クレジットカードを既に利用している方も、これから使う予定の方も、使い方を間違えるとトラブルに巻き込まれる可能性があります。
どんな使い方をするとトラブルに巻き込まれるのか?
トラブルが発生した際の対処法をご紹介致します。
1.スキミングのトラブルとは
(1)スキミングとは?
(2)トラブル事例
(3)対処法は?
2.紛失トラブル
(1)クレジットカードを紛失した場合の行動手順
(2)紛失しても保護されている
(3)盗難補償が不可能なケースに該当すると、大きな被害に!
(4)トラブルの対処法は?
(5)クレジットトラブルがあった場合に一番すぐれたカード会社はどこか?
3.ショッピング枠現金化のトラブル
4.クレジットカードがリボ払い専用だったトラブル
5.携帯料金をクレジットで支払った場合のトラブルとは?
(1)何がトラブルになるのか?
(2)トラブル対処法は?
6.情報商材の購入でトラブルに!
7.オンラインゲームでトラブルに!
(1)オンラインゲームの利用料が高額に。
(2)対処法は?
8.カード会社、カード業界団体、警察を装って電話されるトラブル
9.架空請求のトラブル
(1)身に覚えのない請求がくる
(2)弁護士や裁判所などの公的機関を装った方から電話
(3)通信販売の未納分請求
(4)年金請求手口
10.盗難のトラブル
(1)盗難トラブル事例
(2)盗難された際の対処法
11.ヤフオクを利用してトラブルに!?
(1)かんたん決済の仕組み
(2)かんたん決済の落とし穴
(3)トラブルの対処法は?
12.クレジットカードで購入した商品の返品時のトラブルとは?
(1)クレジットの取消しをしてもらえる
(2)現金で返金
13.トラブルが発生した際の相談場所は?
14.ご自身の信用情報を確認したい場合はどうしたら良いのか?
15.トラブルにより、クレジットブラックになったらどうなるの?
16.まとめ
1.スキミングのトラブルとは
(1)スキミングとは?
スキミングとは、カードの情報を読取る装置で、クレジットやキャッシュカードの情報を盗み取る犯罪行為です。
(2)トラブル事例
ホテル、レストラン、エステ、スポーツクラブなどで情報を読み取られてしまうケースがあります。
読み取られてしまった場合には、偽造カードを作られ、不正使用される被害があります。
偽装カードを作られてしまった場合、ご自身が持っていたカードは手元にあるので、不正使用の発見が遅れることがあります。請求書を見て初めて気づくこともあるようです。
平成26年のクレジットカード不正使用被害は、偽装カードで18.4億円、番号盗用被害額で59.7億円という被害が発生しているようです。
(3)対処法は?
怪しいお店では利用を控えたほうがよいでしょう。
クレジットカード会社が偽造カードの被害を防止するために、カードを利用した際に、電話で利用したのが本人だったのかを確認することがあるようです。
2.紛失トラブル
(1)クレジットカードを紛失した場合の行動手順
万が一クレジットカードを紛失してしまった場合には、以下の手順で行動してください。
クレジットカード会社に連絡する
↓
警察で紛失届出を出す。(届出番号を貰える)
↓
クレジットカード会社に届出番号を連絡する
↓
クレジットカード再発行する
(2)紛失しても保護されている
クレジットカードには、盗難補償がついております。紛失や盗難で、不正利用されていたとしても、届出日より60日以内の不正利用代金は、カード会社が負担してくれます。
【ポイント】
不正利用されても、盗難補償があるため、基本的に被害はゼロ。
(3)盗難補償が不可能なケースに該当すると、大きな被害に!
盗難補償が不可能になる条件をご紹介いたします。
【3つの条件】
- すぐに警察へ届出を行っていない場合
- カード会社へ連絡していない場合
- 故意や重大な過失があった場合
(4)トラブルの対処法は?
- カードの裏面の『署名欄』に署名をしておくこと
- 暗証番号は推測できない番号にしておくこと
この2つをしておくだけでも、不正利用を防ぐことができるケースがありますので、覚えておきましょう
(5)クレジットトラブルがあった場合に一番すぐれたカード会社はどこか?
