クレジットカードの盗難や紛失で不正利用があった場合、補償がされないことがあるということをご存知でしょうか?
リスクを回避するためには、どんなリスクがあるかを把握しなければなりません。
今回の記事では、クレジットカードの盗難に潜むリスクをご紹介致します。
1.クレジットカードが盗難された場合の最悪な事態とは?
(1)不正利用額が補償されない場合とは?
(2)持ち主の過失とは?
2.不正利用の補償を受けられるケースは?
(1)盗難されたと思ったらすぐにクレジットカード会社に連絡しましょう。
(2)カード会社に連絡したら、警察へ行ってください。
(3)警察にいったら再度クレジットカード会社へ連絡
3.手元にクレジットカードがあるのに、不正利用されている場合がある?
4.筆者の体験談
5.まとめ
1.クレジットカードが盗難された場合の最悪な事態とは?
クレジットカードを盗難や紛失した場合に、不正利用されていたとします。カード会社が補償してくれることがほとんどですが、補償されないことがあります。
(1)不正利用額が補償されない場合とは?
クレジットカードの持ち主に過失がある場合には、補償されないことがあります。
過失がある場合とは、どんなときでしょうか?
(2)持ち主の過失とは?
クレジットカードの持ち主の過失とは下記の通りです。
①暗証番号が漏れていた場合
暗証番号は、本来、クレジットカードの保有者のみしか知りません。そのため、もし暗証番号情報が漏れてしまい不正利用されても補償対象外になることがあります。
暗証番号は、誕生日や、電話番号など、特定しやすいものを避け、誰にも教えないようにしましょう。家族であっても教えるべきではありません。
②クレジットカードの裏面に名前を記載していなかった
クレジットカードの裏面に名前を記載していないことで、補償を受けられない可能性がありますので、作成したらすぐに名前を記載するようにしてください。
③盗難保険の申請が遅かった
不正利用されてしまったとしても、すぐに盗難保険の申請をしておけば基本的には補償されます。しかし、不正利用からしばらく時間が経過していると保険対象外になる可能性がありますので注意しましょう。カード会社によっては、数カ月後の申請でも補償してくれることもあります。
④家族、同居人による不正利用
家族や、同居人が利用した場合には、クレジットカード保有者とグルになって保険会社を騙しているのでは?と疑われます。そのため、盗難保険が受けられない可能性があります。
クレジットカードは、保有者のみが利用することが認められております。家族であっても利用してはいけないものですので、注意してください。
2.不正利用の補償を受けられるケースは?
以下の手続きをすることで、盗難による不正利用があったとしても補償を受けることができます。
(1)盗難されたと思ったらすぐにクレジットカード会社に連絡しましょう。
盗難されたカードの連絡先は、ネットで調べれば必ず出てきます。万が一盗難された場合には、ご自身の保有していたクレジットカード会社にすぐに電話をして盗難があったことを伝えて下さい。
盗難に関するクレジットカード会社のコールセンターは年中無休で24時間営業です。何時であっても盗難に気づいたときにすぐにご連絡しましょう。
(2)カード会社に連絡したら、警察へ行ってください。
どこで盗難にあったかわかる場合には、盗難の被害にあった近くの警察に行ってください。どこで盗難にあったかわからない場合には、お近くの警察へいってください。
警察にいって、盗難の被害にあいました。と伝えれば警察が全てを誘導してくれます。
警察にいって被害届を提出することで、不正利用があった場合の補償を受けることができます。警察にいくと、『届出番号』をもらえます。補償を受ける際には、この番号が必要になりますので、なくさないようにしてください。
(3)警察にいったら再度クレジットカード会社へ連絡
警察いくと『届出番号』を教えてもらえます。その番号をクレジットカード会社に連絡してください。警察に紛失や盗難の届出を出すことが、紛失や盗難の保険を受けるための条件となっておりますので、この番号を連絡する必要があります。
この手続をしておくことで、不正利用は補償されますので、(1)から(3)までの手続きを素早く行うことが非常に大切になります。
3.手元にクレジットカードがあるのに、不正利用されている場合がある?
クレジットカードのデータを取られてしまい、手元にクレジットカードがあるにも関わらず、クレジットカードを不正利用されてしまうことがあります。クレジットカードが手元にあるため、不正利用に気づきにくいです。
この場合には、すぐに、警察やクレジットカード会社に連絡できないでしょう。このようなケースでは、不正利用額は補償されるのでしょうか?
クレジットカードに付いている『紛失・盗難保険』の適用期間は60日に設定されているものがほとんどです。つまり、60日以内の不正利用であれば、補償されます。逆の言い方をすれば、60日を超えて不正利用されているものについては、補償されない可能性が高いです。
不正利用のリスクに備えて、クレジットカードのご利用明細は毎月必ず確認し、心当たりがないものを購入していた場合にはすぐにクレジットカード会社に問い合わせしましょう。
明細を毎月チェックしておくことで、不正利用の補償を確実に受けることができるでしょう。
4.筆者の体験談
私もつい先日財布をなくし、クレジットカードを紛失しました。財布には、クレジットカードが3枚入っておりすべてのクレジットカード会社に紛失した旨を伝え、警察にも届出をしました。
不正利用はされていなかったので、保険を利用する必要はありませんでしたが、クレジットカードが再発行されるまで、クレジットカードを利用できなくなるため非常に不便でした。
私はクレジットカードでほとんどの買い物をしています。クレジットカードの再発行は1週間から2週間程度かかるのが一般的ですが、私の場合には1週間後に新しいカードが届きました。その間は非常に不便でした。
一番不便に感じたことは、スイカのオートチャージ機能のついたクレジットカードを無くしたことでした。オートチャージ機能がないため、頻繁にスイカのチャージをしなければならないことがかなり面倒でした。
このように、クレジットカードを紛失した場合や、盗難にあった場合にはかなり不便になります。あまり使わないクレジットカードは財布に入れず、家に保管しておくと、万が一紛失した際も少し手間が省けるのではないでしょうか。
5.まとめ
クレジットカードが紛失や盗難され、不正利用されていても、基本的には補償されるため安心してクレジットカードを利用することができるでしょう。
しかし、上記1でも説明した通り、持ち主に過失がある場合には、補償されませんので、どんなときに補償が受けられないかを把握しておくことが大切になるでしょう。