起業しようと考えている方にとっては、非常に気になる部分だと思います。
そこで今回は、法人カードの審査内容はもちろん、審査に通るコツなど法人カードの審査で気になるであろう疑問について、まとめてみました。
0.法人カードを持つためには法人口座が必要
1.法人カードの2つの審査基準と内容
視点1.代表者の信用情報
視点2.会社の実績
法人カードの審査内容
2.法人カードの審査に通る3つのコツ
コツ1.ホームページをきちんと作る
コツ2.固定電話を用意する
コツ3.必要書類は正確に記載する
3.起業3年未満でも作れる法人カード3選
4.まとめ
0.法人カードを持つためには法人口座が必要
法人カードを持つためには、法人口座がまずは必要になります。
法人口座を開くことも近年は難しくなってきており、ここの段階で詰まってしまう人も少なくありません。
そのため、本題の前に簡単にではありますが、法人口座を開設するコツは以下の3つです。
- 会社から最も近い支店で口座を開設する
- 求められた書類は全てきちんと提出する
- 会社の実績が分かるようにしておく
審査が厳しい理由としましては、法人口座が詐欺などの犯罪で悪用されてしまうので、その数を減らすためというのが大きな要因のようです。
1.法人カードの2つの審査基準と内容
まず、法人カードの審査は、次の2つの視点から行われます。
- 視点1.代表者の信用情報
- 視点2.会社の実績
これら2つの視点を基に審査を行い、総合的な判断として審査に通す通さないを決めています。
視点1.代表者の信用情報
法人カードを作成する場合、代表が連帯保証人になる事がほとんどになります。
そのため、仮に連帯保証人にはならないとしても、法人カードを作成する際には代表者の信用情報はとても重要視されます。
具体的には、次のような項目が重要となります。
- 基本的な信用情報
- 過去の事故歴の有無
- クレジットカードの利用期間
- クレジットカードの限度額
- クレジットカードのランク
- クレジットカードの保有枚数
基本的な信用情報については、信用力診断を参考にしてみてください。
また、クレジットカードの保有枚数ですが、これは多ければ良いというものでもなければ、少なければ良いというものでもありません。
ただ、保有枚数に関連するものとして、次の2つは良くないと明確に言えます。
- キャッシング枠のついたクレジットカードをたくさん保有している
→キャッシング枠はいつでもお金を借りる事ができるので、リスクがあるとみなされる - 各カードの限度額が低く、全て限度額ぎりぎりまで使用している
→極端な話、同じ100万円を使うとしても、限度額100万円のクレジットカードと10万円のクレジットカード10枚では、信用力が全く違います。
視点2.会社の実績
法人カードの評価基準として、当然会社の業績や設立年数が大きく関係してきます。
そのため、法人カードの取得条件として、【設立3年以上、○期の黒字】という条件をよく目にすると思います。
しかし、これは正しくもあり、間違いでもあります。
正確には、「この条件を満たしていると取得できる法人カードの種類が多くなります」というものになります。
そのため、こうした条件を満たしていなくても、法人カードは作ることができます。
法人カードの審査内容
法人カードの審査内容は、カードによって次の2つに分けられます。
- 代表者の信用情報を重視するもの
- 会社の実績を重視するもの
もちろん、重視するだけですので、両方とも審査の対象となりますが、設立して1か月で法人カードが作れたという話は、すべて代表者の信用情報を重視しているカード会社の法人カードと言えます。
会社の口座からお金が引き落される場合は、社員の信用情報は一切関係ありません。
逆に、個人口座から引き落されてしまう法人カードであれば、社員の信用情報によっては落ちる可能性があります。
2.法人カードの審査に通る3つのコツ
ここからは、法人カードの審査に通る3つのコツをご紹介していきます。
3つのコツに共通して言える事は、真っ当な会社であると示すことが重要であるという事です。
特に設立して間もない企業は、こうしたところが重要になります。
- コツ1.ホームページをきちんと作る
- コツ2.固定電話を用意する
- コツ3.必要書類は正確に記載する
コツ1.ホームページをきちんと作る
社名や会社情報、主な業務や実績などをきちんと記載するようにしてください。
デザイン等は気にする必要はないので、「この会社は、誰が何のために起こしたものであり、どのようなビジネスで利益を上げていくのか」という事が明確にわかることが重要になります。
特に、設立して間もないのであれば、代表の経緯や実績があるのであれば、そうしたものを記載した方が、より信用度が増します。
コツ2.固定電話を用意する
法人カードの審査に通りたいのであれば、固定電話は必ず用意するようにしてください。
最近は、携帯電話があれば事足りてしまうため、起業したての企業さんは、固定電話を用意しないという人も増えています。
しかし、固定電話があるだけで、その住所に会社があるという安心感が圧倒的に変わってきます。
もちろん、水道光熱費等の明細でそうした確認はとることはできますが、固定電話があるというのは、社会的な信用が全然違ってきます。
そのため、固定電話があるかないかだけで、審査に通る通らないが変わってきます。
コツ3.必要書類は正確に記載する
法人カードの申込用紙は、正確に記載するようにしてください。
例えば、住所を記載する際には、ビル名までではなく、階数や部屋番号まで正確に記載することが重要です。
これには法人カードならではの明確な理由というのはないのですが、クレジットカードやカードローン系の審査では、必ずチェックされるポイントになります。
そのため、こうしたところを気をつける必要があります。
3.起業3年未満でも作れる法人カード3選
起業3年未満でも作れる可能性がある法人カードを3つご紹介していきます。
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
詳細
アメリカン・エキスプレス(通称:アメックス)はステータスの高いカードとして有名ですね。
気になる利用限度額は特に決まっていなく、個々のカード会員の利用状況や支払い状況などによって変わって来ます。
また、アメックスということもあり、保険関係も充実しております。海外旅行保険は最高1億円で家族も保障されたり、しかも自動付帯でもっているだけで利用することができます。
一つ気になる点は年会費が高いところですね。
年会費分のサービスは充実していますが、もし高く感じられるなら他の法人カードの申込を優先した方が良いと思います。
JCB法人カード
詳細
JCB法人カードは、固定電話が必ず必要となります。
また、個人事業主でも持つことができるため、多くの方が使えるビジネスカードだと言えます。
楽天ビジネスカード
詳細
楽天ビジネスカードは、法人カードにステータスは一切求めず、利便性のみを追求している人におすすめのカードになります。
VISAブランドであるため、国内でクレジットカードが利用できる場所であれば、ほぼ間違いなく利用できるカードになります。
また、年会費は2,200円(税込)と安く、ポイント還元率は1.0%と高いため、非常にコスパの高い法人カードと言えます。
4.まとめ
それでは最後に、今回の内容を簡単にまとめていきます。
審査に通る3つのコツ
- コツ1.会社から最も近い支店で口座を開設する
- コツ2.求められた書類は全てきちんと提出する
- コツ3.会社の実績が分かるようにしておく
- 法人カードには、2つの審査基準がある
- 設立後3年以内の企業でも法人カードは作成できる