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ゴールドカード
ゴールドカードのメリットと一般カードやプラチナカードとの違い

ゴールドカード メリット

クレジットカードをゴールドカードにするメリットってよく分かりませんよね。

通常のクレジットカードでも、限度額はある程度まで上げる事が出来ますし、年会費無料のカードが多い中、5千円~1万円以上もするゴールドカードに変える必要性がないと感じる方も多いと思います。

しかし、自分に合ったゴールドカードを利用することで、多くのメリットを受ける事が出来ます

特に、飛行機を利用する人にとっては、ゴールドカードにするメリットというのは、とても多いと言えます。

例えば、

  • 空港のラウンジが無料で使える
  • 国内旅行、海外旅行の補償額と補償範囲が広がる
  • 困った時はゴールドデスクやトラベルデスクに相談出来る
  • ショッピングの際の補償が充実する

このように、旅行によく行く人にとってはうれしいサービスが多くのゴールドカードについています

これにプラスして、ホテルや旅館などの優待レストランでの優待、その他カードごとに異なる優待を受ける事が出来ます。

今回は、そうしたゴールドカードのメリットについて、他のカードとも比較しながらお話ししていきます。

目次
1.ゴールドカードのメリット
メリット1.ショッピング保険の充実
メリット2.海外旅行保険の充実
メリット3.空港などのラウンジ利用料が無料になる
メリット4.専用のコールセンターがある
メリット5.限度額が増額される
メリット6.ステータス
2.その他カードとの違い
2-1.一般カードとの違い
2-2.プラチナカードとの違い
2-3.20代向けゴールドカードとの違い
3.おすすめのゴールドカード
4.まとめ

1.ゴールドカードのメリット

ゴールドカードには、主に6つのメリットがあります。

  1. ショッピング保険の充実
  2. 海外旅行保険の充実
  3. 空港などのラウンジ使用料が無料
  4. 専用のコールセンターがある
  5. 限度額が増額される
  6. ステータス

これから、この6つのメリットについてお話ししていきます。

ただ、今からお話しするのは、一般的なゴールドカードのメリットになるので、全てに当てはまるわけではありません

また、このメリットは一般のクレジットカードと比較してというものになります。

メリット1.ショッピング保険の充実

ショッピング保険とは、クレジットカードで購入した商品に問題が生じた時、その被害分を補償するというものです。これだけでは少し分かりにくい部分もあると思うので、具体例を1つお話しします。

例えば、10万円するデジカメを購入し、2か月後に誤って水没させてしまった場合、現金で購入した場合はなんの補償もありませんが、クレジットカードで購入した場合は、ショッピング保険が適用され、数千円~1万円の自己負担をするだけで、商品代金や修理代を補償してもらえます。

ショッピング保険とは以上のようなサービスなのですが、ゴールドカードになると補償金額や補償対象が大幅に改良されます

一般のクレジットカードでは、海外で購入した場合でないと補償されないなど、極めて限定的な補償が多いのですが、ゴールドカードになると、日本国内や海外問わずクレジットカードで購入したものであれば、補償の対象となるものが多いです。

しかし、ショッピング保険では、そもそも対応していない商品というものも存在します。金券パソコンデジタルコンテンツなどがそれに該当しますが、細かい部分は検討中のカード会社に問い合わせてみてください。

セゾン・ゴールド・アメリカン・エキスプレス・カードの場合

ショッピング補償の対象にならない商品例

クレカ 補償対象外リスト

http://www.saisoncard.co.jp/pdf/futai_hoken/amex_gold.pdf

メリット2.国内・海外旅行保険の充実

国内・海外旅行保険とは、海外で病気や怪我をした場合に、その治療費を補償してもらえるというものです。

これは、一般のクレジットカードにも多くついていますが、一般のクレジットカードの場合、補償金や補償対象がとても狭くなってしまいます。

一般のカードでも、海外保険200万円や1000万円というものがあり、一見これだけで十分なように思えますが、これはあくまで最高補償額になります。

つまり、海外保険が200万円のカードであっても、200万円まで補償してもらえるというわけではありません。

例えば、海外保険200万円となっている一般のクレジットカードでは、内訳が図のようになっているものも多いです。

補償対象 死亡時 怪我・病気等の
通院費
持ち物等の
携行品損害補償
ホテルを汚す等の
賠償責任補償
補償金 200万円 補償なし 補償なし 補償なし

このようになっている場合、旅行中に不慮の事故で亡くなった場合にのみ、200万円が補償され、その他の場合では1円の補償も受ける事が出来ません

もっとも必要な、怪我や病気での通院代が補償されないのであれば、保険としてほぼ無意味なものとなってしまいます。

一方で、これがゴールドカードになると、図のように補償の金額はもちろんのこと、補償の幅も一気に広がります。海外で最も使う通院費や携行品損害といった補償を、ほぼすべてのカードで受ける事が出来ます。

