一般のクレジットカードに比べて様々な特典や優待が受けられるゴールドカードですが、海外旅行や出張の多い方にとって嬉しいサービスといえば、空港ラウンジが無料で利用出来ることです。
搭乗まで少し時間がある時や、出発遅延などのトラブルがあった際も、空港ラウンジならリラックスして時間を潰せますし、Wi-Fiも完備しているため急な仕事対応も可能です。
しかし、その対象となる空港や、海外でのルールがどうなっているかをきちんと把握している方は少ないのではないでしょうか?
今回は、空港ラウンジの利用におすすめのゴールドカードから、空港ラウンジの種類とサービス内容、そして出発前に知っておきたいゴールドカードと空港ラウンジの関係までをお話していきたいと思います。
1.国内空港ラウンジの利用におすすめのゴールドカード
2.海外空港ラウンジの利用におすすめのゴールドカード
3.空港ラウンジの種類
3−1.VIPラウンジ(航空系ラウンジ)
3−2.一般向けラウンジ(カードラウンジ)
4.空港ラウンジで受けられるサービス内容
5.ゴールドカードと空港ラウンジの関係
6.まとめ
1.国内空港ラウンジの利用におすすめのゴールドカード
まずは国内空港ラウンジの利用に強いゴールドカードをご紹介します。基本的に、年会費無料のクレジットカードではラウンジが使えないと考えた方が良いでしょう。
三井住友トラストVISAポイントクラブゴールドカード
☆利用できる空港ラウンジ:国内28空港
☆年会費:2,500円(税抜)
☆利用限度額:40万円~200万円
年会費が10,500円の「三井住友トラストVISAゴールドカード」とほぼ同等のサービスが受けられるのに、年会費が4分の1という大変おトクなカードです。
ただし、三井住友信託銀行で口座を開設し、会員サービスの「三井住友信託VISAポイントクラブ」に入会する必要があるなど、多少手間はかかります。
(現在発行廃止)シティ エリート
☆利用できる空港ラウンジ:国内28空港、ホノルル、仁川
☆年会費:3,000円(税抜)
☆利用限度額:30万円~100万円
満22歳以上、年収200万円以上から所有できるだけでなく、国内/海外の旅行保険も充実したコストパフォーマンスの高いゴールドカードです。年会費が格安なのに、国内主要28空港だけでなく、ホノルル、仁川でも空港ラウンジが利用できるのが嬉しいポイントですね。
ジャックスカードゴールド
☆利用できる空港ラウンジ:VISA&MasterCardなら国内27空港、JCBなら国内28空港とホノルル
☆年会費:5,000円(税抜)、初年度無料
☆利用限度額:100万円~150万円
選ぶ国際ブランドによってラウンジを利用できる空港の数が異なりますが、いずれも国内旅行ではほとんど不自由しないカードです。
満20歳以上から申し込み可能で、国内/海外の旅行保険も充実しているため、最初の1枚にもおすすめです。
2.海外空港ラウンジの利用におすすめのゴールドカード
年会費の高いゴールドカードであっても、一部を除き海外の空港ではラウンジが利用できません。しかし、「プライオリティ・パス」であれば利用が可能となります。
プライオリティ・パスとは、世界120カ国以上、400都市以上、約700ヵ所もの空港ラウンジが利用できるカードになります。このプライオリティ・パスを利用することで、海外の空港でもラウンジを利用できる機会が多くなります。
プライオリティ・パスは、利用回数に応じて次の3つのクラスに分かれます。
会員種別 | 年会費 | 会員利用料 | 同行者利用料 |
スタンダード会員 | $99 | $27 | $27 |
スタンダードプラス会員 (年間10回まで無料) |
$249 | $27 | $27 |
プレステージ会員 (利用回数無制限) |
$399 | 無料 | $27 |
上の表の通り、通常は高い年会費を支払って個人で申し込む必要がありますが、ごく一部でプライオリティ・パスが無料で付いてくるゴールドカードが存在します。
年会費はそれなりに高いですが、良く海外に行く人であればモトは取れるでしょう。
当サイトがおすすめするゴールドカードは、以下の3枚です。
楽天プレミアムカード
詳細
