クレジットカードに付いている携行品損害保険って、他の補償項目と比べると補償額が低いし、特に気にしていない人も多いのではないでしょうか。
しかし、海外旅行中に持ち物が盗まれたりしたら、せっかくの海外旅行も楽しくなくなってしまいますよね。
もしもの時のために、携行品損害保険についてきちんと理解しておきましょう!
1.携行品損害保険とは?
2.携行品損害は重要?
ヨーロッパにいくなら
3.携行品損害保険を受けるときの手順
クレジットカード会社に電話
保険会社に事情説明
必要書類の準備
保険金の振込
4.携行品損害の注意点
5.まとめ
1. 携行品損害保険とは?
被保険者が旅行中に所有している身の回りの品が、盗まれたり壊れたりしたときの補償を携行品損害保険と言います。
よくある保険対象の例として、携帯電話、パソコンなどの電子機器類をはじめ、スーツケースや衣類などがあります。
2. 携行品損害保険は重要?
補償額としては20万前後で、治療保険などよりもはるかに金額が少なく、重要視されてない人も多いですよね。
しかし、ジェイアイ傷害火災保険にこんなデータ(2015年度)があります。
海外旅行保険の事故件数で、携行品損害が32.5%を占めるというのです。
これは49.0%を占める治療・救援費用の次に多くなっています。
ヨーロッパに行くなら
特に、ヨーロッパに行く方の携行品損害保険の利用率は高くなっています。
理由としては、ヨーロッパへの旅行は乗り換えが多く、スーツケースを積み替える際に破損が目立っているそうです。
また、ヨーロッパの犯罪者から日本人観光客は警戒心が乏しいと見られる傾向にあり、スリなどの盗難被害も多数発生しているとのことです。
長財布を後ろポケットに入れて歩いたりは、決してしないようにしましょう。
3.クレジットカードの携行品損害保険を使う手順
十分警戒していたのにお財布盗まれたとか、カメラを壊してしまうこともあると思います。
また、乗り換え時にスーツケースが壊されてしまうのは、自分では気を付けようがないですよね。
そんなときのために保険を利用する手順を説明します。
① クレジットカード会社に電話
海外旅行保険の付帯したクレジットカード会社のデスクにまずは電話をしてみましょう。そうすると、保険会社に繋いでくれるか、保険会社の連絡先を教えてくれます。
② 保険会社に事情説明
保険会社の人に事故が起きた状況を詳しく説明します。そして、必要書類等の準備をするよう言われます。
③ 必要書類の準備
保険会社によって違いはありますが、これらが通常必要になります。
物が壊れた場合
- 壊れた状況が分かる写真
- 修理の見積書または領収書
盗難被害にあった場合
- 被害届・事故証明書の提出
両方に共通して
- 領収書や保証書
- パスポートのコピー
- 航空券の半券
④ 保険金の振込
書類に記載した銀行口座に保険金が振り込まれます。
ただ、クレジットカードの携行品損害の場合、自己負担額が設定されていることがあります。
自己負担額の多くは3000円であり、その金額を差し引いた額が入金されます。
※クレジットカードによっては、日本に帰ってきてから手続きをするものもあるので、確認してみて下さい。
4.携行品損害の注意点
「時価」補償
時価とは、その時の商品としての価格のことです。
例えば2年前にデジカメを5万円で買ったとして、それを海外旅行中盗まれても5万円は帰ってきません。
古くなって消耗した分だけ差し引かれて補償されます。
携行品にならないもの
自分の所有しているものすべてが保険の対象になるわけではありません。
以下に対象にならないもの記載しておきます。
- 現金、小切手、有価証券、クレジットカード
- コンタクトレンズ、義歯
- 動植物
- 自動車、オートバイ
また、登山など危険を伴うスポーツに使用する道具なども含まれません。
紛失・置き忘れは?
紛失や置き忘れは、事件・事故性があるものとは違います。
そのため、多くの場合保険でカバーすることはできません。
保険金の支払い対象になるかどうかは契約書に細かく書いてあるので、確認してみて下さい。
5.まとめ
今回はクレジットカードの携行品損害について詳しく説明いたしました。
海外旅行にトラブルはつきものです。
対処方法をきちんと理解して、もしもの時にあたふたしないようにしましょう。