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お役立ち・基本知識
クレジットカードを初めて作る学生が知ってトクする5つの事

大学生や専門学校生になると、クレジットカードが作れるようになります。

でも、クレジットカードは便利な反面、使いこなすのが難しいと思っている学生も少なくありません。

そこで今回は、初めてクレジットカードを作る学生さんが知ってトクする、5つの事をお話ししていきます。

目次
1.クレジットカードを作る前に知っておきたい3つのこと
1-1.クレジットカードはライフスタイルやシーンで選ぶ
1-2.ポイント還元率の仕組み
1-3.サービス内容
2.学生がクレジットカードを持つべき3つの理由
理由1.審査に通らないことがほとんどない
理由2.ポイントが貯まる
理由3.お金の管理ができる
3.クレジットカードを使う上で注意したい3つの行動
3-1.お金を使いすぎてしまわないように注意する
3-2.キャッシングは利用しない
3-3.リボ払いを使うのであれば購入しない
4.クレジットカードに関する2つの疑問
疑問1.手数料はかかるのか?
疑問2.海外旅行用に作った方がいいのか?
5.学生におすすめな3つのクレジットカード
6.まとめ

1.クレジットカードを作る前に知っておきたい3つのこと

これから初めてクレジットカードを作ろうと考えている学生の方のために、ここではもっとも基本的な「選び方」「ポイント還元率」、そして「サービス内容」の3つをご説明します。

1-1.クレジットカードはライフスタイルやシーンで選ぶ

クレジットカードは世に数千種類以上あると言われており、年会費や限度額、機能、サービスもカードによってバラバラです。

その為、自分のライフスタイルや利用シーンに一番合ったカードを選ぶことがポイントになります。

例えば、次のような目的でクレジットカードを選ぶことが出来ます。

  • ポイントの貯まりやすさで選ぶ
  • マイルの貯まりやすさで選ぶ
  • 国際ブランドで選ぶ(VISA、Master、JCB、アメックス)
  • 将来的に持ちたいカードに繋がるカードを選ぶ
  • 割引など自分がよく使うお店でお得に利用できるカードで選ぶ
  • 保険内容で選ぶ
  • 電子マネーの機能別で選ぶ
補足

将来的にも持ちたいカードに繋がるカードとは、将来JCBゴールドを持ちたいのであれば、JCBカードを持つという事になります。

ゴールドカードやプラチナカードなどランクの高いカードをいきなり持つのは難しいため、1つランクを下げたカードを使う事で、ランクの高いカードを手に入れる事が一般的な方法となります。

先程のJCBカードで言うと
JCBカード→JCBヤングゴールド→JCBゴールドプレミア→JCBザクラス
とランクが上がっていきます。

1-2.ポイント還元率の仕組み

ポイント還元率とは、使って金額に対して何円分のポイントが付くのかを表したものになります。

例えば、1万円使って100円相当のポイントをもらう事が出来れば、ポイント還元率1%となります。

ポイント還元率は0.5%ほどのものがほとんどですが、特定のお店で使うと、ポイントが2倍3倍となり、ポイント還元率が1%や1.5%になるクレジットカードも少なくありません。

ここで1つ注意するポイントがあります。それは、ポイント還元率が使いたいポイントによって変化するという事です。

例えば、楽天ポイントに変換する場合は、ポイント還元率0.5%だが、マイルに変換すると1.0%になるといった感じです。

そのため、通常のポイント還元率使いたいお店での還元率に加えて、自分が使いたいポイントへの還元率も見る必要があります。

1-3.サービス内容

カード会社には、それぞれ以下のような会員サービスが設定されています。

  • トラベルサービス
  • コンサートなどのチケット先行予約・優待割引
  • 日常生活のサポート
  • 電子マネー機能
  • キャッシング機能

年会費の有無やポイント還元率も大事ですが、自分にとって絶対に必要だと思うサービスが用意されているクレジットカードを選ぶことが、賢く使いこなすための必須ポイントになります。

