はじめまして『クッキング父ちゃんの食レポブログ』というブログを運営しています、『クッキング父ちゃん』と申します……
当ブログは、「感性で料理を作るクッキング父ちゃんが、料理・ラーメン・酒などを自分なりに紹介します」をコンセプトとして独特な文面で、時折雑記記事を織り交ぜながらブログを書き続けております。
この度は『すごいカード』様へ寄稿記事を書かせていただく事になりました。
是非最後までご覧になってくださいね。
今回は、「あなたにとってのお金とは」というテーマで書かせていただきます。
・お金って何
皆さんにとって『お金』ってなんですかね。
お金が無くても幸せな人ももちろんいます。
お金がたくさんあっても不幸せな人もいます。
しかしだよ…
実際はお金が無くて不幸せな人が多い…
実際はお金がたくさんあって幸せな人は多い…
そもそも幸せの定義が人それぞれだからどっちがいいなんて判断つかないんだけどね。
それでもさやっぱり『お金』って無いよりかはあった方がいいよね。
だってさ誰もが『宝くじ』に当たりたいって思うだろうし…
莫大なお金を寄付してもらったら断らないでしょ…
『お金』はやっぱり必要だ!!
これはクッキング父ちゃんという一人の若者が、若さに任せ無茶な労働の果てに得た『お金』で本当に幸せになれたのかというヒューマンドラマである。
・転職後初出勤
今から20年以上前
バブル期の熱気も冷めやらぬ中私は転職初日を迎えた。
『本日からうちで働く事になった、クッキング父ちゃんです。』
Y店長が私の事を約30名のスタッフの前で紹介した。
当時26歳だった私はめちゃくちゃ緊張していた。
『クッキング父ちゃんと申します。前職は医薬品の総合商社に勤務していました。家電の事は全くわかりませんがよろしくお願いします。』
そうですよ…
私は前職を辞めて家電量販店で勤務することになったんだ。
まぁいわゆる第二新卒ってやつですね。
前職は完全週休二日制で残業もそれほど無かった。
給与は額面で19万程度手取りで14万ぐらいだったかな。
(まぁ当時の大卒はこんなもんでしたね。)
何故辞めたかって…
ムカつく上司がいたんですよ。
そいつに思いっきり反抗して辞めました…
今なら全く問題ない事なんですが、完全なる若気の至りって奴ですね…
・まさかのブラック
今回は大人になってしっかり働こうじゃありませんか。
それにしても…
研修も何もなくっていきなり現場なんですかね…
まさかそんな事はないでしょう。
店長から教育係のNさんを紹介された。
『まもなく開店するから、私から離れないでね。』
『ん…ん…研修も何もなくいきなり現場なのか…』
本日は金曜日でチラシ初日…
今では考えられませんが、当時は家電量販店のチラシ初日と言ったら前日夜から並ぶ人がいるぐらいの加熱ぶりだったんです。
『それではオープンします‼』
開店同時に店内に駆け込んでくるたくさんのお客さん…
『怖えぇぇ!!』
『Nさ〜ん』…
私から離れないでって言ったNさんの姿はもう見えない…
他の店員もお客さん捕まっている…
『店員はいねぇのかよっ!!』これが転職してお客さんに言われた最初の言葉だ…
俺が『店員いねぇのかよ』って言いたいよ…
『やべぇ…これはマジでやべぇ…』
店内に何があるか分からねぇし商品の事聞かれても全くわからない…
午前中だけで何人のお客さんに怒られたんだろう…
『なんだよ…この状況は…これはやべぇ雰囲気しか感じられないよ。』
当時ブラック企業なんて言葉はなかったけどね、これは今思えばブラックな香りしかしないじゃないか。
午後になって店内はかなり落ち着いてきた。
Nさんに店内を案内してもらったり簡単な商品説明などをレクチャーしてもらった。
覚えられる自信はない…
しかしやるしかないな。
そう決心したんだ。
初日はなんとか無事に乗り切った。
・休み要るの?
