審査の厳しくない銀行ローンはあるのでしょうか?
銀行ローンで融資を受けるメリット・デメリットとともに、分かりやすく解説していきます。
また、銀行ローンより融資を受けられる可能性が高い金融機関を、その理由とともにご紹介。ぜひ参考にしてください。
激甘な銀行ローンはない
カードローンの審査内容は、実はほとんど同じです。そのため、審査が特別甘かったり、逆に厳しかったりする銀行カードローンはありません。
- 申込者の信用情報(クレジットカードやローンの借入・返済の履歴)
- 申込者の他社借入状況
- 申込者の属性(年収・年齢・勤続年数・雇用形態などの個人情報)
ただし、それぞれの銀行で審査基準が個別に設定されているため、銀行によって審査結果に違いが生じます。 たとえば
B銀行「「正社員で年収○○万円以上あれば、3件以上の他社借入があっても審査通過」
というように、審査基準に多少の違いがあるため、銀行によって融資を受けられたり受けられなかったりします。
銀行ローンを利用するメリット・デメリット
銀行から融資を受けるメリット・デメリットを見ていきましょう。
メリット
銀行で融資を受ける最大のメリットは、「金利が低い」ことです。
ここで、銀行各社と大手消費者金融との金利比較表を見てみましょう。
金融機関 | 商品名 | 金利(実質年率) |
---|---|---|
銀行 | みずほカードローン | 年2.0%~14.0% |
三井住友銀行カードローン | 年1.5%~14.5% | |
三菱UFJ銀行「バンクイック」 | 年1.8%~14.6% | |
楽天銀行スーパーローン | 年1.9%~14.5% | |
イオン銀行カードローン | 年3.8%~13.8% | |
消費者金融 | アコム | 3.0%~18.0% |
アイフル | 3.0%~18.0% | |
プロミス | 4.5%~17.8% |
消費者金融に比べて銀行のほうが、金利が低く設定されている場合が多いです。ただし、金利が低いと審査に慎重になりやすく、融資を受けられないケースもあります。審査の通りやすさを重視するのであれば、銀行ローンより消費者金融のほうが良いでしょう。
詳しくは、ページ下部「審査の厳しくないカードローンを求めるなら消費者金融を利用しよう」を参考にしてください。
デメリット
銀行ローンを利用するうえでは「即日融資が受けられない」というデメリットがあります。
銀行ローンの場合、個人融資する際には「警察庁のデータベースと照合する」ことが義務付けられています。これは、融資した結果、反社会的勢力への資金になってしまうことを防ぐためです。
照合には最短1営業日を要し、審査結果が出るまでには2~3営業日ほどかかることもあります。
審査の厳しくないカードローンを求めるなら消費者金融を利用しよう
消費者金融は、銀行ほど審査が厳しくないとされています。おすすめの消費者金融や消費者金融で借りるメリット・デメリットとともに、なぜ消費者金融のほうが借りやすいのかを見ていきましょう。
おすすめの消費者金融
消費者金融から融資を受ける場合、まずは土日でも即日融資可能なところが多い大手消費者金融の利用を考えましょう。以下、おすすめの大手消費者金融を3社紹介します。
消費者金融 | 金利 | 限度額 | 即日融資 | 無利息期間 | 成約率(%) |
---|---|---|---|---|---|
プロミス | 4.5~17.8% | 1~500万円 | 可能 | 初回借入日の翌日から30日間 | 44.9 |
アイフル | 3.0~18.0% | 1~800万円 | 可能 | 契約日の翌日から30日間 | 45.8 |
アコム | 3.0~18.0% | 1~800万円 | 可能 | 契約日の翌日から30日間 | 42.2 |
(※2020年2月時点参照:プロミスIR、アイフルIR、アコムIR)
消費者金融を利用するメリット・デメリット
消費者金融から融資を受けるメリット・デメリットを見ていきましょう。
メリット
消費者金融から融資を受けるメリットは「即日融資が受けられる」という点が挙げられます。
銀行ローンの場合、規定により即日融資を受けられないことがほとんどですが、消費者金融の場合、機関によっては最短30分で融資を受けることが可能です。これは、大手消費者金融の審査にはクレジットスコアによる自動採点が採用されているためです。
クレジットスコアに関しては「お金を借りるのに審査が甘い消費者金融は?即日融資を受けるための審査通過のコツ」を参考にしてください。
デメリット
消費者金融から融資を受ける際に注意しておきたいのが、消費者金融カードローンは「金利が高い」という点です。金利が高いほうが当然消費者金融の利益につながるため、できる限り金利を高く設定したいのが消費者金融の本音でしょう。
ただし、金利が高いほど消費者金融の利益につながるということは、金利が高いほど積極的な融資につながりやすいということでもあります。審査の通りやすさを求めるのであれば、多少の金利の高さには目をつむることも大切です。
なぜ消費者金融のほうが銀行ローンより借りやすい?
実は、銀行の多くは、融資における保証業務(※)を大手消費者金融に委託している場合がほとんどです。
融資を受けた人の返済が難しくなった場合、融資を受けた人に代わって金融機関に弁済を行うこと
たとえば、メガバンク3社のうち2社は、大手消費者金融に保証業務を委託しています。
銀行 | 保証業務請負会社 |
---|---|
三菱UFJ銀行 | アコム株式会社 |
みずほ銀行 | 株式会社オリエントコーポレーション |
三井住友銀行 | SMBCコンシューマーファイナンス株式会社 |
保証業務を請け負っている会社は、保証業務のみならず、申込者情報のクレジットスコアをスコアリングしたり在籍確認したりするなど、審査における重要な工程のほとんどを担っています。
保証業務を請け負う会社としては当然、貸し倒れを防ぎたいと考えます。そのため、銀行からの手数料を考慮しても、銀行を通しての融資には慎重になるといえるでしょう。
もちろん、申込者との直接のやり取りのほうが、審査が甘くなるというわけではありません。しかし、消費者金融にとって、銀行の保証業務よりも直接の融資のほうが、利益が高いのは事実です。利息分すべてが利益につながるので、より融資に積極的になりやすい、というわけです。
◆ ◆ ◆
特別審査が甘い銀行ローンはありません。銀行と比較して審査が厳しくないとされるのは、大手消費者金融です。
審査の通りやすさを重視するのであれば、上記で紹介した大手消費者金融を利用しましょう。