「クレジットカードって何枚までなら同時に申し込めるの?」
「どのくらいの期間で何枚までなら多重申込にならないの?」
「多重申込をしてしまったけど、どんなリスクがあるの?」
この記事は、そんな方に向けて書きました。
クレジットカードを短期間で何枚も申し込むことを、多重申込といいます。
多重申込をしてしまうと、クレジットカード会社から返済能力を怪しまれて、クレジットカードの審査を通過できないことがあります。
この記事では、カード会社が多重申込と判断するラインと多重申込のリスクについて詳しく解説していきます。
また、最後に「多重申込で信用情報に傷をつけない方法」と「多重申込と判断されやすい条件」もご紹介していますので、これからクレジットカードを複数枚同時申し込みしようと考えている方は必見です!
クレジットカードを1ヶ月に2枚つくると多重申込になる?
クレジットカードの多重申込をするとブラックリスト入りする可能性がある
クレジットカードの同時申込でも審査を通る方法
クレジットカードの申し込みは1ヶ月に2枚までに抑えよう
クレジットカードを1ヶ月に2枚つくると多重申込になる?
クレジットカードの申込を同時に複数枚おこなうと、クレジットカード会社から”リスク”が大きいと判断されてしまう可能性があります。
ここでは、どうしてリスクが大きいと判断されてしまうのかについてと、多重申込と判断されるラインについて解説していきます。
クレジットカード会社が多重申込を恐れるワケ
クレジットカード会社が多重申込を恐れるワケは主に2つあります。
- 貸し倒れする危険性が高い
- カードを利用されない可能性が高い
こちらを順番に説明していきます。
貸し倒れする危険性が高い
クレジットカード会社は、短期間で複数枚のクレジットカードの申込をする人をかなり警戒しています。なぜなら、貸し倒れする危険性が高いからです。
短期間で複数枚のクレジットカードに申込をする人には、以下の傾向があります。
- 手持ちのクレジットカードが限度額いっぱいで使えない
- 急ぎでキャッシュが必要
- ポイントサイト案件などのポイント目当て
1と2の人に関しては、基本的にお金に困っている人になります。つまり、他のカード会社での支払いが滞っている可能性が高いのです。また、現在そうでなくても、今後滞る可能性が高いとクレジットカード会社は判断します。
また、3にあてはまる場合は次のようなカードの利用の仕方が多くなります。
カードを利用されない可能性が高い
クレジットカード会社は、カードを発行するのに経費がかかっています。さらに、多くのクレジットカード会社では、入会特典としてポイントサービスや優待サービスを提供しています。
つまり、クレジットカード会社は1枚のカードを発行するのにお金を負担しているのです。
なので、カードが利用されないとクレジットカード会社からしたら赤字になってしまいます。
先ほど紹介した、短期間で複数枚のクレジットカードに申込をする人の傾向、3)ポイントサイトのポイント目当てにあてはまる人は、発行したカードを利用しない可能性が高いので、クレジットカード会社からすると、うれしい客ではないのです。
以上の2つの理由から、「短期間で複数枚のクレジットカードに申込をする人」はクレジットカード会社からすると、不利益を生む可能性が高い人となります。なので、カード審査でかなり不利になってしまうのです。
多重申込と判断されないのは「1ヶ月2枚」まで
クレジットカードを何枚以上、同時発行すると多重申込と判断されるかのラインは、カード会社によってばらばらで、その具体的な基準は公開されていません。
ですが、一般的に1~2ヶ月の間に3枚以上クレジットカードを申し込むと、多重申込で審査に通りにくくなると言われています。
そのため、1~2ヶ月の間で申し込むクレジットカードは2枚までに抑えることをおすすめします。
3枚目以降をつくるならどのくらいの期間をあけるべき?