補償対象 死亡時 怪我・病気等の
通院費
持ち物等の
携行品損害補償
ホテルを汚す等の
賠償責任補償
補償金 500万円 300万円 50万円 400万円

メリット3.空港などのラウンジ利用料が無料になる

空港をほとんど利用しない方には無縁のサービスかもしれませんが、空港には有料のラウンジがあり、飛行機の待ち時間をそこでのんびり過ごすことが出来ます。

このラウンジの使用料が、ゴールドカードを提示するだけで無料となります。

ラウンジにはフリードリンクや新聞、無料のwi-fiがあり、とても快適な待ち時間を過ごすことが出来ます。

そして、有料ではありますが、アルコール飲料シャワーといったものもあるので、ちょっとリッチな気分を味わう事も出来ます。

ただ、このサービスもゴールドカードの種類によって細かい部分は異なります。

また、使用できるラウンジにも違いがありますが、主要な空港であれば、ほぼすべてのゴールドカードで、ラウンジを無料で使用することが出来ます。

メリット4.専用のコールセンターがある

多くのゴールドカードには、一般のクレジットカードデスクとは異なり、ゴールドデスクと呼ばれるものがあります。

基本的なサービスは一般のカードと同じですが、電話の待ち時間がほとんどないのが大きな魅力となります。

また、これは当てはまるものが少なくなってきますが、ゴールドデスクの中には、チケットの予約や旅行の手配をしてくれるものもあり、こうしたサービスを受けたいがために、ゴールドカードにするという人もいます。

そして、ゴールドデスク以外にも、トラベルデスクというサービスもあります。このサービスでは、旅行先で困ったときや旅行のプランなどの相談に乗ってもらえます

メリット5.限度額が増額される

ゴールドカードの限度額が増額されるというのは、思った以上に大きなメリットとなります。

すでにご存知かもしれませんが、クレジットカードは1か月分の利用料を後日一括で支払うという仕組み上、限度額=1か月に使えるお金というわけではありません

言葉だけでは分かりにくいと思うので、次の2つの図を見てみてください。

1つ目が締日と支払日の関係(月末締め翌月26日払いのカード)を表した図になります。2つ目が利用可能額と限度額を表した図になります。

1:締日と支払日の関係図

クレカ 支払日 図2

2:利用可能額と限度額の関係図

クレカ ショッピング枠 考え方 図

1つ目の図のように、1月利用分を2月26日、2月利用分を3月26日といった具合に、使用日から約1か月~2か月後に利用料金を支払っていることになります。

また、2つ目の図のように、ショッピング枠10万円のクレジットカード場合、5月分の支払いを6月26日に行っているので、6月1日~25日までは、5月分の利用金額である3万円を差し引いた7万円しか利用することが出来ません

これは、給料や生活水準が高くなったり、大きな買い物をする際に、とてもやっかいな問題になってきます。

そのため、一般のクレジットカードからゴールドカードにすることによって、この利用限度額の問題を解消することが出来ます。

メリット6.ステータス

一般のカードよりも、ゴールドカードの方が審査は厳しく年会費も高いため、それが社会的信用や地位とみなされ、ステータスとして働くと考える人もいます(このように、ステータスとして働くカードをステータスカードと呼びます)。

しかし、ゴールドカード以上のステータスカード(プラチナやブラック)が出てきたことや、年会費無料や年齢制限が20歳まで引き下げられたゴールドカードの登場によって、ゴールドカードのステータス性は低くなりつつあります

そうした中でも、三井住友カードJCBのオリジナルカードアメックスのオリジナルカードといった一部のカードのゴールドは、今でもステータス性があると言えます。

2.他のカードとの違い

これから、ゴールドカードと他のカードとの違いについてお話ししていきます。

ゴールドカードは、決してステータス性やサービスがすごく優れているというわけではありませんが、使い方や見方によっては、年会費を払うだけの価値があるカードだと言えます。

まずは、ゴールドカードの位置を確認するという意味でも、大雑把にですがクレジットカードをステータス順に並べた図があるので、参考にしてみてください。

クレジットカードステータスピラミッド

2-1.一般カードとの違い

一般のクレジットカードとゴールドカードの違いは主に以下の2つがあります。

  • 一般のクレジットカードは、ポイントを貯めるといった目的に特化している
  • ゴールドカードは、ゴールドカードならではのメリットを受ける

それでは、それぞれ詳しく見ていきます。

一般カードはポイントを貯めるといった目的に特化している

ポイントを貯めるといった目的に特化しているというのは、主に銀行系以外の会社が発行している一般のクレジットカードになります。

基本的に、一般のクレジットカードの多くは、特定の目的に特化しています。例えば、ガソリン会社の発行しているクレジットカードであれば、ガソリン代をそのクレジットカードで支払うと、ポイント○倍や○%キャッシュバックといったものです。

