海外旅行の際は、海外旅行保険に入る必要がありますが、クレジットカードの保険が、どのくらい使えるのか気になりますよね。
実は、クレジットカードの保険だけでも、海外旅行保険として十分な場合も少なくありません。
そこで今回は、海外旅行保険としてのクレジットカードの特徴、注意点などはもちろん、海外旅行保険としての機能が充実しているクレジットカードの紹介もしていきます。
1.海外旅行保険としてのクレジットカード
1点目:クレジットカードの保険が使えるかどうか
2点目:おもな補償内容
3点目:最大補償金額ではなく補償の内容を見る
2.クレジットカードの補償だけでいい理由
理由1.年会費無料のカードでも補償が充実しているものがある
理由2.複数のカードを組み合わせることができる
理由3.多くの人には充分な補償内容
3.クレジットカードだけの場合に注意する点
注意点1. 長期的な滞在の場合
注意点2. 家族と一緒に行く場合
4.海外旅行保険としてのクレジットカードおすすめ
5.まとめ
1.海外旅行保険としてのクレジットカード
クレジットカードを持っている方は、海外旅行に行く前に、海外旅行保険が付いているかどうかを確認する人も多いです。
ただ、クレジットカードに保険が付いていることだけでなく、次の3点に気をつける必要があります。
- 1点目:クレジットカードの保険が使えるかどうか
- 2点目:おもな補償内容
- 3点目:最大補償金額ではなく補償の内容を見る
1点目:クレジットカードの保険が使えるかどうか
クレジットカードの海外旅行保険には、次の2つの種類があります。
- 自動付帯
- 利用付帯
自動付帯の場合はいつでも保険が使えるのですが、利用付帯の場合は海外旅行の準備や旅行中にクレジットカードを利用しなければ保険が使えないなどの、制限がかかっています。
自動付帯
そのクレジットカードを持っているだけで、自動的に保険適応となります。旅行に出かける前に手続きなどは一切不要で、もし保険を利用したい場合はカード会社に連絡します。
利用付帯
海外旅行保険の適応になるためには、何らかの条件があるクレジットカードです。多くの場合、海外旅行や海外出張にいく際の飛行機チケット代やツアー代などを、そのカードで支払った場合のみ適応になるというものです。
2点目:おもな補償内容
クレジットカードの海外旅行保険は、補償内容が充実しているものから、ほとんどないものまで、とても幅があります。
補償が充実していないクレジットカードでは、死亡時(遺族への見舞金)や飛行機搭乗中の事故は補償の対象となっても、旅行時に発病した時の入院治療費や、旅行先で物を壊してしまった時は対象外という場合も少なくありません。
クレジットカードは、一般からゴールド、プラチナとカードのランクや年会費が大きくなると、補償内容は充実するケースがほとんどになります。
3点目:最大補償金額ではなく補償の内容を見る
海外旅行保険としてクレジットカードを選ぶ場合、最大補償金額ではなく、補償の幅とよく使う項目の補償金額を知ることが重要になります。
広告では「最大補償額2,000万円」と書かれていても、それは死亡時のみで、病院やケガの治療費や入院費などもっとも使う項目の保険料は0円という事もまれにあります。
そのため、最大補償金額に騙されず、補償内容まで見る事が、クレジットカードを保険の代用として使うコツになります。
2.クレジットカードの補償だけでいい3つの理由
クレジットカードの補償だけでは不安という方もいるかもしれません。しかし、選び方や組み合わせを工夫することで、充分すぎるほどの補償を受けられるようになります。その理由をご説明していきます。
理由1.年会費無料のカードでも補償が充実しているものがある
年会費無料でも手厚い補償を受けられるクレジットカードは存在します。そのため、数日の海外旅行であれば、それだけで十分という人も少なくありません。
第4章で、おすすめのカードをご紹介します。
理由2.複数のカードを組み合わせることができる
海外旅行保険は複数のカードを組み合わせることが可能です。
例えば、「治療費用200万円」のカードを3枚持っていれば、それだけで計600万円もの補償を受けられることになります。
そのため、年会費無料のクレジットカードを複数枚持つことによって、万全の体制で海外に行く人は非常に多いです。
理由3.多くの人には充分な補償内容
補償内容が充実している年会費無料のクレジットカードが2,3枚あれば、保険が必要なほとんどのケースをカバーすることが出来ます。
そのため、長期的な旅行や治安の悪い地域に行く場合を除いては、クレジットカードの保険だけで十分だと言えます。
年間100万件起こる事故のうち、治療費・救援者費用が300万円を超えるような事故は、たったの51件というデータがあります。
3.クレジットカードだけの場合に注意する点
海外旅行や海外出張に行く場合も、クレジットカードの補償だけで充分なことは多いです。ただし、以下2つのケースでは注意してください。
- 注意点1. 長期的な滞在の場合
- 注意点2. 家族と一緒に行く場合
注意点1.長期的な滞在の場合
ほとんどのクレジットカードの補償期間は「90日」と定められている為、それ以上海外に長期滞在する場合は注意が必要となります。
また、3か月ではなくても、数週間以上の長期的な滞在の場合は、滞在場所によって、適した保険や補償内容を調べておいた方が、もしもの時に備える事が出来ます。
注意点2. 家族と一緒に行く場合
海外旅行保険は原則的に本人にしか適用されません。
そのため、家族で行く場合は家族分の保険をつけたり、家族カードを発行することによって、保険の幅を広げる必要があります。
もし、保険のために家族カードを発行するのであれば、海外旅行用の保険に入った方が、楽かもしれません。
クレジットカードに、「家族特約」が付いていれば家族(配偶者・子供・親)にも保険が適用されます。
基本的に、ステータスの高いカードにはこの家族特約が付いているケースが多くなります。ただし、家族特約の保険は本人に比べて、保険料などが若干低いことが多いので、注意が必要となります。
4.海外旅行保険としてのクレジットカードおすすめ
海外旅行保険の強い見方となってくれるクレジットカードは、以下の通りです。
年会費無料/自動付帯
JCB EITカード
年会費永年無料で、最高2,000万円まで補償が自動付帯です。ただし、日本初の国際ブランドであるため、海外のショッピングで使えないお店も多いです。
エポスカード(visa)
疾病治療の補償額270万円は、年会費無料のカードの中ではナンバー1。海外旅行保険用のサブカードとしてもおすすめです。
条件付き年会費無料
オリコカード iB
最高2,000万円の海外旅行保険が自動付帯な上に、1,375円(税込)の年会費は年間1回以上の利用で無料となるので、メインカードとしても充分使えます。
ゴールドカード
JCBゴールド
最高1億円の旅行傷害保険に、一般カードではほとんど付かない国内・海外航空機遅延保険や、ライフアクシデントケア(空き巣被害見舞金など)も付帯する充実の補償が魅力です。
5.まとめ
それでは、今回のポイントを振り返ってみたいと思います。
- 手持ちのクレジットカードが、「自動付帯」か「利用付帯」のどちらなのかを確認
- 年会費無料でも、手厚い補償を受けられるカードは存在する
- 海外旅行保険は、複数のカードを組み合わせることも可能
- 家族と海外旅行に行く人は、家族特約付きのカードを選ぶ
クレジットカードは海外旅行の必須アイテムとなっていますが、今後はそのカードが海外旅行保険として本当に役立つかどうかもチェックしておきましょう。