銀行通帳がマイナス表示だった場合、いくらまでお金を引き出せるのか気になる人に向けて記事を書きました。
久々に銀行の通帳を見てみたら、残高がマイナス表示されていた!ということはありませんか?
通常であれば、銀行に預けただけの金額しか引き出すことが出来ないため、残高がマイナス表記されることはありません。
しかし、ある特定の条件を満たしている方は、通帳にマイナス表記されることがあります。
ここでは、なぜ通帳にマイナス表記されてしまうのか?マイナス表記された場合いくらまでお金を引き落とせるのか?などを詳しく解説していきます。
通帳残高がマイナスになってしまう理由
通帳残高がマイナスの場合いくらまでお金を引き出せる?
通帳残高がマイナスのまま放置した場合の影響
通帳残高のマイナスを解消する方法
マイナス分の返済ができない場合の対処法
通帳のマイナスは使い方次第で便利に活用できる
通帳残高がマイナスになってしまう理由
銀行に普通預金しか持っていない場合、通帳に残高がマイナスで表記されることはありません。
しかし、銀行口座が「総合口座」の場合に残高がマイナスで表記される可能性があります。
総合口座とは、普通預金や定期預金、積立型定期預金、そしてそれらを担保とした自動融資などがセットになっている口座のことです。
通帳1つで様々な口座を管理することが出来るので、銀行からも勧められることが多い口座となっています。
この総合口座には、自動融資機能(当座貸越ともいいます)がついており、普通預金で残高以上の引き落としが発生した場合、定期預金を担保として銀行が自動的に融資をしてくれます。
この自動的に銀行が融資してくれた金額が、通帳にマイナス表記されます。
つまり、下記の条件を満たした場合のみ、通帳にマイナス表記が発生します。
- 総合口座の口座開設をしている
- 総合口座内で定期預金を行っている
- 普通預金の残高以上の引き落としが発生した
あなたの通帳でマイナス表記が発生しているのは、上記3つの条件を満たしているからと考えられます。
通帳残高がマイナスの場合いくらまでお金を引き出せる?
では本題の、通帳がマイナスになった場合、いくらまでお金を引き出せるのかについて解説していきます。
銀行により多少上下がありますが、基本的には定期預金残高の90%(上限200万円)までお金を引き出すことが可能です。
例えば、100万円の定期預金を組んでいた場合、最大90万円まで引き出すことができるのです。
下記に代表的な銀行のデータとまとめました。
銀行名 | 自動融資可能金額 |
---|---|
みずほ銀行 | 円定期預金残高の90%(200万円まで) |
三菱UFJ銀行 | 円定期預金残高の90%(200万円まで、国債等公共債担保は別枠) |
三井住友銀行 | 円定期預金残高の90%(200万円まで、国債等公共債担保は別枠) |
ゆうちょ銀行 | 担保定額貯金または担保定期預金の90%以内(1冊の総合口座通帳につき300万円まで) |
ただし、ここで注意しなければならないことは、マイナス分のお金は自分の定期預金から引き出されているわけではなく、銀行から定期預金を担保として融資してもらっているということです。
『融資=お金を借りている』、つまり利息が発生するのです。
通帳残高がマイナスのまま放置した場合の影響
銀行口座の残高がマイナスになっている状態では、銀行からお金を借りている状態になっており、一定の利息が発生しています。
総合口座では自動的に銀行から融資が行われるため、場合によってはマイナス残高になっていることに気づかず、知らずに利息を増やしてしまっている可能性もあります。
では、マイナス残高の利息はどのくらいだと思いますか?