また、1枚目のクレジットカードを申し込んでから3~4か月経っていても、3枚目以降を申し込むのは控えましょう。
どうしても3枚以上クレジットカードを発行したいという方は、1、2枚目を申し込んでから、6ヶ月間は間をあけることをおすすめします。
クレジットカードの審査は、個人の信用情報をもとに行われます。
クレジットカードの申込をした記録は、信用情報に6ヶ月間記録されているので、多重申込の判断にかかわる申込履歴は6ヶ月間の情報をもとにします。
つまり、「2枚目までの申込はスムーズにおこなえたし、2枚目を申し込んでから3~4か月経っているから3枚目を申込しても大丈夫でしょう。」
そう考える方もいますが、6ヶ月を超えないで3枚目を申し込む際は、多重申込とみなされる可能性があることを覚えておきましょう。
自身が多重申込に該当するか心配な方は、クレジットカードの申込をする前にCIC(日本の信用情報機関)の個人信用情報を確認しておくとよいでしょう。
個人信用情報の開示はこちらからできます。
信用情報について詳しく知りたい方はこちらの記事もあわせてご覧ください。
キャッシングをしても信用情報に傷はつかない!信用情報に傷がつく原因とは?
また、もしこの信用情報に多重申込が原因で審査に落ちた記録が残ってしまった場合は要注意です。クレジットカードの審査を多重申込で落ちてしまうと起きることについてご説明します。
クレジットカードの多重申込をすると「申込ブラック」入りする可能性がある
一般的に、短期間で3枚以上のクレジットカードに申し込むと、審査に落とされる可能性が高くなるとご紹介しました。
このように、多重申込で審査に落とされた場合、「申込ブラック」という一種のブラックリストに登録された状態になります。
クレジットカードを1ヶ月で3枚以上申し込むとブラックリスト入り!?
1度でも多重申込で審査に落とされた場合、「申込ブラック」になってしまいます。
もちろん通常の「金融事故」によるブラック情報とは異なり、申込履歴の残る6ヶ月間でこのブラック情報は消えますが、その間クレジットカードやローン審査が通過できなくなる点では同じ効力をもちます。
「申込ブラック」に登録されると半年は住宅ローンを組めないことも
また、この申込ブラックのやっかいな点は、住宅ローンや自動車ローンなどの契約にも影響する点です。
対象 | |
---|---|
申込ブラックの判断材料になる | クレジットカード、消費者金融系カードローン、銀行カードローン |
申込ブラックの判断材料にならない | 住宅ローン、自動車ローン、教育ローンなど |
申込ブラックによる審査通過上の不利 | クレジットカード、消費者金融系カードローン、銀行カードローン、住宅ローン、自動車ローン、教育ローンなど |
申込ブラックの判断材料となる申込履歴の件数は、「クレジットカード、消費者金融系カードローン、銀行カードローン」になります。この申込件数に住宅ローンや自動車ローンは含まれません。
しかし、個人信用情報に申込ブラック情報が記載されていると、クレジットカード、消費者金融系カードローンだけでなく、住宅ローンや自動車ローンまで審査通過できなくなってしまいます。
もし、ポイントサイトのポイント目当てなどで1度に複数のクレジットカードを申し込もうと考えている方なら、1度の多重申込で申込ブラックになってしまうという、「ロー・リターン&ハイ・リスク」なことなので止めたほうがいいでしょう。
では、どうしても1ヶ月に複数枚のクレジットカードを申し込みたいという方はどうしたらいいのでしょうか。
次でご説明します。クレジットカードの同時申込でも審査を通る方法
何らかの目的で、どうしてもクレジットカードを同時に複数枚申し込みたい場合は、以下の2点に注意することで、多重申込による申込ブラックを回避することが可能です。
- クレジットヒストリーを磨いておくこと
- 不要なキャッシング枠はつけない
- 審査が厳しいクレジットカードから先に申し込む
クレジットヒストリーを磨いておくこと
クレジットヒストリー(クレヒスと略されることもあります)は、その名の通りこれまでのクレジットカードの利用履歴のことです。
クレヒスを磨くには以下の2点のみ気を付けていれば充分です。
- 保有しているクレジットカードをきちんと利用している
- 他社クレジットや携帯電話の利用代金を必ず口座振替日に支払う
以上の2点さえ守って、正しくクレジットカードを利用していれば、クレジットカード会社との間に信頼が築かれて、簡単に申込ブラックになるようなことはありません。
クレヒスについて詳しく知りたい方はこちらの記事もあわせてご覧ください。