不正請求の対応で一番よい業者はアメックスでしょう。請求を止めてまず調査をします。加盟店側が期限までに正当性を証明できない場合には、請求がキャンセルされます。
VISAやMASTERも、調査はすぐにおこなってくれますが、請求は止めてもらえません。支払い後に不正などがあれば払い戻しに応じてもらえます。
3.ショッピング枠現金化のトラブル
クレジットカードのショッピング枠を現金化します!と広告があることがありますが、広告している業者が、クレジットカードのショッピング枠で時計や、宝石などの換金性の高い商品を購入させて買い取る手口があります。
(例) クレジットカードを利用させて50万円の時計を購入させる その時計を30万円で業者が買い取る この例では、クレジットカードを持っている方は、50万円の商品を購入することで、30万円のキャッシュが入ってきます。 今すぐお金が必要だ!と思っても、これを利用してはダメです。30万円を借りて50万円を払うこととなりますので大損となってしまいます。 |
最近では、ほとんど無価値の商品を高額で販売します。その際に、クレジットカードで支払いをさせます。その購入額の何割かを現金で渡す手口が増加しております。
(例) 業者が100円で仕入れたのをAさんに30万円で販売 Aは、クレジット決済で後日30万円をクレジットカード会社へ支払う 業者は30万円で販売したため、後日30万円が振り込まれる この手口を利用しないようにしてください。 |
4.クレジットカードがリボ払い専用だったトラブル
リボ払いとは、支払残高に応じて、月々決められた額をクレジット会社に支払う方法です。これにより、月々の支払い額を一定にすることができます。
しかし、毎月クレジットカードを利用しており、いくら使っているか把握していなかった方が、いきなり利用できなくなるというトラブルが発生しております。
リボ払いは上限が決まっていることがあり、上限に達してしまうとそれ以上利用出来なくなります。
(例) 毎月5万円をクレジットカード会社に支払う契約になっていたとします。(上限100万円のリボ払い契約) 毎月10万利用しても5万円しか払わなくてよいですが、差額の5万円は、将来利息とともに支払わなければなりません。 毎月10万円分買い物し、リボ払いで5万円しか払わない生活を20ヶ月続けると上限の100万円に達してしまうためそれ以上利用できなくなります。しかも、100万円の借金が残ることから、何も利用しなくても、毎月5万円を支払い続けなければなりません。 借金を返済すれば、また上限100万円までを使うことはできますが、いくらの借金を背負っているかを把握しながら利用しなければいずれ生活できなくなるでしょう。 |
5.携帯料金をクレジットで支払った場合のトラブルとは?
携帯電話を購入する場合には、分割払いで契約している方がほとんどかと思いますが、この分割払いの契約(割賦販売契約)でトラブルが発生することがあります。
(1)何がトラブルになるのか?
割賦販売も、個人情報の信用情報機関に情報が登録されます。
携帯料金の支払いに遅れることで、信用情報に遅延マークが付くことがあります。この遅延マークが何度もついてしまうと、個人の信用力は低くなり、
- クレジットカードを作りにくくなる
- お金を借りにくくなる
- 住宅を借りにくくなる
などのトラブルが発生する可能性があります。
(2)トラブル対処法は?
携帯電話も信用情報に登録されるため、遅延しないように毎月ちゃんとお支払いする!
この方法しかないでしょう。
6.情報商材の購入でトラブルに!
ネット広告で『絶対に儲かります』『100%返金保証』と情報商材を販売している業者がありますが、広告には100%返金保証と記載されているのに、返金されないというトラブルが発生しております。ネットで情報商材を購入する際は、注意が必要でしょう。
7.オンラインゲームでトラブルに!
(1)オンラインゲームの利用料が高額に。
オンラインゲームの利用の際に、クレジットカードで支払いをしている場合には、クレジットカードの利用者に責任があります。
つまり、オンラインゲームに熱中しすぎて、クレジットカードを高額利用したとしても、クレジットカード会社に責任はなく、利用者に責任があります。
最近問題となっているのが、未成年者のオンラインゲーム利用による高額請求です。
(2)対処法は?
インターネットの利用について、子供にリスクをしっかり伝え、下記のルールを決めておくべきでしょう。
- インターネット使用後は、ログアウトする
- IDとパスワードは、親が管理する
- クレジットカードは未成年には利用させない
8.カード会社、カード業界団体、警察を装って電話されるトラブル
カード会社、カード業界団体、警察を装って、電話をし、情報を聞き出そうとするトラブルが増加しております。
暗証番号やカード番号、住所を聞き出すトラブルが発生しております。
カード会社、カード業界団体、警察が個人情報を聞くことはないでしょう。不審な電話があった場合には、各カードのインフォメーションセンターに問い合わせしてみましょう。
9.架空請求のトラブル
架空請求の事例を4つご紹介致します。
(1)身に覚えのない請求がくる
見に覚えのない請求が来たら、絶対に支払わないでください。架空請求の可能性があります。最寄りの警察や、消費生活センターへ電話してみましょう。
(2)弁護士や裁判所などの公的機関を装った方から電話
公的機関を装った方から電話があり、代金を請求されることがあります。信用力がある団体から電話があってもオカシイと思ったら必ず最寄りの警察や、消費生活センターへ電話してみましょう。
(3)通信販売の未納分請求
利用してもいない、通信販売会社から未納分を請求されることがあります。
(4)年金請求手口
年金を多く払い過ぎたので返金を請求する手口が発生しております。このような通知が来た場合には、必ず一度確認してください。
4つの架空請求事例をご紹介しましたが、これ以外もありとあらゆる手口で架空請求されることがあります。少しでも怪しいと思ったらすぐに支払わず、必ず警察等に確認するようにしましょう。
10.盗難のトラブル
(1)盗難トラブル事例
クレジットカードは、盗難されてしまうケースがよくあるためご紹介しておきます。
代表的な盗難手口は以下の通りです。
- 駐車場に停めた車から貴重品を盗む
- 飲み過ぎて寝ている方から盗む
- 飲食店などで、椅子や壁にかけた上着、カバンから盗む
(2)盗難された際の対処法
- 駐車場で貴重品を盗難されるケースがよくありますが、絶対に貴重品は持ち歩きましょう。また、ETCカードも挿しっぱなしにするべきではないでしょう。
- 飲み過ぎてしまうと、記憶をなくしてしまう方も多いため、対処するのが難しいですが、お酒を飲んだ際には、居眠りはできればしない方がよいでしょう
- 注意していても、盗まれてしまうことがよくあります。
盗まれてしまった場合には、すぐにカード会社と警察へ連絡してください。
11.ヤフオクを利用してトラブルに!?
