「リボ払い=絶対使ってはいけない」というイメージを持っている方は非常に多いと思いです。
ただ、クレジットカード会社が推しているという事もあり、気になっている方や実際に利用する方も少なくありません。
でも、いざ使おうと思うとやっぱり不安ですよね?
そこで今回は、リボ払いの仕組みや手数料の計算方法、なぜ使ってはいけないのかなど、リボ払いに関するあらゆる疑問についてまとめてみました。
リボ払いはピンチの時には非常に便利ですが、常に利用するという状態はやはり危険です。
リボ払いの特性をしっかり把握した上で、賢く活用していきましょう。
1.リボ払いとは
2.2種類あるリボ払いの支払いの仕組み
1つ目.一定の金額(手数料込)パターン
2つ目.一定の金額+手数料パターン
3.リボ払いと手数料(利息)の関係
ポイント1.手数料が発生する仕組み~ショッピング編~
ポイント2.手数料が発生する仕組み~キャッシング編~
ポイント3.手数料の計算方法~日割り編~
ポイント4.手数料の計算方法~月割り編~
4.リボ払いとキャンセルの関係
ケース1.リボ払いで買った商品をキャンセルする場合
ケース2.リボ払いを一括払いに変更する場合
5.リボ払いと分割払いの違い
6.リボ払いが危険だと言われる理由
7.まとめ
1.リボ払いとは
リボ払いとは、クレジットカードで購入した商品やキャッシングで借りたお金を毎月一定の金額で支払う事ができるサービスになります。
例えば、クレジットカードで10万円の商品を購入したとします。この時リボ払いを利用すると、毎月1万円の支払いをすればOKになります。ただし、手数料という形で利息を支払う必要があります。
端的に言うと、「自分が支払えない金額の買い物」や「返済できない金額のお金を借りる」際に、クレジットカード会社からお金を借り、毎月一定の金額を返済していく支払方法になります。これが、「リボ払い=借金」と言われる理由になります。
※手数料は1万円の中に含まれているタイプになります。
2.2種類あるリボ払いの支払いの仕組み
リボ払いの支払いの仕組みは、大きく次の2種類に分けられます。
- 1つ目.一定の金額(手数料込)を支払う
- 2つ目.一定の金額+手数料を支払う
それぞれ微妙に異なりますので、注意するようにしましょう。
1つ目.一定の金額(手数料込)パターン
1つ目は、先ほどのイラストでも使用した、一定の金額に手数料が含まれているパターンになります。
これが最もイメージしやすいリボ払いになります。
例えば、10万円の商品を購入し、リボ払いの返済金額を毎月1万円で設定していた場合、1万円の中に元金と手数料(利息)が含まれている形になります。
2つ目.一定の金額+手数料パターン
こちらは、リボ払いで一定の金額として支払うのは、あくまで元金部分であり、リボ払いによって発生した手数料は別で支払う必要があります。
ですので、毎月一定の金額ではなく、微妙に金額の違いが生まれてしまいます。
ただ、こちらの支払い方法の方が手数料(利息)を大幅に削減できるため、お得度は先ほどのパターンより圧倒的に上です。
先ほどの例と同じように、10万円の商品を購入し、リボ払いの返済金額を毎月1万円で設定していた場合、1万円は元金に充てられ、手数料(利息)を別に支払う形になります。
3.リボ払いと手数料(利息)の関係
ここからは、リボ払いと手数料(利息)の関係をご紹介していきます。
一口にリボ払いと言っても、ショッピング機能(買い物をする機能)とキャッシング機能(お金を借りる機能)で、手数料(利息)が発生する流れが異なります。
そこで、次の4つのポイントに分けてリボ払いと手数料(利息)の関係をお話ししていきます。
- ポイント1.手数料が発生する仕組み~ショッピング編~
- ポイント2.手数料が発生する仕組み~キャッシング編~
- ポイント3.手数料の計算方法~日割り編~
- ポイント4.手数料の計算方法~月割り編~
ポイント1.手数料が発生する仕組み~ショッピング編~
リボ払いをショッピングで利用した場合、リボ払いを使用した翌月から手数料が発生する仕組みになっています。
つまり、初月の手数料は無料になりますので、次にご紹介するキャッシングでの利用よりお得になります。
ポイント2.手数料が発生する仕組み~キャッシング編~
リボ払いをキャッシングで利用した場合、リボ払いを使用した次の日から手数料が発生する仕組みになっています。
キャッシングでリボ払いを利用するという事は、カードローン(プロミスやアコム等)を利用する事と同じですので、カードローンと同じ仕組みになります。
ポイント3.手数料の計算方法~日割り編~
利息計算は日割りと月割りの2パターンがありますが、まずはベタな日割り計算からご紹介していきます。
