クレジットカードのステータスについて調べていると、必ずプロパーカードという言葉が出てきます。
しかし、クレジットカードに馴染みのない人からするとプロパーカードって何?って感じですよね。
そこで今回は、プロパーカードの意味はもちろん、その重要性など、プロパーカードに関する疑問にすべてお答えしていきます。
また、プロパーカードではないクレジットカードである提携カードに付いては「ほとんどが提携カード!?得するカードは提携カードで決まる」
プロパーカードと提携カードの違いについては「プロパーカードと提携カードの違いは?結局どっちがおすすめ?」を参考にしてみてください。
1.プロパーカードは国際ブランドオリジナルのクレジットカード
2.プロパーカードはステータスを求める人のカード
3.プロパーカードには発行元以外の特徴はない
4.日本に3つしかないプロパーカード
5.JCB、American Express、Diners Clubのカード
JCB
American Express
Diners Club
6.3つのステータスカードの特徴をまとめて紹介
7.まとめ
~番外編~三井住友カードはプロパーカード?提携カード?
考え方1.国際ブランドが発行しているクレジットカード
考え方2.発行元が提携していないクレジットカード
1.プロパーカードは国際ブランドオリジナルのクレジットカード
プロパーカードとは、国際ブランドが発行しているクレジットカードになります。
国際ブランドについては、後日改めて記事を作成しますが、簡単にいうとVISAやJCBなどが国際ブランドであり、お店に貼ってある次のようなシールが国際ブランドになります。
普通は、上記のような国際ブランドと提携した会社がクレジットカードを発行するのですが、プロパーカードは国際ブランドが直接発行しているカードになります。
ちなみに、国際ブランドと提携した会社が発行しているクレジットカードを提携カードと言います。
2.プロパーカードはステータスを求める人のカード
クレジットカードの最上位カードとして、センチュリオンカードやダイナースプレミアが真っ先に挙げられますが、これらはプロパーカードになります。
明確に、プロパーカードだからステータスが高いというものはありませんが、感覚的なものでプロパーカード=ステータスカードと認識している人は非常に多いです。
そのため、クレジットカードにステータスを求めるのであれば、プロパーカードを必ず選択肢に入れるべきです。
3.プロパーカードには発行元以外の特徴はない
プロパーカードは、国際ブランドが独自に発行しており、ステータスが高いという特徴以外は、他のクレジットカード(提携カード)との違いはありません。
そのため、審査内容や限度額、申し込み方法などは、他のクレジットカードと変わりありません。
詳しくは、下記をご覧ください。
- 支払い方法などの仕組み:初めてクレカを持つ人が気になるクレジットカードの仕組み
- 申し込み方法やカードの選び方:クレジットカードの作り方とお得な選び方がわかるクレカ講座
- 審査内容や審査のコツ:気になるクレジットカードの審査内容と審査を有利にする3つの方法
- 限度額や利用可能額:知らず知らずのうちに借金地獄!?知らないとやばいクレジットカードと限度額の関係
4.日本に3つしかないプロパーカード
国際ブランドは複数存在しますが、日本で主なものは次の5つになります。
VISA、JCB、Master、American Express、Diners Club
この中で、クレジットカードを発行しているのは、
JCB、American Express、Diners Club
この3ブランドしかありません。
そのため、日本には3つのプロパーカードしかありません。
5.JCB、American Express、Diners Clubのカード
日本のプロパーカードをまとめてみましたので、カード選びの参考にしてみてください。
JCB
日本で唯一の国際ブランドになります。
カードとしての評価はもちろん、コンシェルジュの評判も非常に良いです。
しかし、アメックスやダイナースと比べてしまうと、どうしてもそのステータスは劣ってしまいます。
JCB一般カード
このカードには特にステータス性はなく、これから上位カードを目指していくためのカードになります。
JCBゴールド
JCBのゴールドカードになります。
ステータスカードと言われるものの中では、アメックスやダイナースには勝てませんが、三井住友カードのゴールドカードと並ぶステータスを誇っています。
JCBゴールドザ・プレミア
JCBゴールドの保有者の中で、限られた人にだけが持てるカードになります。
他のカードのプラチナ級とも言われており、そのステータスはとても高いものとなっています。
また、このカードが招待(インビテーション)制であることも、そのステータスの高さを示しています。
JCBザ・クラス
JCBの最上位カードになります。
JCBのブラックカードであり、一般人ががんばって持てる最上位のカードになります。
しかし、以前公表されていた条件はかなり厳しく、年収1,000万以上で会社の役員以上、勤続年数10年など、相当厳しいものでした。
また、JCBザ・クラスはコンシェルジュのサービスがとてもよく、そのためにこのカードを保有し続けるというユーザーもいます。
American Express(アメリカンエキスプレス、アメックス)
通称アメックスと言われており、その特徴的なデザインで、クレジットカードと言えば、アメックスをイメージする人も少なくありません。
American Express Card(アメックスグリーン)
アメックスの中で最もランクの低いカードとなります。
しかし、アメックスグリーンにもステータス性はあり、他のカードのゴールドカード並みと言われています。
American Express Gold Card(アメックスゴールド)
バブル時代にひときわ注目を浴びた、ゴールドカードの代名詞ともいえるクレジットカードになります。
実際、バブル時代にこのカードに憧れを抱いた人も多いのではないでしょうか?