ヤフーオークション(ヤフオク)は、代金の決済でクレジットカードを利用できますが、ヤフオク独自の『かんたん決済』という決済方法を選ぶことができます。
『かんたん決済』とは、ヤフオクに登録したクレジットカードで支払いを行うものです。
(1)かんたん決済の仕組み
かんたん決済は、下記の順序で手続きが進みます。
①オークション参加者が、商品を落札
↓
②出品者が商品代金と送料の合計金額を連絡
↓
③落札者が『かんたん決済』を利用し、支払い
↓
④落札者(買った方)とヤフオクサイトから、出品者(売った方)に支払が完了したとの連絡が届く
↓
⑤出品者が商品発送
↓
⑥落札者が商品受け取り
↓
⑦落札者のクレジットカードから決済され、出品者の口座に入金される
(2)かんたん決済の落とし穴
上記(1)でご説明させて頂いた手続きの流れでトラブルが発生しないように見えますが、(1)⑦の際に、入金されないケースがあります。
なぜ入金されないケースがあるかというと、落札者の支払い手続きの後にヤフー独自の審査を通る場合にのみ入金されます。
もし、ヤフーの審査を通らないと、出品者は商品発送しているにも関わらず、お金が入金されない事態が発生します。
出品者にとっては、非常に面倒な事態となるでしょう。
商品は発送したのに、入金を諦めるしかない状況になりかねません。
【審査が通らない例】
落札者の登録したクレジットカードが不正に入手したものと発覚した場合
(3)トラブルの対処法は?
- 落札者の住所が特定できない場合には、銀行振込で、かつ、前払いをしてもらう
- ヤフオクでの評価の低い方、新規の方とは取引しないようにする
- かんたん決済は利用しない
この3つを意識することで、商品発送したのに、お金が入金されないというトラブルに巻き込まれることはないでしょう。
12.クレジットカードで購入した商品の返品時のトラブルとは?
クレジットカードで購入した商品を返品するケースがまれにあるようですが、法律上は、売買の契約が成立した場合、本来は払い戻しに応じなくてもよいこととなっております。
つまり、本来お店側は返品に対応しなくてもよいのです。
しかし、現在の日本では、売主の立場が弱いのでサービスの一環で返品の対応をしているお店が多いでしょう。
では、返品をしてもらえる場合、カードでお金を払った方は、どのような形でお金返ってくるのでしょうか?
(1)クレジットの取消しをしてもらえる
購入したデータを取り消すことで、後日クレジットカードの請求書には購入したデータは出てきません。しかし、クレジットカードのデータ取消に手間がかかるため、これ以外の方法があります。
(2)現金で返金
クレジットの利用データを取り消すする作業に手間がかかるため、現金で返却するお店もあるようです。
13、トラブルが発生した際の相談場所は?
警察署
上記で相談してみてください。
14、ご自身の信用情報を確認したい場合はどうしたら良いのか?
上記に問い合わせをしてみましょう。少し手続きは、面倒ですが、確認することができます。
15.トラブルにより、クレジットブラックになったらどうなるの?
クレジットカードの支払いを3ヶ月以上滞納すると、ブラックリストに載ります。
ブラックリストに載ると、個人情報機関の全国銀行個人信用情報センターやCICなどで情報が共有されます。
ブラックリストにのった場合には、5年間は情報が消えません。その間で、カードを作れないケースが多いですし、住宅ローンや、事業ローンにも通らないでしょう。
16.まとめ
クレジットカードのトラブル事例や、トラブルがあった際の対処法をご理解頂けたでしょうか?使い方に注意しなければトラブルに巻き込まれる可能性があります注意しましょう。