リボ払いによる借金地獄に苦しんでいる人は、意外と多くいます。
- よく仕組みをわからず使ってしまった
- 知らないうちにリボ払いになっていた
- 便利なサービスだと思っていた
このように、借金をしているという認識がないままリボ払いを続け、思いもよらない借金を背負ってしまいます。
そこで今回は、リボ払いで借金地獄になってしまう流れや、借金地獄から抜け出す方法、クレジットカードの正しい使い方などをお話ししていきます。
1.リボ払いで借金地獄になってしまう流れ
流れ1.借金だと認識していない
流れ2.気づかないうちに借金が増える
流れ3.知らないうちに利息が増える
2.リボ払いによる借金地獄から抜け出す3つの方法
方法1.支払える金額はすべて支払う
方法2.借金の借り換えを検討する
方法3.債務整理を検討する
3.リボ払いよる借金地獄にならないための3つのコツ
コツ1.リボ払いの設定金額を利用金額より高くする
コツ2.限度額を必要最低限にする
コツ3.リボ払いを利用しない
4.クレジットカードの正しい使い方
1点目.基本的に支払いは1括払い
2点目.限度額を自分に合ったものにする
3点目.明細書を毎月確認する
5.まとめ
1.リボ払いで借金地獄になってしまう流れ
リボ払いは誤った使い方をしてしまうと、1年もあれば多額の借金を背負ってしまう事になります。
もちろん、上手に使うことができればとても便利なサービスなのですが、仕組みがよく分からないまま使ってしまうと大変なことになってしまいます。
まずは、借金地獄になってしまう流れについてお話ししていきます。
- 流れ1.借金だと認識していない
- 流れ2.気づかないうちに借金が増える
- 流れ3.知らないうちに利息が増える
流れ1.借金だと認識していない
リボ払いは支払方法の一つであり、毎月きちんとお金を支払っているため、借金をしているという認識をしている人はほとんどいません。
もちろん、毎月利用する金額より大きな金額を設定しておく場合は、ほとんど借金にはなりません。
しかし、毎月の支払額よりも少ない金額を設定してしまっている場合は、常に借金をしていることになります。
流れ2.気づかないうちに借金が増える
リボ払いは、支払金額と利用金額のバランスを考えて使わないと、毎月借金をしていくことになります。
例えば、リボ払いの最低支払金額を5千円に設定したまま、月3万円の買い物をしてしまうと、2万5千円をクレジットカード会社から借金することになります。
仮にこの生活を1年間続けてしまった場合、単純計算で30万円の借金を背負う事になります。
リボ払いは、毎月一定の支払いで済む分便利ですが、支払額以上の金額を毎月使ってしまうと、その分が借金としてどんどん貯まっていく危険があります。
流れ3.知らないうちに利息が増える
リボ払いによって出来た借金にも、利息が発生します。
そのため、先ほどの例で挙げた金額よりも、多くの借金を背負ってしまう事になります。
期間 | 利用額 | 利息 | 総額 | 返済額 | 返済後残高 |
1か月後 | 30,000円 | 444円 | 30,444円 | 5,000円 | 25,444円 |
2か月後 | 55,444円 | 820円 | 56,264円 | 5,000円 | 51,264円 |
3か月後 | 81,264円 | 1,202円 | 82,466円 | 5,000円 | 77,466円 |
・・・・ | ・・・・ | ・・・・ | ・・・・ | ・・・・ | ・・・・ |
12か月後 | 331,532円 | 4,905円 | 336,437円 | 5,000円 | 331,437円 |
このように、実際は331,437円の借金を背負ってしまいます。
また、30万円に借金が膨らんでくると、利息の支払いだけで返済金のほとんどのお金が無くなってしまいます。
利息の金額が大きくなった場合、自動的に毎月の支払額が5千円~1万円大きくなりますが、毎月使う金額の方が大きい為、借金はどんどん膨らんでいきます。
2.リボ払いによる借金地獄から抜け出す3つの方法
ここから、万が一リボ払いによる借金地獄におちいってしまった場合に、そこから抜け出す3つの方法をお話していきます。
- 方法1.支払える金額をすべて支払う
- 方法2.借金の借り換えを検討する
- 方法3.債務整理を検討する
方法1.支払える金額はすべて支払う
リボ払いによって借金を背負ってしまった場合、数十万円くらいであれば、すぐにでも今払えるだけのお金を返済することが重要になります。
そして、毎月の収支を計算して、リボ払いの支払金額を可能な限り引上げる事で、借金の返済が始まります。
クレジットカードを2度と使わなくて済むのであれば、使わないことがベストですが、無理な場合は、最低限の食費のみに使うなど、クレジットカードを使わないという意思を持つことも返済するためには必要なものとなってきます。
