ビジネス書作家で商品開発コンサルタントをしている美崎栄一郎です。キャッシュレスについての本を書いたご縁で、すごいカードで、連載「お金マンダラ」を始めることになりました。
この連載では、お金にまつわる話を色々と話題にしたいと思います。物事の仕組みを探求するのが好きで、歴史好きでもありますので、話がやや脱線気味になるのはご了承ください。
GOTOトラベルの地域クーポンとは
GOTOトラベルキャンペーンの地域クーポンが始まりました。
コロナ禍で移動が制限され、その余波で疲弊している観光産業を盛り上げるという目的のGOTOトラベルキャンペーンの第2幕という形です。2021年2月1日(月)チェックアウトまで、という期間限定のコロナ禍で落ち込んだ観光業界を盛り上げる目的です。
宿泊を伴うツアーを予約すると、50%割引になるという大盤振る舞いのキャンペーン。
ツアー代金には35%分で割引し、残りの15%分として、地域クーポンが発行される仕組みです。
例えば、5万円の宿泊+飛行機のようなツアーがあったとします。
とすると、35%還元なので、1万7,500円が割り引かれて、支払う金額は、3万2,500円です。さらに7,500円分がクーポン券として配布されることになりますが、四捨五入されるので、8,000円分を旅先の飲食やお土産モノ代などで使うことができるわけです。
電子クーポンは、ほぼ使えないので、対策しましょう
実際に地域クーポンを使ってみました。実は、とっても使いづらいです。
地域クーポンは2種類あります。電子版と紙版の2つ。電子版の場合は、サイトにアクセスして予約番号などの情報を入れると、WEB上でクーポンが発行されます。それを電子クーポン対応のお店で使うことになるわけですが、ほとんど使えるお店がありません(苦笑)。
ですが、ANAやJALのような航空会社のWEBサイトからGOTOトラベルキャンペーン対象で予約すると、そもそも航空券もデジタルですから、地域クーポンも同じように電子版。楽天トラベルのような予約サイトで飛行機や電車、バスツアーとして予約発券してもデジタルで完結しますよね。
つまり、通常のネット予約だと電子版しか地域クーポンはもらえない。ですが、電子版の地域クーポンは、使えるお店が少ないのです。
名古屋駅近くで使おうとしたら、電子クーポンに対応している飲食店のひつまぶし屋さんは行列でした。
その前のお店は空いてました。つまり、対応できている店舗が少ないため、集中するわけです。
お店側にとってはビジネスチャンスではありますが、お客の立場としては、それほど食べたい店でもないのに、クーポンを消費しないと損だという意識から長い時間並んで食べるという苦行を強いられます。
そのため、対応策としては、予め地域クーポンの電子版が使える店を探しておかねばなりません。事前に旅行前にやっておくことをオススメします。
大分県ではほぼ電子クーポンは使えず、電子クーポンが使えたのは、駅前のマツモトキヨシとベスト電器でした。USBケーブルとか日用雑貨などを買いましたが、旅行とは関係ない(苦笑)
紙クーポンは使える店が多い
ホテルを予約すると、ホテルのチェックインのときに紙クーポンがもらえました。少し懐かしい図書券とか、百貨店の商品券的な感じですね。
ただ、有効期限は翌日まで。つまり、チェックインして翌日の早朝に別の街に移動のようなことをしてしまうと使えません。もしくは、チェックイン後に夜の街に繰り出して、食事をするようにしておかねばなりません。
千円券で、お釣りは出ませんのでジャスト1,000円か、少し多めの買い物に使って差額を払うようになるので、消費の活性化には良いでしょう。
もらった翌日までということなので、慌ただしいですが、紙クーポンは使える店も多いので、便利です。
ちょっとした裏技
ちょっとした裏技ですが、数日の旅行であれば、GOTOトラベルキャンペーンを組み合わせることもできます。
私の場合は、東京から名古屋の往復+名古屋宿泊で予約しました。これで、東京と名古屋間の新幹線のお金が安くなりました。
宿泊が伴わないと安くならないので、まずは名古屋泊です。名古屋から紀伊半島の和歌山を抜けて、大阪に行き、大阪で仕事をして、新大阪から名古屋までというチケットを買いました。
690キロになるので、有効期限が5日間のチケットになります。途中、和歌山の熊野古道の宿と紀伊田辺の宿に泊まり、新大阪でさらに1泊、計3泊です。
宿泊では、GOTOトラベルキャンペーンが有効ですから、和歌山と大阪で3回の地域クーポンがもらえました。名古屋と合わせると計4回です。
最近では、往復ではなく片道チケット+宿泊でもGOTOトラベルキャンペーンが有効になりました。ですので、大阪からJALの飛行機で東京に飛んで、東京の自宅に帰らずに東京泊というチケットを手配しましたが、このほうが片道の航空券を買うより安いのは驚きです。
GOTOトラベルの行き先の穴場
現在、東京と大阪がメインの仕事先で、ほかの地域は、多拠点生活の取材をしている関係で移動しています。大都市間の飛行機や新幹線の状況を見ていると、明らかに人の移動は増えています。ただ、外国人は、まだほとんどいません。
コロナ禍が落ち着くと、また外国からの観光客も増えてくると思いますので、折角の機会ですので、日本人だけの観光地というものを、感染拡大には注意しつつ、堪能しておきたいと思っております。
外国人に人気のある場所、京都や奈良のような古都、北海道や沖縄などのリゾート地、おそらく冬場のスノースポーツなどは今までは外国人観光客が多かった地域です。
というわけで、GOTOトラベルの行き先としては、外国人観光客の多かった場所に行けば、混雑も少なく、この時期ならではの楽しみができるかと思います。
と、ここまで書いて、そうだ! 対馬に行こうと決めました。
対馬は、日本と韓国の間にある島ですが、人口は約3万人。2018年の観光客はその10倍以上の41万人。ほとんどが韓国からの観光客です。おそらく、いまは、閑古鳥。
せっかくの観光支援のキャンペーンですから、私もできる限りの応援をしてきたいと思います。
また、対馬をネタに連載記事も書きますね。