このように、一般のクレジットカードでは、クレジットカードを発行している会社の特色に合わせたサービスを行っています。そのため、自分のライフスタイルに合ったクレジットカードを手にすることで、日々の生活をお得にすることが出来ます。

ゴールドカードならではのメリットを受ける

一般のクレジットカードが年会費無料~年会費数千円の中、ステータス性のあるゴールドカードは、最低でも年会費が1万円以上掛かり、高いものだと数万円の年会費が掛かります。そのため、そうしたゴールドカードでは、ステータス性に加えサービスも充実します。

ステータス性のあるゴールドカードは、前章で挙げたゴールドカードのメリットを、ほぼ間違いなく受ける事が出来、ゴールドカード独自のサービスやステータス性を求める人、限度額を増やしたい人が持つカードになります。

そうした人達は、前章でお話ししたゴールドカードのメリット以外にも、各クレジットカード会社が独自に行っているサービスを求めていることもあります。

例えば、JCB等が行っているドクターダイレクト24という24時間病気や怪我の相談に乗ってもらえるサービスや、UCSが行っているロードサービスの無料付帯などが挙げられます。

また、デスクの対応の早さや、優待の度合いによってカードを分ける人もいますが、この辺は実際に使い比べてみないと分からない部分でもあります。

2-2.プラチナカードとの違い

プラチナカードは、ゴールドカードのさらに上のランクのクレジットカードになります。

ステータス性のあるゴールドカードを使っている人に対して、インビテーション(招待)と呼ばれる手紙やメールを送り、それを使って申請したユーザーを審査にかけて発行します。

そのため、プラチナカードとゴールドカードの違いは、ステータスが最も大きいものとなります。

また、年会費も数万円以上になるものがほとんどなので、ゴールドカードよりさらにきめ細かなサービスが展開されます。

プラチナカードには、コンシェルジュというサービスがあり、手にすることが難しいチケットの手配や旅行プランの作成好みに合ったお店の予約等、様々なことをしてもらえるため、まるで自分の秘書を持ったような気分になれます。

自分のやりたいことを電話で伝えるだけで、伝えた希望になるべく近い形でサービスを提供してもらうことが出来、このサービスがプラチナカードを持つ醍醐味といっても過言ではありません。そのくらい、使いこなせれば便利なサービスとなります。

また、プラチナカードともなると、ポイントを気にするという人が減るため、ポイント関連のサービスだけはゴールドカードよりも悪くなります。ただ、割引サービスや宿泊ホテルの無料アップグレード等は、ゴールドカードよりもかなり優れています。

2-3.20代向けゴールドカードとの違い

20代向けのゴールドカードは、年会費はかなり安いですが、受けられるサービスはステータス性のあるゴールドカードとほとんど変わりません。

ただ、ステータスという面で言うと、ほとんど意味のないものになります。

というのも、20代で持てるゴールドカードのため、審査がそこまで厳しくなく、正社員で特に借金もなければ、誰でも持つことが出来るからです。

このゴールドカードは、30代になったときに、自動的に普通のゴールドカードに切り替わるため、若い層の囲い込みという意味合いがあります。

そのため、年会費は安く審査も甘いですが、サービスはゴールドカードとほぼ変わらないものとなっています。

3.おすすめのゴールドカード

ゴールドカードにも、人それぞれおすすめと言えるものがあります。

しかし、ゴールドカードは種類が豊富なため、かなりの量のカードを紹介することになってしまいます。

そうなると、この記事の本質とは大きく逸れてしまうため、ここではゴールドカードのメリットが数多く受けられ、ステータスとしても使えるゴールドカードのおすすめを5つ紹介します。

アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード

アメリカンエキスプレスゴールドカード メイン

アメリカンエキスプレスゴールドカード 年会費

ボタン

アメリカンエキスプレスゴールドカード ポイント

詳細

ゴールドカードと言えば、このアメックスゴールドを思い浮かべる人は少なくありません。

ステータスと認知度も高く、最も人気の高いクレジットカードの一つになります。

また、アメックスゴールドはゴールドカードの王道なので、ゴールドカードの特典として知られている、ほぼ全ての特典を受けることができます。

「エアポートミール」「エアポート送迎サービス」「手荷物無料宅配サービス」「無料ポーターサービス」「空港クロークサービス」「空港ラウンジ」等、旅行系の付帯サービスも充実しています。

