今は、固定電話を持たず、携帯電話しか持たないという人が多いため、固定電話がなくても問題はないのではないかと思いつつも、クレジットカードの作成に固定電話が必要なのではないかと気にする人は意外と多いです。

おそらくですが、気になってしまう理由は下記のいずれかだと思います。

• 申込用紙に固定電話必須という記載があった
• 40～50代くらいの方から、そうした話を聞いたことがある

そこで今回は、クレジットカードの審査において、固定電話がどのような役割を果たし、ほんとうに必須なのかという点について詳しくお話ししていきます。

１．クレジットカードの審査に固定電話は必要ではない

クレジットカードの審査に固定電話は必要ではありません。

早い話が、固定電話なんかなくてもクレジットカードの作成は可能です。

細かい理由などはこれからお話ししていきますが、固定電話を持たない人が増えている中で、固定電話を必須にしてしまうと、クレジットカードを利用する人が、どんどん少なくなってしまいますよね。

そのため、固定電話がなくてもクレジットカードの発行には何の問題もありません。

２．固定電話が必要だという勘違いを犯してしまう２つの原因

固定電話がなくてもクレジットカード作れるにも関わらず、固定電話が必須だと勘違いしてしまう原因は、冒頭でもお話しした下記の2点にあります。

• 原因１．申込用紙の記載
• 原因２．信頼している40,50代の方から聞いた

原因１．申込用紙の記載

未だに申込用紙の必須事項として、固定電話が記載されているものもあるようです。

しかし、そうした場合は携帯電話の番号を登録しておくことで、問題なく審査を通過することができます。

ちなみに、固定電話が必須となっている理由としましては、次の3つが考えられます。

• 以前使用していたものをそのまま使用している（以前は固定電話が必須でした）
• 固定電話を保有している人には極力固定電話を記載してほしい
• 本当に固定電話でなければいけない（個人ではありません）

原因２．信頼している40,50代の方から聞いた

ちょうど40代,50代くらいの年代の方（～90年代ごろまで）が、クレジットカードを初めて作る年齢の頃には、固定電話が必須もしくは、非常に重要なポイントの1つとされていました。

その当時は、固定電話を引いているという事が、1つの大きな信用の証であり、携帯電話も普及していなかったため、そうした評価となっていました。

そのため、その当時の印象が強い方の中には、いまだにそうした認識の人がいてもおかしくありません。

しかし、現在は携帯電話が普及しており、固定電話に対して大きな信用というのもなくなりました。

３．審査における固定電話の重要性

現在のクレジットカードの審査において、固定電話というのは重要なものではありません。

本当に細かい話は、カード会社で実際に審査を行っている人しかわかりませんが、大まかなイメージとしては、次の図のようになります。

つまり、固定電話の有無は審査にほとんど関係ないという事です。

そのため、実家の固定電話を記載するなど、無理して固定電話の番号を記載する必要は一切ありません（変な情報を記載してしまう方が、審査に通らない可能性が高くなります）。

４．まとめ

それでは最後に、今回の内容を簡単にまとめてみます。

• 固定電話は必要ではない
• 携帯電話が普及する前の時代では固定電話は重要だった
• クレジットカードの審査のためにあえて用意するほどの価値はない
• 個人事業主の場合は固定電話が重要

クレジットカードの審査に通るための最後の手段として、固定電話を導入するというのは、あながち間違ったものではありません。

しかし、それは本当に審査に通るか通らないかの境目にいる人に限って言える事であり、多くの場合は、固定電話以前の問題があることがほとんどです。

そのため、固定電話を引く前に、そもそもの信用情報を見直してみる事がとても重要です。