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クレジットカードにステータスは必要?持つべき人と持たなくていい人

クレジットカード ステータス 必要

クレジットカードのステータスと聞くと、なんとなくお金持ちの人が見栄のために気にする事柄な気がしますよね。

ネット上でも

「クレジットカードにステータスなんてない」
「見栄のためにステータスカードを持つのはバカらしい」
「カードランクで人を判断するのは嫌な文化だ」

といった、否定的な意見が多いように感じます。

しかし、ステータスカードとして有名なカードは、それだけサービスや付帯保険が充実していますし、使う人によってはとてもメリットの多いカードとなっています。

そこで今回は、ステータスカードの必要性と、果たして持つべきなのか・不要なのか、という点をご紹介していきます。

0.クレジットカードのステータスとは?

クレジットカードのステータスとは、持ち主の社会的地位を証明するという意味合いのことです。

主に、プラチナ以上の厳しい審査をクリアした人でないと持つことが出来ないカードはステータスが高いとされています。

ただし、プラチナ以上であっても簡単に持つことが出来てしまうカードは含まれず、プロパーカードに限定されることがほとんどです。

以前はゴールドカードもステータスカードに含まれていたのですが、最近では審査のハードルが下がり、一般の会社員でも持つことが出来るようになったため、含まないケースも多くなりました。

クレジットカードのステータスとは?

ステータスカードについてネット上の見解

2chやYahoo知恵袋といったコミュニケーションサイトでは、

「見栄のために高い年会費を払ってステータスカードを持つのはバカらしい」
「そもそもクレジットカードにステータスなんてない」

といった否定的な意見が多いようです。

一方で、セゾンカードが公開している「クレジットカードに関する意識調査レポート」では、8割の方が「会計時に他人のカードの色をチェックしたことがある」と回答しています

また、6割の女性が「異性がゴールドカードを持っていたらその人の魅力に影響する」と回答しています

クレジットカードに関する意識調査レポート
http://www.saisoncard.co.jp/report/

こういった調査結果を見てみると、やはりカードのステータスを気にする方は少なからずいるということが分かります。

1.ステータスカードは持つべきか持たなくてもよいか

ステータスカードを持つべきか、持たなくてもよいかという点についてですが、私の意見としては「自分にとってメリットが多いなら持つ、デメリットの方が多いと感じたら持たなくてよい」という結論になります。

そもそもステータスカードと呼ばれるプラチナ以上のカードは、ステータスのために持つべきものではなく、手厚い付帯保険やサービスが必要な人が持つべきカードであると思っています。

ただし、海外では日本以上にカードのステータスは重視されますので、海外に行く機会の多い人は現地でも快適に過ごせるように、ある程度のステータスカードは必要であるとも考えています。

「どんなカードを持つべきか」というのはのちほど詳しくご説明します。

2.ステータスカードの特徴やサービス内容

カードによって特徴やサービスは異なりますが、こちらでは一般的なものをご紹介したいと思います。

カードの種類取得方法特徴
プラチナカード主にインビテーション制
(招待制)
・年会費2万円~10万円以上のものもある
・券面だけでは周りに気づかれないことも多い
・付帯保険が充実しており旅行損害保険最高1億円、ショッピング保険最高500万円などの他、ゴルフ保険といった特定の保険がつくこともある
・空港ラウンジ無料利用、コンシェルジュサービスなどの豪華なサービスが利用できる
・プラチナ会員限定のイベント招待といった特典がある
ブラックカード ・年会費3万円~35万円と幅広い設定
・券面が黒一色のため周りに気づかれる可能性が高い
・プラチナ以上に手厚い保険と豪華なサービス
・カードによってブラック会員限定のセレブパーティへの招待といった豪華な特典がある

どちらも主にインビテーションでの取得となります。

また、どちらも手厚い保険・豪華なサービスを利用することが出来、カードによって旅行関連やグルメ関連、レジャー関連に強いといった特色があります。

それらに伴って年会費は高額に設定されており、特に最高峰のブラックカードと称される「アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード」入会金50万円と初年度年会費35万円を合わせると100万円近い金額がかかります

3.ステータスカードを持つメリット・デメリット

ステータスカードを持つメリット・デメリットをご紹介します。

まず、メリットは下記のようになります。

  • 利用することでステータスを証明しやすい
  • 海外では身分証明書として使える
  • 高額な利用限度額が付与されやすい
  • 各種保険が手厚い
  • 豪華なサービスを利用できる

一方、ステータスカードを持つデメリットは下記のようになります。

  • 取得するには厳しい審査を通過する必要がある
  • 高額な年会費が発生する
  • ステータスカードとして有名な「アメックス」、「ダイナースクラブ」は国内ではやや利用しづらい

ステータスカードは、下記のような人にとってメリットの多いカードです。

  • 旅行によく行く
  • レストラン・ホテルをよく利用する
  • 高額な買い物でカード使う

特に、海外によく行く方にとっては身分証明書として重要なツールになりますし、ランクの高いカードであれば場所によっては好待遇を受けることも出来ます。

逆に、ステータスカードを持てる人でも「忙しくて旅行や買い物を滅多にしない」といった方は、カードを活用しきれずデメリットの方が大きくなってしまいます。

4.ステータスカードを持つなら?オススメのカード紹介

ステータスカードとしてオススメのカードをご紹介します。

国内・海外で認められるもの・使いやすいものというのは異なりますので、国内・海外でオススメのカードをそれぞれ分けてご紹介したいと思います。

国内利用でオススメ

国内利用でオススメのカードは、JCB三井住友カードです。

JCBゴールドカード

JCBゴールドカード メイン

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JCBゴールドカード ポイント

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日本唯一の国際ブランドであるJCBのゴールドカードになります。