利息(手数料)の面でいうと、クレジットカードのリボ払いよりもカードローンの方がオトクです。
リボ払いもカードローンも金利は変わらない(どちらもおよそ15%~18%)ですが・・・
- カーローンなら無利息サービスがある
- リボ払いは返済期間が長期化しやすいが、カードローンは一括返済OK
※利息は返済期間に比例して高くなる
以上の2点でカードローンを利用した方がオトクになるケースがほとんどです。
ぜひご検討ください。
おすすめはプロミス
方法2.借金の借り換えを検討する
すぐには返せないが、毎月コツコツ返していけば返済できる金額であれば、金利の低い銀行のカードローンなどを使って、借金の借り換えをすることが、もっとも堅実な方法となります。
基本的に百万円前後くらいであれば、借り換えによって金利を落とすことで、自力で借金の返済が出来るという人も少なくないはずです。
仮に借金が80万円で年利12%だと、1か月の利息は最大で5,260円程になります。がんばって3万円づつ返済していけば、2年9か月で完済出来ます。
方法3.債務整理を検討する
借金の総額が数百万となり、返せそうにない金額の場合は、債務整理が最も有効な手段となります。
そこまで膨れ上がった借金を全額返済するには、相当な年月が必要となります。
仮に200万円を年利8%で借りた場合、毎月3万円の返済では11年7か月もかかってしまいます。
そのため、債務整理がもっとも現実的に借金を減らしていく方法となります。
もし、家族や友人で頼れる人がいるのであれば、借金が増えた原因を正直に話すことで支援をしてもらえるかもしれません。
そうした場合は、勇気が必要ですが、素直に相談してみることも一つの手になります。
3.リボ払いよる借金地獄にならないための3つのコツ
リボ払いによる借金地獄にならないコツは次の3つになります。
- コツ1.リボ払いの設定金額を利用金額より高くする
- コツ2.限度額を必要最低限にする
- コツ3.リボ払いを利用しない
コツ1.リボ払いの設定金額を利用金額より高くする
リボ払いで借金地獄になってしまう一番の原因は、毎月の利用額よりも支払額が少ないことにあります。
そのため、毎月の平均的な利用金額よりもリボ払いの設定金額を高く設定することによって、借金が常に増えていくという事はありません。
まれに、カード会社によって支払い方法がリボ払いに変更されている場合があります。そのため、定期的に支払い方法を確認する事も重要になります。
コツ2.限度額を必要最低限にする
リボ払いによって借金が増える場合、クレジットカードの限度額以上に借金が増える事はありません。
そのため、限度額を必要最低限に設定しておけば、最悪でも限度額までしか借金は膨らみません。
クレジットカードの限度額は、利用実績が良いと自動的に上がるものがほとんどになります。
そのため、限度額は定期的にチェックしておくことがポイントになります。
コツ3.リボ払いを利用しない
そもそも論になってしまいますが、リボ払いがよく分からないうちは、一切利用しないことが最も確実な対策となります。
リボ払いは確かに便利なサービスですが、高額な買い物の際は分割払いを利用すれば良いので、心配な場合は使わないことが一番と言えます。
4.クレジットカードの正しい使い方
クレジットカードは、次の3点に気をつけるだけで、借金地獄のような事態にはなりません。
- 1点目.基本的に支払いは1括払い
- 2点目.限度額を自分に合ったものにする
- 3点目.明細書を毎月確認する
1点目.基本的に支払いは1括払い
クレジットカードは、1括払いが基本となります。
そのため、分割払いやリボ払いで買わなければならないようなものは、基本的に購入しないことが大切になります。
クレジットカードでは、稀に支払い方法がリボ払いに変更されることがあります。そのため、定期的に支払い方法を確認することが重要になります。
2点目.限度額を自分に合ったものにする
限度額は多ければ多いだけ良いというものではありません。
自分に合った金額にしておくことがポイントになります。
目安としては限度額3分の1の金額を毎月用意出来るものにしておくと、安心して使う事が出来ます。
3点目.明細書を毎月確認する
明細書を毎月確認することで、自分の利用金額や自分にあった限度額が分かるだけでなく、支払い方法が変更されたことにもすぐ気付くことが出来ます。
これが最もシンプルで確実な安全対策と言えます。
5.まとめ
最後に今回の内容のまとめを行っていきます。
- リボ払いの設定金額を低くし過ぎると、毎月借金をすることになる
- リボ払いの借金地獄になってしまった場合は、金額に応じてすぐに対応する
- リボ払いを使う場合は、設定金額を高くする
- クレジットカードの明細書を毎月確認する