なんで審査落ち?クレジットカードの審査で重要なクレヒスの秘密
不要なキャッシング枠はつけない
クレジットカード会社が多重申込を規制する理由のうちのひとつである「貸し倒れ」をしないことをアピールすることに繋がります。
複数のクレジットカードで、収入額に見合わないキャッシング枠を設定していると、クレジットカードからは多重債務者の可能性が高いと判断されてしまいます。
そのため、必要がなければキャッシング枠は0で設定して申し込みましょう。
ただし、ポイントサイト案件で申し込まれる方は、案件によってはキャッシング枠を付帯させることがポイントサイト側の付与条件になっていることもあるので、申込条件をよく確認しましょう。
審査が厳しいクレジットカードから先に申し込む
また、JCBやアメリカン・エキスプレス、三井住友カードなどの審査が厳しい会社のクレジットカードから先に申し込むことをおすすめします。
なぜなら、先ほど説明したように、一度多重申込で審査を落とされると簡単に申込ブラックになるからです。なので、審査が厳しいクレジットカードを後にすると落とされてしまう可能性が高くなります。
特にJCB、アメリカン・エキスプレス、三井住友カードは、多重申込に対する審査が厳しい会社です。なので、もし複数枚のクレジットカードの申込を検討されているのであれば、審査の厳しいJCBは先に作っておいた方が、後に回して作れなくなるよりいいでしょう。
同時申し込みで1枚目申し込むのにおすすめのクレジットカード
JCB CARD W
JCB CARD Wは39歳以下WEB入会限定のクレジットカードです。
JCB一般カードと比べてポイント還元率が常時2倍で、年会費も永年無料ととてもお得なカードです。海外旅行保険も付帯されており、ETCカードや家族カードも追加できます。
また、優待店であるJCB ORIGINAL SERIESにはセブン-イレブンやAmazonなど普段使いしやすい店舗が多く、ポイントがかなり貯まりやすいカードです。
年会費無料のJCB CARD Wは本当にお得? JCB CARD W plus Lと家族カードとの違いも解説
JCB CRD W
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
ゴールドカードと言えば、このアメックスゴールドを思い浮かべる人は少なくありません。
ステータスと認知度も高く、最も人気の高いクレジットカードの一つになります。
年会費が29,000円(税抜)と高いのですが、ゴールドカードの特典として知られている、ほぼ全ての特典を受けることができます。
「エアポートミール」「エアポート送迎サービス」「手荷物無料宅配サービス」「無料ポーターサービス」「空港クロークサービス」「空港ラウンジ」等、旅行系の付帯サービスも充実しています。
ゴールドカードと言えばアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
アメリカン・エキスプレス・カード
三井住友カード ゴールド
高所得者向けのステータス性の高いクレジットカードですが、初年度は年会費無料です。
国内・海外旅行保険やショッピング補償などの保証サービスが充実しているので、安心感があります。また、空港ラウンジサービスも利用できます。
通常の三井住友カードの2倍のボーナスポイントが付与されていますし、前年度のお買い物合計金額によってボーナスポイントもプレゼントされます。
国際ブランドも世界No1シェアを誇るVISAで、国内外で高いパフォーマンスを発揮するカードです。
三井住友カード ゴールド
クレジットカードの申し込みは1ヶ月に2枚までに抑えよう
クレジットカードの多重申込についてまとめました。
■期間と枚数について
- 多重申込にならないのは「1ヶ月に2枚」までの申込なら大丈夫
- 3枚目以降を申し込むのははじめの申込から6ヶ月を過ぎてから
■申込前に気を付けておくこと
- クレジットヒストリーを磨いておく
- 不要なキャッシング枠はつけない
- 審査が厳しいクレジットカードから先に申し込む
以上のポイントに気を付けて、クレジットカードへの申込をしましょう。
もし、これらを守らずにクレジットカードの多重申込に該当してしまうと、6ヶ月の間は「申込ブラック」と認定されてしまい、個人信用情報に傷がついてしまいます。この場合、住宅ローンや自動車ローンなどにも影響がでてしまいます。
複数枚のクレジットカードに申し込む際は、できるだけ間隔を置いて申し込むことで不要なリスクを回避できます。なので、覚えておくといいでしょう。