海外生活や海外旅行の際に、現金が足りなくなってしまった時の保険として、クレジットカードのキャッシングを検討している方は非常に多いです。
「そもそも海外で使えるのか?」と不安に思う方もいますが、海外でも日本と同じように使う事が出来ます。
海外で1カ月以上にわたって生活する場合は、もしもの保険になりますが、海外旅行に行く方にとっては、両替よりも断然お得な方法がキャッシングになります。
そこで今回は、クレジットカードのキャッシングが「なぜ現地通貨を最もお得に手に出来るのか」という理由と、実際に手にする方法をご紹介します。
もちろん、海外キャッシングの特徴や、メリット・デメリットもご紹介するので、正しい使い方を使って、海外旅行をお得に楽しんで頂けたらと思います。
そもそも、キャッシングが良く分からないという方は、「もう怖くない!クレジットカードのキャッシングがまるわかり」を参考にしてみて下さい。
1.海外キャッシングとは
2.海外キャッシングが両替所よりお得な理由
3.海外キャッシングとクレジットカードでの支払いはどっちがお得?
4.海外キャッシングの2つのメリット
メリット1.簡単に利用できる
メリット2.世界中どこでも利用できる
5.海外キャッシングのデメリット
6.海外キャッシングの2つの注意点
注意点1.旅行前に暗証番号を確認する
注意点2.キャッシングの利用可能額を確認する
7.海外でキャッシングする際の8つの手順
①カードを挿入し言語を選択する
②暗証番号(4桁)を入力後ENTERを押す
③取引内容を選択する
④クレジットカードを選択
⑤引き出す金額を選択
⑥決定を押す
⑦現金を取り出し再取引きするかを選ぶ
⑧カードを取る
8.まとめ
1.海外キャッシングとは
キャッシングとは、クレジットカードを使ってお金を借りる事であり、海外でも利用する事が出来ます。
海外でキャッシングする事を海外キャッシングと言い、国内で使う時と同じような手順で現地通貨を借りる事が出来ます。
海外キャッシングでは、スピーディ且つお得に現地通貨を手にすることが出来るので、空港や国内・現地の両替所ではなく、キャッシングで現地通貨を手にするようにしましょう。
2.海外キャッシングが両替所よりお得な理由
海外キャッシングが両替所よりお得な理由は、手数料が発生する仕組みにあります。
海外キャッシングと両替所では、それぞれ次のような仕組みで、現地通貨を手にすることが出来ます。
一見すると、キャッシングの利息の方が高くなる気がしますが、両替所のオリジナルレートの方が圧倒的に高いです。
例えば、1週間の海外旅行で現金で7万円分持って行くとします。また、両替所のオリジナルレートはトラベックスを例に考えていきます(空港にある両替所です)。
日本円をアメリカドルに両替するとして、為替レートは「1ドル=100円」だとします。
日本円をアメリカドルに両替する場合、トラベックスは手数料として1ドルあたり約2.5円上乗せされます。つまり、1ドル100円が相場だと1ドル102.5円かかる計算になります。
このトラベックスと海外キャッシングを比べると次のようになります。
※海外キャッシングの金利は、少し高めの18.0%で計算しています。
利息の計算方法が分からないという方は、「キャッシングにかかる利息はいくら?利息の目安と計算方法」を参考にしてみて下さい。
またキャッシングの手数料についは「キャッシングの手数料っていくら?気になる手数料を徹底解説」を参考にしてみて下さい。
海外でキャッシングを利用すると、その日のレートで換算されるわけではなく、日本のカード会社に利用情報が届いた日のレートが適用されます。
ですので、カードを使った日の数日後のレートが適用される形になります。
※詳しくは、次の章でご紹介している「クレジットカードを海外で利用した時にかかってしまう手数料の謎」でご紹介しています。
3.海外キャッシングとクレジットカードでの支払いはどっちがお得?
