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クレジットカードの作り方とお得な選び方がわかるクレカ講座

大学生や社会人になると、同僚や友人がクレジットカードを使うようになり、「自分もそろそろ持ちたい」と思うのが自然ですよね。

特に、ネットでの買い物をよくする方や海外旅行や留学が控えている方は、クレジットカードの必要性を感じているのではないでしょうか。

そこで今回は、クレジットカードはもちろん、気になるクレジットカードの選び方や注意点について、これからクレジットカードを作る方が気になる事をお話ししていきます。

目次
1.クレジットカードを作る3つの手順
手順1自分に合ったクレジットカードを選ぶ
手順2.申し込み方法を選ぶ
手順3.審査を受ける
2.クレジットカードの3つの選び方
選び方1.ステータスで選ぶ
選び方2.ポイント還元率で選ぶ
選び方3.割引きやポイント○倍で選ぶ
3.クレジットカードの審査に通る3つのコツ
コツ1.申込書は正確に記載する
コツ2.年収・居住年数・勤続年数をよく見せる
コツ3.キャッシング枠をゼロにする
4.審査に通るのが難しい人の5つの特徴
5.クレジットカードの発行で注意したい2つのこと
1つ目:海外発行のクレジットカードは作れない
2つ目:クレジットヒストリーは消せない
6.クレジットカードをお得に使う3つのポイント
7.おすすめのクレジットカード
8.まとめ

1.クレジットカードを作る3つの手順

新規でクレジットカードを作る場合は、基本的に次の3つの手順を踏むことになります。

  • 手順1. 自分にあったクレジットカードを選ぶ
  • 手順2. 申し込み方法を選ぶ
  • 手順3. 審査を受ける

また、具体的なカードの選び方は次の章でお話しします。

手順1.自分に合ったクレジットカードを選ぶ

自分に合ったクレジットカードを選ぶためには、「ブランド」「発行会社」をきちんと決める事がポイントになります。

ブランドを選ぶ

ブランドとは、「国際ブランド」のことです。 クレジットカードには国際ブランドというものがあり、VISAJCBなどがそれにあたります。

それぞれの特徴を良く理解し、本当に必要な国際ブランドを選びましょう。

おもな国際ブランドは、以下の5つになります。

国際ブランド 図
1. VISA(ビザ)

2014年時点で、世界シェアNo.1を誇るカードブランドです。国内だけでなく海外旅行でも幅広く使える、頼りになるブランドです。

2. MasterCard(マスターカード)

「プライスレス」のCMでもお馴染みの、世界で2番目に発行数が多いカードブランド。VISAに比べてヨーロッパ方面に強いと言われますが、日本国内での利用であれば大きな差はないでしょう。

3. JCB(ジェーシービー)

日本で唯一の国際ブランドクレジットカード。日本国内はもちろんのこと、海外でも主要観光地では問題なく利用出来ます。また、JCBプラザという海外サービスラウンジでは、日本語で対応してもらえるため、海外旅行ではとても便利なサービスです。

4. AMERICAN EXPRESS(アメリカンエキスプレス)

通称アメックス。文字通り、そのステータス性の高さから富裕層向けといったイメージもあります。ゴールドカードと言えばアメックスのゴールドを思い浮かべる人も多いです。

5. Diners Club(ダイナースクラブ)

一般カードでもゴールド級の待遇が受けられるとだけあって、厳しい審査基準があるカードブランド。富裕層向けという印象が強いカードになります。

発行会社を選ぶ

発行会社とは、そのクレジットカードを実際に発行している会社のことになります。

例えば、三井住友カードの場合、三井住友カード株式会社がVISAと提携して、三井住友カードを発行しています。

同じ国際ブランドのクレジットカードでも、この発行会社が異なることによって、サービスや補償がまったく違ってきます

参考までに、クレジットカードができるまでの流れを簡単に図にしました。

クレジットカード発行までの流れ 図

手順2.申し込み方法を選ぶ

ブランドと発行会社を決めたら、次に申し込み方法を選びます。クレジットカードの申し込みは、次の3通りの方法があります。

  1. 店頭で申し込む
  2. 郵送で申し込む
  3. ネット(オンライン)で申し込む

店頭や郵送での申し込みはほとんどメリットがないため、基本的におすすめしません。

その為、ネット申し込みが最もおすすめな申し込み方法となります。

ネット申し込みは、一番手間がかからず、審査もスピーディーであり、ネット限定の入会特典やボーナスポイントがもらえることも少なくありません。

手順3.審査を受ける

申し込みが完了すると、カード会社の審査にかけられます。審査と言ってもこちらから何かアクションを起こす必要はありませんが、まれに勤務先に在籍確認の電話がかかってくることがあります

