この記事は「クレジットカードの海外利用手数料を知りたい!」人に向けて書きました。
- 結局、海外でクレジットカードを使うと手数料はいくら?
- 為替レートとか複雑でよくわからないから教えて!
- 手数料を最も抑えるにはどのカードを使えばいい?
このような気になることってありますよね?
結論、JCBブランドが主要なブランドの中で利用手数料が最も低いです。
Diners ClubはJCBより利用手数料が低いですが、利用できる場所が少ないので、おすすめしません。
ちなみに海外旅行におすすめのクレジットカードは「楽天カード」です。【簡単WEB申込みはコチラ】
0.為替レートと両替レート
為替レート
両替レート
1.海外で損しないためにはクレジットカードを使う
2.クレジットカードの利用手数料
カード会社の事務手数料
カード会社の為替レート
3.クレジットカードを海外で利用した際の手数料の計算方法
4.海外旅行におすすめのクレジットカード
5.まとめ
0.為替レートと両替レート
クレジットカードの海外手数料の話をする前に、為替レートと両替レートの関係についてお話ししていきます。
この2つのレートの違いを理解することで、クレジットカードを海外で利用した際にお得なのかどうかや、手数料としていくらとられてしまうのかがすんなり理解できると思います。
ちなみに、両替レートという言葉は便宜上の物で、実際はありません。
為替レート
為替レートとは、よくテレビで流れている「1$=○○円△△銭」という、円の価値を決めているものになります。
ここで重要なのは、外貨との交換に必要な日本円の額が少なければ少ないだけ、お得に買い物できるという点になります。(俗に言う円高と呼ばれるものです。)
少しわかりにくいと思いますので、下記の図を参考にしてみてください。
両替レート
為替レートに手数料を加えたものが両替レートになります。
日本円を現地通貨に両替する場合、為替レート通りに日本円を現地通貨に変更できるわけではなく、両替をしてくれる機関に手数料を支払う必要があります。
詳しくは下記の図を参考にしてみてください。
このように、両替所に手数料をとられてしまうため、為替レート通りに日本円を現地通貨に両替することはできません。
これが、両替レートになります。
1.海外で損しないためにはクレジットカードを使う
クレジットカードを利用する事が、海外で最もお得に買い物をする方法になります。
日本円を現地通貨に両替する際には必ず手数料が掛かってしまいますが、その手数料が最も安いのがクレジットカードになります。
海外旅行に行く場合は、紛失など万が一の時に備えて、2枚はカードを持っていくようにしてください。
また、カード裏にあるカード会社番号をメモっておくことで、万が一の際にもきちんと対応することができます。
「もしもの時も大丈夫!クレジットカードを紛失した時の対処法と連絡先一覧」でも、代表的なカードの連絡先をまとめてあります。
2.クレジットカードの利用手数料
ここから、クレジットカードを海外で利用した場合に、実際に掛かってくる手数料についてお話ししていきます。
海外でクレジットカードを利用する場合、国内とは違い1括払いにしても必ず手数料が掛かってしまいます。
そのため手数料がいくらかかるのは決まった数値を伝えることは不可能です。
クレジットカードの手数料を考える際には、
- カード会社の為替手数料
- カード会社の為替レート
この2点を意識する必要があります。
カード会社の為替手数料
カード会社の事務手数料は、国際ブランドによって決まっており、各為替手数料は下記の表のようになっています。
国際ブランド | 為替手数料 |
VISA | 1.63% |
MasterCard | 1.63% |
JCB | 1.60% |
AMERICAN EXPRESS | 2.00% |
Diners Club | 1.30% |
この表の為替手数料が、クレジットカードを海外で使用した場合の利用手数料になります。
※現金を両替するときに掛かる手数料と同じ内容のものになります。
カード会社の為替レート
カード会社の為替レートも国際ブランドが決定しています。
ここの数値は日によって異なりますが、レートの決め方は下記の表のようになっています。
国際ブランド | 基準レート |
VISA | Visaインターナショナルのレート |
MasterCard | MasterCardインターナショナルのレート |
JCB | JCB所定のレート |
AMERICAN EXPRESS | 主要な外国為替相場情報からアメリカン・エキスプレスが選択した銀行間のレート |
Diners Club | 所定金融機関の為替相場 |
上記の為替手数料を利用して、海外利用時の手数料を計算します。
ただし、為替レートには1点注意すべき点があります。
クレジットカードに採用される為替レートは、商品を購入した日ではなく、決済情報が日本のカード会社に届いた日のものになります。
具体的な日数については、バラバラですが大体2~4日ほどのタイムラグがあります。
そのため、数日後の為替レートによっては、商品を購入した日より得する場合もあれば損する場合もあります。
※数日なので、そこまで大きなずれはありません。
※○/4今回は101円にしていますが、99円やそれ以外の金額になる事もあります。
※実際の決済情報は海外のカード会社→日本のカード会社という順で移動し、日本の会社に情報が届いた日のレートになります。
ATMにクレジットカードを挿入し、キャッシングを利用する事で、簡単に現地通貨を手にすることができます。
キャッシングは借金ですが、1ヶ月前後の旅行までであれば、両替に掛かる手数料より、キャッシングによる利息の方が少額で済みます。
※キャッシングでは、利息は掛かっても両替手数料等はかかりません。
キャッシングの利息など詳しい話は、「もう怖くない!クレジットカードのキャッシングがまるわかり」を参考にしてみてください。
3.クレジットカードを海外で利用した際の手数料の計算方法
実際に海外でクレジットカードを利用した場合の計算方法を、簡単に紹介していきます。
今回は、JCBカードを海外で利用したとし、手数料は1.6%だとします。
この時、実際に支払う手数料は次の3ステップを経て決まります。
- 結局、海外でクレジットカードを使うと手数料はいくら?
