「クレジットカードはどうやって使ったらいいのかわからないから、なんとなく持っているだけ」という人は非常に多いと思います。
そんな人が、「クレジットカードで借金地獄!」なんて話を聞くと、使うのはやめとこうって思いますよね。
そこで今回は、クレジットカードの基本的な使い方や、失敗しないための注意点についてお話ししていきます。
1.クレジットカードを使う前に知っておきたいクレカの仕組み
クレジットカードの限度額
クレジットカードの手数料
クレジットカードのポイント
2.クレジットカードの使い方
使う前の準備
店頭での使い方
ネットでの使い方
3.注意したいクレジットカードの使い方
4.やってはいけないクレジットカードの使い方
5.間違ったクレジットカードの使い方をした結果
6.まとめ
1.クレジットカードを使う前に知っておきたいクレカの仕組み
クレジットカードを上手に使っていくためには、基本的なクレジットカードの仕組みを知っておく必要があります。
もちろん、仕組みなんか知らなくてもクレジットカードを利用することはできますが、仕組みが分かっていないと、常に危険と隣り合わせのような状態になってしまいます。
実際に、クレジットカードで失敗してしまう人は、仕組みをしっかり理解できておらず、クレジットカードの良い側面しか見ていない人が非常に多いです。
そこでまずは、クレジットカードを利用する上で、最低限知っておきたいクレジットカードの仕組みについてお話ししていきます。
クレジットカードについて詳しく知りたい場合は、「たった7分でクレジットカードとは何かかがわかる!クレカ講座」を参考にしてみてください。
クレジットカードの限度額
限度額は、利用可能額と言われることもありますが、そのクレジットカードで使える最大の金額になります。つまり限度額は、1か月で使えるお金ではなく、あくまでそのカードで使えるマックス値であるという点です。
例
限度額20万円のクレジットカードは、毎月20万円使えるわけではなく、使える最大のお金が20万円
クレジットカードは、締日と支払日の関係があるため、このように最大で○万円使えるというあいまいな表現しかできません。
ただ、大雑把な目安にはなりますが、1ヶ月で利用する金額の2.1~2.5倍ほどの限度額があれば、限度額一杯でクレジットカードが使えないという事はありません。
また、限度額は自分で調整することもできまずが、クレジットカード会社に勝手に調整されることもありますので、その点も注意が必要になります。
なぜ限度額が1ヶ月で使う金額の2.1~2.5倍なのかという理由や締日と支払日の関係などは、「知らず知らずのうちに借金地獄!?知らないとやばいクレジットカードと限度額の関係」で詳しくお話ししていますので、参考にしてみてください。
クレジットカードの手数料
クレジットカードは、1括払いを利用していると手数料はかかりませんが、分割払いやリボ払いを利用していると、手数料が発生してしまいます。
そのため、クレジットカードを利用するときは、手数料の掛からない1括払いを利用するようにしてください。
そうすれば、クレジットカードを利用しても1円も損することはありません。
分割払いを利用した場合に、実際に掛かる手数料やその計算方法などに関しては、「損する前に知っておきたい!クレジットカードと手数料の関係」を参考にしてみてください。
クレジットカードのポイント
クレジットカードを使うとポイントが貯まっていきます。
先程手数料の話をしましたが、手数料を払うことなくポイントを獲得していくことが、クレジットカードをお得に利用する方法ですし、多くの人がそうした使い方をしています。
たまに、クレジットカードのポイント欲しさに分割払いやリボ払いを利用する人がいますが、そうした使い方をしてしまうと、せっかくポイントをもらっても、手数料の方が大きく損しかしないため、やめるようにしてください。
クレジットカードのポイントの使い方については、「知れば知るほど得できる!クレジットカードのポイントとその使い方」で詳しくお話ししています。
2.クレジットカードの使い方
ここから、クレジットカードの使い方についてお話ししていきます。
クレジットカードを正しく使うためには、
- 使う前の準備
- 実店舗での使い方
- ネットショッピングでの使い方
この3つがとても重要になります。
使う前の準備
クレジットカードを使う前に、次の2つを必ず確認するようにしてください。
- カード裏面へのサイン
- 暗証番号の確認(誕生日や車のナンバー等であれば変更)
この2つをきちんとしていないと、クレジットカードを安心して利用することができません。
というのも、クレジットカードは不正利用に対する補償制度がありますが、この2つをないがしろにしてしまうと、この補償が受けられなくなってしまう可能性があるからです。
そのため、カードの裏面には必ずサインを行い、暗証番号は誕生日や車のナンバー等、イメージしやすいものは利用しないようにしてください。
クレジットカードは、本人しか使えないものになります。
そのため、例え家族であっても他人には利用させないようにしてください。
これもクレジットカードの補償の関係で、仮に家族や友人にクレジットカードを使わせた際に不正利用の被害に遭った場合、その分は補償されないことになるからです。
店頭での使い方
クレジットカードの使い方は難しくなく、簡単に利用することができます。
具体的には、次の3~4ステップを踏むだけです。
- ステップ1.クレジットカード利用の可否を確認
- ステップ2.クレジットカードを出す
- ステップ3.支払い回数の指定
- ステップ4.サインor暗証番号の入力
ステップ1.クレジットカード利用の可否を確認
クレジットカード利用の可否は、店の入り口やレジ周辺にあるシールを確認することで行えますし、不安な場合は店員さんに「カード使えますか?」と聞いても大丈夫です。
※こういったマークが記載されたシールがあれば利用出来る