日割りの計算方法は次のようになります。
例えば、10万円を年利18.0%で15日借りた場合の利息は740円であり、30日間借りた場合の利息は1,479円になります。
ポイント4.手数料の計算方法~月割り編~
次は、あまり見かける事のない月割り計算をご紹介していきます。
月割り計算とは、言葉の通りですが、リボ払いを利用している日数ではなく、月数で手数料をカウントします。
月割りの計算方法は次のようになります。
例えば、10万円を年利18.0%で7月1日~8月31日までお金を借りた場合は2か月分の利息〇円、7月1日~9月1日までお金を借りた場合は3か月分の利息〇円という形になります。
4.リボ払いとキャンセルの関係
キャッシング利用時にはありませんが、ショッピング利用時には、リボ払いで購入した商品をキャンセルしたいという状況になる事も少なくありません。
そこで次の2つのケースでキャンセルしたい場合の流れをご紹介していきます。
- ケース1.リボ払いで買った商品をキャンセルする場合
- ケース2.リボ払いを一括払いに変更する場合
ケース1.リボ払いで買った商品をキャンセルする場合
リボ払いで買った商品をキャンセルしようとする場合、次の3つのケースが考えられます。
- 商品購入自体をやめたい
- リボ払いでの購入をやめたい(締め日の前)
- リボ払いでの購入をやめたい(締め日の後)
商品購入自体をやめたい
商品購入自体をやめたい場合は、購入先とのやりとりがメインになります。
当たり前ですが、購入先がキャンセルを許可しなければ、購入を取りやめる事はできません。
もしキャンセルできることになった場合は、購入先からクレジットカード会社にキャンセルの通知が届きます。
その後の流れは、残り2つのパターンのどちらかと同じになります。
リボ払いでの購入をやめたい(締め日の前)
クレジットカードの締め日の前にリボ払いでの購入をやめた場合、手数料なしでキャンセルする事ができます。
支払いに関しては2パターンあります。
1つは、当月中に支払いと払い戻しの手続きが取られるため、お金を支払うことなくキャンセルできます。
もう1つは、払い戻しが翌月になってしまうため、いったんお金を支払い後日返してもらう形になります。
リボ払いでの購入をやめたい(締め日の後)
クレジットカードの締め日の後にリボ払いでの購入をやめた場合、手数料が発生してしまう可能性があります(カード会社によっては発生しません)。
支払方法としては、いったんリボ払いの初回分を支払い、翌月に払い戻しをしてもらう形になります。
ケース2.リボ払いを一括払いに変更する場合
リボ払いを1括払いに変更する場合、次の2つのケースがあります。
1つは、要望通りに変更する事ができ、1括払いで支払う事ができます。
もう1つは、初回分だけリボ払いで支払い、残りの支払い残高を1括払いで支払うという事になります。この際、手数料が発生するかどうかはカード会社によって異なりますが、基本は発生する事になっています。
5.リボ払いと分割払いの違い
リボ払いと分割払いは、どちらも「クレジットカード会社からの借金」という点で違いはありませんが、分割払いの方が基本的にお得になります。
分割払いは、支払回数が決まっており、完済までの期間が明確になります。
一方リボ払いは、支払う金額は一定ですが、完済までの回数が非常に分かりにくくなっています。
この「完済までの回数が分かりにくい」という点が、リボ払いを利用する多くの方がクレジットカードの支払いに圧迫されてしまう要因になります。
下記記事では分割払いとリボ払いの違いをご紹介しています。
「分割払いとリボ払いの違い!どっちがお得?」
6.リボ払いが危険だと言われる理由
リボ払いが危険だと言われる理由は、先ほどご紹介した通り「完済前の回数が分かりにくい」という点になります。
完済までの回数が分かりにくい上に、5万円利用しようが10万円利用しようが、毎月の支払額が変動する事はほとんどありません。
そのため、ついつい使いすぎてしまい、気づけば限度額いっぱいリボ払いで買い物をしてしまっています。
そうなると、クレジットカードの限度額分の借金を背負っているのと同じ状況になってしまうため、一気に返済の重圧が迫ってきます。
さらに、リボ払いを利用する習慣が抜けず、手持ちのクレジットカード全ての限度額が、いっぱいになるまで買い物を続けてしまう人もいるため、リボ払いで100万円単位の借金をしてしまう事に繋がります。
【参照リンク:「ご存知ですか?リボ払いのメリット・デメリット」】
7.まとめ
リボ払いは、賢く使えば非常に便利ですが、間違って使ってしまうと大変なことになってしまいます。
この記事が、楽しいクレジットカードライフの手助けになれますと幸いです。