借金が多くなると、借金の返済に悩む人が多くいます。
借金をする多くの人が、借金が数万円の場合は、「来月の生活費を切り詰めよう」と考えますし、借金が10万~30万の場合は、「ボーナスでまとめて返そう」や「毎月ちょっとずつ返そう」と考えます。
しかし、それ以上の借金を背負ってしまった場合、なかなか完済への道が見えず、増えていく利息に不安を感じてしまいます。
それもそのはずで、借金の金額が大きくなると、どうやって返済したらいいのか・いつ返済できるのかわからなくなって絶望してしまいますよね(何千万何億となればまた違ってくるかもしれませんが…)。
そこで今回は、具体的な借金の返済方法はもちろん、借金返済のポイントや注意点などについてお話ししていきます。
1.借金の返済方法
返済方法1.自力で返済する
返済方法2.借り換え・おまとめローンを利用する
返済方法3.債務整理を利用する
2.借金返済の2つのポイント
ポイント1.元金を意識して借金を返済していく
ポイント2.完済日を決めて返済していく
3.借金返済の3つのコツ
コツ1.給料日に先取り返済する
コツ2.返済できるお金を全額返済しない
コツ3.小さな節約より大きな節約をする
4.100万円の借金の返済例
5.自力返済と債務整理の境界線
6.まとめ
1.借金の返済方法
借金の返済方法は、大きく分けて次の3つしかありません。
- 返済方法1.自力で返済する
- 返済方法2.借り換え・おまとめローンを利用する
- 返済方法3.債務整理を利用する
具体的な返済のコツについては次の章からお話ししていきます。
返済方法1.自力で返済する
借金返済に裏技的なものは基本的になく、毎月コツコツ返済していく事がもっとも一般的な方法になります。
この方法が当てはまる人は、
- 借金の総額が100万円前後で自力で返済可能
- 借り換えやおまとめによるメリットがそこまで多くない
以上の2つの項目に当てはまる人です。
返済方法2.借り換え・おまとめローンを利用する
この方法も基本的に自力返済であることに違いないのですが、借金が100万円以上になると、借り換えやおまとめを利用した方が、毎月の返済額が少なくなったりや返済期間が短くなりやすいです。
そのため、次の3つのような特徴に当てはまるのであれば、借り換えやおまとめローンを利用することで、借金の返済を楽に行えます。
- 100万円以上の借金がある
- 金利が高い
- 複数の業者からお金を借りている
これまでA社から100万円借りていたとすると、B社から100万円借りA社に返済することで、B社から100万円借りていることと同じになります。
おまとめローンこれまで3社から30万円ずつお金を借りていたものを、1社から90万円借りて3社に返済し、新たに借りた90万円を返済していきます。
返済方法3.債務整理を利用する
債務整理とは、借金返済の最終手段であり、最も有名なものに自己破産があります。
債務整理の詳しい内容は「気になる債務整理の基本と疑問を解決できる!債務整理講座」に記載していますので、参考にしてみてください。
2.借金返済の2つのポイント
借金を少しでも早く返済するためには、2つの大きなポイントがあります。
- ポイント1.元金を意識して借金を返済していく
- ポイント2.完済日を決めて返済していく
この2つのポイントを意識するだけで、途方もなかった借金の返済が現実的になり、完済に向けて進むことができます。
ポイント1.元金を意識して借金を返済していく
借金の返済は、毎月○万円返済するというものではなく、元金を○万円返済していくという認識を持つことがポイントになります。
借金の金額が大きくなると、利息だけでかなりのお金を支払うことになります。
そのため、毎月○万円も返済しているのに、借金が全然減らないと感じてしまい、借金返済のモチベーションが下がってしまいます。
モチベーションが下がってしまうと、借金返済がおろそかになってしまったり、新たな借金をしてしまうことも少なくありません。
そうならないために、毎月元金を○万円減らすというルールを作って借金を減らしていくことで、最初は大変ですが確実に借金を減らしていくことが出来ます。
ポイント2.完済日を決めて返済していく
借金を返済するためには、毎月の返済額よりいつ完済するかを決めることが最も重要です。
借金返済で一番の障害となるのは、モチベーションの低下による返済額の減少や資金繰りがうまくいかずに新たな借金をしてしまう事にあります。
それらを防ぐためには、元金を減らしていくことが重要であり、完済日が明確に決める必要があります。
また、借金の返済に追われて、毎月カツカツの生活をしてしまうと必ず失敗してしまうので、無理のない完済計画を立てる事も大事です。
3.借金返済の3つのコツ
借金の返済には次のような3つのコツがあります。
- コツ1.給料日に先取り返済する
- コツ2.返済できるお金を全額返済しない
- コツ3.小さな節約より大きな節約をする
コツ1.給料日に先取り返済する
借金の返済の第一歩は、先取り返済です。
完済計画で立てた金額を、給料日に必ず返済するようにしましょう。
逆を言えば、それ以外のお金は借金返済に充てる必要は一切なく、思い切って貯金してしまいましょう。
詳しくは、コツ2でお話しします。
コツ2.返済できるお金を全額返済しない
意外かもしれませんが、借金返済のコツは、返済できるお金を全額返済しないことにあります。
借金返済のコツとして、1円でも多く返済するというものがありますが、この方法はもろ刃の剣でほとんどの人が失敗します。
1円も貯金することなく返済していると、急な出費があった場合、必ず借金に頼らざるを得なくなります。
これではいつになっても借金がなくならないため、毎月少しづつ貯金をしておきましょう。
貯金をすることで急な出費に対処することも出来ますが、何より心に余裕が生まれて、借金と上手に付き合っていけます。
コツ3.小さな節約より大きな節約をする
節約という言葉を聞くと、多くの人が小さな部分から節約しようと考えますが、節約は金額の大きなものから億綯うことがポイントになります。
もともと5千円しか使っていない部分を節約しても大した金額は浮きませんが、もともと3万円使っている部分を節約することで大きな効果が見込めます。
例えば、毎日100円のコーヒーを我慢して水筒にもっていっても3千円しか節約出来ませんが、3万円の食費を工夫することで2万5千円にできれば5千円の節約をすることが出来ます。
このように、使っている金額が大きな部分を節約することで、借金返済のためのお金を作ることができます。
4.100万円の借金の返済例
今までの話を整理すると、手取り20万円で100万円の借金を返済する内訳は次のようになります。
利用目的 | 利用金額 |
家賃 | 6万円 |
水道・光熱費 | 2万円 |
食費 | 3万円 |
交際費 | 2万円 |
雑費 | 1.5万円 |
貯金 | 1万円 |
返済(元金) | 3万円(固定) |
返済(利息) | 1.5万円 |
合計 | 20万円 |
※金利は18%で計算しています。
このように元金3万円を毎月返済した場合、34カ月で完済することが出来ます。
5.自力返済と債務整理の境界線
借金の自力返済と債務整理の境界線は次の2つになります。
- 3年以内に返済出来ない
- 年収以上の借金がある
この2つに当てはまる場合は、自力返済はかなり難しいものがあるため、1度司法書士や弁護士など、債務整理の専門家に相談することをお勧めします。
専門家に相談したい方はこちら⇒「街角相談所」
6.まとめ
最後に、今回の内容をまとめていきます。
- 借金の返済方法は3つある
- 借金は元金を意識して返済し、完済日を決める
- 借金は決めた金額を返済しそれ以下やそれ以上の返済はしない
- 3年以内に返済出来ない場合は債務整理を検討する