ステップ2.クレジットカードを出す
いつもお金を出している場所にクレジットカードを置くか、店員さんに手渡しで渡してください。
ステップ3.支払い回数の指定
店員さんに支払い回数の確認をされますので、○回払いと伝えてください。
基本的に支払い回数の確認は必ず行われますので、クレジットカードを渡す際に支払い回数も伝えると、よりスムーズに支払いが行えます。
ただし、お店によっては支払い回数が決まっているため、分割払いにする場合は注意が必要となります。
ステップ4.サインor暗証番号の入力
コンビニのような少額決済では必要ないこともありますが、クレジットカードを利用すると多くの場合、サインや暗証番号を求められます。
基本的には求められた方法でサインや暗証番号の入力を済ませればいいですが、万が一暗証番号を忘れてしまった場合はサインでも行えますので、暗証番号の入力を求められても「サインでお願いします。」と伝えれば問題ありません。
ネットでの使い方
ネットでの支払いは、店頭での支払いよりさらに簡単になります。
具体的には、次の3つのステップを踏むだけです。
- ステップ1.支払い方法でクレジットカードを選択
- ステップ2.必要情報を記載
- ステップ3.決済ボタンをクリック
ネットショッピングと店頭での買い物では、もしもの時に補償してくれる保険の種類が異なります。
そのため、店頭での買い物の補償に関しては、ほぼ全てのクレジットカードで補償されていますが、ネットショッピングの補償はついていないものもありますので、ネットショッピングを利用する前に、1度確認することをおすすめします。
ステップ1.支払い方法でクレジットカードを選択
ネットショッピングでクレジットカードを使える場合、支払い方法にクレジットカードと明記してあるため、それを選択してください。
ステップ2.必要情報を記載
クレジットカード決済には、次の4つの項目が必要になります。
- カード番号
- カード名義
- 有効期限
- セキュリティコード
これらは、クレジットカードを見ればすべて記載してあり、最もベタなものは下記の図の部分に記載してあります。
※カード表面(NAME NAMEの部分がカード名義になります)
※カード裏面
ステップ3.決済ボタンを押す
最終的に入力項目に間違いがないことを確認し、決済ボタンを押せば支払完了になります。
この際、複数回決済ボタンを押してしまうと、2重払い等のトラブルになりかねないので、時間が掛かっても1回しか押さないようにしてください。
3.注意したいクレジットカードの使い方
クレジットカードは、後払い(つけ払い)をするカードですので、見方によれば借金をするカードになります。
もちろん、1括払いを利用している間は手数料も発生しないため、借金ではなく単なる後払いです。
しかし、分割払いを利用するという事は、1括払いできない金額の商品を購入するという事であり、カード会社に手数料という名の利息を支払う事になりますので、借金することと同じになります。
そのため、分割払いでないと商品を買えないのであれば、よほどのことがない限り利用しないことをおすすめします。
4.やってはいけないクレジットカードの使い方
先程、クレジットカードは見方によれば借金をするカードという話をしましたが、その最たるものがリボ払いになります。
リボ払いは、クレジットカードの支払金額を一定にする便利な機能ですが、見方を変えれば、クレジットカードで利用した金額が多すぎて、毎月一定の支払いにしないと生活できない状況と言えます。
もちろん、リボ払いを上手に利用している人もいますが、多くの人はクレジットカードで買い物をし過ぎて、払いきれなくなったという状況に陥ってしまっています。
そのため、リボ払いだけは何があっても利用しないようにしてください。
大事な事なので改めて言いますが、リボ払いは立派な借金になります。
リボ払いを上手に利用するためには、次の3つは最低限把握しておく必要があります。
- リボ払いの仕組み
- リボ払いで発生する手数料(利息)
- リボ払いを利用した場合の最終的な支払金額(商品代金+利息)
5.間違ったクレジットカードの使い方をした結果
クレジットカードの失敗例として最も多いのが、分割払いやリボ払いを借金とは認識せず、1つの賢い支払い方法という認識のまま使いすぎてしまった結果、限度額一杯分の借金を背負ってしまったという話になります。
特に、初めのうちは1括払いしか利用していなかった人が、クレジットカード払いに慣れていき、徐々に分割払いやリボ払いを利用してしまった結果、自分ではどうすることもできない額の借金を背負ってしまうという話が、最も過酷なものになります。
クレジットカードの限度額は、何の通達もなく(あっても気づかない)勝手に上がっていくため、最初は限度額20万だったとしても、1括払いを続けていくと知らないうちに100万円ほどの限度額になってしまっていたという事は普通にあります。
限度額が100万円になったことに気づかずに、その状態から分割払いやリボ払いを多用してしまい、限度額一杯になった時はじめて、100万円の借金に気づくというケースが、クレジットカードで最も恐ろしいものであり、よくある失敗例になります。
クレジットカードで失敗しないためには、毎月一回は利用明細を確認することが重要です。
そうすることで、自分が今いくら使っていて、限度額がいくらで、不正な利用なないのかという事を、毎月必ず確認することができます。
これができれば、めちゃくちゃな借金を背負う確率は一気に少なくなります。
6.まとめ
今回は、クレジットカードの基本的な使い方について細かくお話ししていきました。
基本的な使い方や注意すべき(やってはいけない)使い方については、今回のお話の内容でばっちりだと思います。
そして、クレジットカードのお得な活用方法については、「クレジットカードを活用して、100万円以上得する方法」を参考にしてみてください。