- 為替レートとか複雑でよくわからないから教えて!
- 手数料を最も抑えるにはどのカードを使えばいい?
1.海外で商品を購入する
100ドルの商品をJCBカードで購入
最もお得なブランドはマスターカード
マスターカードとJCBが、海外利用の際に手数料が少ないブランドとして有名ですが、ネット上にある実体験などを見ると、マスターカードが最も手数料が安いようです。
国際ブランドのダイナースクラブも表記上の手数料は低いですが、実体験をみると高いようです。
※高いと言っても両替に掛かる手数料よりは、安い場合がほとんどです。
2.日本のカード会社に決済情報が届く
3日後に日本のカード会社に決済情報が届く
※決済情報が届く日は予想できないため、利用明細書を確認するしかありません。
3.為替レートを踏まえて計算する
購入した日の為替レートは関係ないため、カード会社に決済情報が届いた日の為替レートで、100ドルを日本円に直す
9,900円に、海外利用時の事務手数料を加える
※利用手数料=為替手数料になります。
結果、158円の手数料がかかり、合計10,058円の支払いが確定します。
4.海外旅行におすすめのクレジットカード
最後に、海外旅行におすすめのクレジットカードを3つご紹介します。
どれも海外旅行保険が充実しており、日本でも使い勝手の良いカードになります。
三井住友カード
詳細
VISAと言えば三井住友カードというほど、日本で最も有名なVISAカードになります。誰もが知っている定番のクレジットカードであり、誰でも持つことができる嫌味のないクレジットカードになります。
世界的にもVISAブランドは最も使える国際ブランドであるため、日本人がよく行く国や地域では、VISAが使えないというケースは、そう多くありません。
年齢と共に自然とステータスを上げていけるので、「カードは1枚しか持たず、どこでも普通に使いたい」という方には、非常におすすめの1枚になります。
さらに、支払い方法をリボ払いにし、利用明細書の郵送をやめることで、年会費を無料にすることができるので、お財布にも優しいカードになります。
また、リボ払いの最低支払額を99万円にすることで、ほとんどの人が1括払いと同じように利用することができるため、無駄な手数料を支払う必要もありません
楽天カード
詳細
年会費無料のなかでは、“海外旅行保険が手厚いクレカ”としても知られています。
※例:障害死亡は最高2000万円、障害治療費用は最高200万円等
そして、「VISA」「Master」「JCB」の3つの国際ブランドから選べます。日本国内での利用はもちろん、海外でも何不自由なく利用できます。
何より楽天カードは高い還元率が魅力です。
少しでもお得に利用したい方に最もおすすめのクレジットカードです。
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
詳細
ゴールドカードと言えば、このアメックスゴールドを思い浮かべる人は少なくありません。
ステータスと認知度も高く、最も人気の高いクレジットカードの一つになります。
また、アメックスゴールドはゴールドカードの王道なので、ゴールドカードの特典として知られている、ほぼ全ての特典を受けることができます。
「エアポートミール」「エアポート送迎サービス」「手荷物無料宅配サービス」「無料ポーターサービス」「空港クロークサービス」「空港ラウンジ」等、旅行系の付帯サービスも充実しています。
そんなアメックスゴールドですが、実は審査基準がそこまで高くなく、20代で年収300万円以上あれば、審査に通る可能性は十分にあると言われています。
しかし、その分年会費が29,000円(税抜)と高いので、審査基準というよりその年会費を払い続ける余裕があるかどうかが重要になります。
5.まとめ
クレジットカードを海外で利用すると、1.6~2.0%の利用手数料を支払う事になります。
しかし、海外旅行の際には、クレジットカードを2枚持っていき、必要最低限のお金をキャッシングし、クレジットカード払いをしておくことが、もっともお得に買い物をする方法になります。