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お役立ち・基本知識
めちゃくちゃ簡単にわかるクレジットカードの仕組みと注意点

クレジットカード 仕組み

クレジットカードの仕組みがよくわからないという人は少なくありません。

クレジットカードの仕組みは一見複雑そうに見えますが、たった3つのポイントを押さえれば、誰でも簡単にわかってしまいます。

そこで今回は、クレジットカードの基本的な仕組みはもちろん、これからクレジットカードを使う上で役に立つ、様々な情報をお話ししていきます。

目次
1.クレジットカードの基本的な3つの仕組み
仕組み1.決済の仕組み
仕組み2.国際ブランドと発行会社の関係
仕組み3.ショッピング機能とキャッシング機能
2.実際にお金を支払うまでの流れと限度額
実際にお金を支払うまでの流れ
限度額について
3.クレジットカードの利便性と注意点
クレジットカードの利便性
クレジットカードの注意点
4.まとめ
番外編~カード会社の儲けの仕組み~

1.クレジットカードの基本的な3つの仕組み

まずは、クレジットカードの基本的な3つの仕組みについてお話ししていきます。クレジットカードの仕組みは、大きく分けて次の3つに分けることができます。

  • 決済の仕組み
  • ブランドと発行会社の関係
  • ショッピング機能とキャッシング機能

仕組み1.決済の仕組み

クレジットカードの仕組み 図

クレジットカードの仕組み_補足

① クレジットカードで商品を購入

ユーザーと加盟店

まずは、クレジットカードを使って商品を購入します。

クレジットカードはカード加盟店でしか利用することは出来ませんが、日々加盟店は拡大しており、様々な場所でクレジットカードが使えるようになっています。

加盟店を増やしているアクアイアラー(加盟店管理会社)

クレジットカードの加盟店を増やす働きをしている会社をアクアイアラー(加盟店管理会社)と言います。

このアクアイアラーにおかげで、日々クレジットカードを利用可能な店舗が増えています。

② カード会社が料金を建て替える

加盟店とカード会社

私たちがクレジットカードで商品を購入した場合、商品の代金はカード会社が一時的に立て替えてくれます。

この時、カードの加盟店は、カードの利用手数料をカード会社に対して支払います。

カード加盟店がカード会社に対して手数料を支払う理由

カード加盟店は、クレジットカードを使用出来るようにしているため、その利用料をカード会社に対して支払う必要があります。

その分カード会社は、クレジットカードを利用できるようにすることで、顧客数や客単価を増やせるというメリットがあります。

③ カード会社に対して商品代金を支払います

ユーザーとカード会社

カード会社が立て替えた料金を、私たちはカード会社に対して後日支払います。

クレジットカードの利用手数料は、加盟店が支払うため、商品代金以上のお金を支払う必要はありません

カードの利用手数料を求めてくる会社がある!?

カードの利用手数料は、お店が支払うため支払う必要はありません。

まれに、カード利用者に手数料分の支払いを求めるお店がありますが、規約に違反しているため、支払う必要はありません。

仕組み2.国際ブランドと発行会社の関係

ほとんどのクレジットカードは、「国際ブランド」と提携した「カード発行会社」が、発行しています。

国際ブランド

クレジットカードには、国際ブランドというものがあります。

国際ブランド 図

飲食店などで、上の図のようなシールが張られているものを目にしたことがあるかもしれませんが、クレジットカードは、このブランドが提携しているお店でしか使う事ができません。

