カードローンといえば大手銀行や消費者金融をイメージしますが、より安心してローンを組むのであれば、地元にあるJAバンクのカードローン(以下、JAカードローン)を組むのもひとつの選択肢です。
全国8,000を超える店舗数と、銀行並みの低金利が魅力のJAカードローンですが、当然ながら地域によってサービス内容が異なりますし、JAが向いている人とそうでない人がいます。
今回は、JAカードローンの基本情報や仕組みをはじめ、借入から返済までのステップについてもご紹介したいと思います。
1.JAカードローンの基本情報
2.JAカードローンの仕組み
3.JAカードローンの審査
4.JAカードローンに向いている人とは
5.JAが向いていない人の特徴
6.JAカードローンの借入から返済までの8つのステップ
7.おすすめの低金利カードローン
8.まとめ
1.JAカードローンの基本情報
JA(農協)とは、農業に従事する人の利益を守るために設立された金融機関です。そしてJAバンクとはJA会員によって構成されているグループ(JA・信連・農林中金)の総称となります。
JAバンクでは様々な目的に応じた融資を行っていて、代表的なものが以下の6つです(地域によってさらに細かく分類されることもあります)。
- 住宅ローン
- リフォームローン
- マイカーローン
- 教育ローン
- カードローン
- JA農業融資
今回ご紹介する5番のカードローンは、銀行系カードローンをも超える低金利が何よりも魅力的ですが、比較的審査が厳しく審査結果の返答も遅いと言われています。
ローンを利用できるのは、各JA所定の資格・要件を満たす方のみです。融資条件は各JAによって異なり、保証会社の利用が必須となることもあります。
2.JAカードローンの仕組み
カードローンの仕組みとしては銀行系や消費者金融系と大差なく、基本的に使い道は自由です。
最寄りのATM(JA以外でも可)で借入が出来ますし、あらかじめ決めておいた借入枠の範囲内なら何度でもお金を借りられます。
ただ、普通のカードローンと違い、JAのカードローンは地域によって独自のサービスを展開しています。
そのため、そこが魅力であり注意点でもあります。
例えば、JA福岡では変動金利8%の「ゆうゆう楽¥(らくえん)」というサービスがあり、JAの組合員であれば非常におトクです。
また、JA長野ではカードローン「Lip(リップ)」というサービスを展開していて、保証会社を農業信用基金協会とオリエントコーポレーションのどちらにするかで金利や年齢制限が変わってきます。
このように、地域・勤務地によって金利やサービス内容は異なりますので、申し込み前にチェックしておく必要があります。
3.JAカードローンの審査
JAカードローンも、一般の金融機関と同様の審査が行われます。
JAの組合員であれば優遇されることもあると言われますが、組合員ではない一般の方でも利用は可能ですので、審査内容そのものはクレジットカードや金融系のカードローンと大きな違いはありません。
ただし、消費者金融に比べると「正社員であること」「安定収入があること」が強く求められます。
そのため、すでに他の業者から借入がある場合は審査のマイナスポイントになります。
4.JAカードローンに向いている人とは
JAカードローンは、借入金を計画的に利用〜返済できる人に向いています。
審査結果の返答が遅いぶん、銀行系カードローンよりもおトクな低金利で借入出来ることがJAカードローンの特徴になります。そのため、冠婚葬祭などの急な出費というより、前もって大きなお金が必要だと分かっている人にはぴったりなカードだと言えるのです。
また、融資額は最大300万円以内で、融資期間は1年毎の更新となります。もちろん毎月一定金額を返済用口座から自動引落しにすることも可能です。
5.JAが向いていない人の特徴
当然ながら、JAカードローンに向いていない人もいます。
ここまでお話してきた内容を踏まえると、以下に当てはまる方はJAカードローンよりも銀行系・消費者金融系のカードローンを申し込んだ方が懸命と言えるでしょう。
- とにかく急いでいる
- ステータス(年収)が低い
- 正社員ではなくパートやアルバイトである
- 勤続年数が1年未満
- カードローンを利用する理由が明確でない
- 自分の地域のJAでは特に金利が安くない
6.JAカードローンの借入から返済までの8つのステップ
自分がJAカードローンに向いていると思った方は、早速申し込んでみましょう。もしJAの組合員であれば、地域によって金利が優遇されることもありますので、一度窓口に相談してみるのもおすすめです。
一般的な借入から返済までのステップは、以下の通りです。
①
インターネットによる仮申し込み
(金利のチェック)
↓
②
近くのJA窓口へ行く
↓
③
希望する借入枠を選択し、申し込み用紙へ記入
↓
④
必要書類の提出
(源泉徴収票や確定申告書)
↓
⑤
審査
(早ければ1~2営業日程度、遅ければ数日)
↓
⑥
カードの発行
↓
⑦
好きなタイミングで利用
↓
⑧
毎月決められた日に返済
(定率返済または定額返済)
返済方法については、JA窓口およびATMで随時返済する「任意返済」もあります。
7.おすすめの低金利カードローン
JAカードローンの審査に落ちてしまった、もしくは低金利が良いけどすぐに借入を希望したいという方は、銀行系のカードローンを申し込むのも良いでしょう。当サイトがおすすめする低金利カードローンは以下の通りです。
商品名 | 実質年利 |
住信SBIネット銀行 MR.カードローン プレミアムコース |
0.99~7.99% |
三井住友カード カードローン | 1.5%~15.0% |
みずほ銀行カードローン | 年2.0~14.0% |
オリックス銀行 カードローン | 1.7~17.8% |
イオン銀行カードローン カードローンBIG |
3.8%~13.8% |
8.まとめ
それでは、今回の大事なポイントをまとめていきます。
- JAカードローンは、銀行系カードローンをも超える低金利が魅力
- 地域・勤務地によって金利やサービス内容は異なる
- JAカードローンは計画的に利用〜返済できる方が向いている
- JAカードローンの審査は比較的厳しく、審査結果の返答も遅い
- インターネットでは仮申し込みしか出来ない
- 急いで借入したい場合は、低金利の銀行系カードローンも検討する
全国一律でルールが決まっている銀行系・消費者金融系に比べると、住んでいる地域によってどうしても差が出てしまうJAカードローンですが、まずは街のJAバンクの金利がいくらかチェックしてみてはいかがでしょうか?