American Express Platinum Card(アメックスプラチナ)
アメックスの上位カードになります。
ここまで来ると、一般人にはなかなか手の届かないカードとなってきます。
しかし、その分ステータスは高く、サービスもステータスカードと言えるものになります。
American Express Centurion Card(アメックスブラック、センチュリオン)
最もステータスの高いクレジットカードであり、一般人には取得不可能なカードになります。
そのため、このカードのステータス性は抜群で、カード保有者専用のコンシェルジュが付きます。
その分年会費も高く、毎年378,000円の年会費が掛かります。
Diners Club(ダイナースクラブ、ダイナース)
世界でも有名なステータスカードであり、世界初のクレジットカードでもあります。
昔は、弁護士や経営者など一部の社会的ステータスの高い人しか持つことが出来なかったため、このカードを持つことが社会的信用を示していました。
そして、今でもその高いステータスは顕在です。
Diners Club Card(ダイナース)
ダイナースの中で最も低いステータスですが、ダイナースにはこのカードの上には1枚しかカードが存在せず、実質ゴールドカードや準プラチナカードと言われています。
そのため、サービスも豊富で、通常のゴールドカード以上のサービスを受ける事が可能です。
Diners Club Premium Card(ダイナースプレミアム)
アメックスセンチュリオンと双璧をなすブラックカードになります。
そのサービスや社会的ステータスは非常に高く、一般人には取得不可能なカードになります。
6.3つのステータスカードの特徴をまとめて紹介
ただプロパーカードの特徴を言われて、ステータスがあると言われても、正直何を選んでいいのかよく分かりませんよね。
そこで、簡単にではありますが、それぞれのステータスがカードがどういう人におすすめかという事をこれから紹介していきます。
アメリカン・エキスプレス・カード
詳細
ステータスカードと言えば、アメリカンエキスプレスカードであり、通称アメックスグリーンと言われる、アメックスの中では最低ランクのカードになります。
アメックスで最低ランクと言うと、ステータスカードとしての価値がなさそうに感じてしまいますが、年会費12,000円(税抜)と、他のカードのゴールド並みの年会費が必要となり、これだけでも十分なステータスと言えます。
以前は、JCBやVISAは使えるのに、アメックスだけ使用できないという店舗も多かったですが、今はJCBが使える店であればほぼほぼ使えるため、そうした不便もありません。
アメックスは、世界で愛されるステータスカードであり、アメックスグリーンであっても、十分なステータスがあります。
20代でアメックスゴールドを持つというのも一つの選択肢ですが、20代のうちはアメックスグリーンというのもオススメです。
ダイナースクラブカード
詳細
ダイナースクラブカードは、日本で最初に発行されたクレジットカードになります。
このカードはダイナースの一般カードですが、認知度の高さや年齢制限、利用可能なラウンジ数、サービスとあらゆる面で優れたゴールド級のカードだと言えます。
ダイナースクラブカードは、ダイナースクラブの中で最低ランクのカードであるため、他のゴールドカードを入手するためのコツである、下位ランクのカードを使うという手が使えません。
そのため、取得難易度はゴールドカードの中で、最上級と言っても過言ではありません。
ただ、若い人の中には知らない人もいるので決して万能カードではありませんが、30代40代以上の方であれば、ほぼみんなが知ってるステータスカードになります。
若い人には目立たないカードが欲しいという方や、ゴールドの券面が苦手という方に人気のステータスカードになります。
JCB一般カード
詳細
JCBは日本唯一の国際ブランドであり、世界6大ブランドの1つになります。
JCB一般カードは、そのプロパーカードであり、将来的にステータスカードを持ちたい方におすすめのクレジットカードになります。
また、JCB一般カードは、どこで出しても恥ずかしくない万能カードであり、日本国内でクレジットカードが使えるお店であれば、ほぼ全ての店舗で利用する事ができます。
7.まとめ
今回はプロパーカードについてお話ししてきました。
プロパーカードは、国際ブランドが発行しているクレジットカードであり、高ステータスカードの多くは、このプロパーカードになります。
そのため、プロパーカードは、クレジットカードにステータスを求める場合、持っておきたいカードと言えます。
~番外編~三井住友カードはプロパーカード?提携カード?
このサイトでは、三井住友カードは提携カードとして扱っていますが、実際はプロパーカードとも提携カードとも言えるカードになります。
プロパーカードには、次の2通りの考え方があります。
- 考え方1.国際ブランドが発行しているクレジットカード
- 考え方2.発行元が提携していないクレジットカード
このように、考え方が2つあるため、この章タイトルのようによく分からない現象が起こってしまいます。
これから、この2つの考え方について簡単にお話ししていきます。
※ちなみに、このサイトでは考え方1をプロパーカードとしています
考え方1.国際ブランドが発行しているクレジットカード
狭い意味で言うと、国際ブランドが発行しているクレジットカードが、プロパーカードになります。
このサイトを含め、プロパーカードをステータス(目的)カート、提携カードをポイント(目的)カードと位置付けているサイトでは、ほとんどがこの考え方を採用しています。
というのも、国際ブランドが発行しているクレジットカードは、プラチナやブラックカードレベルが確実にあり、取得条件も難しく、そう簡単に手に入れる事が出来ないカードであり、ステータスカードならではのコンシェルジュサービス等も充実しているからです。
そのため、国際ブランドが発行しているクレジットカード=プロパーカードという考え方をしています。
下記は国際ブランドのJCBが発行している、JCBカードの図になります。
考え方2.発行元が提携していないクレジットカード
広い意味で言うと、クレジットカードの発行会社が提携していないクレジットカード全てが、プロパーカードになります。
例えば、三井住友カードは、三井住友カードがVISAと提携して、独自にクレジットカードの発行をしています。
そのため、三井住友カードは、三井住友カードのプロパーカードになります(下記図参照)。
一方で、ヤフーカード(VISA)は、Yahoo!と提携したKCカードが発行しているVISAカードになります。
そのため、提携カードとなります(下記図参照)。
※VISAとKCカードが提携し、KCカードがカードを発行しており、サービスはヤフーが提供しています
しかし、この考えで見た場合、プロパーカード=ステータスカードとならないので気をつける必要があります。