例えば、VISAのマークのついたクレジットカードを持っているのであれば、VISAと提携しているお店でしか使う事ができない仕組みとなっています。

そのため、クレジットカードのブランドは非常に重要になってきます。

国際ブランドについては、「国際ブランドによって変わるのは利用できるお店だけ!?クレカとブランドの関係」に詳しく記載していますので、参考にしてみてください。

クレジットカード発行会社

クレジットカードの発行会社は、各ブランドと提携して、オリジナルのサービスをつけたクレジットカードを発行しています。

そのため、同じブランドのクレジットカードでも、発行会社が異なるとサービスがまったく異なってしまいます。

このクレジットカードの発行会社については、「クレジットカードは発行会社で選ぶ!クレジットカード発行会社の秘密」に詳しく記載してあります。

また、クレジットカードの中には、発行会社ではなく、国際ブランドが直接発行しているクレジットカードもあります。

国際ブランドが、直接発行しているクレジットカードを「プロパーカード」と言い、国際ブランドと提携した発行会社が発行しているカードを「提携カード」と言います。

プロパーカードと提携カード 図

プロパーカードについては、「大人なら知っておきたいクレジットカードとプロパーカードの関係」、提携カードについては、「ほとんどが提携カード!?得するカードは提携カードで決まる」を参考にしてみてください。

また、プロパーカードと提携カードの違いについては「プロパーカードと提携カードの違いは?結局どっちがおすすめ?」で詳しくお話ししています。

仕組み3.ショッピング機能とキャッシング機能

クレジットカードには、ショッピング機能とキャッシング機能という2つの機能がついています。

ショッピング機能

ショッピング機能とは、名前の通り買い物をするための機能であり、クレジットカードのメイン機能になります。

支払い方法には、1括払いや分割払い、リボ払い等があり、経済状況に応じて様々な支払い方法をとることが出来ます。

基本的に、1括払いでは手数料を取られることはありませんが、分割払いやリボ払いでは手数料を取られるため、その点は注意する必要があります。

クレジットカードの決済については「クレジットカードの2つの決済方法と4つの支払い方法」、手数料については「損する前に知っておきたい!クレジットカードと手数料の関係」を参考にしてみてください。

キャッシング機能

キャッシング機能とは、言葉のとおり現金を借りる機能になります。

ただ、キャッシング機能は必ず必要なものではないので、後から解除することも出来ます。

キャッシング機能は、海外旅行の時には力を発揮しますが、単なる借金ですので普段の生活では使わないに越したことはありません。

クレジットカードのキャッシング機能については、「クレジットカードのキャッシングについて0からわかるクレカ講座」で詳しくお話ししています。

2.実際にお金を支払うまでの流れと限度額

それでは、クレジットカードを使って一時的に立て替えられたお金が、どのように支払われていて、限度額はどのように変化しているのかを、これからお話ししていきます。

実際にお金を支払うまでの流れ

クレジットカードの利用料金は、締日から締日まで利用したお金を、支払い日に支払う事になります。

細かい締日や支払日は、会社ごとに異なりますが、月末締め翌26日払いのクレジットカードの場合、次の図のような形でお金を支払っていきます。

クレカ 支払日 図2

また、限度額を10万円とした場合の利用可能額の変化が下記の図になります。

利用可能額の変化

限度額

先程の図でも分かるように、クレジットカードには限度額というものが設定されており、一定期間内にクレジットカードで使えるお金の上限になります。

限度額=1か月で使えるお金と勘違いしている人は非常に多いですが、1ヶ月ではないという点に注意するようにしてください。

限度額については、「知らず知らずのうちに借金地獄!?知らないとやばいクレジットカードと限度額の関係」で詳しくお話ししています。

3.クレジットカードの利便性と注意点

クレジットカードには様々な利便性がありますが、注意すべき点もいくつかあります。

そこで、クレジットカードの利便性と注意点について、簡単にお話ししていきます。

詳しい内容は、クレジットカードのメリットについては、「クレジットカードの7つのメリットと失敗しない3つのルール」、デメリットについては「クレジットカードの4つのデメリットと安全に使う5つの方法」を参考にしてみてください。