一般的に定期預金の金利+0.5%となります。
定期預金の金利は銀行や情勢により変化しますが、0.002%程度の銀行が多いかと思います。
つまり、マイナス残高の場合0.502%の利息がかかることになります。
銀行のカードローンなどでは、金利が10%前後となることが多いためそれに比べると非常に低い金利となっています。
なぜこれほど金利が低いかというと、定期預金を担保として融資をしているからです。
しかし、金額は小さいとはいえ気づかなければ徐々に増えていくのが利息です。
出来るだけ早くマイナス残高を無くすことを心がけましょう。
通帳残高のマイナスを解消する方法
では、通帳のマイナスをプラスもしくは0に戻すにはどのようにしたらいいのでしょうか。
その方法は、普通預金にマイナス分のお金を振り込めばOKです。
-20,000の表記があれば、普通預金に20,000円を振り込むわけです。
もしマイナス表記に気づいたときに返済できるような金額であれば、すぐに普通預金に振込を行って残高をプラスにしておきましょう。
マイナス分の返済ができない場合の対処法
通帳の残高がマイナスだからといっても金利がそれほど大きくないため、給料日まで待てば返せる程度であれば待ってみてもいいかと思います。
しかし、給料日までの利息を払いたくなかったり、定期預金の90%ギリギリまで融資してもらっていてすぐに返済できる目途がなかったり、そのような場合どのように対処すればよいかを解説していきます。
定期預金を解約する
どうしてもマイナス分が返済できない場合、定期預金を解約してそのお金を普通預金に入れることで返済をすることができます。
定期預金を途中解約するとペナルティとして非常に低い金利が適応されてしまいますが、定期預金以上の融資していることは絶対にないため、必ず返済を終わらせることができます。
定期預金としての金利の恩恵はほとんど受けることはできませんが、自分自身の借金を0とすることができますので、どうしても返済することが出来ないという方は途中解約も考えてみるとよいですね。
即金でお金を稼げる方法を実践する
給料は他のことに使ってしまうのでマイナス分の補充に回している余裕はないという方で、それほど大きな金額の融資でなかった場合、即金でお金がもらえる副業や不用品販売を利用することをおすすめします。
即金のアルバイトとしては、肉体労働や深夜労働、最近ではUber Eats(ウーバーイーツ)なども人気があります。
また、メルカリなどのフリマアプリなど、身の回りに売れそうなものがある場合には不用品販売もよいでしょう。
今すぐお金が欲しい人に実践して欲しい内容については「今すぐ5万稼ぐには!?ピンチを脱する6つの方法」 で詳しく解説していますので、参考にしてください。
消費者金融の30日間無利息サービスを利用する
給料日にはマイナス残高分を返済できるけれど今は返済できない…でもマイナス残高をどうにか元に戻したいという方には、消費者金融を利用することをおすすめします。
消費者金融というとあまりいいイメージをお持ちではないかもしれませんが、すぐにお金が欲しい場合、即日融資してもらえるとても貴重な方法となります。
消費者金融で通常お金を借りる場合、大手消費者金融ではおおむね実質年率18.0%で借り入れることになります。
先ほど紹介したマイナス残高時の金利0.502%と比べると非常に高いので、本当に消費者金融を使う必要があるの?と疑いたくなる気持ちもわかります。
ここで重要なのは、大手消費者金融などでははじめての方であれば30日間無利息サービスを行っていることです。
例えば、大手消費者金融のプロミスでは、はじめての場合30日間無利息サービス(メールアドレスの登録とWeb明細の利用が必須)を行っており、これまでプロミスを利用したことがないのであれば約1ヶ月金利が0円となります。
つまり、30日以内に給料などでマイナス残高分が返済できる場合、今すぐプロミスでその金額を借り入れし普通預金に振込を行うことで、マイナス残高にかかっていた利息を止めることができます。
その後、給料などまとまったお金が手元に入ったら30日以内に一括返済することで、利息などの一切無駄なお金を使うことなくマイナス残高を無くすことができます。
注意点としては、すでに消費者金融を利用したことがある人は利用できないサービスということですが、プロミスの他にもアコムやアイフル、レイクでも行っていますのでどれか一社でも利用したことがないのであれば、利用しない手はありません。
通帳のマイナスは使い方次第で便利に活用できる
以上、通帳にマイナス表記があった場合、いくらまで使えるかについて解説してきました。
通帳にマイナス表記されるのは総合口座を開設、定期預金を組んでおり、普通預金の残高以上の引き落としがあった場合に発生します。
自動で銀行が融資をしてくれることで、クレジットカードの延滞を起こすことがなく、信用情報が傷つくことがありません。
しかし、定期預金の90%(上限あり)までしか融資してもらえないので注意が必要です。
マイナス残高中は利息が発生してしまいますが、普通預金にお金を振り込むことで簡単に返済が出来、利息自体もそれほど大きい金額ではないため、自動融資をうまく利用することでカードローンなどを利用しなくても快適な生活が送れることもあります。
どうしてもマイナス残高分の返済に困った場合には、30日間無利息サービスが利用できる消費者金融を利用することも考えてみるとよいでしょう。