「海外キャッシングがお得!」と聞くと、「クレジットカードで支払ってもお得なんじゃないか?」と疑問に思うかもしれませんが、クレジットカードでの支払いではお得になりません。
結局、海外キャッシングがお得なのは、オリジナルの為替レートより利息の方が安いからでしかありません。
クレジットカードの支払いでは、オリジナルの為替レートが適用されてしまうため、両替所で現金を手にするよりはお得ですが、キャッシングよりはお得になりません(現金を持ち歩かなくて良いというメリットはあります)。
また、日本とは違い1括払いでも手数料が発生してしまうため、注意が必要です。
クレジットカードを海外で使ったときの手数料を含めや詳しい仕組みついては「クレジットカードを海外で利用した時にかかってしまう手数料の謎」で詳しくご紹介しています。
4.海外キャッシングの2つのメリット
海外キャッシングは、ただ単にお得なだけでなく、それ以外にもキャッシングを利用するメリットがあります。
主なメリットは、次の2つのメリットがあります。
メリット1.簡単に利用できる
海外キャッシングは、ATMを使って行うだけですので、ものすごく簡単に利用できます。
特に、日本人がよく訪れる国には、ATMの言語を日本語に変換する事もできるので、日本でATMを利用する感覚で利用出来ます。
日本語が選択できない場合でも英語がありますので、特に迷わず利用できると思います(7章で利用方法をご紹介します)。
メリット2.世界中どこでも利用できる
当たり前ですが、ATMさえあればどこでも現地通貨を手にすることができるのもお得な理由の1つになります。
両替可能な場所をいちいち探すのは大変ですが、ATMであれば簡単に見つけられると思います。
ただ、人通りが多い場所や夜の利用は防犯上控えた方が無難です。
5.海外キャッシングのデメリット
海外キャッシングはとてもお得ですが、もちろんデメリットもあります。
それは、「返済し忘れると、両替所より高くつく可能性がある」という点になります。
キャッシングは「借金」ですので、帰国したらすぐに返済するようにしましょう(ATMから簡単に返済できます)。
詳しい返済方法については、「キャッシングの利用方法と返済方法!国内~海外までこれで完璧!」で詳しくご紹介しています。
6.海外キャッシングの2つの注意点
海外でキャッシングを利用する際は、次の2つに注意するようにしましょう。
注意点1.旅行前に暗証番号を確認する
国内であれば、暗証番号が分からなくなってもその場で電話して解決する事が出来ますが、海外旅行中だと電話を利用する事が出来ません(出来なくはないですが、通話料がもったいないです。。。)。
ですので、暗証番号が不安な場合は、旅行に行く前に確認するようにしておきましょう。
注意点2.キャッシングの利用可能額を確認する
クレジットカードには、限度額・ショッピング枠・キャッシング枠という3つの枠があり、実際に使える金額を利用可能額と言います。
実は、キャッシング枠はショッピング枠の中に入っているため、仮にキャッシング枠が30万円あったとしても、クレジットカードの利用状況によっては、30万円つかえない場合があります。
例えば、ショッピング枠70万円・キャッシング枠30万円のクレジットカードの場合、40万円を超える買い物をクレジットカードでしてしまうと、キャッシング枠も圧迫してしまうため、30万円の枠を利用できなくなってしまいます。
キャッシング枠については、「クレジットカードのキャッシング枠とは?仕組みや注意点まで徹底解説」で詳しくご紹介しています。
7.海外でキャッシングする際の8つの手順
それでは実際に、海外でキャッシングする際の8つの手順にご紹介します。
①カードを挿入し言語を選択する
まずは言語を選択します。
この時に日本語が出てこない場合もありますので、英語でキャッシングすると仮定して進めていきたいと思います。
②暗証番号(4桁)を入力後ENTERを押す
国によっては5桁や6桁の入力表示がある場合があり、
- 4桁の暗証番号を入力後に「0」を2回押しENTERキーを押す
- 4桁の暗証番号を入力後にENTERを押す
このように対応することで次に進むことが出来ます。
③取引内容を選択する
取引内容を選択します。
クレジットカードで引き出すのでこの場合は「Cash withdrawal」を選択します。
ちなみに、「Balanse inquiry」は残高照会の事です。
④クレジットカードを選択
クレジットカードを選択します。
この場合「Credit card」になります。
「Checking」は当座預金、「Saving」は預金になります。
⑤引き出す金額を選択
引き出す金額を選びます。
国やカードによって違いますが、$10単位~$20単位で選択することが出来ます($30、$50などは選択出来ません)。
⑥決定を押す
金額を決めたら決定を押します。
⑦現金を取り出し再取引きするかを選ぶ
再取引きをするかどうかを選びます。
この時、もう一度取引をしたい場合は「Yes」やENTERキーを、終了する場合は「No」やClearキーを押してください。
⑧カードを取る
カードを領収書を受け取り、終了になります。
使用するカードやATMによっては出てこない選択肢や、表示の違いもあるかと思いますが、基本はこのような流れになっています。
8.まとめ
いかがでしたでしょうか。
キャッシング機能を利用すれば、お得に現地通貨を用意することが出来ます。
旅行や出張など、海外へ行くことが決まっている方はぜひ試してみてください。