JCB GOLD CARDの魅力は、ゴールドカードの最上級カードであるJCB GOLD THE PREMIERを手にできるという点にあります。

JCB GOLD THE PREMIERは、インビテーション(招待)制のカードとなっているため、JCB GOLD CARDを使わないと、手にする事はできません。

さらに、将来的にはJCS THE CLASSというブラックカードを持つことも可能ですので、ステータスカードが欲しいという方には非常におすすめのカードになります。

もちろん、ゴールドカードらしく、最高1億円の旅行傷害保険はもちろん、一般カードではほとんど付かない国内・海外航空機遅延保険や、ライフアクシデントケア(空き巣被害見舞金など)も付帯する等、充実した補償も魅力です。

三井住友カード ゴールド

三井住友カード ゴールド メイン

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三井住友カード ゴールド ポイント

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三井住友カード ゴールドは、日本で最も有名なゴールドカードの一つであり、アメックスやダイナースクラブカードと比べると、ステータスは若干劣りますが、好感度や認知度は抜群です。

ゴールドカードに求めるすべてのサービスを受ける事ができますし、何処で使っても恥ずかしくないカードと言えます。

ただ、いきなり申し込んで審査に通るのは難しいので、最初は審査に通りやすい一般カードをメインとして使い、その後申し込むようにしてみましょう。

イメージ的には、一般カードの限度額がゴールドカードの最低限度額である50万円を超えてから申し込むと審査に通る確率が高くなります。

しかも、通常の年会費は11,000円(税抜)ですが、WEB明細とリボ払いを選択することで、年会費を引き下げる事ができます。

ここまでのステータスとサービスがあるにも関わらず、年会費を下げられるので、最強のゴールドカードと考えている人もいます。

海外利用でオススメ

海外利用でオススメのカードは、アメックスダイナースクラブのカードです。

アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード

アメリカンエキスプレスゴールドカード メイン

アメリカンエキスプレスゴールドカード 年会費

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アメリカンエキスプレスゴールドカード ポイント

詳細

ゴールドカードと言えば、このアメックスゴールドを思い浮かべる人は少なくありません。

ステータスと認知度も高く、最も人気の高いクレジットカードの一つになります。

また、アメックスゴールドはゴールドカードの王道なので、ゴールドカードの特典として知られている、ほぼ全ての特典を受けることができます。

「エアポートミール」「エアポート送迎サービス」「手荷物無料宅配サービス」「無料ポーターサービス」「空港クロークサービス」「空港ラウンジ」等、旅行系の付帯サービスも充実しています。

そんなアメックスゴールドですが、実は審査基準がそこまで高くなく、20代で年収300万円以上あれば、審査に通る可能性は十分にあると言われています。

しかし、その分年会費が31,900円(税込)と高いので、審査基準というよりその年会費を払い続ける余裕があるかどうかが重要になります。

ダイナースクラブカード

ダイナースクラブカード メイン

ダイナースクラブカード 年会費

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ダイナースクラブカード ポイント

詳細

ダイナースクラブカードは、日本で最初に発行されたクレジットカードになります。

このカードはダイナースの一般カードですが、認知度の高さや年齢制限、利用可能なラウンジ数、サービスとあらゆる面で優れたゴールド級のカードだと言えます。

ダイナースクラブカードは、ダイナースクラブの中で最低ランクのカードであるため、他のゴールドカードを入手するためのコツである、下位ランクのカードを使うという手が使えません。

そのため、取得難易度はゴールドカードの中で、最上級と言っても過言ではありません。

ただ、若い人の中には知らない人もいるので決して万能カードではありませんが、30代40代以上の方であれば、ほぼみんなが知ってるステータスカードになります。

若い人には目立たないカードが欲しいという方や、ゴールドの券面が苦手という方に人気のステータスカードになります。

5.まとめ

今回の記事のポイントです。

  • クレジットカードのステータスは重視する人と気にしない人がいるが、ネット上では否定的な意見が多い
  • クレジットカードの意識調査ではカードのステータスを気にする人が多い
  • 海外では日本以上にカードのステータスは重視される
  • ステータスカードを持つか否かは、カードの内容を見てメリット・デメリットの多さで決める

ステータスカードを持つか否かは、国内であれば純粋に利用どころの多さで決めてよいかと思います。

海外では日本以上に必要な機会が多いため、快適に過ごすために1枚所持しておくのも良いですね。

監 修

小河 俊紀

    1972年富山大学経済学部経済学科卒業。(株)日本クレジットビューロー(現ジェーシービ)入社。カード基幹業務全般に従事。総務部調査役。1990年ヤマハ(株)入社。製造・卸・小売業における顧客囲い込み戦略推進。2008年に経営コンサルCard Seekを創業。現在に至る。すごいカードにて「マネーの未来」を連載

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