わずか10,000円の年会費で、通常399ドルもかかるプライオリティ・パス(プレステージ会員)が無料で付いてくるため、海外旅行や出張の多い方は確実にモトが取れるカードです。
もちろん、国内の主要空港もこれ1枚でカバーできます。
海外旅行傷害保険も最高5,000万円と充実していますが、12月に改定を予定しておりますのでご注意ください。
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
詳細
世界のどこに行ってもステータス性の高い、ゴールドカードの代表格です。
年間99ドルのプライオリティ・パス(スタンダード会員)が無料ですが、年2回まで無料となる特典がありますので、妻や恋人との特別な旅で利用するのも良いかもしれません。
家族特約付きで最高1億円の海外旅行保険も魅力的です。
JCBゴールド ザ・プレミア
☆プライオリティ・パス(プレステージ会員)
☆利用できる空港ラウンジ:国内28空港
☆年会費:10,000円(税抜)※別途ザ・プレミアのサービス年会費5,000円が必要
☆海外旅行傷害保険:最高1億円
☆JCB GOLDを使わないと手に入らない
楽天プレミアムカードと同等の年会費ながらプライオリティ・パス(プレステージ会員)が無料、さらにJCB独自の手厚いサービスが受けられるゴールドカードです。
ただし取得条件は少し厳しく、JCBゴールドカードの利用合計金額が2年連続で100万円以上、かつMy JCBにメールアドレスを登録しているとインビテーションが届くようです。
また、前年度のショッピングご利用金額合計が100万円(税込)以上の方は、ザ・プレミアのサービス年会費5,000円は免除されます。
3.空港ラウンジの種類
カードの種類によって利用できる空港や受けられるサービスが違うように、空港ラウンジにも2つのタイプが存在します。
3−1.VIPラウンジ(航空系ラウンジ)
航空会社がファーストクラス/ビジネスクラス乗客およびFFP(マイレージプログラム)上級会員向けに用意しているラウンジです。
VIPラウンジではアルコール類の提供などサービスがより充実しているばかりか、利用者も一般向けラウンジに比べて少ないため、よりストレスの少ない時間を過ごせます。
3−2.一般向けラウンジ(カード系ラウンジ)
カード発行会社が空港ラウンジ運営会社と契約して、カード会員(原則ゴールドカード会員)向けに提供しているラウンジです。
VIPに比べてサービスは簡素ですが座席数が多く、アメリカン・エキスプレスのように同伴者1名まで無料となるカードも存在します。
4.空港ラウンジで受けられるサービス内容
空港ラウンジを利用したことのない方には、どんな場所なのかさえイメージしにくいかもしれません。具体的には、以下のようなサービスが無料で受けられます。
- ソファやテーブルを完備
- ドリンクバー
- 軽食の提供
- 新聞、雑誌の貸出
- 無線LANサービス
- 専用のトイレ
- シャワー(※VIPのみの場合もあり)
- マッサージチェア(※VIPのみの場合もあり)
上記は航空会社や施設によって異なりますので、事前に確認しておくと良いでしょう。
一般向けラウンジでは国際線と国内線で大差はありませんが、VIPラウンジでは国際線の方が広々としていて豪華なことが多いようです。
5.ゴールドカードと空港ラウンジの関係
空港ラウンジの種類やサービス内容について述べましたが、残念ながら通常のゴールドカードに付帯するサービスでは、「一般向けラウンジ」しか利用できません。
しかし、第2章でご紹介した「プライオリティ・パス」では、一部ですが「VIPラウンジ」を利用することができます。
さらに搭乗する航空会社、搭乗クラスに関係なく利用することができるので、プライオリティ・パス付きのゴールドカードがいかにおトクかがお分かりいただけるかと思います。
6.まとめ
最後に、今回の記事のポイントをまとめます。
- 年会費無料のクレジットカードでは、ほぼ空港ラウンジが使えない
- 年会費の高いゴールドカードでも、一部を除き海外の空港ではラウンジ利用不可
- プライオリティ・パスに提携したカードなら、海外でも空港ラウンジが利用可能
- プライオリティ・パスが無料で付いてくるゴールドカードが存在する
- 空港ラウンジには2つのタイプがある