それから一週間経ちだいぶ仕事も慣れてきた。
そういえば一週間休んでないな…
『Y店長そういえば休みってどうなってるんですか?』
『休み要るの?』
何言ってんだこの人…
『休みは要りますよ。完全週休二日って面接の時お伺いしましたから。休めるんですよね。』
『うちの店は週一日だから。休みはとっても1日ね。残りは買取だからさ。ガンガン稼いでね。』
嘘でしょ…休み一日ってさ…バブル期じゃないんだからさ…しかし…働き始めて一週間だし文句なんか言えないよ…
『休みは一日なんですね。わかりました。』
『あとさ今日から残業してもらうから。』
ん…なんだこの人何言ってんだよ…
『ちなみに残業って何時ぐらいまでですか?』
『だいたい22時ぐらいまでだよ。』
朝8時から22時までってどんだけ働かせるんだよ…
しかも店内には毎日あふれんばかりのお客さんが来るし、商品も覚えなきゃいけないし。
一か月過ぎて…すっかり週休一日に慣れてしまったなんて我ながらすげぇ順応性だな。
・初給料
『今日給料だから飯でも食いに行く!?』など職場の仲間の会話で給料日を知った…
『クッキング父ちゃん給料明細ね』
転職後初給料…
『えっ!?手取りで30万超えてる!!』
前職よりめちゃくちゃ給料高ぇ!!
今思えばこの時の感覚が全ていけなかったんだよね…
だってさ…給料は高くってもさ…休んでないし残業もめちゃくちゃ多いんだから当たり前だよ。
でもねその事に気づかなかったんだよね。
金の魔力ってやつだね。
・一年経過
私は新店舗の社員として勤務していた。
家電量販店の新店オープンといったらそりゃもうすごい状況でね…
先頭のお客さんは1円のテレビを求めて三日前から並んでいる…
当時の私の考え方は完全におかしくなっていた。
『このお客さん達はマジでヒマ人だな…もともと7,980円で買えるテレビなんだから3日も並んでないで自分で働いて買えよ…1日頑張って働けば買える額じゃん。』
休みを大切にしろよ…そう考えるようになっていたんだ。
労働時間の対価として他の人よりお金を稼ぐ事が美徳のように感じている自分いる。
・数年後
数店舗異動を経験しその頃は役職も上がって『次長』と呼ばれるようになっていた。
最初の勤務先のY店長はエリアマネージャーになっていた。
当時の店長の異動が決まって新しい店長を迎える準備をしろとYエリアマネージャーから連絡があった。
『今度の店長は、初めて店長になる人だからちゃんとサポートしろよ』
『わかってますよ。ちゃんとサポートしますよ。』相変わらず人づかいのあらい人だ…
・店長が来ない…
数日が経過したが新しい店長は来ない…
Yマネージャーに連絡を入れた。
『新しい店長が来ないのですが、いつ来るんですか。』
どうやらお子さんの幼稚園の都合で引っ越しが遅れているそうだ。
『しばらく店長来ないから、しっかり店の売り上げあげろよ!!』
『わかりましたけど…あのぉ…私の休みは…』
『お店の鍵を持ってるのはお前だけなんだから休めるわけないだろ!!ふざけた事言ってんじゃねぇ!!』
はい…お前がふざけた事言ってんじゃねぇか…
それから二週間が経ち…
相変わらず店長は来ない…
三週間が経ち…
相変わらず店長は来ない…
店の鍵は私しか持っていない。
休みはもう何日とっていないんだろう…
そして誰よりも早く鍵を開け誰よりも遅く帰らなければならない…
朝7:30から遅い日は夜11:00ごろ迄働いていたんだ…
私のモチベーションは極端に下がっていたそして疲れは限界に達していた。
再度マネージャーに連絡
『Yマネージャー…私もう20日以上休んでないんですけど…』
返ってきた答えは。
『甘ったれてんじゃねぇ!!』
もうコイツに何を言っても無駄だという事を悟った。
人はこうして悟りを開くんですね…
結局ね新しい店長が来たのはそれから約2週間経ってからです…
精も根も尽き果てた私に新任の店長が言ったセリフはこれだ!!
『次長はさ…私が来るまで何やってたの…店汚いし…売り場も魅力がないよ…』
はい…何を言ってるんだコイツは…
お前がさっさと会社にこねぇからこっちは38連勤してるんだよ…
もう怒りを通り越してまたしても悟りを開いてしまった…
コイツにも何を言っても無駄だと。
とりあえず私は、新任の店長に『すみませんでした』の8文字だけ伝えて心を閉ざした…
・金か休みか
金を取るか休みを取るかって…
そりゃぁぁ休みでしょ!!
今の私は、しっかり有給休暇を取り残業もほぼしていない。
だってさお金があっても健康を損ねちゃ元も子もないからね。
・まとめ
『私にとってのお金とは』
必要不可欠なものではあるが、身体を壊してまでがっつり稼ぐ必要はないものかなって今は思ってます。
家族が笑って過ごせるぐらいの収入があればいいかな。
最後までお読みいただきありがとうありがとうございました。