クレジットカードの利便性

クレジットカードには、単なる支払いだけでなく、会員だけのサービスや補償がついています。

様々なサービス

カード会社には、それぞれ以下のような会員サービスが設定されています。

  • ポイントサービス
  • トラベルサービス
  • コンサートなどのチケット先行予約・優待割引
  • 日常生活のサポート
  • 電子マネー機能

これらのサービスは、カードの特色にもなっているので、クレジットカードを選ぶ際の、1つの目安となります。

特にポイントサービスは、うまく使う事で日々の買い物をお得にすることができます。

詳しくは、「知らないと損し続ける!?意外と重要なクレジットカードの還元率」を参考にしてみてください。

様々な保険・補償

多くのクレジットカードには、以下のように様々な保険・補償が付帯されています。

  • 海外旅行傷害保険
  • 国内旅行傷害保険
  • ショッピング保険
  • 紛失・盗難補償
  • 不正利用の補償

例えば、三井住友カードの場合は、VISAカードで購入した商品の破損・盗難による損害を、購入日および購入日の翌日から90日間補償するという保険サービスがあります。

手続きや事故負担額などはカード会社によって異なるため、入会前に確認しましょう。

クレジットカードの注意点

便利だからこそ、前もって知っておきたいクレジットカードの注意点をまとめました。

特に、金利手数料が発生する「キャッシング」と「リボ払い」については良く理解しておく必要があります。

キャッシング機能の利用

キャッシングとは、決められた限度額内でお金を借りられる機能になります。

当然ですが、お金を借りる機能であるキャッシングには、金利手数料が発生します。通常のクレジットカードの利用に比べて、キャッシングの利息は高額に設定されていることが大半ですので、十分に注意する必要があります。

キャッシングについては、先ほども紹介した「クレジットカードのキャッシングについて0からわかるクレカ講座」で詳しくお話ししています。

リボ払いの利息

リボ払いは、毎月一定の金額しか支払わなくて良い支払い方法ですので、高額な商品を買う時に重宝されます。

クレカ リボ払い 考え方 図

しかし、リボ払いは支払えない金額の支払いを先延ばしにする支払い方法ですので、見方によっては借金であり、実際に手数料も発生します

さらに、毎月の利用額よりリボ払いでの支払額が少ない場合は、下記のようにどんどん借金が増えていくため、十分に注意する必要があります。

リボ払いの設定を毎月の利用額より低く設定した場合

4.まとめ

それでは最後に、今回の記事の内容を簡単にまとめていきます。

  • クレジットカードを利用しても、基本的に手数料はかからない
  • 分割払いやリボ払いでは手数料が発生する
  • クレジットカードは、ブランドが提携しているお店でしか使えない
  • クレジットカードは発行会社によって、サービスが全く異なる
  • キャッシング機能とリボ払いは極力使わない

おすすめは三井住友カード

三井住友カード メイン

ボタン

三井住友カード ポイント

詳細

当サイトがおすすめするクレジットカードは三井住友カードになります。

というのも、誰もが知っている定番のクレジットカードであり、誰でも持つことができる嫌味のないステータスカードがこのカードだからです。

もちろん、一般カードではステータスはありませんが、年齢と共に自然とステータスを上げていけるので、無理せずステータスを上げていきたいという方にもピッタリなカードです。

番外編~カード会社の儲けの仕組み~

クレジットカード会社の儲けの仕組みは、とてもシンプルで加盟店手数料やリボ払い・キャッシングによる利息が大きなウエイトを占めています。

クレディセゾンの例ですが、大雑把に言うと下記のような収益体制になっています。

カード会社の収益_クレディセゾンの例
参照元:クレディセゾン_2016年3月期決算資料(pdf)

他のカード会社も似たような形で収益を得ており、クレジットカード会社は、カードの利用者より、加盟店等を中心に収益を上げています。
※全体の収益に締める割合は異なるかもしれません。

 

監 修

小河 俊紀

    1972年富山大学経済学部経済学科卒業。(株)日本クレジットビューロー(現ジェーシービ)入社。カード基幹業務全般に従事。総務部調査役。1990年ヤマハ(株)入社。製造・卸・小売業における顧客囲い込み戦略推進。2008年に経営コンサルCard Seekを創業。現在に至る。すごいカードにて「マネーの未来」を連載

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