2.学生がクレジットカードを持つべき3つの理由

クレジットカードではなく、現金で十分という人も意外と多いのですが、クレジットカードには、学生ならではのメリットもたくさんあります。主なメリットは、次の3つになります。

  • 審査に通らないことがほとんどない
  • ポイントが貯まる
  • お金の管理ができる

2-1.審査に通らないことがほとんどない

学生向けのクレジットカードが多数発行されている通り、18歳以上の学生(高校生不可)であれば、ほとんど審査無しでクレジットカードを取得することが出来ます。

学生は社会人よりも審査が甘いと言われていますが、その理由は以下にあります。

  • 返済履歴(クレジットヒストリー)が真っ白であり、落ち度が無いため
  • 親(保護者)の信用情報が審査基準となるため
“クレジットヒストリー”

クレジットヒステリーとは、主にクレジットカードの利用履歴になりますが、学生はこれが真っ白であるため、審査が不利になるという事がありません。

2-2.ポイントが貯まる

クレジットカードの一番のメリットは、やはりポイントにあります。年に12ヶ月分ある携帯電話料金などの月額固定費のお支払いをクレジットカードに置き換えれば、それだけで数千円分のポイントを貯めることが出来ます。

また、自立後は電気代やガス料金などの公共料金もカード払いに切り替えられるため、支払い忘れを防ぐ意味でもおすすめです。

2-3.お金の管理ができる

クレジットカードを利用すると、当然ですが返済日が発生します。そのため、毎月収支のバランスを考え支払いを行っていく必要があります。

また、クレジットカードを利用すると明細書を見る事が出来、自分が何にいくら使ったのかを把握することが出来ます。

このような事を意識することで、学生のうちにお金の流れや管理の方法をきちんと把握できるようになるため、社会人になった時に非常に役立ちます。

さらに、学生カードで蓄積した使用履歴は社会人になっても引き継がれるため、遅延なく返済を続けてクレジットヒストリーを磨いていけば、後にワンランク上のカードを申し込む際も審査が通りやすくなります。

3.クレジットカード使う上で注意したい3つの行動

便利だからこそ、注意することも必要なのがクレジットカードになります。特に初めてカードを作る学生の方は、以下の3つの点に気をつける必要があります。

  • 1点目:お金を使いすぎてしまわないように注意する
  • 2点目:キャッシングは利用しない
  • 3点目:リボ払いを使うのであれば購入しない

1点目:お金を使いすぎてしまわないように注意する

クレジットカードはその場で現金が減らないため、「お金を使っている」という意識がなくなりがちです。

しかし、クレジットカードはつけ払いをするカードなので、1~2か月後には必ず支払いを行う必要があります

これは当たり前のことですが、忘れがちのことでもあるので、最初のうちは特に気をつける必要があります。

2点目.キャッシング機能は利用しない

クレジットカードには、決められた限度額内で現金を借りることができるキャッシング機能があります。いざという時の出費には便利ですが、利息も高いため利用するには注意が必要となります。

そのため、海外で現金がなくなった時だけ利用するという認識でいる事が重要となります。

3点目.リボ払いを使うのであれば購入しない

リボ払いは、月々の支払いを一定にできるため、非常に便利なサービスとなります。(リボ払いについてはこちらを参照ください。)

しかし、自分がいくら使ったのかがわかりにくくなる機能でもあるので、使い方が非常に難しい機能になります。

また、リボ払いの支払い期間が延びれば伸びるだけ、払う利息も多くなってしまい、これが原因で自己破産をしてしまう人も少なくありません。

そのため、収入が安定しない学生のうちは、リボ払いを使うようなクレジットカードの使い方はやめるようにすることが一番です。

4.クレジットカードに関する2つの疑問

学生がクレジットカードを作る際に、次の2つの疑問を抱く学生が非常に多いです。

  • 疑問1.手数料はかかるのか
  • 疑問2.海外旅行用に作るべきか

疑問1.手数料はかかるのか

クレジットカードでは、1括払いを利用している限り、手数料が発生することはありません

しかし、3回以上の分割払いやリボ払いを利用してしまうと、利息などを購入代金に上乗せして支払う必要が出てくるため、注意が必要となります。

リボ払いのときにもお話ししましたが、学生のうちはなかなか収入が安定しないため、1括で購入できる商品以外は購入しないことが一番です。

疑問2.海外旅行用に作った方がいいのか?