これは、事前に通知されないので、実際に申し込んでみなければ、確認の電話があるかどうかは分かりません。

2.クレジットカードの3つの選び方

これから初めてクレジットカードを作る場合、次のいずれかを基準にして、選ぶことをおすすめします。

  • 選び方1.ステータスで選ぶ
  • 選び方2.ポイント還元率で選ぶ
  • 選び方3.割引きやポイント○倍で選ぶ

選び方1.ステータスで選ぶ

ステータス性の有無でクレジットカードを選ぶ人は、意外と多いです。

初めてカードを作る方が、いきなりゴールドカードやプラチナカードを手にするのは難しいですが、「いつか欲しい」ステータスカードへの近道として、その下のランクのクレジットカードを申し込むというのは、かなり一般的な選び方となります。

選び方2.ポイント還元率で選ぶ

クレジットカードでは、利用金額や実績に応じてポイントが貯まり、商品券などの特典と交換することが出来ます

ポイント還元率が高いカードを選ぶことで、かなり得をしている人もいます。

ポイント還元率

ポイント還元率とは、クレジットカードで利用した金額の何%をポイントとして還元しているかを表しています。

例えば、1万円分の買い物をして、100円の商品券と交換できるクレジットカードのポイント還元率は1%となります。

選び方3.割引きやポイント○倍で選ぶ

自分が良く使うお店の値引きが受けられたり、ポイントが倍増するクレジットカードを選ぶのもおすすめです。

例えば、クルマを持っている方であればガソリン代が常に2円/L引きとなる「ENEOSカード S」などがありますし、「楽天カード」は楽天市場や楽天グループでのカード利用時にいつでもポイントが2倍貯まります。

3.クレジットカードの審査に通る3つのコツ

クレジットカードの審査に必ず通る裏ワザはありませんが、少しでも通りやすくするための方法はあります。それは、次の3つの方法です。

  • コツ1.申込書は正確に記載する
  • コツ2.年収・居住年数・勤続年数をよく見せる
  • コツ3.キャッシング枠をゼロにする

コツ1.申込書は正確に記載する

申込書や申込フォームでは、入力内容を良く確認して正しい情報を記載しましょう。審査では「性格」も重視されるため、間違った情報や記入ミスは審査のマイナスポイントになります。

お金を貸す側としては、几帳面な人や丁寧な人の方が信用できるため、こういう所でミスをしてしまう人は、審査で不利になってしまいます。

コツ2.年収・居住年数・勤続年数をよく見せる

年収や勤続年数といった数値の部分は、正確に把握することはできないため、多少の水増しをしてもばれる事はなく、この方法を積極的に推奨している人も少なくありません

多少の水増しとは、実際の年収が280万円のところを「300万円」としたり、2年10ヶ月住んでいる自宅の居住年数を「3年」と申告しても許容範囲になります。

しかし、年収300万円を400万円と言うなど、過剰な水増しはばれてしまいますので、気をつける必要があります。

コツ3.キャッシング枠をゼロにする

キャッシング機能をあらかじめ希望しないことで、審査が通りやすくなることがあります。

キャッシング機能とは、借金をする機能ですので、収入が少ない方や安定しない方は、ゼロにした方が審査に通りやすくなります

キャッシング枠は総量規制の観点から見てもつけない方が良い

この「総量規制」では、全ての会社からのキャッシングの合計額が年収の3分の1までになるよう、厳しく設定されています。

そのため、年収300万円の人が100万円の借金をしていた場合、キャッシング枠をつけた時点で審査に落ちてしまいます。

4.審査に通るのが難しい人の5つの特徴

クレジットカードの審査に通らない、もしくは通りにくい人というのは、何らかの原因や理由があることがほとんどです。代表的なものは、以下の5パターンです。

  • 特徴1. 生活保護を受けている
  • 特徴2. 携帯電話料金の延滞がある
  • 特徴3. 返済していない借金がある
  • 特徴4. 高齢なのにクレヒスが無い(昔に滞納や退会処分があったのではと疑われる)
  • 特徴5. 高校生だから

カード会社には、審査の段階で支払いの延滞履歴や借金はすべてバレてしまいます。よって、自分に何らかの落ち度がある方は審査が厳しくなると思っていた方が良いでしょう。

補足
生活保護を受けている場合は、クレジットカードを作ることは出来ませんが、年金受給者であれば取得できるクレジットカードもあります。

また、高校生の場合は原則クレジットカードを作れませんが、デビッドカードなら持つことができます。

5.クレジットカードの発行で注意したい2つのこと

初めてクレジットカードを作る人も、次の2つには充分気をつけましょう。審査に通らない人の弱みにつけこんだサギは、世の中にたくさん広がっています。

1つ目:海外発行のクレジットカードは作れない

「100%作れるクレジットカード」として、海外発行のクレジットカード情報を掲載しているサイトがありますが、海外にも審査やクレヒスの概念がありますので、そんなものは存在しません