そんなアメックスゴールドですが、実は審査基準がそこまで高くなく、20代で年収300万円以上あれば、審査に通る可能性は十分にあると言われています。

しかし、その分年会費が29,000円(税抜)と高いので、審査基準というよりその年会費を払い続ける余裕があるかどうかが重要になります。

三井住友カード ゴールド

三井住友カード ゴールド メイン

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三井住友カード ゴールド ポイント

詳細

三井住友カード ゴールドは、日本で最も有名なゴールドカードの一つであり、アメックスやダイナースクラブカードと比べると、ステータスは若干劣りますが、好感度や認知度は抜群です。

ゴールドカードに求めるすべてのサービスを受ける事ができますし、何処で使っても恥ずかしくないカードと言えます。

ただ、いきなり申し込んで審査に通るのは難しいので、最初は審査に通りやすい一般カードをメインとして使い、その後申し込むようにしてみましょう。

イメージ的には、一般カードの限度額がゴールドカードの最低限度額である50万円を超えてから申し込むと審査に通る確率が高くなります。

しかも、通常の年会費は税抜き10,000円ですが、WEB明細とリボ払いを選択することで、年会費を4,000円まで引き下げる事ができます。

ここまでのステータスとサービスがあるにも関わらず、年会費を4,000円にできるので、最強のゴールドカードと考えている人もいます。

ダイナースクラブカード

ダイナースクラブカード メイン

ダイナースクラブカード 年会費

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ダイナースクラブカード ポイント

詳細

ダイナースクラブカードは、日本で最初に発行されたクレジットカードになります。

このカードはダイナースの一般カードですが、認知度の高さや年齢制限、利用可能なラウンジ数、サービスとあらゆる面で優れたゴールド級のカードだと言えます。

ダイナースクラブカードは、ダイナースクラブの中で最低ランクのカードであるため、他のゴールドカードを入手するためのコツである、下位ランクのカードを使うという手が使えません。

そのため、取得難易度はゴールドカードの中で、最上級と言っても過言ではありません。

ただ、若い人の中には知らない人もいるので決して万能カードではありませんが、30代40代以上の方であれば、ほぼみんなが知ってるステータスカードになります。

若い人には目立たないカードが欲しいという方や、ゴールドの券面が苦手という方に人気のステータスカードになります。

JCBゴールドカード

JCBゴールドカード メイン

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JCBゴールドカード ポイント

詳細

日本唯一の国際ブランドであるJCBのゴールドカードになります。

JCB GOLD CARDの魅力は、ゴールドカードの最上級カードであるJCB GOLD THE PREMIERを手にできるという点にあります。

JCB GOLD THE PREMIERは、インビテーション(招待)制のカードとなっているため、JCB GOLD CARDを使わないと、手にする事はできません。

さらに、将来的にはJCS THE CLASSというブラックカードを持つことも可能ですので、ステータスカードが欲しいという方には非常におすすめのカードになります。

もちろん、ゴールドカードらしく、最高1億円の旅行傷害保険はもちろん、一般カードではほとんど付かない国内・海外航空機遅延保険や、ライフアクシデントケア(空き巣被害見舞金など)も付帯する等、充実した補償も魅力です。

5.(現在は発行廃止)CiTiゴールドカード

シティエリートカード キャプチャ

年会費・・・・・・12000円
ステータス性・・・☆☆☆☆☆
ポイント還元率・・0.8%~

以上が、おすすめのゴールドカードになります。今回紹介したゴールドカードは、1度は聞いたことのあるものばかりだと思います。こうしたカードは、ステータス的にもサービス的にも満足できるものだと思います。

4.まとめ

それでは最後に、今回の記事のまとめを行っていきます。

ゴールドカードのメリットは次の6つになります。

  1. ショッピング保険の充実
  2. 海外旅行保険の充実
  3. 空港などのラウンジ使用料無料
  4. ゴールドデスクがある
  5. 限度額が増額される
  6. ステータス

このように、ゴールドカードには様々なメリットがあります。年会費無料や年会費の安いゴールドカードも多くあるので、自分に合ったメリットを受ける事が出来るゴールドカードを選ぶことが1つのポイントだと思います。

監 修

小河 俊紀

    1972年富山大学経済学部経済学科卒業。(株)日本クレジットビューロー(現ジェーシービ)入社。カード基幹業務全般に従事。総務部調査役。1990年ヤマハ(株)入社。製造・卸・小売業における顧客囲い込み戦略推進。2008年に経営コンサルCard Seekを創業。現在に至る。すごいカードにて「マネーの未来」を連載

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