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お金とわたし
「お金は命」節約貯金youtuberが語る、貯める力の大切さ

「お金は命」節約貯金youtuberが語る、貯める力の大切さ

他の人と違う生き方をしている人、夢を追い続けている人…。

社会の中に色々な生き方を選択する人が増えた。そんな人たちは、どのように生計を立てているのか。お金をどのように考えているのだろうか。

他人のお金の価値観、向き合い方について探る連載企画 「おかね」と「わたし」。

今回は、節約貯金youtuberとして活躍する、くらまさんにお話を伺った。くらまさんは、なんと社会人1年目にして約250万円を貯金したという。

「お金と向き合うことは、人生と向き合うことと一緒です。」

なぜ彼は節約貯金生活を送っているのか?彼にとってお金とはどんな存在なのか?「お金」についての考え方や価値観を、詳しく伺った。

「お金に関して言えば、両親は反面教師ですね」

「お金に関して言えば、両親は反面教師ですね」

―くらまさんはyoutuberとして活躍されていますが、会社員としても働いているのですか?

はい。週5日フルタイムで会社員として働いています。帰宅後に動画撮影、編集を行い、YouTubeに公開しています。

元々YouTubeは趣味として始めました。

趣味でも何か社会の役に立つことをしたいと学生の頃から考えていました。そんな時、日本人のお金を貯める力の不足は社会問題だと実感して、貯金が好きな私にとって最適なジャンルだと思いました。

―お金を貯め始めるきっかけは何でしたか?

お金を貯めることが小さい頃から好きだったので、子供の頃から貯金は習慣でした。

親からもらったお小遣いをポーチに貯めて、小学生ながら常に10万円くらい貯金をしていました。

私と両親は、金銭感覚については真逆なタイプです。

両親は、一国一城のマイホームやマイカーを所有して、保険にも必ず入る、そんな昔ながらの日本人です。

私は両親に本当に感謝していますし、心から尊敬しています。

ただ、このような両親のお金に対する考え方には小さい頃から違和感がありました。金銭面については、両親が反面教師でいたことも、今の自分の活動に大きな影響を与えたと思います。

「何をしていても、奨学金が脳裏にちらついた」

―それでは学生時代から現在の貯金生活を続けているのですか?

いえ。学生時代は現在のような貯金生活はしていなかったです。

お金を貯めることは好きですが、昔の私は「見栄っ張り」な人間だったので、こそこそと貯金をしていました。

そして、周りに流されるように友達と遊び、飲み会に参加して、お金の使い方はひどかったです。

しかし、奨学金を借りていたので、いつも奨学金が脳裏にちらついていました。

「奨学金も背負っているし、この三千円は将来に残しておいた方がいいのではないか」

「二次会まで参加したら、いくらお金が必要なのだろうか」

それでも見栄っ張りだから、お金を理由に断るなんてできない。学生時代はそんな日々を過ごしていました。

「借金がある不安を糧に、心を鬼にして、支出を削りました」

「借金がある不安を糧に、心を鬼にして、支出を削りました」

-節約貯金生活を始めたきっかけは何ですか?

現在の貯金生活を始めるきっかけは、社会人になって借金と向き合ったことです。

社会人になって給料を得ても、家賃や光熱費・食費などを支払うと、借金返済に使うお金はほとんど残らない。

このままでは借金はいつまでも減らないと実感してから、借金返済のために徹底的に支出を削る生活を始めました。

外食やコンビニを止めて、交際費も極力減らすようにして、食事は自炊を徹底しました。

また光熱費や通信費は、自らに合うプランに変更すべく、様々なプランを細かく比較検討しました。

一番節約で大きなポイントである家賃も、福利厚生も利用して、極力減らしています。今では、月の家賃は5千円まで削減することに成功しました。

ここまで挫折せずに貯金節約を続けることができたのは、借金があるという事実に対する不安を早く解消したかったからですね。

「借金を抱えているのに、変な見栄やプライドを持っている場合じゃない。早く借金を返さないといけない。」こう考えて、自分に鞭を打っていました。

結果的に見栄っ張りな一面もなくなり、お金を貯める力も身につきました。

特に見栄っ張りでなくなったことで、本当に自分自身にとって必要なことを見極められるようになり、良かったです。

僕の1か月の支出は約4~5万円ですが、不自由なく生活を送れています。

だから、例え年金が月5万円しか支給されなくとも、老後も不自由なく生活を送れるでしょう。少額のお金でも生きていけるという自信を身に着けることは重要なことだと思います。

「浪費は完全悪ではない。大切なことはバランス」

-くらまさんのお金の使い方に関してお聞かせください。

お金は主に「投資」に使います。

将来的なお金の不安をなくす点で、リスクの低い「金融投資」をおこなっています。また「自己投資」として、パソコンやカメラや、旅行にもお金を使います。

社会人1年目の頃は、借金を減らすことだけ考えていたので、投資のお金も削減していました。

例えば、「お土産は一切買わない、町で遊ばない、格安の宿に泊まる、交通費も徹底的に削減する」これを心がけて、1万円以下で旅行も行っていました。

ただ借金も完済し、心にゆとりがでてからは、「何のために貯金するのか?」を考えるようになりました。

そして「お金はあくまでツールなのだから、最終的には使うために貯めている。それなのに20代で一切お金を使わずに一体いつお金を使うのか?」と思いました。

それからは、お金を使うときは使って、無駄な支出は省くという、メリハリのある貯金節約生活を送るようになりましたね。

ちなみに、無駄な支出は省くと聞くと、浪費を全て無くそうとする方もいますが、浪費は完全悪ではありません。

僕だって高い大福を食べることもありますが、これは浪費がないと人生に張りも出ないからです。

ただし浪費ばかりしていると、家計は崩壊してしまう。大切なことは支出のバランスを考えることだと思います。

「有り金は全部使おう」という主張もよく耳にしますが、あれには僕は反対ですね。

老後にかかるお金も不安な世の中なのだから、「お金を貯める力」をまず身につけた方が良いです。

有り金を全部使っていいのは、一部の極めて稼ぐ力が強い方だけです。

稼ぐ力がない人がむやみにお金を使っても、自分の下にはお金は戻ってこないですよ。

決して甘い言葉に惑わされず、稼いだお金でやり繰りして、貯金できる生活を送ることの大切さを伝えていきたいですね。

「お金は命。だから大切に扱ってほしい」

-くらまさんにとって、お金とは何ですか?

お金とは何か?、、難しい質問ですね。

「お金は命。だから大切に扱ってほしい」

僕にとって、お金は命です。

みんな命を燃やして全力で仕事に励み、その対価としてお金をもらっている。命を燃やした時間の対価がお金なら、お金は命に等しいと思っています。

お金と向き合うことは、人生と向き合うことだと考えています。

しかし、世の中には貯金節約が大切なことだと思っていない人や、大切だとわかっていても貯金節約が苦手な人も多いです。

だから、貯金節約の大切さを伝え、苦手な人でも貯金節約を継続できるようになる動画を作成していきたいです。

具体的には貯金節約のモチベーションとなるように、定期的に節約に役立つ動画を更新し続けます。

また貯金する意味やお金の使い方を発信することで、各々がなぜ貯金するのかを考えるきっかけも作っていきます。

そして忘れがちですが、せっかく貯金したお金を騙し取られないように、お金を守る力も発信していきたいです。

お金と向き合うことで、人生と向き合う人が増えるように、今後も活動をしていきます。