また、こういう情報が記載されたサイトを利用してしまうと、その情報が全てヤミ金に流れてしまうので、絶対に利用しないようにしてください。

2つ目:クレジットヒストリーは消せない

「ブラック情報を消します」という情報もサギになります。信用情報機関に記載される情報は、どんな機関であっても消すことは出来ません。

そのため、こういった情報を載せているサイトもサギサイトになりますので、絶対に利用しないようにしてください。

6.クレジットカードをお得に使う3つのポイント

次の3つのコツを意識することで、誰でも簡単にクレジットカードをお得に使う事ができます。

  • ポイント1.光熱費や電話料金などもクレカで払い、ポイントを貯める
  • ポイント2.1括払いでクレジットカードを使う
  • ポイント3.高価なものは2回払いで購入する(3回以上の分割払い、リボ払いは利用してはいけません)

以上がクレジットカードをお得に使う3つのコツになります。

7.おすすめのクレジットカード

初めてのクレジットカードとしておすすめなのは、以下の4枚になります。

JCB CARD EXTAGE

jcbカードエクステージ メイン

jcbカードエクステージ 年会費

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jcbカードエクステージ ポイント

詳細

JCB CARD EXTAGEは、18歳~29歳以下で持つことができるクレジットカードであり、初めてクレジットカードを持つ方におすすめのクレジットカードになります。

通常のポイント還元率は0.5%ですが、入会後3カ月間3倍、4カ月~1年間1.5倍、海外利用は常に2倍と賢くつかえばお得なカードと言えます。

また年会費は無料ですが、5年以内に解約すると解約料2,000円取られる稀なカードでもあるので気を付けましょう。

楽天カード

楽天 キャプチャ

楽天 年会費

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楽天 ポイント

詳細

楽天カードは高還元率カードの中でも最もおすすめなカードの1つになります。

最低還元率が1.0%であり、楽天市場のような特定の店舗で利用すると、還元率は1.5%、2.0%と上がっていきます。

しかも、楽天カードでは「楽天スーパーポイント」が貯まるため、使い道が多く「貯めたポイントを使えない…」という事がほとんど起こりません。
※還元率が高くても、ポイントが使いにくいというカードは少なくありません。。。

ですので、クレジットカードを使ってポイント貯めて、少しでもお得に生活していきたいのであれば、楽天カードがおすすめです。

ヤフーカード

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YJ 年会費

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YJ ポイント

詳細

誰でもお得に利用できるクレジットカードが、ヤフーカードになります。

ヤフーカードのポイント還元率は1.0%以上ととてもお得ですし、Tポイントを貯められるため、ポイントの使い道にも困りません。

カードの券面(デザイン)もかっこよく、使いづらさを感じる事もありません。

万能な還元率カードが欲しい方には、おすすめの1枚になります。

ライフカード

ライフカード メインキャプチャ

ライフカード 年会費

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ライフカード ポイント

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ライフカードは、楽天カードやヤフーカードのように、高還元率カードとして有名です。

ただ、楽天カードやヤフーカードのように常に高い還元率を誇っているわけではなく、誕生日月にポイントが5倍(還元率2.5%)という特別な高還元率カードになります。

申込条件も「日本在住の18歳以上の方で、電話連絡可能な方」であり、限度額も10万円~となっていることから、クレジットカードの発行に積極的であると言えます。

誕生日月のポイント5倍だけを狙ってこのカードを保有する人も多いため、ポイント好きの方におすすめの1枚と言えます。

8.まとめ

最後に、今回の大事なポイントをまとめていきます。

  • 最初に「国際ブランド」と「発行会社」を選ぶ
  • 郵送申し込みには何もメリットが無いので、おすすめネット申し込み
  • クレジットカードを、ポイント還元率やステータス性で選ぶのも◎
  • 審査を通過するために正確な情報を書く。キャッシング枠を0にするのも有効
  • 年収・居住年数・勤続年数などの数値は、多少水増ししてもOK
  • 初めてのクレジットカード審査は、若ければ若いほど有利(ただし、高校生は不可)
  • 審査に通らない人の弱みにつけこんだサギには気をつける

クレジットカードは、実際に持ってみないと、なかなか自分に合ったものというのは実感出来ないと思います。

そのため、まずは年会費無料のクレジットカードを作成し、少しずつ生活のシーンに取りいれながら、自分に合ったものを見つけてみてください。

監 修

小河 俊紀

    1972年富山大学経済学部経済学科卒業。(株)日本クレジットビューロー(現ジェーシービ)入社。カード基幹業務全般に従事。総務部調査役。1990年ヤマハ(株)入社。製造・卸・小売業における顧客囲い込み戦略推進。2008年に経営コンサルCard Seekを創業。現在に至る。すごいカードにて「マネーの未来」を連載

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