海外旅行ではクレジットカードが非常に便利だと言われています。

そのため、海外旅行に行く前にクレジットカードを作れるのであれば、クレジットカードを持つことは非常におすすめです。

特に、欧米のようにカード社会と呼ばれるほどクレジットカードが普及している国では、クレジットカードによって次のようなメリットを得る事が出来ます。

  • 多額の現金を持ち歩かないで済む
  • クレジットカードを持っていることが、現地での信用情報になる
  • 海外旅行保険がついている(※)

海外旅行用にクレジットカードを作るのであれば、使える場所が多いという理由で、VISAのマークがついたカードを手にすることがおすすめです。

“クレジットカードの海外旅行保険”

クレジットカードには海外旅行保険がついていますが次の2点に注意する必要があります。

  • 補償の範囲が限定的なものが多い
  • 自動付帯と利用付帯という2通りの適用条件がある

クレジットカードの保険は、死んだ場合のみ適用など、極めて適用範囲が狭いものが多いので注意が必要となります。

また、旅費の一部(ツアー代金や航空券代、空港までの交通費など)をクレジットカードで支払った場合に限って保険が適用される「利用付帯」と、保険付きのカードを持っているだけで海外旅行の出発と同時に自動的に保険がかかる「自動付帯」の2種類がありますので、これも注意する必要があります。

5.学生におすすめの3つのクレジットカード

学生の間で「最初の1枚」として人気が高いのは、以下の2枚になります。それぞれのメリットをご紹介します。

楽天カード

楽天 キャプチャ

ボタン

楽天カード ポイント

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ポイント還元率がいつでも1%、さらに楽天市場でのお買い物ならポイント2倍。

年会費は永年無料で、最高2,000万円(利用付帯)の海外旅行傷害保険も付帯しており安心です。

学生専用の「楽天カードアカデミー」もありますが、入会時にもらえるポイントが少ないため、一般カードがおすすめ。

ANAカード(学生)

ANA 一般 キャプチャ

ANA VISA Suica 年会費

ボタン

ANA VISA Suica ポイント

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22歳未満の方なら、ANAグループ便を利用する際にこのカードを提示するだけで、スカイメイト割引運賃でフライトすることが可能です。

区間基本マイレージも100%獲得出来、海外旅行保険も自動付帯なので、卒業旅行を計画中の方におすすめ。

今なら在学期間中の年会費が無料になるキャンペーンも実施中!

6.まとめ

最後に、今回の記事の内容を簡単にお話しします。

  • クレジットカードは、自分のライフスタイルや利用シーンに合ったものを選ぶ
  • 学生は、クレジットカードを取得しやすい
  • クレジットカードを使いこなせば、学生のうちにお金の管理を学べる
  • 「キャッシング機能」や「リボ払い」は利用しない
  • クレジットカードで使用したお金は、必ず支払うという事を常に意識する
  • 海外旅行用に作るのであれば、VISAがおすすめ

賢く使う事ができれば、驚くほどメリットが多いのがクレジットカードになります。

卒業後も愛用したくなる、自分だけの1枚を見つけてみてください。

監 修

小河 俊紀

    1972年富山大学経済学部経済学科卒業。(株)日本クレジットビューロー(現ジェーシービ)入社。カード基幹業務全般に従事。総務部調査役。1990年ヤマハ(株)入社。製造・卸・小売業における顧客囲い込み戦略推進。2008年に経営コンサルCard Seekを創業。現在に至る。すごいカードにて「マネーの未来」を連載

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